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2006年7月 1日 (土)

儲からないからやめなさい

株式投資にインサイダー取引はつきものです。はっきりした証拠がないために犯罪として摘発されなかったとしても、状況証拠としてチャートや出来高がインサイダー取引を示唆している場合がよくあります。また、それほど目立たなくても小口のインサイダー取引は日常的に行われていると思います。あるいは入手した情報がたまたまインサイダー情報であったために、本人はまったくその自覚がないまま結果的にインサイダー取引をしていたというケースもけっこうあるのではないでしょうか。

それから、風説の流布(投資判断に影響を与えるような虚偽情報を流す行為)というのも株式市場にはつきものです。意図的で明らかな虚偽情報でなくても、投資判断に影響を与えるような不確かな情報(未確認情報)は常にネット上を飛び交っています。こうした情報について何がどこまで正しいのかは、当事者以外知るよしもありません。さらには売買における相場操縦的な違法行為(見せ板、仮装取引、馴合取引など)というのもあります。

こうした不正行為にたいして、フェアプレイの個人投資家はせいぜいだまされないようにするのが精一杯です。だまされることはあってもだますことはできないという意味で常にハンディを背負っているといえます。

インサイダー取引や風説の流布、あるいは相場操縦的な違法行為なども含めて市場の株価が形成されているとすれば、これらの行為と無関係の個人投資家が株式投資で市場平均並みのパフォーマンスをあげるのは至難の業であるといえます。短期では運よく市場平均を上回ることがあったとしても、長期になればなるほど市場平均には届かなくなってしまうのではないでしょうか。

個人投資家が株式投資でなかなか儲からない(=市場平均に負けてしまう)理由として、金額ベースで見れば株式投資のの大半はプロが運用しているんだから当然だという見方があります。しかし、たとえプロであったとしてもプロ中のプロではなくごく平均的なプロであれば、法令遵守を前提とする限りやはり市場平均を達成するのは難しいのではないでしょうか。

上げ相場でも値上り益は市場平均の半分、下げ相場になれば値下り損は市場平均の2倍に膨らむ、これが株式投資における個人投資家の平均的パフォーマンスだと考えておけばまず間違いありません。

金融庁監督局長懇談会が、証券市場の信頼回復に向けて証券界に自主規制の強化などを求める論点整理をまとめたそうです(7月1日付日経新聞朝刊)。インサイダー取引や相場操縦などの不正取引についても、監視体制を早急に整備するよう求めています。

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