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2006年9月 6日 (水)

「子猫殺し」のエッセーについて

9月5日の日経新聞の夕刊に坂東眞砂子の「子猫殺し」のエッセーについて3人の識者(今泉忠明・津島祐子・長谷川眞理子)の見解が掲載されていました。

今泉忠明の見解は気の毒なくらいピントがずれています。津島祐子の見解は褒めているんだか貶しているんだかよくわかりません。長谷川眞理子の見解は非常に冷静で的確です。わたしとしては、津島祐子の見解に一番共感できます。

このエッセーは「文明社会の偽善性」(津島祐子)を指摘したかったのだと思います。しかし、「文明社会の偽善性」をすでに自覚している人にとっては釈迦に説法です。そうでない人を覚醒させたいという意図があったのなら、メッセージが読者に届くような表現がもっと別にあったのではないかと思います。少なくとも読者に不快感を与えるような表現はよくなかったと思います。たとえば、こんな主張はいかがでしょうか。

家畜を食糧にするのは人間が生きていくために仕方のないことだというのは欺瞞です。人間は家畜を食糧としなくても生きてはいけます。人間が牛や豚を殺して食べているのは、生きるためではなく美食をむさぼるためです。美食をむさぼることがすなわち生きることであるというなら、人間て、実に勝手な生き物ですね。

もし、「子猫殺し」のエッセーに最初から読者に不快感を与えてやろうという意図があったのだとすれば、その目論見は見事に成功しているといえます。エキサイトして批判がエスカレートすればするほど、批判派の読者は坂東眞砂子の術中にハマっているといえます。なんとも悪趣味な変な人ですね。

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