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2006年9月 3日 (日)

パックマン・ディフェンス

王子製紙の敵対的TOBは期日前に事実上の失敗が確定してしまいましたが、王子製紙の強行策に対して、北越製紙は海外ファンドを味方につけて王子製紙に逆買収を仕掛けるという防衛策も一時は真剣に検討していたようです。これが実現していれば、双方によるTOB合戦ということで(野次馬的立場としては)かなり面白い展開になったのではないかと思います。

TOBの失敗によって、王子製紙は自前で最新設備(年産30~35万トン)を新設する意向を表明しました。

会社四季報速報によれば、

国内の塗工紙市場の規模 約700万トン
年間成長率       約3%(20万トン)

これに対して各社の設備投資を生産能力でみると、

日本製紙 年産35万トン(07年7月稼動)
大王製紙 年産29万トン(07年8月稼動)
北越製紙 年産35万トン(08年末稼動)

合計で約100万トンの生産能力増です。これにTOBに失敗した王子製紙の30~35万トンがさらに追加されます。老朽化した設備が破棄されるとしても、

 供給過剰 → 値崩れ → 消耗戦

という流れは避けられそうもありません。体力勝負ということになれば、他に高収益部門を持つ王子製紙は、洋紙部門は赤字覚悟で他社に徹底的な消耗戦を強要することもできるそうです。

結局ババを引いてしまったのは北越製紙株を大量に抱え込んでしまった三菱商事と日本製紙ではないでしょうかね。TOBを仕掛けた王子製紙だけが無駄金を使わずに済んでしまったというのが何とも皮肉です。

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