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2006年10月19日 (木)

ライブドア裁判・「無罪を、しからずんば実刑を!」

17日の第16回公判に検察側証人の熊谷被告が出廷しました。産経新聞は検察官と熊谷被告のやり取りを次のように伝えています。

検察官「堀江被告をどう思っているか」

熊谷被告「(堀江被告が粉飾を)全く知らないことはないと思う。報告しながら進めていたから。いまだにその部分を見て見ぬふりをしているのか、人のせいにしているのか分からないが、『知らない』というのは非常にショックだ」

「堀江被告を今も尊敬している。(主張は)分かるところもある。実際は検察側のシナリオとかなり違う部分もある。でも、15億円の粉飾は堀江被告の管轄部門の赤字の穴埋めを部下が気を利かせてやったもの。それを『知らない』というのは正直、悔しい」

新聞報道にもいろいろニュアンスがあるので、なにが正しいのかという議論もありますが、ここでは上記の報道が正確であるという前提で考えて見ます。

熊谷被告の立場からすれば、「自分が認めているのにどうして堀江さんは認めないのか」ということになるし、堀江被告の立場からすれば、「俺が否認しているのにどうしてお前は認めてしまうのか」ということになります。

熊谷被告としては親分に裏切られたという心境なのかもしれません。でも、これは誤解です。ホリエモンの主張は「俺だけは無罪だ」といっているのではなく、「全員無罪だ」といっているのです。親分が無罪だと主張しているのに、自分だけ検察に擦り寄って罪を認めてしまうというのは、こちらのほうがむしろ親分に対する裏切り行為です。熊谷被告は、検察から何を言われても、「認めれば罪が軽くなるかもしれない。でも、親分が否認しているんだから自分だけが認めるわけにはいかない。これは理屈ではなく仁義の問題だ」と開き直ってしまえばいいのに・・・。

ただ、この15億円の粉飾については、「検証・国策逮捕」(東京新聞特別取材班・光文社)によれば、堀江被告の高井弁護人も次のように述べています。

「客観的に見て粉飾があった。金の動きはあったが、翌期に行われた仕事を繰り上げて計上する『期ずれ』があったり、作業実体のない取引があったりした。会計担当者に対するヒアリングでも裏付けられた。ただ、これは違法な会計処理ではなく『不適正な』会計処理だ。だが、本人は悪くないと思っていても、裁判所は認めてくれないと判断したため、争わないことにした。これは堀江の意思ではない。弁護人が勝手に決めたことだ」

この部分は素直に罪を認めたとしても、粉飾といえばいえないこともないという程度の話で、微罪で執行猶予になると思います。それを、あえて100%無罪を主張して検察の横暴と戦うホリエモンは、カッコイイといえばいえなくもありません。最終的な量刑は度外視して、あくまでも全面対決の姿勢で臨んでいるのが図太くてよいです。

来月7日から堀江被告の本人尋問が始まりますが、そこでホリエモンがどういう主張をするか注目したいと思います。

参考)
オウム事件では、地下鉄サリン事件の実行犯でありながら公判での真摯な態度(被害者の遺族からさえ憎しみを消し去ってしまうほどの反省ぶり)が認められて無期懲役になった被告もいれば、直接の実行犯ではなかったものの反省の色が全くないということで死刑の判決を言い渡された被告もいます。

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