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2006年10月23日 (月)

村上ファンド事件

ライブドア事件ほど注目度は高くありませんが、16日に村上ファンドの証券取引法違反(インサイダー取引)も公判前整理手続きがはじまりました。時事通信は、村上被告がいったん認めていた起訴事実の否認を決めた経緯を次のように伝えています。

関係者によると、弁護団は村上被告に対し、検察側の主張通りにインサイダー取引と認めれば、一般の株取引の実務に与える影響が大きいとの意見を伝えた。同被告はこれを受け、「裁判所の判断を仰いだほうがいい」との考えを固めたという。

本音はともかくとして、大義名分としてはなかなか気が利いていると思います。
株の売買は狐と狸の化かし合いのようなところがあって、部外者が入手できる100%確実な極秘情報などめったにありません。ニッポン放送株では村上ファンドは運よく儲けることができましたが、場合によってはライブドアに嵌められて大損するケースだって起こりえます。公表しない限り、虚偽の情報を教えたとしても、不正取引の目的や意図を否定すれば証券取引法違反にはならないと思います。したがって、入手した情報にどの程度の信憑性があるかを判断するのは、まさに投資家の自己責任です。そこには当然リスクがあります。部外者が入手する怪しげな連中の怪しげな情報のレベルまでインサイダー規制の対象とするのはちょっとやり過ぎのような気がします。どこまでがセーフでどこからがアウトなのか、たしかに裁判所の判断を仰いだほうがいいと思います。

世間では村上ファンドは違法行為でぼろ儲けをした極悪ファンドのようなイメージを抱いていますが、ほとんど誤解だと思います。村上ファンドがスタートした同じ時期に株を買っていれば、サイコロを転がして銘柄を選んでも、分散投資のバイ&ホールドで村上ファンドと同じくらいのパフォーマンスは確保できていたと思います。つまり、市場平均並みのパフォーマンスを達成するのに村上ファンドは四苦八苦していたというのが実態だったのではないでしょうか。

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次に、私がカセットテープを投げた状況である。 まず、投げた本数と方向。 投げた [続きを読む]

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