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2006年12月 1日 (金)

村上ファンド事件・初公判における疑問

ライブドアのニッポン放送株の買い占めは、その目的が経営権の取得ですから、単独なら50%超、少なくとも3分の1以上の買い占めを計画したと思います。もしこれが無理なら買い集めても意味がありません。5%とか10%とかの中途半端な買い集めは最初からありえなかったと思います。

村上ファンド事件では、証券取引法に引きずられて「5%以上の買い集め」にこだわった議論がなされていますが、そもそも「5%以上の買い集め」という認識が現実的ではないと思います。

ライブドアの選択肢として考えられるのは、

1.3分の1以上買い集める
2.買わない

このふたつです。

検察側の主張によれば、村上被告は「2005年11月8日にライブドアがニッポン放送株の大量取得方針を決定したことを把握」したことになっています。ここでいう大量取得方針の「大量」というのは、「5%以上」ではなく「3分の1以上」を意味すると思います。

資金調達のメドも立っていないこの段階で、3分の1以上の買い集めの方針決定を聞いたからといって、その実現性を考えるとはたしてこれがインサイダー情報といえるのか疑問です。

ライブドアのニッポン放送株の買い占めについては、

1.社運を賭けてライブドアが買い集めることを機関決定した
2.3分の1以上を買い集めるための資金調達にメドがついた

このふたつを知って先回り買いをするのでなければ、インサイダー取引にはならないと思います。買い集めに必要な資金調達ができなければライブドアが買わずに降りてしまう可能性だって十分あったわけですから。

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