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2007年1月26日 (金)

ライブドア裁判・ホリエモンの最終弁論

村上ファンド事件の裁判をウオッチしていると、村上被告と宮内被告にホリエモンがハメられたのではないかという印象を受けます。ホリエモンは、宮内被告が村上被告を嫌っていたと思っていたようですが、証人として出廷した村上ファンド事件の公判で宮内被告は検察側の証人とは思えない弁護側に有利な証言をしていました。このふたりはけっこう仲がよかったのではないでしょうか。

ライブドアはニッポン放送株の買収資金に関して、当初はスイス系の金融機関に融資を要請していたそうですが、もしニッポン放送の買収に失敗すれば融資の返済ができなくなる恐れがあります。買収に失敗した場合の融資資金の返済計画が明確でなければ、金融機関としてはとうてい数百億円もの融資に応じることはできないだろうと思います。だとすれば、ライブドアは、計画を断念するか、そうでなければ返済義務のない資金調達方法を考えなければなりません。

 そこで浮上してきたのがMSCBです。

ただ、MSCBを発行する会社の経営者というのは、自分の会社の株をまったく保有していなかったり、保有していたとしても申し訳程度にしか保有していないケースがほとんどだと思います。MSCBの発行は明らかに既存の株主にとっては迷惑です。経営者が大株主であれば、自分で自分の首を絞めるようなMSCBの発行に積極的に同意することはまずありえないと思います。大量のMSCBの発行によって断行されたニッポン放送株の買い占めは、たまたまそうはならなかったものの、もし買い占めに失敗していれば大損害を蒙ったのは大株主のホリエモンでした。もし、村上被告や宮内被告がホリエモンの立場だったらMSCBの発行に同意したかどうか想像してみるといいです。

要するに何がいいたいかというと、ホリエモンは調子に乗りやすいためにずる賢い連中にうまく利用されていたのではないかということです。ライブドア事件に関しても、検察が決めつけているような「共同謀議の首謀者」などということはありえないと思います。

予想としては実刑判決を予想しますが、内心は嬉しい誤算を期待しています。検察を正面切って批判する大手マスメディアは存在しませんが、それでも最近はだいぶ世間の空気が変わってきたような気がします。西のほうから東の風も吹いてきました。検察と警察の違いはありますが、絶妙のタイミングでこんなニュースもありました。

富山県警が2002年、同県氷見市の男性(39)を婦女暴行容疑などで誤認逮捕した冤罪(えんざい)事件で、男性が読売新聞の取材に、無実の罪を自白するに至った経緯を初めて語った。

 男性によると、取り調べは、任意同行を求められた02年4月8日から始まり、「『身内の者が間違いないと言っている』と何度も告げられ、やっていないと言っても信用されるわけがないと思った。言われるままに認めざるを得ない状況だった」と話した。その上で、「身内までも僕のことを信用していないんだと思った。気が抜けたようになってしまった」と語った。男性は3回目の聴取で自白に追い込まれた。

 さらに、「『うん』か『はい』以外に言うな。『いいえ』という言葉を使うなと言われた」とし、「今からいう言葉を一切覆しません」とする念書も書かされ、署名、指印させられたとも語った。被害者宅に押し入った手口も「酒屋を装って電話をかけたんじゃないかと言われ、同意させられた」とした。

1月26日14時41分配信 読売新聞

ホリエモンにとっては大迷惑だったかもしれませんが、驕った検察の実態を天下に知らしめたという意味では、ライブドア裁判は大変意義深い裁判だったと思います。

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» livedoorと共に日本経済が葬ったもの [永遠の反逆児の平凡な日々beta]
今更ながらホリエモンの判決が出ましたね。まぁ刑が重い軽いなんて話や国策捜査だったのかなんて話を俺がしても不毛なんで、いちwebジャンキーという視点からこの事件を見てみたいと思う。 まず、事件以前のlivedoorに対する俺の立場はwebジャンキーとしてもかなりポジティ..... [続きを読む]

受信: 2007年3月23日 (金) 17時31分

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