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2007年3月18日 (日)

ライブドアと日興コーディアル

1.資本市場から資金調達をする
2.調達した資金を投資する
3.業績向上 → 株価上昇
4.高株価を利用してさらに資金調達する
5.調達した資金を投資する
6.業績向上 → 株価上昇

こうした好循環を「錬金術」とすれば、株式市場の機能そのものが錬金術です。株式交換による買収の解禁などはこの錬金術にさらに磨きをかける措置だったといえます。ただ、錬金術が錬金術として持続的に機能するかどうかは経営者の手腕(または運)によると思います。

業績の向上が株価を引き上げ株価の上昇が業績を引上げる、ライブドアは株式市場をうまく活用すればここまでできるんだということを実際にやってみせてくれた稀有な会社でした。やがて自滅するかもしれない危険をはらみながらもどこまでやるのか大変興味深い会社でした。

こういう暴れ馬のような会社を調教するのは東証や証取委や金融庁の仕事だと思うのですが、調教できずに射殺してしまったというのが「ライブドア事件」だと思います。

ライブドアの株価が突然暴落したのは、ライブドアが実体のない詐欺会社だったからでも、事業に失敗して業績が悪化したからでもなく、東京地検が突然強制捜査をしたからです。日興コーディアルが悪質な粉飾決算にもかかわらず強制捜査が入らなかったのは、ライブドアに対する強制捜査がやりすぎだったということを東京地検も内心では認めているのではないでしょうか。日興コーディアルに強制捜査をしなかったのが不当なのではなく、ライブドアを強制捜査したのが不当だったといえると思います。

東証が日興コーディアルの上場廃止にしなかったのはなぜでしょうか。日興コーディアルの粉飾は氷山の一角でもっと悪質な粉飾をやっている証券会社はいくらでもあるような気がします。少なくとも日興コーディアルだけが特に問題のある証券会社だったとは考えにくいです。この程度の粉飾で日興コーディアルを上場廃止にしてしまうと、会計監査が厳しくなる中でこれから発覚する(かもしれない)粉飾決算のたびに主力銘柄を上場廃止にしなければならなくなります。今後のことを考えると上場廃止にできなかったのかもしれません。あるいはライブドアの上場廃止が新興市場全体を崩壊させたように、証券株全体に連想売りが広がることを恐れたのかもしれません。

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