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2007年5月 8日 (火)

「めぞん一刻」・1980年代のワンダーランド

貧乏で女にはモテないし勉強もできない、生きるのが下手で努力しても報われず気が弱くて善良なだけが取り柄・・・そんな惨めだった若いころを思い出したかったら、「めぞん一刻」を読みましょう。美化された(つまり多少モテる)昔の自分にめぐり逢えます。

1980年代、「めぞん一刻」が「ビッグコミックスピリッツ」に連載されていたころ、昭和13年生まれの平井和正は高校3年生の息子がテーブルの上に置き忘れていった「めぞん一刻」の単行本をたまたま読んだそうです。そしてそのときの衝撃を次のように語っています。

 私は長い間、熱情というものの激しさ鋭さをすっかり忘れさっていたのである。
 こればかりは青春の一時期に限られたもので、一度過ぎ去ってしまえば、いかに努力しようと大金を積もうと、再び追体験できるものではないと諦めていただけに、夢ではないかと幾度も己れの正気を疑った。
 まぎれもなく青春の狂い咲きという正真正銘の奇蹟が生じていたのだ。

                            「語りつくせ熱愛時代」より

「めぞん一刻」の読者(特にたまたま読んでしまった年長の読者)のなかには、「世にも不思議な物語」に、忘れかけていた遠い日の熱情を思い出して、その後の人生が変わってしまった人がいたかもしれません。実際そういうことが起きても不思議はないくらいこのマンガは面白かったです。わたしなんぞは流し読みするのがもったいなくて、一コマ一コマくいいるようにして読んだものです。行間が豊かで読めば読むほど味がありました。

さて、この「めぞん一刻」ですが、5月12日(土)にテレビ朝日で実写ドラマとして放送されるようです。実写であのマンガの面白さを表現するのはほとんど不可能ではないかと思いますが、どこまで原作の魅力に迫れるか楽しみです。

詳しくは →  http://www.tv-asahi.co.jp/ikkokukan/

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