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2007年6月30日 (土)

宇宙論を読む・番外編

世の中には思いがけない大発見に繋がるような出来事が溢れています。でも、誰もが見過ごしてしまうような出来事を大発見に繋げることが出来るかどうかは、偶然とばかりは言えません。やはりたゆまぬ探究心を忘れない人に大発見の女神は微笑むようです。まさに「チャンスは備えある者に訪れる」です。

宇宙論とは直接関係ありませんが、バイアグラの効能が発見された時の様子が「ビッグバン宇宙論下」のなかに出てきました。面白かったので紹介しておきます。

この薬はもともと心臓病の治療薬として開発されたものだった。研究者たちがこの薬の有用な副作用に気づいたのは、臨床試験に参加した患者たちが、心臓病には特に効果がなさそうだったにもにもかかわらず、未使用分の薬を断固返したがらなかったからだ。

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2007年6月29日 (金)

こういう童謡を知っていますか?

  1.唄を忘れたカナリヤは~
    
  2.母さん お肩をたたきましょう~

  3.てんてん手鞠 てん手鞠~

これらの童謡はすべて西条八十の作詞です。島倉千代子のデビュー曲「この世の花」や最強の代表作「りんどう峠」も作詞は西条八十です。調べだしたらきりがないですが、森村誠一の「人間の証明」に出てくる「母さん、ぼくのあの帽子どうしたでしょうね」で始まるあの有名な詩も西条八十の作品です。

なんで西条八十かというと、株式新聞の「アマチュア相場師列伝」(鍋島高明)の第2回がこの西条八十(1892~1970)でした。

時は大正のバブル景気のころです。「3000円で買った日活株がわずか半年で7万円に膨らみ、買い乗せていくと、30万円の巨利を博した」ということで、スタートは絶好調だったようです。大雑把に当時(大正9年)の貨幣価値を現在のの500倍と考えると、30万円は1億5000万円に相当することになります。ここでやめておけばよかったのですが、西条八十は欲をかいてしまいました。

このとき八十は50万円に殖やして詩人会館を建て、どんな貧乏詩人でも、そこへ来れば深々としたアーム・チェアに腰をおろし、高級ウイスキーや葉巻きを味あわせたいと夢を膨らませた。

で、どうなったかというと、待っていたのは歴史的大暴落です。

30万円はたった2日間で吹っ飛び、詩人会館は空中楼閣に終わり、八十の手に残ったのはわずか30円だった。

西条八十の若き日の相場師体験はなんとも豪快です。天才詩人らしくていいですね。

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2007年6月28日 (木)

株主総会集中日

本日はドトールコーヒーの株主総会でした。日本レストランシステムとの経営統合案も無事承認されたようです。株価もいつのまにか統合比率に鞘寄せしてしまいました。今後はシナジー効果(もしあればですが)を期待して統合比率を維持しながら上に向かうか、それともスケールディメリットを織り込んで下に向かうか、ちょっと気になるところです。もしハービンジャーが撤退するとなるとドトール株には下げ圧力がかかりますが、どうなるでしょうかね。

いわゆるМ&Aがらみで、会社四季報の最新号をパラパラと見ていて笑ってしまったのは、あきんどスシロー(2781)と佐藤食品工業(2814)です。

あきんどスシローは、現経営陣に事前連絡がないまま創業家一族が保有株をゼンショーに売ってしまったようです。一体何があったのか興味深いです。

佐藤食品工業は、外資系よりはマシということのようで自己株を筆頭株主の投資ファンド(T・ZONEキャピタル)に譲渡して資金調達をしています。随分思い切ったことをするものです。今はおとなしくしていてもいつ豹変するかわからんですよ(と思う)。

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2007年6月27日 (水)

宇宙論を読む・その2

古代ギリシャ人はこの大地が球形であることをすでに知っていました。大地が球形であること知っていただけでなく、地球の大きさを測定したり、月までの距離や太陽までの距離を測定したりもしていました。それどころか当時(紀元前4~5世紀)すでに地動説を唱える天文学者もいました。でも、地動説(太陽中心モデル)は常識的感覚とかけ離れています。限られた知識の中で地動説を矛盾なく説明するのは困難です。やがて常識的で解りやすい地球中心モデルに駆逐されてしまいました。それでも「ひょっとしたら動いているのは地球のほうかもしれない」と考えたギリシャ人はいたのです。恐るべき洞察力だと思いませんか?

知性という点に関しては、中世ヨーロッパは2000年も前の古代ギリシャに頭が上がりませんでした。なにしろ16世紀になっても依然としてアリストテレスが史上最高の知性としてヨーロッパ世界に君臨していたのですから。

中世のヨーロッパ人が地動説を唱え始めたのは16世紀になってからでした。なんだかよくわからなくてもコペルニクス、ケプラー、ガリレオといった天才的天文学者の名前はわたしも知っています。

ところで、「ごきげんよう」(フジテレビのトーク番組)で、春風亭小朝が「日本の小学生の40%はいまだに天動説を信じている」といっていました。これは解釈の違いとかそういう複雑な話ではなくて素朴な天動説だと思います。大丈夫なんでしょうかね、日本の教育は。

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2007年6月25日 (月)

ブルドックの株主総会、新株予約権の発行を可決

6月24日13時30分配信 ロイター

 [東京 24日 ロイター] ブルドックソース <2804> は24日、東京都内で株主総会を開き、同社にTOB(株式公開買い付け)を仕掛けている筆頭株主のスティール・パートナーズの対抗策として提案した新株予約権の発行が、3分の2以上の賛成を得て可決された。

世の中には不思議なことがあったものです。ブルドックの株主は自分で自分の首を絞めているようなものだと思うのですが何を考えているのでしょうかね。スティールが気に入らなければ、スティールのTOBに応じなければいいだけの話だと思うのですが・・・。

ブルドックの買収防衛策は必ず発動されるわけではなく、スティールがTOBを撤回しなかった場合に限って発動されるようです。スティールは買収防衛策を発動させてからTOBを撤回したいと考えているでしょうし、ブルドックはTOBが撤回されるなら買収防衛策は発動したくないと考えていると思います。しかし、もしスティールが買収防衛策の発動前にTOBを撤回したらどうなるんでしょうか。株主は大損ですよ。

法律的な細かいことはよくわかりませんが、買収防衛策が発動されてしまったらスティールはTOBを撤回できなくなるのでしょうかね。もし、買収防衛策が発動されてからでもTOBの撤回ができるのであれば状況はスティールのほうが圧倒的に有利だと思います。スティールは新株予約権の買取価格の妥当性を司法の場で争うことができます。最悪の場合でも396円での買取り価格は保証されています。

ブルドックの買収防衛策でひとつ気になるのは、新株予約権が発行された場合の配当金です。配当金はどうなるのでしょうか。年間25円のまま据え置きなら実質的な大幅増配ですが、配当金についてのブルドック側からの明言はないようです。

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2007年6月23日 (土)

期日前投票もあります

大仁田氏が政界引退表明=参院選日程変更、首相に抗議

6月23日13時1分配信 時事通信

 元プロレスラーで自民党の大仁田厚参院議員は23日午前、都内で記者会見し、夏の参院選の公認を辞退し、今期限りで政界を引退する意向を明らかにした。
 大仁田氏はその理由について「7月29日投票では夏休みに突入してしまい、政治に関心のない人たちに行き届かない政治になる。参院は首相官邸の人気取りの道具ではない」と強調。安倍晋三首相の強い意向で今国会の会期が延長され、参院選日程が変更されたことに対する抗議だと説明した。

大仁田議員は無所属で立候補して期日前投票を訴えたらどうでしょうかね。「俺の投票日は22日だ」と訴えて、かまうことないから22日に投票してもらっちゃえばいいのに。

 投票日に仕事や旅行、レジャーなどの用事がある方は、期日前投票ができる

 期日前投票所に行く → 宣誓書兼請求書に必要事項を記入 → 投票用紙が交付 → 投票
 
1.投票できる期間 → 選挙期日の公示日又は告示日の翌日から投票日の前日まで
2.投票できる時間 → 原則として午前8時30分から午後8時まで(土日も可)
3.場所         → 期日前投票所(区市町村の役所・役場などに設置)

しかし自民党のなりふり構わない選挙戦術は露骨ですね。

1.郵政造反組を復党させて組織票をがっちり固める
2.投票日を遅らせて無党派層はなるべく棄権させる

このふたつはセットになっていて無関係ではないと思います。

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2007年6月22日 (金)

参院選の延期について

25日はサラリーマンの給料日です。6月から住民税が増えた分手取り額が減ります。所得税とセットで考えれば増減はないというのが政府の説明ですが、定率減税は廃止されています。サラリーマンは何だか詐欺にあったような気分になって怒り出すのではないでしょうか。

国会の会期延長によって参院選の投票日が7月29日に延期されましたが、その結果7月の給料日が選挙戦の真っ只中にやってくることになりました。寝た子が目を覚ますといった感じで、選挙に相当影響するのではないでしょうか。

6月開始「住民税」増税 自治体は大混乱!
6月21日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 6月から始まった「住民税増税」をめぐって、自治体がパニックになっている。新潟県五泉市では、「住民税が上がると生活できなくなる」「オレに死ねというのか」と職員が住民にナイフを突きつけられる事件が起きている。
 三位一体改革によって、これまで所得額によって5%、10%、13%の3段階だった住民税は、6月から一律10%に統一される。これで年収500万円の標準家庭は年額6万円、年収700万円なら9万7500円の増税になる。さらに、定率減税の全廃が加わり、年収700万円なら4万1000円、1000万円なら8万9000円の増税分が上乗せされるから、あっと言う間に10万円超の増税になってしまう。
 各自治体は先週、確定申告をしている住民に対して「納税通知書」を一斉に郵送。増税額を知った住民が役所にドッと押しかけ、どの役所にも苦情電話が殺到し、仕事にならない状態に陥っている。
「1日に1400本の問い合わせの電話があります。住民税増税については広報してきたつもりですが、実際の増税額を知って驚かれているようです」(東京・杉並区)
「1日に200人近くの区民の方が役所に来られています。計算式をお見せして納得していただくしか……」(世田谷区)
「電話の本数は数えていませんが、とにかく、切ったら、かかるの繰り返しです」(新宿区)
 安倍政権は住民税増税に対する国民の反発が強まらないように「住民税の増税は所得税の減税とセットです」と盛んにPRし、定率減税の全廃に触れようとしなかった。それが逆に混乱を招いているという。
「サラリーマンは6月25日の給料日に住民税の増税を実感するはずです。このまま参院選に突入すると考えたら恐ろしい」(自民党関係者)
 サラリーマンは6月の給与明細をよく見たほうがいい。 

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2007年6月21日 (木)

宇宙論を読む

日経新聞の目利きが選ぶ今週の3冊で、「これまでホワイトヘッドなど一行も読んだことはない」というスポーツジャーナリストの二宮清純が「ホワイトヘッドの哲学」(中村昇著・新潮社)を星4つで紹介していました。「哲学的に考えることの楽しさが伝わってきて爽快」なんだそうです。ほんとに読んだのかね?

それはともかくとして、世の中には一行読んだだけで愕然とさせられる本があります。たとえば、「ビッグバン宇宙論 上・下」(サイモンシン著 青木薫訳 新潮社)。この本は次の1行ではじまります。

この宇宙には一千億以上もの銀河があり、どの銀河にもざっと一千億の恒星が含まれている。

どうです?愕然としましたか?

宇宙についてもっとも理解しがたいのは、宇宙が理解可能だということだ。

                        ――アルベルト・アインシュタイン

それでも全知全能の創造神が知っている全宇宙に比べれば、人間が理解している宇宙なんて浜の真砂の砂粒ひとつぐらいなのかもしれません。

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2007年6月20日 (水)

年金制度はめちゃくちゃだ

今さらですが、日本の年金制度はめちゃくちゃです。

四年制大学を卒業して1992―1996年に就職した会社員の大部分で、大学時代の国民年金の加入記録が基礎年金番号に統合されていないことが明らかになった(6月18日付日経新聞)

この未統合は社会保険庁の怠慢でもなければミスでもありません。「申請主義」を悪用したほとんど確信犯的な「詐欺行為」だと思います。

1.二十歳から国民年金加入を学生にも義務付ける
2.その後就職して厚生年金に加入してしまえばそれまでに納めた数年分の国民年金が宙に浮く
3.数十年後の年金給付のころには証拠もなくなっているだろうし本人も忘れてしまう

納付だけさせてそれに見合った給付はしない、そういうやらずぶったくりのカネを意図的に集めようとしたとしか考えられません。

申請主義はもちろんのこと、受給資格を得るための納付期間が極端に長かったり、受給する権利に時効があったり、年金制度には国民の権利を無効にする仕組みが多すぎます。その一方で、転職や就職時などあるいは結婚して姓が変わったり転居で住所が変わったりした時などに、申請しないと年金が宙に浮いてしまうことを政府は積極的に国民に知らせようとはしてきませんでした。ひどい話です。

政府・自民党は今回の騒動であわてふためいて年金時効撤廃特例法案を国会に提出しました。ふざけるなと言いたいです。そんな簡単に時効が撤廃できるなら何で今まで時効があったのか、その理由を納得がいくように説明してもらいたいです。

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2007年6月19日 (火)

桜桃忌

「ブログが好きな人は自分が好き」という説があります。そりゃそうです。ブログが嫌いな人も自分が好きです。とにかく人間はみんな自分が好きです。そうでなければ生きていけません。自分が好きなのは人間に限らず犬でも猫でもみんな同じです。

若き日の夕暮れ時に、「ひょっとして、俺は自分が好きなだけではないか」ということに気がついて激しい自己嫌悪にかられた経験はありませんか。そういう思いにかられると世間では美徳とされている努力や忍耐や克己心などがみるみる色褪せてきます。夢を追いかけて目をキラキラさせている人種が実は最も醜悪でいやらしい偽善者であるように思えてきたりします。頼まれもしないのにわざと自虐的行為(要するに不良ですね)に及んで反抗を始めたりするのもこのころです。

人間なんてみな同じ(=人間はみんな自分が好き)だと知って、心が軽くなる(=ホッとする)人と、ますますもって滅入ってしまう人がいます。こればかりは、持って生まれた性格の悲喜劇というもので、どうすることもできません。

「汝を愛するが如く汝の隣人を愛せ」と聖書に教えられた無頼派の作家・太宰治は、「そうか、まずは自分を愛さなければいかんのか」とボヤいたそうです。この世では自分が好きで素直に自分を愛することのできない人は長生きできないことになっています。

太宰治の場合、自分が好きで、そんな自分がイヤで、それでも自分が好きで、でもやっぱりそんな自分がイヤで・・・この堂々巡りにピリオドを打つためにはあの世に行くしかなかったのかもしれません。

 人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。(「ヴィヨンの妻」)

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2007年6月18日 (月)

気合を入れてタイピングの練習

かなタイプがやっとスコア245に到達しました。でも、やや限界を感じています。

       スコア  順 位
4月23日  223  330/1635
4月24日  226  317/1649
5月10日  230  303/1708
5月17日  235  278/1734
5月22日  241  258/1746
6月17日  245  254/1851

テンキーについては去年の10月26日のスコア247でとまったままです。理屈からいえば、カナタイプは両手を使いますからテンキーよりもスコアがよくなっていいはずです。でも現実はなかなか厳しいです(左手の指が右手と同じようには動かない)。

1.例文をキャッチしてから最初のキーを叩くまでのロスを縮める
2.左手を鍛える

反射神経の衰えはいかんともしがたいですが、指はもう少し早く動かせるようになる気がします。目標300です。

みなさんもどうですか? → http://www.e-typing.ne.jp/

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2007年6月15日 (金)

スティール・TOB価格を引き上げ

スティールがブルドックソースのTOB価格を1700円に引上げました。これでブルドックがスティールに割り当てる新株予約権を1個396円で買い取るのはほぼ不可能になったと思います。

TOB価格の引上げは新株予約権の買い取り価格を425円(1700÷4)に引上げることを暗に要求しているとも受け取れますが、あるいはもっと深い狙いがあるのかもしれません。

もしブルドックの買収防衛策が成立してしまったら、スティールは今後の日本での商売がやりにくくなります。こうした買収防衛策が横行するようになれば、損はしないまでも大きくは儲けられなくなります。スティールは目先の利益にこだわるより、いくら資金をつぎ込んでもブルドックのような買収防衛策は徹底抗戦で叩き潰しておく必要があるのかもしれません。

スティールとしては、ブルドックの経営陣が何もせずに「勝手にしろ」と言われるのが一番困ると思います。しかし、保身最優先のブルドック側にはそれができないことを見透かしている感じがします。なんだかお互い引くに引けない泥仕合の様相になってきましたが、このままホワイトナイトが現れなかったらどうなってしまうのでしょうか・・・。

ブルドックの次の一手に注目したいと思います。

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2007年6月14日 (木)

やったぞマーくん、初完封

楽天のの田中投手と野村監督は神様の粋な計らいではないかと思わせる名コンビですね。このピッチャーにしてこの監督あり、この監督にしてこのピッチャーありといった感じで笑えます。野村監督も我が息子(孫?)のようなヤンチャ坊主が可愛くてしょうがないのではないでしょうか。

それにしても田中投手の初完封は立派です。正直なところ短期間でここまで成長するとは思っていませんでした。まさに「実戦にまさる練習はない」といった感じです。

長丁場のペナントレースでは試合を重ねれば重ねるほど疲れを知らない若さが本領を発揮してきます。今でこの調子なら夏を過ぎる頃には、疲労感漂うオジサン選手を相手に150キロ超の速球をビュンビュン投げ出す「怪物」になっているかもしれません。いやあ、楽しみです。とにかく直球で三振がとれるピッチングというのは見ていて気持ちがいいですね。怒られてもいいからもっと色気を出して欲しいです。

17日の父の日を前にスポーツ用品の総合メーカー(ダイワ精工)が首都圏在住の既婚男性800人を対象にした「お父さんのスポーツアンケート」というのを実施したそうです。その結果、「最も好感の持てる10代のスポーツ選手」は、

 1. 浅田真央     195票
 2. 斎藤佑樹     105票
 3. 安藤美姫      82票
 4.田中将大  78票
 5. 石川遼        42票
 6. 福原愛        41票

堂々の第4位です。

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2007年6月13日 (水)

グリーンメーラーといわないで

スティールが株主総会を待たずにブルドックの買収防衛策の差し止めを求める仮処分を申請しました。

6月13日(水)21時1分配信 時事通信

 ブルドックソースに敵対的TOB(株式公開買い付け)を実施している米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパンは13日、ブルドックの買収防衛策の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申請したと発表した。これに先立ち、同日午前、ブルドックの池田章子社長はスティールのウォレン・リヒテンシュタイン代表と初めて会談。両者の議論はかみ合わず、約1時間に及んだ会談は平行線のまま終了した。

1.グリーンメーラーと非難されるのを避けたい。
2.保有するブルドック株をTOB価格(1584円)より高い価格(たとえば1800円)で処分したい。

スティールの狙いはこのふたつだと思います。私もそうですが、ブルドックの経営陣はスティールを甘く見てましたね。適当なところで妥協せずに徹底抗戦して骨までしゃぶり尽そうという作戦のようです。

ただスティールにもリスクはあります。買収防衛策が差し止められたとしても、ホワイトナイトが現れずに多くの株主がスティールのTOBに応じてきたら、これはこれでスティールにとっては忌々しき問題です。売るに売れないブルドック株を1584円で大量に買取ることになるからです。スティールはブルドックの経営陣が保身を最優先に考えていると睨んで、決してそうはならないと読み切っているのかもしれません(つまりここで買収防衛策を潰せば、ブルドックはさらなる好条件をスティールに提示せざるをえなくなる)。

今日の日経新聞に信越化学工業の金川千尋社長のコメントが載っていました。

 「余人をもって代えがたい経営をする」

これが買収防衛の鉄則だそうです。

世の経営者は自分が高い報酬に見合うだけの仕事をしているかどうか、よく考えてみたほうがいいですね。経営者というのは本人が辞めるといっても周囲が青くなって止めにかかるような存在でなければいけません。そういう経営者がいる会社(=社長が辞めると会社の価値が激減する会社)が投資ファンドに狙われることはまずないと思います。実際は辞めるといった瞬間に周囲から大歓迎されてしまう社長が多いのではないでしょうか。

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2007年6月12日 (火)

「ゆとり返済」と「給食費滞納」の関係?

 学校給食費の滞納問題で、文部科学省は24日、初の全国調査結果を公表し、2005年度の小中学校の滞納総額が22億円超にのぼることを明らかにした。

 児童・生徒数で見ると、100人に1人が滞納していた計算だ。滞納があった学校の6割は、「保護者の責任感や規範意識が原因」としており、経済的に払えるのに払わない保護者の存在が改めて浮き彫りになった。文科省は同日、「滞納が目立つ市町村や学校があり、給食の運営に支障が生じる可能性がある」として、問題の解消に取り組むよう各自治体に通知した。

(2007年1月25日  読売新聞)

給食費未納問題については、払えるのに払わない保護者を非難する論調はあっても、これを擁護する意見は皆無です。当然といえば当然ですが、どうして給食費を払わないという現象が蔓延してきたのか、その背景を考えてみたいと思います。

今の小中学生の親というのは住宅ローンの「ゆとり返済」の世代です。「ゆとり返済」については木村剛氏がブログで次のように述べています。

そもそも、当初五年間の返済額を少なくする「ゆとり返済」などを景気対策として導入したからおかしくなるのだ。当初の返済を少なくすれば、後で返済が苦しくなることは分かりきったことではないか。五十年償還だったものを七十五年償還で計算する特例措置を一九九三-九四年度に採った結果、七十万人が利用したといわれているが、これは金融に詳しくない素人を騙すための詐欺のようなものである

ゆとり返済の利用者を国が最初から騙すつもりだったかどうかはわかりませんが、ゆとり返済の利用者が杜撰な国策の犠牲者であることは確かだと思います。破産まで追い込まれなかったとしても、5年後に突然跳ね上がった返済額に愕然とした人も多かったのではないでしょうか。自己責任といってしまえばそれまでですが、こんな制度を導入した国に対する不信感と怒りは推して知るべしです。旬が過ぎてマスコミが話題にしなくなっても利用してしまった人にとって「ゆとり返済」のツケは今も続いています。

「ゆとり返済」の影響で家計を圧迫され、年収500万円で四苦八苦しているサラリーマン家庭の台所事情を察すると、「給食のオバサンは公務員でその年収が800万円」などという話を聞いたら、怒り心頭に発して給食費を払いたくなくなる気持ちもわからなくはないです。でも、やっぱり払わなくてはいけませんね。

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2007年6月11日 (月)

「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン 新潮文庫)

この本はフェルマーの最終定理を証明しようとした数学者たちの悪戦苦闘を描いたノンフィクションです。「証明」をめぐる犯人を追い詰めていくようなスリルとサスペンスは推理小説顔負けの面白さです。読み物としての面白さもさることながら、難解な数学の世界を一般の読者にも理解できるように(≒理解できたと思えるように)平易に解説してくれるサイモン・シンの手腕はまさに神業です。

一般の人とは「脳味噌の配線」が違う数学者の世界と日ごろ数学に興味があるわけではない一般の読者の間をこれほど巧みに橋渡ししてくれている本はこれまで読んだことがありません。まさに「難解なことは何一つ出てこないにもかわらず、ワイルズ(最終定理を証明した数学者)が何をやろうとし、どういう道筋をたどったかが鮮やか見えるようになって」います。読んでいるとなんだか自分も頭がよくなったような気分になれます。数学オンチでも中学生の2次方程式が解ける程度の知識があれば大丈夫です。とにかく面白いです。

たとえば、人間の直観があてにならない例として、この本に次のような問題が出てきます。

問題:競技場に選手と審判の合わせて23人の人間がいました。この23人のうち、誕生日が同じ人がいる確率はいくらになるでしょうか?

1.約 5%
2.約10%
3.約50%
4.約90%

問題を少しアレンジしてしまいましたが、正解は3の約50%です。「そんなバカな!?」と思う人はこの本を読んでみるといいです。「博士の愛した数式」(小川洋子・新潮文庫)の副読本だそうです。

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2007年6月10日 (日)

年金不信 内閣支持率32% 発足以来最低

6月5日8時0分配信 産経新聞

 産経新聞社はFNN(フジニュースネットワーク)と合同で2、3の両日、「政治に関する世論調査」を実施した。安倍内閣の支持率は32・3%(前回4月調査39・9%)に急落、昨年9月の政権発足以来、最低となった。不支持率も49・2%と前回の35・4%から13・8ポイント増えた。夏の参院選では51・7%が「民主党などの野党」の議席増を期待し「自民党など与党」(31・9%)を19・8ポイントも上回った。内閣支持率が最低の水準となったのは社会保険庁の年金記録紛失問題と、松岡利勝前農水相の自殺など「政治とカネ」をめぐる問題への不信感が高まっているためだとみられる。

最近どこの世論調査も安倍内閣の支持率は30%台ですね。

小泉内閣は「自民党をぶっ壊す」と宣言して国民の支持を得ましたが、安倍内閣にはそういう姿勢がありません。むしろぶっ壊れかけた自民党をせっせと修復している印象を受けます。象徴的だったのは世論の反対を無視して郵政造反組の議員を復党させたことです。造反議員を叩き出して選挙に大勝した自民党が選挙が終わったとたんに造反議員を復党させるというのでは筋が通りません。造反組の復党が組織票目当ての参院選対策のつもりだったのならあまりにも姑息です。二度と自民党には投票しないと心に誓った有権者も多かったのではないでしょうか。

世論調査の結果を踏まえて7月の参院選を予想すると、

1.守旧派の自民党支持層は国民新党や新党日本へ
2.改革指向の自民党支持層は民主党へ
3.自民党は股さき状態になって地すべり的大敗

こういうことになりそうな気がします。ケチな組織票とお情けの創価学会票以外に自民党が獲得できる票はありません。

参院選後は次のような流れを期待したいです。

 安倍内閣総辞職 → 衆議院解散 → 衆院でも自民党過半数割れ → 政界再編

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2007年6月 8日 (金)

ブルドックソース・奇妙な買収防衛策

ブルドック 新株予約権で対抗 スティールTOB防衛策
6月8日8時1分配信 産経新聞

 ブルドックソースは7日、米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが仕掛けた株式公開買い付け(TOB)に反対し、新株予約権を発行してスティールの持ち株比率を低下させる買収防衛策をとると発表した。スティールのTOBは企業価値、株主利益を損なうと判断した。防衛策は24日の株主総会に提案、3分の2以上の賛成が必要な特別決議による承認を求める。

 7月10日時点のスティールを含む全株主に、保有株式1株につき3個の新株予約権を無償で割り当てる。スティールは予約権を行使して株式を取得できない条件を盛り込むため、保有比率は約4分の1に低下する。その代わりに、ブルドックはスティールの予約権を1個396円で買い取る。

ブルドックの池田社長は

 「(3分の2以上の株主からの)支持を得られると確信している」(日経新聞)

としていますが、果たしてどうでしょうかね。新株予約権の割当は株式分割と実質的に同じで既存の株主にとっては損も得もないと思います。一方、買収防衛策が功を奏してスティールが撤退してしまえばブルドックの株価は間違いなく下落します。そうなれば既存の株主は高値でブルドック株を売却するチャンスを失うことになります。

ブルドックの買収防衛策は、スティールの新株予約権だけをブルドック側がTOB価格の4分の1で買取ると言っているのとほとんどかわらないような気がします。これは新株予約権のスティールに対する有利発行のようなものです。一般の株主でも希望すれば新株予約権を396円(TOB価格1584円÷4)で買取ってもらえるのでなければ不公平です。この買収防衛策を3分の2以上の株主が支持するとはとても思えません。

ブルドックの買収防衛策はスティールにとってもそんな悪い話ではないですから、内心では株主総会で承認されることをスティール側もひそかに願っているかもしれません。まるで盗人に追い銭です。スティールはブルドックの対抗策に対して、「内容を確認して、対応を検討する」(日経新聞)としていますが、検討するまでもなくブルドックの買収防衛策が気に入らなければ、

 「(新株予約権の)発行決議が株主総会で承認されたら撤退する」

とひとこと表明するだけで十分だと思います。

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2007年6月 7日 (木)

ドトールコーヒー・委任状争奪戦か?

最近のドトールコーヒーと日本レストランシステムの株価です。

    ドトール    日レス     日/ド
5/21  2380   3990   1.676 
5/22  2355   3960   1.681
5/23  2420   4050   1.673
5/24  2425   4050   1.670
5/25  2450   4020   1.640
5/28  2515   4010   1.594
5/29  2545   3950   1.552
5/30  2550   3870   1.517
5/31  2555   3990   1.562
6/01  2540   3960   1.559
6/02  2525   3870   1.533
6/05  2610   4020   1.540
6/06  2645   4070   1.539
6/07  2610   4040   1.548

統合比率1:1.687を前提に考えれば「ドトール売り」の「日レス買い」ですが、ここまで乖離が大きくなってくると市場は「統合失敗」を織り込んでいるのでないかという気がしてきます。

もし、統合がご破算になればドトール株は2000円前後まで急落すると思います。ただ、それで一件落着ならドトール株を高値で買い増している投資ファンド(ハービンジャー・キャピタル・パートナーズ)は大損害です。ハービンジャーは統合を白紙に持ち込んでドトールを孤立させた後、次の一手を打ってくる筈です。建前はどうあれ投資ファンドの狙いはあくまでも高値による売り抜けですら、考えられるのは、

1.法外な高配当の要求
2.MBOによる上場廃止の提案
3.TOBを仕掛けてホワイトナイトの出現を促す

こんなところです。

ドトールとNRSの統合阻止に向け委任状争奪戦検討=ハービンジャー
6月7日17時43分配信 ロイター

 [東京 7日 ロイター] ドトールコーヒー <9952> の大株主で、同社と日本レストランシステム(NRS) <2775> の経営統合案に懸念を表明している「ハービンジャー・キャピタル・パートナーズ」の日本株責任者、イーライ・ベンソン氏は7日、ロイターの電話インタビューに応じ、6月28日のドトールの株主総会で統合案を阻止するため、委任状争奪戦を検討していることを明らかにした。

長期保有の株主としてはあまりバタバタして欲しくないですが、「統合」については従業員が納得しているなら賛成です。従業員を無視した経営陣の保身だけが目的なら反対です。問題はドトールの現経営陣が従業員に信頼されているかどうかです。

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2007年6月 5日 (火)

年金支給漏れ問題

<安倍首相>「年金」争点化を狙う民主党を強くけん制
6月2日21時41分配信 毎日新聞

 安倍晋三首相は2日、大津市で講演し、年金支給漏れ問題について「責任を果たすため国民の立場に立って全力で解決する」と改めて訴えた。その上で「システムを作った当時の厚生労働相は誰だったのか。今、我が党を攻撃している菅直人さんだ」と名指しで責任を指摘。この問題の争点化を狙う民主党を強くけん制した。 

まさに「みっともない」ですね。

「基礎年金番号への一本化」を導入したときの厚生労働大臣は確かに菅直人でした。でも、一本化作業を進めたから宙に浮いた年金記録が5000万件あるということがはっきりしたのではないでしょうか。29歳以下では対象者のわからない年金記録はほぼ消滅しています。これは一本化の成果だと思います。もし、「基礎年金番号への一本化」を導入していなければ、その後も宙に浮いた年金は増え続けていと思います。「申請主義」(本人が申請しなければ年金は統合されない)という年金管理の問題点をあぶり出したという意味で、基礎年金番号への一本化はむしろ菅直人が厚生労働大臣だったからこそ実現できたというべきです。

年金管理の問題は、いつだれの責任というよりも長期政権のもとで続いた政官癒着の構造が社会保険庁のようなデタラメな組織を温存してきたんだと思います。自民党にはお灸をすえるぐらいでは手ぬるいです。この際一度政権を手放してもらいたいです。民主党もわけのわからない政党ですが、緊張感のない長期政権よりましかもしれません。

だいたい5000万件の宙に浮いた年金を1年以内に照合するなどというのは、1年以内に照合が完了する程度のいい加減な照合しかしないと言っているのと同じです。具体的中身のないこういう公約が国民に支持されると考えているとしたら、安倍内閣のセンスの悪さは絶望的です。選挙目当ての付け焼刃にしてもあまりにも酷いです。安倍内閣は国民をナメていると政権が持たないという緊張感が足りないのでないでしょうか。

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2007年6月 3日 (日)

年間上昇率ナンバーワン銘柄を追う・その5

昨年末から5月末まで、5ヵ月間の株価上昇率ベスト10です(東証1部)。

順位   上昇率(%)    コード    銘 柄
 1.   179.28        9115    明治海    海運市況の需給逼迫
 2.   158.62     9113    乾汽船    海運市況の需給逼迫
 3.   137.65     1813    不動建設
 4.   122.60     6378    木村化    原発関連
 5.   101.69     9110    新和海    海運市況の需給逼迫
 6.    95.80     5541    太平金    ニッケル
 7.    89.48     5480    冶金工    ステンレス
 8.    88.39     7004    日立造    原発関連
 9.    87.10     5631    日製綱    原発関連
10.    85.17     8841    テーオーシ  ダヴィンチがTOB

5月は中堅海運株の急騰が凄まじかったですね。6月に入ってもこの流れが続いて、6月1日の東証1部の相場欄を見ると、海運株は郵船から第一中央汽船まで10銘柄すべて年初来高値更新です。ちょっとやりすぎではないかという気もします。

参考:6月1日現在の指標

予想PER  実績PBR   配当利回り
 16.9      2.1      1.58  郵船
 15.6      3.6      1.17  商船三井
 15.0      2.7      1.30  川崎汽船
 12.8      4.1      1.16  新和海
 10.7      4.1      1.05  乾汽船(逆日歩10銭)
 34.6      5.1      0.43  明治海運
 53.9      3.4      0.73  飯野海運(逆日歩5銭)
268.1      3.8         -  太平海(逆日歩5銭)
 76.8      1.5      0.99  共栄タンカー(逆日歩55銭)
 17.6      3.4      1.56  第一中央汽船

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2007年6月 2日 (土)

永井荷風の反戦思想

「永井荷風という生き方」(集英社新書)からの孫引きですが、昭和16年6月15日の永井荷風の日記です。

日支今回の戦争は日本軍の張作霖暗殺及び満州侵略に始まる。日本軍は暴支膺懲と称して支那の領土を侵略し始めしが、長期戦争に窮し果て俄かに名目を変じて聖戦と称する無意味の語を用いだしたり。欧州戦乱以後英軍振はざるに乗じ、日本政府は独伊の旗下に随従し南洋進出を企図するに至れるなり。然れどもこれは無智の軍人等及猛悪なる壮士等の企るところにして一般人民のよろこぶところに非らず。国民一般の政府の命令に服従して南京米を喰ひて不平を言わざるは恐怖の結果なり。麻布聯隊叛乱の状を見て恐怖せし結果なり。今日にては忠孝を看板にし新政府の気に入るやうにして一稼なさむんと焦慮するがためなり。元来日本人には理想なく強きものに従ひ其日ゝゝを気楽に送ることを第一となすなり。今回の政治革新戊辰の革命も一般の人民に取りては何等の差別もなし。

昭和16年前後の年表を参照しながら注を作ると、

 日支今回の戦争 → 日中戦争
 張作霖暗殺及び満州侵略 → 満州事変
 欧州戦乱 → 第二次世界大戦
 英軍振はざる → ドイツ軍、英本土爆撃
 南洋進出 → 日本軍、北部仏印に進駐
 無知の軍人 → ?
 猛悪なる壮士 → ?
 南京米 → まずい輸入米
 麻布聯隊叛乱 → 2.26事件
 今回の政治革新 → 軍部主導による戦時体制
 戊辰の革命 → 明治維新(ただし永井荷風は薩長嫌い)

こんなところです。

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2007年6月 1日 (金)

文化勲章を受章した相場師

株式新聞紙上で、鍋島高明氏の「アマチュア相場師列伝」というシリーズがスタートしました。第一回は預金をはたいて株投資をしたという文豪の話です。その文豪というのがなんと永井荷風でした。永井荷風が株式投資を始めたのは大正バブルのころだそうで、家を売った金の大半を株式投資につぎ込んだといいますからかなり本格的です。

日和下駄にステッキ姿の相場師・永井荷風が浅草ならぬ兜町にも姿を現していたというのが興味深いです。あるときはストリップ劇場のスケベおやじ、あるときは兜町を徘徊する相場師、そしてまたあるときは文化勲章受賞の大文学者・・・。

永井荷風が最も頻繁に株の売買をしていたのは昭和9年ごろだそうですが、戦後になっても昭和26年の持株覚帳には王子製紙、三菱重工、大阪日紡、帝国人絹、日本麦酒などが記されていたとか。ただ昭和34年に他界したときは株券は1枚もなかったそうです。すべて売却してしまったのでしょうかね?

永井荷風は全財産(現金ではなく預金通帳)をボストン・バックに入れて持ち歩く奇癖(?)がありました。死後に判明したこととして、ボストン・バックに入っていた預金通帳の残高は総額2334万4974円だったと伝えられています。これは今の貨幣価値にすると数億円に相当するそうです(約15倍)。株で損してもこれだけの金融資産があったのか、それとも株で儲けてこれだれの金融資産を遺したのか、くわしいことはよくわかりません。

  「相場は間と申すべし」(永井荷風)            

注) 間=タイミング

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