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2007年6月 8日 (金)

ブルドックソース・奇妙な買収防衛策

ブルドック 新株予約権で対抗 スティールTOB防衛策
6月8日8時1分配信 産経新聞

 ブルドックソースは7日、米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが仕掛けた株式公開買い付け(TOB)に反対し、新株予約権を発行してスティールの持ち株比率を低下させる買収防衛策をとると発表した。スティールのTOBは企業価値、株主利益を損なうと判断した。防衛策は24日の株主総会に提案、3分の2以上の賛成が必要な特別決議による承認を求める。

 7月10日時点のスティールを含む全株主に、保有株式1株につき3個の新株予約権を無償で割り当てる。スティールは予約権を行使して株式を取得できない条件を盛り込むため、保有比率は約4分の1に低下する。その代わりに、ブルドックはスティールの予約権を1個396円で買い取る。

ブルドックの池田社長は

 「(3分の2以上の株主からの)支持を得られると確信している」(日経新聞)

としていますが、果たしてどうでしょうかね。新株予約権の割当は株式分割と実質的に同じで既存の株主にとっては損も得もないと思います。一方、買収防衛策が功を奏してスティールが撤退してしまえばブルドックの株価は間違いなく下落します。そうなれば既存の株主は高値でブルドック株を売却するチャンスを失うことになります。

ブルドックの買収防衛策は、スティールの新株予約権だけをブルドック側がTOB価格の4分の1で買取ると言っているのとほとんどかわらないような気がします。これは新株予約権のスティールに対する有利発行のようなものです。一般の株主でも希望すれば新株予約権を396円(TOB価格1584円÷4)で買取ってもらえるのでなければ不公平です。この買収防衛策を3分の2以上の株主が支持するとはとても思えません。

ブルドックの買収防衛策はスティールにとってもそんな悪い話ではないですから、内心では株主総会で承認されることをスティール側もひそかに願っているかもしれません。まるで盗人に追い銭です。スティールはブルドックの対抗策に対して、「内容を確認して、対応を検討する」(日経新聞)としていますが、検討するまでもなくブルドックの買収防衛策が気に入らなければ、

 「(新株予約権の)発行決議が株主総会で承認されたら撤退する」

とひとこと表明するだけで十分だと思います。

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