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2007年6月11日 (月)

「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン 新潮文庫)

この本はフェルマーの最終定理を証明しようとした数学者たちの悪戦苦闘を描いたノンフィクションです。「証明」をめぐる犯人を追い詰めていくようなスリルとサスペンスは推理小説顔負けの面白さです。読み物としての面白さもさることながら、難解な数学の世界を一般の読者にも理解できるように(≒理解できたと思えるように)平易に解説してくれるサイモン・シンの手腕はまさに神業です。

一般の人とは「脳味噌の配線」が違う数学者の世界と日ごろ数学に興味があるわけではない一般の読者の間をこれほど巧みに橋渡ししてくれている本はこれまで読んだことがありません。まさに「難解なことは何一つ出てこないにもかわらず、ワイルズ(最終定理を証明した数学者)が何をやろうとし、どういう道筋をたどったかが鮮やか見えるようになって」います。読んでいるとなんだか自分も頭がよくなったような気分になれます。数学オンチでも中学生の2次方程式が解ける程度の知識があれば大丈夫です。とにかく面白いです。

たとえば、人間の直観があてにならない例として、この本に次のような問題が出てきます。

問題:競技場に選手と審判の合わせて23人の人間がいました。この23人のうち、誕生日が同じ人がいる確率はいくらになるでしょうか?

1.約 5%
2.約10%
3.約50%
4.約90%

問題を少しアレンジしてしまいましたが、正解は3の約50%です。「そんなバカな!?」と思う人はこの本を読んでみるといいです。「博士の愛した数式」(小川洋子・新潮文庫)の副読本だそうです。

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