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2008年1月17日 (木)

夏目漱石の「坊ちゃん」を読む

ホームレス狩りと称して、中学生がホームレスを襲撃したというニュースがよく報道されます(最近はニュースにもならないか)。ホームレスを襲撃する中学生は、自分の気に入らないものに主観的正義感で暴力を振い、それを「痛快」と感じているようです。そういう中学生には「坊ちゃん」がおススメです。

でも、「坊っちゃん」は今どきの良い子が読む本ではありません。良い子のための推薦図書なら、新美南吉の童話や菊池寛の児童文学(?)のほうがよほど気がきいていると思います。大の大人で「坊っちゃん」がいまだに名作だと思っている人は、誤読しているか読んでないかのどちらかではないかという気がします。今どき「坊っちゃん」を「面白い」などとウソをついて子どもに読ませようとしてもムリです。そういうことをするから子どもが本を読まなくなるのではないでしょうか。

テレビで「DS文学全集」のコマーシャルが流れていました。そのコマーシャルでは性懲りもなく「坊っちゃん」が取り上げられていました。あーだこーだ屁理屈をこねまわして何とか名作に仕立て上げようとしていますが、もううんざりです。読むに値する物語かどうか、夏目漱石のクレジットに惑わされず、先入観を捨てて実際に読んでもらいたいです。そうすれば

    今や子どもの鑑賞にも堪えない駄作

であることが納得できると思います(少なくとも大人が読んで有り難がる本ではない)。

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