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2008年5月28日 (水)

浅野妙子の「ラスト・フレンズ」を観る

録画して3週間分溜まっていた「ラスト・フレンズ」をまとめて観てしまいました。面白かったです。このドラマはDV(ドメスティックバイオレンス)、ストーカー、匿名による中傷行為、性同一性障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、現代社会の病理が錯綜した愛憎の世界を描いています。ハッピーエンドで終われるはずのないドラマですが、いったいどういう結末になるのか楽しみです。

脚本家が気になるテレビドラマなんてめったにないですが、だれが「ラスト・フレンズ」の脚本を書いているのか気になって調べたところ脚本は浅野妙子という人でした。さらに調べたところ映画の「NANA」の脚本も浅野妙子でした。なるほどです。「ラスト・フレンズ」を観ていて雰囲気が「NANA」に似ていると感じている人は多いのではないでしょうか。

「ラスト・フレンズ」の主要な登場人物4人(ルカ、ソースケ、タケル、ミチル)について感想を述べます。

ルカ(上野樹里)は性同一性障害に苦しんでいます。上野樹里が演じるルカは、嘘をつく辛さや本当のことが言えない切なさを実によく表現しています。あらためて上野樹里の演技力はすごいと思ってしまいました。名優ですね。性同一性障害というのは本人が悩んでいるほど周囲は気にしないものです。すべて問題が解決するわけではありませんが、思い切って本当のことを打ち明けてしまったほうがスッキリすると思います。家族や友人などは事実を知ってちょっとびっくりするかも知れませんが「なんだそうだったのか」ぐらいの反応ではないでしょうか。早いとこ発表してしまいましょう(人ごとだと思って無責任?)。

PTSDに苦しめられているタケル(瑛太)はルカの秘密を知らずにルカに愛を告白して拒絶されてしまいます。女性を愛せなくなっていたタケルの一縷の望みが断ち切られてしまいました。拒絶するルカも本当の理由がいえません。傷心のタケルはどうなってしまうのでしょうか・・・いい奴なんですけどね。でも、秘密を打ち明けるきっかけを失ってしまったルカも事態は深刻です。タケルとルカの二人の関係はあまりにも残酷です。お互いに好意を持っていながら、近づき過ぎると血が噴き出してきます。

ソースケ(錦戸亮)のDVには救いがありません。暴力と優しさが交互にやってくるあの二重人格はDV人間に固有の特徴らしいですが、ほとんど病気です。ソースケのミチルに対する虐待は暴力場面を描かないほうが怖さが伝わってきます。自分も他人も不幸にしてしまうソースケの性癖は死ぬまで治らないのかもしれません。正気に戻った時に罪悪感や自己嫌悪が起きそうなものですが、ソースケはあくまでも自分の正当性を確信しています。DVだけでなく、ストーカー行為も匿名による誹謗中傷も卑劣だとは思っていないようです。本当に愛していればだれだって自分のようになるはずだと考えているのかもしれません。ルカの秘密を真っ先に見抜いたのはソースケですが、これも愛の力なのでしょうか?この男の内面は実に不可解です。インタビューでソースケ役の錦戸亮も当然のことながらソースケの気持はわからないと言っています。ただ、精神的DVもあるという意味のことも言っていて、ソースケほど極端ではないにしてもソースケ的心情というのは多かれ少なかれだれの心の中にもあると考えて頑張っているようです。

ミチル(長澤まさみ)は両親が離婚して母親が別の男をアパートに連れ込んでくるような乱れた家庭で育ちました。でも、ミチルの孤独や淋しさは4人の中ではまだまだ軽症のほうです。今後の展開がどうなるのかわかりませんが、ミチルとタケルの関係はあまり深くはならないだろうと思います。ミチルは見えない鎖でソースケに繋がれています。でも、ソースケとの腐れ縁が断ち切れない限り、行きつく先は心中しかありません(キッパリ)。その前にソースケが事故死でもするのでしょうかね。次回(5月29日)が楽しみです。

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