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2008年6月 8日 (日)

「箆棒な人々」(竹熊健太郎著・河出文庫・850円)を読む

この本は10年前(1998年)に太田出版から刊行された単行本の文庫版です。せっかく生まれてきたんだからやりたいことをやらないと生きてる甲斐がないということで、全速力で人生街道を爆走しているうちに気がついたらお爺さんになっていたというベラボーな人たち(康好夫、石原豪人、川内康範、糸井貫二)のインタビュー集です。サブタイトルは「戦後サブカルチャー偉人伝」となっています。

フリ仮名がなければ読めないような難しい漢字「箆棒」をどうしてタイトルに使ったのかと不思議に思っていましたが、読んでみて納得しました。奇人、変人、怪人、天才、鬼才、天衣無縫、豪放磊落、すっとこどっこい、すべての特徴を凝縮してひとつの言葉で表現しようとすると、なるほど箆棒(ベラボー)とでもいう以外に適当な言葉が見つかりません。

この本に登場する4人の偉人の中で、かろうじて名前を知っていたのは川内康範だけでした。川内康範は「月光仮面」(日本初のテレビドラマ)の原作者であり、森進一のおふくろさん騒動ではテレビにも度々登場しました。その特異な風貌と相まって名前と顔は一般的にもよく知られていたと思います。何か変なことをやっている怪しげな人というイメージでしたが、この本のインタビューを読んで川内康範の人生哲学とその大物ぶりとその人柄とがヒシヒシと伝わってきました。親分肌でありながら、助っ人に徹したその生涯は実に見事だと思います。でも、晩年は世間の誤解と無理解にかなり淋しい思いをしていたのではないでしょうか。2008年4月6日午前4時6分、青森県八戸市の病院にて慢性気管支肺炎のため死去。享年88歳。

川内康範は戦後の時代に破天荒な人生を生きたベラボーな人でしたが、他の3人(康好夫、石原豪人、糸井貫二)も川内康範に優るとも劣らないベラボーな人たちです。なにがどうベラボーなのかというと、これはもう読んでみるしかないです。人に歴史あり、事実は小説よりも奇なりです。

「箆棒な人々」を出している河出文庫は他の文庫に比べて若干値段が高いです。でも、50円、100円にこだわってるようなみみっちいことを言っていてはベラボーな人にはなれません。この本は若干高くてもそれだけの値打ちがあります。1000円でお釣りがくれば安いものです。

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1960年5月から毎週土曜午後1:45にKRT(現TBS)系列で放映 1961年1月9日から毎週月曜午後7:00〜8:00に変更 1961年5月に一旦放送を終了し、1962年3月5日から「ブロンコ・シャイアン」として再登場 [続きを読む]

受信: 2008年6月 8日 (日) 18時02分

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