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2008年10月29日 (水)

中村星湖の「二葉亭四迷を想う」を読む

中村星湖(なかむら・せいこ) は「早稲田文学」の記者だった人で山梨県河口湖町出身の文学者です(1884年~1974年)。知っている人は相当マニアックな人です。

中村星湖の「二葉亭四迷を想う」は明治40年(1907年)4月上旬に初めて二葉亭四迷を訪れたときのことが書かれています。訪問日を4月10日ということで計算するとそのとき二葉亭四迷は満43歳、中村星湖は満22歳です。

中村星湖の「少年行」が「早稲田文学」の懸賞長編小説に当選して、そのときの選者が二葉亭四迷でした。自分の小説を選んでくれた文壇の大家・二葉亭四迷を歓び勇んでドキドキしながら訪問した中村星湖は、作家としての心構えについてアドバイスを二葉亭に求めました。

先生(二葉亭四迷)はやはり非常に謙遜した態度で自分には文学のことは全然解らないが、昔ゴーゴリの「肖像画」という短編を翻訳した事がある。あの中には文学や芸術を以って身を立てようとする若い人などに教訓になりそうな事が書いてあったと思う。折りがあらば、あれを見て御覧なさいと言われた。

そこで中村星湖はゴーゴリの「肖像画」という小説が載っている雑誌を必死に探したそうです。「肖像画」とはどんな小説だったかというと、ある天才画家が「人気に任せて濫作して、華々しい贅沢な生活をするような身分になったが、持って生れた天才を何処かへ振り落として、つまらない通俗画家に堕落した」という内容の小説だったそうです。

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