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2008年11月22日 (土)

日経新聞に騙されるな!

今日(11月22日)の日経新聞に

 「4-9月期経常利益の通期予想に対する進ちょく率の高い銘柄」

というランキング(ベスト30)が掲載されていました(集計対象は①時価総額が500億円以上②予想PERが30倍以下の銘柄)。よく見ると進ちょく率99.5%のトヨタ自動車がなんと第4位です。

日経新聞の記事によれば、「業績見通しの中に需要減退や円高、株安といった悪材料をどの程度織り込んでいるかが、今後の業績動向を占うポイントになる」のだそうで、「(トヨタは)足元の動向以上に円高で利益が目減りするリスクを織り込んでいる可能性もある」のだそうです。ホントかね?まるでトヨタは業績面から割安であるといわんばかりの論評です。でも、こんな記事を読んで「トヨタは割安」などと判断したらエライ目にあいますよ。

トヨタの下半期の想定為替レートは1ドル100円です。ところが現在の為替レートはすでに1ドル95円です。トヨタは1円の円高が400億円の減益要因ですから、このままでは円高による利益減がさらに2000億円(400億円×5)発生することになります。足元の為替相場を前提とすればトヨタの業績予想には円高で利益が目減りするリスクがまだ十分には織り込まれていないことになります。

今のところ、業績予想に着目して輸出関連企業の中から割安な銘柄を探そうとしてもほとんど無意味です。業績予想が全くあてにならないからです。為替レートひとつをとってみても、ほとんどの企業が下期の為替レートを1ドル100円前後に想定していると思います。(トヨタに限らず)ほとんどの輸出関連企業は為替レートの影響だけでも今後さらなる業績の下方修正を迫られる可能性が大です。厳しい時代になったものです。

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2008年11月21日 (金)

麻生太郎の漢字の読み間違いについて

かつて田中角栄も「追加予算」を「おいかよさん」と読んで顰蹙(ひんしゅく)をかったことがありました。漢字の読み間違いなんてよくある話です。別にいちいち気にすることはないと思います。でも、今回の麻生太郎の読み間違いはあまりにもハマり過ぎです。なにか裏があるのではないかと勘ぐりたくなってきます。

原稿を書いた側近(?)に鬱憤(うっぷん)がたまっていて、麻生太郎の日ごろの言動から読めないとわかっている漢字を悪意を込めてあえて多用したのかもしれません。

まあそれは冗談として、一国の総理大臣になろうとするなら、品性、人格、人望など、果たして自分がその職にふさわしいかどうかもう少しまじめに考えたほうがいいのではないでしょうか。 → 安倍、福田、麻生

その点、石原慎太郎の息子でありながら国会議員になろうとしない石原良純はエライです。自分を知っていますね。

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2008年11月20日 (木)

つげ義春の「大場電気鍍金工業所/やもり」(ちくま文庫)を読む

書店でつげ義春の文庫本を見つけるとつい買ってしまいます。漫画家・つげ義春は遅筆なだけでなくとんでもない怠け者らしいですが、休筆を繰り返しながらも途切れ途切れに新作を発表し続けているのだろうと思っていました。しかし、「離別」(「COMICばく」1987年6月、9月)を最後にすでに20年以上も新作の発表をしていないそうです。注文がないから描かないのか注文があっても描かないのかそのへんのところはよくわかりませんが、とにかく生活に困らなければ漫画は描かないという主義らしいです。まさに描かざる巨匠です。21世紀のこの時代にこういう仙人みたいな漫画家がひとりぐらいはいても悪くないです。

つげ義春コレクション第2回配本の「大場電気鍍金工業所/やもり」に収録されているのは1970年代から80年代にかけて発表された自伝的作品群です。私小説風の漫画でありながらひとりよがりにならずに娯楽作品としても楽しませてくれるその力量は大変なものです。つげ義春の漫画の特徴は、売れなければ困るけど売れ過ぎても困るというその微妙なバランスにあると思います。深刻なテーマを扱いながらどの作品も娯楽作品として十分面白く読めるというのが魅力です。この娯楽性(ユーモアやエロス)は計算してそうしているというよりも結果的にそうなっているのだと思います。これは天性の資質です。もちろんつげ義春本人に聞けば「計算している」というでしょうが、「計算しなくても結果は同じ」というのがわたしの意見です。要するに、どう転んでもつげ義春には駄作や凡作は描けないのです。

寡作ということもありますが、つげ義春ほど読者によってその作品が繰り返し丁寧に読まれいている漫画家もちょっと珍しいと思います。もし100年後にも古典として読み継がれている漫画があるとすれば、それは手塚治虫ではなくてつげ義春かもしれません。

これは余談ですが、「散歩の日々」(「COMICばく」1984年6月)に出てくる坊主頭の主人公は「イノセント・ラヴ」に出てくる佳音の兄・耀司(福士 誠治)にどこか似ています。「散歩の日々」は新潮文庫の「無能の人・日の戯れ」に収録されています。立ち読みしましょう。

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2008年11月16日 (日)

B級グルメ日本一になってしまった「厚木シロコロ・ホルモン」

 福岡県久留米市で開かれた安くておいしい「B級グルメ」の日本一を競う「B―1グランプリ」が2日まで2日間行われ、神奈川県厚木市の「厚木シロコロ・ホルモン」が1位に輝いた。

 2位は青森県八戸市の「八戸せんべい汁」、3位は岐阜県各務原市の「各務原キムチ鍋」だった。全国から24の料理が出展され、1~2日の両日で約20万3000人が訪れた。入賞は3位までで、静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」は3連覇を達成できなかった。

(2008年11月3日  読売新聞)

なんと「厚木シロコロ・ホルモン」(ホルモン焼)が優勝してしまいました。Wikipediaによればこの「B―1グランプリ」のルールは次の通りです。

会場の来場客が複数の出展料理(有料)を食べ比べた後、自分の気に入った料理に投票する。
投票は、使用後の箸で行う。1膳2本を2票とし、来場客1人につき2つの料理まで投票できる。
競技終了後、箸の目方を量り、最も重かった料理・団体がグランプリとなる。

来場客は地元民が多いでしょうから開催地のご当地グルメが有利のように思えますが、地元の出展料理は見慣れていて新鮮な感動や驚きがないという点でかえって不利かもしれません。また、割り箸による投票方式には次のような問題点もあったようです。

第3回までのB-1グランプリでは、投票が「食後の使用済み割り箸を投函する」という方式であるため、目当てのものを購入した客がその場で食べずに箸ごと持ち帰ってしまうと、人気が票数に正しく反映されなくなる。第1回および第2回でグランプリをとり、第3回でも食券が早々に完売するなど高い人気を示した富士宮焼きそばが第3回では上位にも入らなかったのは、富士宮焼きそばの知名度があまりにも高くて前人気がありすぎたため、これを買ったら帰るだけの「おつかい」客が多く、そのぶんの箸が投函されなかっためと言われていれる(Wikipediaより)

なにはともあれ「厚木シロコロ・ホルモン」が優勝とはめでたいことです。次回は全国各地からご当地ホルモン焼がどっと出展されるのではなかろうか。

 厚木シロコロ・ホルモンが食べられるお店
           ↓
 http://www.anext.net/horumonmise.html

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2008年11月12日 (水)

上野樹里のコマーシャル

最近テレビで上野樹里のコマーシャルをよく見かけます。「ホンダ・ライフ」はいいとして、なかには上野樹里の印象が強すぎて何のコマーシャルだかよくわからないのもあります。そこでちょっと調べてみました。現在出演しているのは次の4つのようです。

大塚製薬 FIBE-MINI →  http://www.otsuka.co.jp/adv/
オリックス生命 女性専用 医療保険CURE Lady → http://www.orix-ins-pr.com/
ダイワハウス賃貸住宅 D-Room→http://www.daiwahouse.co.jp/ad/cm/droom_03.html
ホンダ・ライフ → http://www.honda.co.jp/HDTV/LIFE/cm-smile-appear/

あの占い師の出てくるのはオリックス生命のコマーシャルでした。

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2008年11月 9日 (日)

つげ義春の「ねじ式/夜が掴む」(ちくま文庫)を読む

ちくま文庫の「つげ義春コレクション」は、かつて筑摩書房が刊行した「つげ義春全集」の文庫化だそうです。全9冊で10月から毎月1冊ずつ刊行されます。第一回配本が「ねじ式/夜が掴む」です。収録されている作品はほとんどどこかで読んだことがありますが、何度読んでも味わい深いです。

つげ義春の代表作というと妄想をそのままマンガにしたような不条理マンガの「ねじ式」が有名ですが、わたしとしてはどちらかというとあまり難解ではない娯楽的エロマンガが好きです。つげ義春のエロマンガは最初は奇抜な発想に笑ってしまいますが、繰り返し読んでいるうちにしみじみとした気分になってきます。

「ねじ式/夜が掴む」に収録されている作品の中では「雨の中の欲情」が特におススメです。エロの中にユーモアとペーソスが共存していて、単なるエロマンガではない奇妙な癒し効果があります。わずか19ページの短編ですから是非立ち読みをしましょう。ちくま文庫です。

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2008年11月 8日 (土)

トヨタショック

トヨタ自動車が2009年3月期の業績見通しを下方修正しました。

           売上高      営業利益
前回予想  250000億円   16000億円
今回予想  230000億円    6000億円
増減    ▲20000億円  ▲10000億円

営業利益を従来予想の1兆6000億円から6000億円へ1兆円の下方修正です。1兆円のうち6900億円は円高の影響だそうです。

トヨタ自動車は上半期(4-9月期)で5820億円の営業利益を計上していますが、通期予想の営業利益は6000億円です。つまり下半期の営業利益はわずか180億円しか見込んでいないことになります。トヨタ自動車の場合1円の円高が400億円の減益要因だそうですから、かりに下半期に計画通りの販売目標が達成できたとしても、為替レートが想定(1ドル100円)よりも円高になれば下半期は営業赤字に転落することになります。

               売上高    営業利益
第一四半期      62151億円  4126億円
第二四半期      59753億円  1694億円
下半期(予想)   108096億円   180億円

今回のトヨタショックは営業利益が「1兆円幅の減額修正」ということで話題となっていますが、それよりも第二四半期(7-9月期)の業績悪化が不気味です。第二四半期の業績悪化はほんの始まりで本格的悪化はむしろこれからであると考えると、営業利益の「1兆円幅の減額修正」さえ希望的観測に思えてきます。実際は上半期に計上した営業利益を下半期に食いつぶしていくという展開になるのではないでしょうか。

今回のトヨタショックは「1兆円幅の減額修正」が衝撃的なのではなく、「1兆円幅の減額修正」さえ甘い見通しに過ぎないというところに真の衝撃性があるのだと思います。恐ろしいことです。

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2008年11月 3日 (月)

ハングル版「つれづれ日記」・その2

「源氏物語」の出だし部分を引用して古文がハングルに訳されるかどうか試してみました。どうもちゃんと訳されているみたいです。この自動翻訳機(?)は頭がいいです。訳文は以下の通りです。

어느것의 시에인가, 후궁, 갱의 여승마비 차는 가운데에, 그치는 마다없는 때는 없는이, 뛰어나 때인 듯해 있어 결말.
초보다 나는과 사히오름주는 , 자각 기모노에 얕봐 질투.같을(정도)만큼, 그것보다 하납의 갱의들은, 하물며 싸지 않고.조석의 궁사에에 붙여도, 사람의 마음을 마셔 움직여, 원한을 부예정에나 있어 연기, 실독 깔자 마자 , 것심 세에 마을 쉽상인을, 드디어 열리지 않고 개여 되는 것에 사하고, 사람의 비방도 있어 탄는 , 세상이기 때문에 해에도 되어 나무어 대접해 되어.

漢文でも訳せるのだろうか?

臣安萬侶言。夫、混元既凝、気象未效。無名無為。誰知其形。然、乾坤初分、参神作造化之首、陰陽斯開、二霊為群品之組。所以、出入幽顕、日月彰於洗目、浮沈海水、神祇呈於滌身。

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2008年11月 1日 (土)

「源氏物語千年紀」

紫式部の「源氏物語」の始まりはどんなふうだったかというと、

いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。同じほど、それより下臈の更衣たちは、ましてやすからず。朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよあかずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえ憚らせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。

今年は「源氏物語千年紀」ということで、各地で「源氏物語」にまつわるイベントが盛んです。

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