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2009年1月 8日 (木)

<かんぽの宿>70施設をオリックス不動産に譲渡

12月26日20時43分配信 毎日新聞

 日本郵政は26日、保養・宿泊施設「かんぽの宿」70施設を、来年4月にオリックスの子会社オリックス不動産(東京都港区)に譲渡すると正式発表した。金額は非公表。

 かんぽの宿の運営には、正社員約640人を含む約3240人の従業員が携わっているが、オリックス不動産は全従業員の雇用を原則維持する。日本郵政は従業員の社宅9カ所もオリックス不動産に譲渡する。

 かんぽの宿は11年9月までに譲渡・廃止することが法律で決まっており、日本郵政は今年4月に譲渡先の公募を開始。応募した国内外の約30社から、従業員の雇用維持やホテル事業の実績があることなどを条件に絞り込んでいた。

 当初は71施設を譲渡予定だったが、東京・世田谷のスポーツ施設については価格が折り合わず、対象から外した。【前川雅俊】

その後の報道によれば、譲渡価格は109億円で簿価は123億円だそうです。また「かんぽの宿」の事業は年間約40億円の赤字だそうです。

この案件は従業員の雇用維持が条件であり、40億円もの赤字がそう簡単に黒字化するとは思えません。冷静に考えるとオリックスグループの「慈善事業」だと思います。オリックス不動産への譲渡に対して鳩山総務相がクレームをつけていますが、折角の「善意」にケチをつけるなら、オリックスとしては違約金をもらって手を引いてしまったほうが得策です。違約金を払わないと引っ込められなくなった案件を違約金を貰って引っ込められる絶好のチャンスです。「勝手にしろ」とケツを捲くってしまいましょう。

来年の今ごろになれば、「かんぽの宿」の赤字はさらに拡大していて、なぜあのときオリックスに売らなかったんだと逆に大問題になっているかもしません。日本郵政が泣きついてきたら足元をみて「10億円なら引き取ります」といってあげましょう。いや、来年の今ごろになったらタダでも嫌がられて引き取り手がなくなっているかもしれません。

2008年(去年)にはこんな例もありました。

セガサミーHD、みなとみらいの施設建設中止

 セガサミーホールディングスは28日、横浜・みなとみらい(MM)21地区に建設する予定だったエンターテインメント複合施設の開発を中止すると発表した。同社は遊技機事業やゲーム関連事業の不振などで、業績が悪化している。ゲームセンター市場も低迷しているため、計画を中止し、ゲーム開発などの本業に特化、業績立て直しを優先する。

 複合施設はゲームセンターのほか、オフィスやホテル、飲食店を含む大規模なものとする予定だった。すでに子会社のセガが横浜市土地開発公社から2007年2月に3区画(2万8000平方メートル)を226億円で購入している。今年3月末に104億円で取得予定だった1区画(1万3000平方メートル)については、購入をやめる。

 購入済みの3区画については横浜市都市開発公社が買い戻す権利を持っており、今後交渉を進める。公社が土地を買い戻した場合、セガは45億円の違約金を支払うことになる。 (22:44)
[2008年3月28日/NIKKEINET]

横浜市都市開発公社に支払う45億円の違約金というのがすごいですが、セガサミーHDはこれだけの違約金を払っても見込みのない事業に資金をつぎ込むよりは計画を中止したほうが得策であると判断したようです。
オリックス不動産も本音では「かんぽの宿」は高い買い物になってしまったと後悔しているのではないでしょうか。

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