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2009年3月31日 (火)

西松建設献金事件の大久保被告は無罪である

小沢一郎・民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は24日、同会の会計責任者で小沢代表の公設第1秘書・大久保隆規容疑者(47)を同法違反(虚偽記入、企業献金の受領など)の罪で東京地裁に起訴した。

 準大手ゼネコン「西松建設」前社長・国沢幹雄被告(70)(外国為替及び外国貿易法違反罪で起訴)も同法違反(他人名義の献金など)の罪で起訴した。

 起訴状では、大久保容疑者は2003~06年、同社から計2100万円の献金を受けたのに、陸山会の政治資金収支報告書には、同社のダミー団体である「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」からの献金だと虚偽の記入をしたとしている。また、小沢代表が代表を務める民主党岩手県第4区総支部が同社から03~06年に計1400万円の献金を受けたが、ダミー団体からの献金として虚偽の記入をしたとしている。

 国沢被告については06年、ダミー団体名義で陸山会、同支部、民主党岩手県総支部連合会に計500万円を献金したとしている。

(2009年3月24日16時48分  読売新聞)

ポイントは「認識」についての見解の相違だと思います。たとえば、

「何となくそうではないかと思っていたが確証はなかった」

という場合、これを「認識があった」とみなすのか「認識はなかった」とみなすのか、おそらく裁判で争われることになると思います。

それから「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」が西松建設に関係した政治団体だったとしても、献金を受けた政治家サイドからは、その政治団体が実体のないダミーだったかどうかまでは分からなかったと思います。

もし、思い込みや想像でダミーと判断して収支報告書に西松建設からの献金と記入してしまい、それが間違っていたらどうなるのでしょうか。確証もないのに勝手なことをすれば、それこそ虚偽記載になってしまうかもしれません。客観的に確実なことは政治団体の「新政治問題研究会」(または「未来産業研究会」)からの献金であって、これなら銀行振り込みの記録や領収書などのはっきりした証拠が残っていると思います。

 「客観的事実をその通りに記入しました。違法性の認識はありませんでした」

公判で大久保被告がこう主張したら検察はお手上げではないでしょうか。

それから「悪質な隠蔽行為」というのも当たらないと思います。政治団体の事務所が西松建設と同じ住所だったり、その代表が西松建設のOBだったということは、違法性の認識も隠蔽の意図もまったくなかったということだと思います。

検察が強制捜査によって押収した書類を徹底的に調べても、ヤミ献金はおろか違法献金の証拠すら発見できなかったということは、小沢事務所の政治資金に関する会計処理がいかに厳格に行われていたかの証拠だと思います。民主党はこのことをもっと強調してもいいのではないでしょうか。

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2009年3月29日 (日)

「朝まで生テレビ」・郷原信郎氏が静に吼える

元特捜検事・郷原信郎氏の主張は、単純明快でわかりやすく異様なほど説得力がありました。この説得力は、是は是、非は非として、黒を白と言い張るような詭弁を弄するところがまったくないところからきていると思います。また、事実と妄想をゴッチャにして事実を妄想によって捻じ曲げるようなところもありませんでした。事実は事実として、自分の推測は推測としてはっきりと区別して発言していました。

郷原氏は客観的に法律(政治資金規正法)を解釈するとこうなると言っているだけであって、それが結果的に小沢代表を擁護することになったとしても、最初から「結論ありき」の主張をしているのではないと思います。どんなに良識ある政治家でも特定の党派に属してしまうとその発言に理解しがたい胡散臭さが漂ってくるものです(小沢代表に苦言を呈することさえできない民主党幹部の発言を見よ)。郷原氏の主張は立場上黒でも白と言わざるをえない政治家(または御用学者)の発言とは完全に一線を画していました。

とにかく最初から一貫して同じ主張を繰り返しているのですが、その主張には誰も反論ができません。特にNHKの垂れ流し報道に対する批判は痛烈でした。今回は全面的に検察を擁護する論客がひとりもいませんでしたが、出演を依頼しても断られて(=逃げられて)しまったのかもしれません。

 「この際、無駄な議論はやめて郷原教授の講義を全員黙って聴いていなさい」

といいたくなるような討論会(?)でした。

番組の最後に紹介された緊急世論調査では、小沢代表の続投支持がなんと64%に達していたのが印象的でした。まさに「郷原効果」だったと思います。

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2009年3月26日 (木)

「自民の資金団体はダミー」=亀井氏

3月25日17時5分配信 時事通信

 国民新党の亀井静香代表代行は25日の記者会見で、東京地検が小沢一郎民主党代表の公設秘書を政治資金規正法違反罪で起訴したことに関連し「自民党は(政治資金団体の)国民政治協会を通じて、小沢氏や民主党の何十倍もゼネコンから献金をずっと受けている。この協会は全くダミーだ。検察はお構いなしなのか」と述べた。
 同地検が起訴の理由を「特定の建設業者から長年、多額の金銭提供を受けた事実を国民の目から覆い隠した」と説明していることに疑問を呈した発言だ。亀井氏はまた、「(捜査が)これだけで終わるのであれば、検事総長以下、なぜ今やったのかを国民に説明しないと(いけない)」と語り、同地検に説明責任を果たすよう求めた。

おそらく証拠がないのでしょう。検察は証拠がないと動かないのだそうです。大久保容疑者は証拠があったから逮捕・起訴した、小沢一郎は証拠がなかったというのが検察の言い分のようです。しかしよくいいますね。証拠がなければでっち上げてでもやるのが検察だと思っていました。

検察が証拠がないとして小沢一郎の事情聴取も逮捕もやろうとしなかった(=できなかった)のは、このあたりに原因があったのかもしれません。

与党が当り前のようにやっていることを野党がやったらけしからんというのではあまりにも不公平です。この際、検察には、小沢一郎を逮捕すると同時に政治資金規正法違反罪で自民党をぶっ潰してもらいたいです。ここまできたらそこまでやらないと国民の理解は得られないと思います。

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2009年3月25日 (水)

賭博容疑でパチンコ店を強制捜査!?

これまでに検察がパチンコを賭博罪で起訴した例はないそうです。したがって、パチンコが賭博罪に該当するかどうかについて裁判所の判断が示されたことはありません。

常識的に考えれば、パチンコは明らかにギャンブルです。警察・検察がその気になってパチンコ店の店長を賭博罪で逮捕・起訴すれば間違いなく有罪になると思います。お客だって換金しているところを現行犯で捕まればアウト(書類送検?)です。でも、今までそういうことはありませんでした。ずっと黙認されてきました。それをいきなり特定のパチンコ店の店長だけを賭博罪で逮捕するとしたらムチャな話です。もし取り締まるなら、まず「これからはダメだよ」とひとこと断ってからでないと……。

これと似たようなムチャな話が政治献金について今起きているような気がします。別に闇献金ではないのに、いきなり秘書を逮捕したり、家宅捜査を行ったりというのは、明らかに異常でやりすぎだと思います。これでは突然パチンコホールの責任者を賭博容疑で逮捕しているのと同じではないでしょうか。

小沢一郎が「国策捜査だ」「陰謀だ」といいたくなる気持もわからなくはないです。

最初の被害者は小沢一郎ですが、バランスをとるためにということでターゲットにされた二階俊博もえらい迷惑だと思います。だいたい金額が大きいからといって、正直に報告しているから金額が大きくなっているだけかも知れません(一番正直なのが小沢一郎で、二番目に正直なのが二階俊博)。

 正直者が馬鹿をみるような社会は正さなくてはいけません。

金額が小さい自民党の大物議員の中には正直に収支報告書に記載していないだけかも知れません(闇献金)。

脱法行為として迂回献金という言葉があるからには、迂回献金は西松建設に限ったことではないと思います。この際、怪しげな政治団体からの献金については、その政治団体に実態があるのかどうか、全政治家の資金管理団体や政党支部の収支報告書を徹底的に調べるべきではないでしょうか。カネに汚い古い体質の政治家を検察が一網打尽にするというなら、国民は検察を支持すると思います。ただし、本当にそこまでやったら崩壊するのは自民党です。

大久保秘書が政治資金規正法違反でとうとう起訴されてしまいましたが、どうやら収支報告書に記載された以外の闇献金はなかったようです。もしそうであるなら、無理に起訴しないで闇献金はなかったことを確認した段階で起訴を取りやめてもよかったのではないでしょうか?

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2009年3月24日 (火)

なんてこった・WBC連覇達成!

野球に限らず国際試合になると頼まれなくても日本を応援したくなります。愛国心といった大げさなものではなく、無意識の郷土愛です。よほどのへそ曲がりでないかぎり日本人なら日本を応援すると思います。これは韓国人でも同じです。やはり韓国を応援しない韓国人は皆無だと思います。

WBCの決勝戦は両チーム死力を尽くした名勝負でした。久しぶりに野球の面白さを堪能させてもらいました。

とはいうものの、9回裏に同点に追いつかれたときは思わずテレビを消してしまいました。とてもじゃないけど観ていられませんでした。流れは完全に韓国でした。あれだけヒットを打ってあれだけチャンスがあったのに9回までに3点しかとれなかったなんて、日本は野球の神様に見放されたんだと思いました。

でも、野球の神様はイチローをヒーローにするために練りに練ったシナリオを用意していました。イチローが「神が降りてきた」といっていましたが、野球の神様もなかなか粋な演出をするものです。

 「イチローのセンター前は生涯忘れない」(原監督)

百戦錬磨の大物選手が一喜一憂しながら全員一丸となって戦う姿はまるで高校球児のようでした。野球っていいですね。筋書きのないドラマというか、筋書きは神のみぞ知るドラマです。

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2009年3月22日 (日)

つげ義春の「苦節十年記/旅籠の思い出」(ちくま文庫)を読む

「つげ義春コレクション」シリーズ第6回配本は漫画ではなく、イラスト&エッセイ集です。つげ義春のモノクロのイラストからは寂しさの中にも穏やかな暖かさが感じられますが、巻頭のカラー版イラストになるとその印象が一変します。つげ義春のカラー版イラストは色彩が不気味で、どのイラストにも孤独と不安が滲んでいます。こういうイラストを描く人の内面というのはいったいどうなっているのでしょうか?

そこでつげ義春のエッセイです。「苦節十年記」の中に次のような一節があります。

三十九年の暮れから私は外食をやめ自炊を始めた。うずら豆をコトコト気長に煮て、佃煮を作ったりこまめなことをした。自炊をしてみて感激だったのは、米さえ買っておけばオカズ
はなくとも空腹に怯えないでいられるのが分かり、米袋が部屋の隅に置いてあると、しみじみ安心感があった。家計簿を見ると、米三升で555円と記入してある。

三十九年というのは昭和39年(1964年)のことです。今から45年前です。当時は暖房といえば火鉢と掘り炬燵の時代でした。暇にまかせて佃煮を作ることができたのは、七輪や火鉢などに鍋をのせてコトコト煮れば特に電気やガスなどのエネルギーコストを気にする必要がなかったからだと思います。今だと家庭で長時間かけて少量の佃煮を作ったりするとかえって割高になってしまうかもしれません。

それから米1升は約1.5kgだそうです。三升を約4.5kgとすると、当時は米1kgが約120円、5kgで600円だったということになります。銘柄による価格の違いはありますが、45年間でお米の値段は3~4倍になったと考えられます(消費者物価指数はこの間に約4倍になっている)。

昭和39年(1964年)当時つげ義春は27歳でした。貧乏生活の達人のようなつげ義春が自炊の効用に気がついたのが27歳のときだったというはちょっと意外です。

ちなみに、「つげ義春自分史」の一九六四(昭39)年には次の1行が記されています。

貸本業界が不景気になるとともに飢餓状態に追い込まれる。孤独と絶望の季節であった。

個人差はあっても貧乏生活に追い込まれると嫌でも自炊せざるをえなくなるものです。つげ義春の場合は飢餓状態に追い込まれるまで自炊という発想が浮かばなかったのかもしれません。

外食はどんなに大衆的でどんなに低価格でも割高です。貧乏人のくせに吉野家で牛丼を食べていたりする若者を見ると、

 「お前には貧乏生活がわかっとらん!! 貧乏人のくせに贅沢するな!!」

と文句をいってやりたい気分になります。

金欠で生活防衛をするためには自炊の技術は不可欠です。いつも外食していた人が外食をやめれば、毎月の食費は確実に半減します。

1.お米をまとめて炊き、小分けして冷凍保存しておく。
2.必要な分だけ電子レンジで解凍する

いくら忙しい生活をしていてもこれくらいはできると思います。ケチケチ自炊生活の第一歩(初級編)はまず「お米のまとめ炊き」を実行することです。炊飯ジャー、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、これが現代自炊生活の三種の神器です。

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2009年3月21日 (土)

シナリオ大賞ドラマ「ゴーストタウンの花」を観る

「ゴーストタウンの花」は、清く貧しくひた向きに生きている女子高生・柳川しおり(桜庭ななみ)の日常生活を描いたちょっと変わったラブ・ストーリーです。

高校2年生の柳川しおりは、父・隆(勝村政信)と母・恵子(渡辺典子)とまだ幼い妹と弟の5人家族です。しおりの家族は高齢化と人口減少で寂れてしまったニュータウンの団地で暮らしています。老朽化した団地に住んでいるのは、今や老人としおりのような貧しい家庭の人たちだけです。

しおりの家庭は貧しいだけでなくちょっと複雑です。父親の隆が再婚のため、母親の恵子はしおりにとっては継母です。幼い妹と弟も恵子の連れ子でしおりとは血の繋がりがありません。隆は定職がなく派遣社員として働いています。しおりは学校に通いながら家計を助けるためにコンビニでアルバイトをしています。幼い妹や弟の面倒を見るのもしおりの役目です。

しおりの通っている高校は落ちこぼれが集まる吹き溜まりのような学校です。しおりの父親からは動物園と揶揄されています。しおりはそんな高校には場違いなほど真面目で成績も優秀です。生徒会の委員長もしていてそれなりの人望もあります。

しおりはいつもメガネをかけているし、ヘアスタイルは色気のないおさげ髪(?)です。雰囲気が地味でこれまで男にはあまり縁がありませんでした。ところが、ある日、どういう風の吹き回しか、親友のリナ(波瑠)から従兄(いとこ)の啓(永山絢斗)を紹介されてつき合うようになります。啓は名門の進学校に通うエリート高校生です。でも、学校の成績で人を見下したりするようなことはしません。人間ができているのです。リナにとっては自慢の従兄であるといえます。リナはしおりの性格のよさを十分に知っています。しおりなら啓と絶対うまくいくと考えたのかもしれません。

ここから先はややネタばれ気味になります。これからこのドラマを見ようという人は要注意です。ただ、わかりにくいドラマなので多少予備知識があったほうが楽しめるかもしれません。

複雑な家庭環境の中で貧しさに耐えて頑張っていた優等生が、ストレスを溜め込んである日突然逝ってしまうという悲劇がないわけではありません。しおりも自覚症状がないままにおそらくその瀬戸際まで追い詰められていたのだと思います。しおりが発しているサインに気がついて、しおりを救ったのは啓でした。持つべきものは友だちです。啓をしおりに紹介したリナはしおりの命の恩人です。

啓の父親は鉄道で飛び込み自殺をしていました。でも、そのときは父親の発していたサインに家族の誰も気がつきませんでした。仕事は順調で、食欲もある、夜もぐっすり眠れる、精神的に疲れているといったような兆候はまったくありませんでした。後から考えてみると、父親が発していたと思われる唯一のサインは、

  眠ったまま無意識に愛する人にすがりつく

これでした。啓の家で勉強中に疲れて眠ってしまったしおりは啓の父親とまったく同じことをしていました。無意識に啓にすがりついていたのです。それを見て驚いたのは啓の母親(生稲晃子)です。

  この子(しおり)は夫のあのときと同じだ

母親から事情を聴いた啓は父親が自殺した駅のホームにしおりを呼び出します。しおりに自殺した父親の話をして、しおりが同じことにならないように「不良のすすめ」をします。

 無理はするな。何があってもオレはしおりちゃんが好きだ。聞き分けのないガキは怒鳴れ。生徒会なんてサボってしまえ。

いい子であろうと無理をしているようにみえるしおりに啓は必死になって訴えます。啓の想いが通じたのか、しおりは死神に捕まることなく瀬戸際で引き返せたようです。もう大丈夫です。しおりは明るく色っぽい女へ変身しました(髪を垂らしてメガネをはずすとなるほどなかなかの美人です)。1年先輩の啓は一足先に大学生ですが、しおりとはますます仲良くなるばかりでめでたしめでたしです。

「ゴーストタウンの花」には、覚醒剤もセックスや妊娠もリストカットも出て来ません。ごくありふれた等身大の高校生活が描かれています。必然性のない余計なものは出てこないほうがかえってスッキリしたドラマになります。なんとなくぎこちない素人っぽいシナリオもそれなりに新鮮でした。

このドラマを観ていて気がついたのですが、桜庭ななみのしゃべり方(イントネーション?)は南沢奈央にそっくりです。気のせいか声色やしぐさまで似ています。

ソフトバンクのCMに「結婚式編」というのがあります。CMの中に、おじさん(犬だけど)のスピーチを聞かずにケータイを欲しがる制服姿の女生徒が出てきます。まだそれほど有名ではないですが、あれが桜庭ななみです(上戸彩の従妹役)。

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2009年3月20日 (金)

小沢代表聴取、見送りの公算

3月20日2時36分配信 時事通信

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が西松建設から違法献金を受けたとされる事件で、東京地検特捜部が小沢氏本人の参考人聴取を見送る公算の大きいことが19日、関係者の話で分かった。同氏は陸山会の代表だが、これまでの調べでは、会計責任者の公設第一秘書大久保隆規容疑者(47)の政治資金規正法違反容疑に関与した形跡が浮かんでおらず、特捜部は「聴取の必要はない」と判断したとみられる。
 また、同法には政治団体代表者が会計責任者の選任および監督を怠ったとき、罰金50万円以下とする規定があるが、特捜部は立件困難と判断したもようだ。

関与した形跡がなければ参考人聴取の必要がないという理屈がわかりません。検察はあっちこっちに事情を聴きまくっていたのに何をいっているのでしょうか。これでは証拠もないのに見込み捜査で最初から小沢一郎を狙っていたと白状しているようなものだと思います。

西松建設違法献金事件はライブドア事件と同じ経過を辿るのではないかと予想していましたが見事に外れてしまいました。ライブドア事件と決定的に違ったのは、検察の脅しに屈して検察のシナリオ通りの供述をしてくれる「協力者」がいなかったことだと思います。秘書を逮捕して締め上げればなんでもペラペラしゃべるだろうと甘く考えていたのが検察の誤算だったようです。

捜査範囲が野放図に拡大していったのは、決定的証拠が見つからずに検察内部がパニック状態になっていたせいかもしれません。あるいは、立件できなくても小沢一郎のカネに関する疑惑をバラ撒けば検察の目的は達成されたのかもしれません。もしそうだとすると実に陰険です。結果的に国政を揺るがすような選挙妨害行為を検察がやったことになります。責任とって検事総長が辞任するぐらいでは収まらないのではないでしょうか。

元検事で政治資金規正法絡みの事件を実際に手がけていた郷原信郎氏によれば、政治資金規正法というのはザル法というよりザルの真ん中に大穴が開いている法律なんだそうです。日経ビジネスオンラインのコラムで次のように述べています。

逮捕容疑の政治資金規正法違反事件には、「寄附者」をどう認定するかという点に関して 重大な問題がある。献金の名義とされた西松建設のOBが代表を務める政治団体の実体が全くないということでなければ、 大久保容疑者が西松建設の資金による献金だと認識していても収支報告書の虚偽記載罪は成立しない。そして、政治団体には 実体が存在するかどうか疑わしいものが無数に存在するのであり、新聞では報じられていないが、この政治団体には 事務所も存在し、代表者のOBが常駐し、一応活動の実態もあったという情報もある。団体としての実体が全くなかったことの立証は容易ではなさそうだ。

もちろん、資金の拠出者の企業名を隠して行われる政治献金が、政治資金の透明化という法の趣旨に反することは 明らかだが、そのことと犯罪の成否とは別の問題だ。とりわけ、政治に関する事件の処罰は厳格な法解釈の制約内で行わなければ、 検察の不当な政治介入を招くことになる。

西松建設のダミーとされる政治団体も、様々な報道によって漠然とそう思い込まされているだけであって、いざダミーであることを「厳格な法解釈の制約内」で立証しようとするとそれほど簡単ではないようです。しかも本人が否認しているにもかかわらず、大久保容疑者がダミーであったと認識していたことをどうやって立証するのでしょうか。このままでは逮捕してしまった大久保容疑者の起訴さえ難しいかもしれません。

世の中には実体が存在するかどうか疑わしい政治団体が無数に存在していて、そういう政治団体からの献金についても、その政治団体からの献金として収支報告書に記載しておけば、これまではまったく問題にされることなくまかり通っていたようです。それなのに立証さえ難しいようなケースでいきなり逮捕というのはたしかにわけがわかりません。

この「小沢代表の聴取見送り」のニュースがすでに証拠を握っている検察側の陽動作戦でなければ、最初から一貫して無理筋を指摘していた郷原氏の見解には先見の明があったといえます。でも、ひとつだけ不満があります。郷原氏には、

「政治に関する事件に限らず、処罰は厳格な法解釈の制約内で行わなければ、 検察の不当な人権侵害を招くことになる」

こう言って欲しかったです。政治に関する事件だけを特別視する理由がわかりません。

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不況の中、宮崎あおいはギャラが大幅アップ

2009年3月19日(木)15時0分配信 内外タイムス

 不況のあおりで経費削減の嵐が吹き荒れるテレビ各局。中でも大きな打撃を受けているのが連続ドラマの制作費だ。主役級の有名女優たちのギャラは軒並みダウン。しかし、あの若手女優のギャラだけは大幅にアップしているという。

あの若手女優というのは「篤姫」の宮崎あおいのことです。数年前は1話30~50万円だったのが、今では1話150万円での連ドラ主演のオファーが殺到しているとか。

この内外タイムスの記事で、有名女優の連ドラ1話当りのギャラが次のように紹介されていました。

天海祐希  200万円現状維持
松嶋菜々子 400万円 → 250万円
仲間由紀恵 350万円 → 200万円
篠原涼子  230万円 → 180万円
伊藤美咲  250万円 → 100万円
柴咲コウ  200万円 → 150万円
長澤まさみ 150万円 → 120万円
菅野美穂  150万円 → 120万円

平均すると約30%のダウンです。内外タイムスの記事は次のように締めくくっています。

 人気女優も不況の波に勝てず、かなりお寒いギャラ事情だが、最大の原因はテレビ局のCM収入の減少だ。
 「民放各局のスポットCMは、4月スタートのドラマ枠でまだ余っている状態。この状態が続けば、7月スタートのドラマはもっと制作費が減らされ、主演女優のギャラも下がる」(芸能プロ関係者)
 このままでは、ますます視聴者の“ドラマ離れ”が加速しそうだ。

カネはかかるし時間もかかる、それでいて視聴率が稼げないとなると、今後は各局のドラマ枠そのものが消滅していくことになるのかもしれません。たしかに安直なバラエティ番組のほうが連ドラよりも見ていて面白かったりもします。

連ドラはけっこう熱心にチェックしていますが、これはというドラマはなかなか見つかりません。3話ぐらいまで観ると、「もういいや」という気になってしまうのがほとんどです。何とかして欲しいです。

 頑張れ連ドラ!!

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2009年3月18日 (水)

読売テレビ開局50年記念ドラマ 「さくら道」を観る

「さくら道」は昭和41年頃に実際にあった実話をモデルにした物語だそうです。

主人公の佐藤良二(緒形直人)は道楽者です。家族の苦労も顧みず桜に魅せられた大バカヤローです。これぞまさしく男のロマンと考えたのか、名古屋から金沢まで太平洋と日本海を結ぶ全長250kmに30万本の桜の苗木を植えて、桜のトンネル、桜の天の川を作ろうという壮大な計画を実行しようとしました。正気の沙汰ではありません。でも2000本ぐらいは実際に植えたらしいです。

佐藤良二は別に資産家というわけではなく、旧国鉄バスの車掌をしていた平凡な小市民でした。安月給で桜の苗木を次々と購入してしまうため、家の台所は火の車です。妻の光代さん(薬師丸ひろ子)が文句を言っても聞く耳を持ちません。本当に困ったバカおやじです。

このドラマは「生きることの意味を求めて、その生涯を桜に捧げた男の物語」なんだそうです。しかしこんな男と結婚してしまったらたまったものではありません。普通ならぶち切れて即離婚です。ところがこの夫にしてこの妻ありです。女房の小春ならぬ女房の光代さんは慈悲深い生き仏のような人です。自宅で民宿を開いて家計を支えながら夫・良二の我が儘を許しています。それどころか、良二が病気で倒れてからは、良二に代わって自ら桜の苗木を植え始める始末です。なにもそこまでしなくても……。

 「人様のためボロ着て奉公せよ」

これが良二の亡き父・仁吉の口癖でした。良二はこの仁吉の教えを実行しているつもりだったのかもしれません。でも、ボロを着て奉公していたのは妻の光代さんです。良二は光代さんの手のひら上で踊っていただけです。

「さくら道国際ネイチャーラン」といって、名古屋市の名古屋城から金沢市の兼六園までの総距離250kmを2日間で走りぬくウルトラマラソン大会が実際にあるそうです。このドラマでは、良二の孫に当たる小林美樹(志田未来)がこの「さくら道国際ネイチャーラン」に参加して今は亡き祖父・良二の想いを辿るという設定になっていました。一応感動のドラマでした。

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2009年3月14日 (土)

<かんぽの宿>運営新会社の副社長、オリックス側が実名記載

3月13日23時37分配信 毎日新聞

 かんぽの宿売却問題で、落札したオリックス不動産が、最終提案書に日本郵政の宿泊事業部長を「かんぽの宿」を運営する新会社の副社長に迎える人事案を実名入りで記載していたことが13日、分かった。落札企業は、かんぽの宿事業に携わる従業員を全員引き受けるのが条件だったが、宿泊事業部長は入札審査担当者の一人だった。同日の衆院総務委員会で民主党の原口一博氏が明らかにした。

 日本郵政の西川善文社長は「個人的な考え」と断ったうえで、「具体名を書いて出してくるのは極めて不適切。相手が出してきた場合には訂正しろと言って止めるのが筋だ」との考えを示した。

 鳩山邦夫総務相は「これを出来レースと言わなければ、世の中に出来レースはない。競争性のない随意契約だったというのが総務省の印象だ」と答弁した。

企画提案入札で入札側がいろいろ提案するのは当り前です(競争相手は宿泊事業部長に副社長ではなく社長のポストを用意していたかもしません)。

意地悪く勘ぐれば、日本郵政側が何らかのポストを要求して、それを提案書に明記するよう迫っていたのかもしれません。

入札者側の提案をどう評価するかは日本郵政側の判断ですが、むしろ出来レースではないから最終入札でこういう提案が出てくるのではないでしょうか?出来レースで最初から決まっていたなら、わざわざ土壇場で日本郵政側を喜ばせるような提案をする必要はないです。

 日本郵政幹部は「オリックス側から、宿泊事業部門の長を副社長として迎えるという意味で書いたとの説明を受けた。オリックス側は、宿泊事業部長が入札審査担当者だと知らなかった」と説明している。【前川雅俊】

「知らなかった」という説明は怪しいですが、別に知っていたとしてもいいと思います。実名に問題があるなら、日本郵政側が「訂正しろと言って止めるのが筋」です。これは止めなかった日本郵政側の落ち度であって、オリックス側の落ち度ではありません。ひょっとすると、宿泊事業部門の長を副社長として迎えるよう要求されたもんだから、ふてくされてわざと実名を提案書に書いたのかもしれません。

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コマーシャルの巧みな会社

1985年の阪神タイガースのリーグ優勝時に道頓堀川に投げ込まれてから行方不明になっていたケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダース人形が24年ぶりに発見されました。

阪神タイガースの長期低迷は「カーネルサンダースの呪い」とも言われてきましたが、これで呪いが解けるのでしょうか?

いや、カーネルサンダースの呪いを解くためには、発見して拝むだけではダメです。阪神タイガースを応援するときにケンタッキーのフライドチキンを食べなくてはいけません。今後、阪神地区に限ってケンタッキーフライドチキンのお店がやたら多くなったりしたら面白いですね。今のところ大阪府75店舗、兵庫県56店舗です。

それから今日は日テレの「銭ゲバ」が最終回です。最後までスポンサーを降りなかったコカ・コーラの根性に敬意を表して、「銭ゲバ」を見ながらコカ・コーラ(またはジョージア、ファンタ、爽健美茶など)を飲みましょう。根性なしはNTTドコモです。今後ドコモの業績が低迷することがあれば、それは「銭ゲバの呪い」かもしれません。

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2009年3月 9日 (月)

小沢代表辞任も=「秘書が起訴なら」

3月8日10時26分配信 時事通信

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日午前のNHK番組で、小沢一郎代表の資金管理団体をめぐる違法献金事件に関し、「(小沢氏の)進退問題が浮上しないと言い切るつもりはない。当然、新たな事実が判明すれば、新たな展開になると思う」と述べ、捜査の展開によっては代表辞任もあり得るとの認識を示した。

小沢代表の秘書が逮捕されて以来、判明した新たな事実なんてなにもありません。すべては風評です。今後いくら待っても新事実が判明することはないと思います。あるとすれば現実問題として、

1.逮捕された秘書が起訴される
2.小沢代表が逮捕される

このふたつです。鳩山幹事長の認識というのは、「秘書が起訴されるか小沢代表が逮捕されるかしない限り小沢代表の辞任はない」といっているのと同じことだと思います。

小沢代表の逮捕まで進展するかどうかわかりませんが、逮捕された秘書が起訴されるのは確実だと思います。逮捕したのはいいけれど、証拠がないので不起訴というのではカッコがつきません。証拠がなければ、検察は証拠をでっち上げてでも起訴すると思います。

秘書が起訴されたときに「秘書が、秘書が」と言い出すようだと最悪です。

 「秘書が起訴されたら代表を辞任する」

小沢代表は事前にこれぐらいは明言しておいてもいいのではないでしょうか?

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2009年3月 8日 (日)

<小沢代表>「辞めるべきだ」57% 民主、支持率も下落

3月7日20時33分配信 毎日新聞

 民主党の小沢一郎代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件を受け、毎日新聞は6、7両日、緊急の電話による全国世論調査を実施した。小沢氏が代表を辞めるべきかどうかを聞いたところ、「辞めるべきだ」が57%で、「辞める必要はない」の33%を上回った。事件に関する小沢氏の説明に対しては、「納得できる」12%、「納得できない」79%。政党支持率で民主党は2月の前回調査比7ポイント減の22%で、2ポイント増の自民党と同率になるなど、民主党に厳しい数字が並ぶ結果となった。

民主党にとって、小沢代表の辞任は早ければ早いほどいいと思います。小沢一郎が代表に留まったままで泥仕合を続けていれば、民主党にシンパシーを感じていた無党派層も民主党を離れてしまいます。

民主党議員の小沢代表を擁護する発言を聞いていてもまったく説得力が感じられません。今の状況で「小沢代表を信じる」などと言えば言うほど国民の視線はますます厳しくなります。

民主党が了とした小沢代表の説明を単純化すると、

1.献金に賄賂性はない
2.政治資金規正法違反そのものはもし事実だとしても微罪だ

この二つだと思います。

ところが一般的国民の立場からすれば、政治資金規正法違反を微罪ということで開き直ろうとする態度がそもそも不愉快だし、賄賂性のない巨額の献金などありえないという意味で証拠があるかどうかは重要ではなく、政治家個人(陸山会)に対する巨額の献金そのものが不信の対象になっていると思います。

小沢一郎がこのまま代表を続けていけば、「小沢を切れない民主党」ということで、民主党のイメージはますます悪くなっていきます。ニュアンスは少し違いますが「麻生を切れない自民党」と区別がつかなくなります。

無党派層有権者の清き一票はどこへ向えばいいのでしょうか?「いい加減にしろ!」ということで日本共産党に投票してしまうかもしれません。その他の主張には異論があるとしても、政治とカネに関する限り日本共産党の主張と態度は筋が通っているし説得力があります。

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2009年3月 6日 (金)

ジョージ秋山の「銭ゲバ上・下」(幻冬舎文庫)を読む

TVドラマというのは、偽善は暴かれ、弱者は救われ、悪は滅び、正義は必ず勝つことになっています。表面的な意匠を剥ぎ取ってしまえば、ほとんどのTVドラマは「水戸黄門」のような定番時代劇のバリエーションに過ぎないといえるかもしれません。スポンサーに対する配慮を考えると、TVドラマにとって勧善懲悪的な予定調和の世界を逸脱することは暗黙のタブーなのだと思います。

ところが日テレが毎週土曜日よる9時に放送している「銭ゲバ」は勧善懲悪的な予定調和の世界を完全に逸脱しています。描かれているのは殺伐とした心の闇の世界です。主人公の蒲郡風太郎(松山ケンイチ)はカネのためならなんでもする冷酷な男です。嘘をついたり人を騙したりするだけでなく、人殺しだって平気でしてしまう恐ろしい人間です。義理や人情に訴えても、カネ至上主義の風太郎の心がそれによって動かされることはありません。風太郎は「カネこそはすべて」の世界を生きています。

TVドラマの「銭ゲバ」は、その内容があまりにも過激で反社会的なためにスポンサーが降りてしまって、提供はコカ・コーラ1社だけになっています(コカ・コーラって根性ありますね)。

小林多喜二の「蟹工船」がブームになるような殺伐とした今の時代が「銭ゲバ」のような反社会的ドラマを招きよせているのかも知れません。

ただ、TVドラマの「銭ゲバ」はストーリー的にはそれほど原作に忠実ではありません。時代背景も違います。でも、松山ケンイチの蒲郡風太郎は雰囲気出てるし何んともいえない魅力があります。TVドラマはさながら松ケンのワンマンショーのような感じになっています。

原作の「銭ゲバ」は、かつて(1970年の13号から1971年の6号まで)「週刊少年サンデー」に連載されたジョージ秋山の漫画です。物語を通じて若き日のジョージ秋山が主張していたのは、甘っちょろいヒューマニズム(人道主義や博愛主義)に対する異議申し立てだと思います。

お前のヒューマニズムは、血みどろの思索の果てに辿り着いた本物のヒューマニズムではない。人に教えられて、何となくその気になっているだけの薄っぺらな偽物だ。自分のエゴに気づきもしない、自分の生に苦悩したこともない、そんな人間のヒューマニズムなんて信用できるか。愛だの友情だの信頼だの善意だの……お前はそんなものを本気で信じているのか……。

意訳すると、「銭ゲバ」を通して若き日のジョージ秋山は読者にこのような問いかけをしていたのだと思います。

原作の「銭ゲバ」(幻冬舎文庫)を読了したとき、何か懐かしいというか、どこかで似たような印象の小説をよんだことがあるという気がしてきました。何という小説だったか思い出せません。たぶん太宰治の小説です。いろいろ調べてみてつきとめました。「斜陽」です。

太宰治の「斜陽」の中に、直治(ヒロインかず子の弟)が麻薬中毒で苦しんでいたころに書き残した日記(夕顔日誌)が出てきます。その日記にはこんな一節があります。

   とにかくね、生きているのだからね、インチキをやっているのに違いないのさ。

生きていること自体を「悪」と考えるこうした発想は、「銭ゲバ」の根底に流れている思想と共通しています。悪の限りを尽くしてただひたすら銭ゲバとして生きた蒲郡風太郎が、自分を正当化するための最後の手段として、物語の結末で何をどうするのか……是非原作を読んでみてください(原作の漫画とTVドラマの結末が同じかどうかはわかりません)。

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2009年3月 5日 (木)

違法捜査!私は合法的に処理している

小沢一郎の公設秘書が逮捕された違法献金事件をウオッチしていると、どうしてもホリエモンのライブドア事件がダブってきます。国策調査かどうかはともかくとして、事件から漂ってくる臭いがあまりにも酷似しているのです。

そこで「ライブドア事件」をWikipedia(フリー百科事典)で調べてみました。「事件発覚とその影響」の項目に次のような記述があります。

マネーロンダリング、脱税、暴力団との関係といった報道が事実確認をしていない状態で行われるなど報道は苛烈を極めた。また、「ライブドアは企業実態が無い」「虚業」「何をやっている会社か分からない」「拝金主義者」などの誹謗中傷的で一方的な批判的言論も飛び交った。更に井上トシユキや宮崎哲弥などは「オウム真理教事件と酷似している」「光クラブ」と酷似しているといった説を唱えた。

特に産経新聞は2006年1月23日の朝刊で、「ライブドア電子商店街から決算前に契約料徴収-利益計上後解約し返還」との見出しで虚偽の報道をしたり、2月14日の朝刊では「ライブドアの退職者数が既に数百人」と報道したりするなどと事実無根の報道を行った。産経新聞の報道は裏付ける事実も無く取材も全く行わないで記事を掲載するなど報道機関としての常識が疑われており数々の批判がある。

なお、松本サリン事件で問題となった報道姿勢に対する反省が全く活かされておらず、「関係者によると…」と言った、発言・根拠・証拠・挙証・責任の所在を明確にしない報道が世間を席巻したとし批判が挙がった。

また、関係者が警察・検察であることが推定された。これらが問題とされたのは、事実無根の情報がリークという形で、報道機関により何の検証もされないまま報道された事と、事実を含む情報がごく一部でもリークされたところにある。意図的な情報リークで世論を形成しようとする警察・検察の方針にマスコミが便乗するという状況で、記者クラブ制度に対する問題が、全く解決出来ていないと、日本のマスコミの閉鎖性を批判する意見がある。

「小沢氏秘書、ダム工事口利きか」などという産経新聞の記事を読んでいると、「裏付ける事実も無く取材も全く行わないで記事を掲載する」報道姿勢は依然として当時のままのようです。「意図的な情報リークで世論を形成しようとする警察・検察の方針にマスコミが便乗する」という構図もまったく変わっていないような気がします。

しかし、世論(つまり自分のことです)もライブドア事件の学習効果で、そう簡単には騙されなくなりました。「小沢氏側が西松建設に献金請求書」(読売新聞)などという記事も眉にツバをつけておいたほうがよかったかもしれません。

歴史(?)は繰り返されるのか、ライブドア事件から判断する限り、小沢代表を待っているのは、検察によってほんの微罪を巨悪にでっち上げられてしまう悪夢のような現実だと思います。

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2009年3月 4日 (水)

小沢氏側が西松建設に献金請求書

2009年3月4日(水)14時57分配信 読売新聞

 小沢一郎・民主党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、同会が準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)のOBを代表とする二つの政治団体から献金を受ける際、同社に請求書を出していたことが、同社関係者の話でわかった。

 その後、献金は2団体名義で、請求書の金額通りに行われ、陸山会側からは2団体あてに領収書が発行されていたという。東京地検特捜部も同様の事実を把握しており、小沢代表側が政治団体からの献金は西松建設からのものと認識していた可能性が強いことを示す事実とみている。

これが事実だとすると小沢代表としてはピンチですね。陸山会が西松建設に請求書を出して、その通りの金額が二つの政治団体から献金されていたとなると、たとえザル法でも「知らなかった」は通らないと思います。いくらなんでも請求書はまずいでしょう。これで証拠として請求書の現物が出てきたりしたら言い逃れはできなくなります。

民主党は小沢一郎抜きで総選挙を戦う覚悟を決めて、体制を早く立て直したほうがいいのではないでしょうか?自民党だってボロボロなんだからいい勝負です。悲壮感を漂わせて戦えば自民党にうんざりしている有権者はけっこう民主党に同情してくれるかも知れません。ポイントは追い込まれて小沢代表が辞任するのではなく、追い込まれる前に、民主党が自浄作用を発揮することではないでしょうか?

民社党の執行部は、請求書の件について早急に事実関係を確認して、もし事実であれば、小沢代表に対して「辞めてくれと」はっきり言うべきだと思います。早くしないと……。

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民主党・小沢代表の秘書逮捕

政治家個人やその資金管理団体への企業献金は禁止されていても、実は抜け道があって、政治団体を間に挟んで迂回すれば違法にならないというのが政治資金規正法なんだと思います。つまりザル法です。まことにけしからん法律ですが、そういう法律なんだからしょうがありません。

こういう法律を作ったというデタラメぶりは批判されてしかるべきですが、検察が何を根拠に小沢一郎の秘書を逮捕したのか疑問です。だって、実質がどうあれ、形式的に企業からの献金になっていなければ問題ないというのが政治資金規正法なんでしょ?

民主党の野田よしひこという衆議院議員はブログで次のように述べています。

現行の政治資金規正法は「抜け道」だらけのザル法であると同時に、迂回献金のような「回り道」を阻むこともできない法律です。

西松建設のケースも、政治家のモラルを問うことはできても法的に罰することはできないのではないでしょうか?

違法性が問われる唯一のケースとして考えられるのは、見返りとしての利益供与があった場合です(つまり献金ではなく賄賂)。検察がなにか掴んでいるのかもしれませんが、今のところそういう事実は明らかになっていません。

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本郷3丁目にFIRE HOUSEがあった!

「赤い糸」に出てきたFIRE HOUSEというお店が本郷3丁目にありました。メニューを見るとなるほどバーガーショップです。値段もボリュームも本格的でハンバーガー好きの間ではけっこう有名な店らしいです。FIRE HOUSEのHPでは次のように紹介されています。

多くのAMERICA人が本国にも無いくらい「うまい」と言うそしてNIPPONの皆様に多大な支持をいただいている
そのハンバーガーは1996年1月16日TOKYOで誕生しました。
「今の町」から少し離れた文京区本郷に拠点を構えお客様の来店をお待ちしております。                 

コータ(山田ジルソン)と同じユニホームを着た(いや違う。コータが同じユニホームを着ているのだ)気配りの行き届いた本物のホールスタッフが実際に働いているみたいです。"FIRE HOUSE"の常連客(?)はコータを見て大笑いしていたのではないでしょうか。ドラマのFIRE HOUSEは何だかいつも空いている感じでしたが、実際のお店は大人気でいつも混んでいるらしいです。

                                 

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2009年3月 2日 (月)

テレビドラマの視聴者はドラマなんて観ていない

テレビドラマの視聴者の大半はドラマなんか観ていないのではないかという疑問を最近感じています。テレビドラマの視聴率というのは、ドラマの内容とはかかわりなく出演者の人気でほぼきまってしまうのではないでしょうか。

ラスト・フレンズ 平均視聴率 17.7% 
長澤まさみ 70702
錦戸亮   45442
瑛太    38263
上野樹里  32036
水川あさみ 14864

イノセント・ラヴ 平均視聴率 13.6%
堀北真希  53929
成宮寛貴  17046
香椎由宇  14807
内田有紀  11708
北川悠仁   6612

赤い糸      平均視聴率  8.5% 
溝端淳平   7621
南沢奈央   5590
木村了    4541
岡本玲    4085
岩田さゆり  3670

名前の後ろの数字はYahoo検索によるヒット数です(2009年3月2日13時現在)。知名度(≒人気度)のおおよその目安になると思います。

「ラスト・フレンズ」はともかくとして、あの「イノセント・ラヴ」よりも「赤い糸」の視聴率が低いなんていくらなんでもあんまりです。放送された時間帯の影響を考慮したとしても世の中間違っています。

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2009年3月 1日 (日)

テレビドラマ「赤い糸」・最終回を観る

芽衣(南沢奈央)たちがよく集まる" FIRE HOUSE "というお店はフルーツパーラー(喫茶店)みたいな感じのお店ですが、「赤い糸」のオフィシャルサイトによればバーガーショップということになっていました。あの店でハンバーガーを食べているお客は見たことがありません。でも、とにかくバーガーショップらしいです(今どきフルーツパーラーというのは死語なのかもしれません)。その" FIRE HOUSE "では、いつもコータ(山田ジルソン)が元気に働いています。最終回では、美亜(岡本玲)に「何かサービスしてくださいよ」といわれて、気持の悪い(?)笑顔をサービスしていました。

さて、最終回です。大阪に引っ越していた沙良(桜庭ななみ)が芽衣たちの住んでいる町にやってきました。沙良は、「明日の私へ」というメールフォルダに自分で書いた自分あてのメールを保存していました。沙良の記憶は依然として失われたままですが、「明日の私へ」を読むことによって、沙良は知識として自分の過去を知ることができたようです。

でも、「明日の私へ」の中にたかチャン(木村了)のことが書かれてなかったとしたらちょっと不自然です。沙良の自分あてのメールが日記だとすれば、芽衣や敦史(溝端淳平)のことよりもたかチャンへの想いがより多く綴られていなければおかしいです。たかチャンはどんな人で今どうしているのか、自分が沙良だったら真っ先にまずたかチャンのことを知りたかっただろうと思います。

それに中3の1学期に記憶を失ってから高1の3学期までの約1年半の間、沙良は何をしていたのでしょうか?もっと早い時期に自分あてのメールを読む機会はなかったのでしょうか?芽衣の誕生日に突然メールを送って、芽衣からの返信は無視していたというのも変です。それでいて突然大叶神社に現れるなんて……ユーレイじゃないんだから……。

でも、母校の鈴の森第二中学校の教室で芽衣と再会したときのシーンは感動的でした。長崎の修学旅行のとき、沙良が屋上から飛び降りる直前に泣きながら、

 「アタシ、芽衣ちゃんのことが大好きだった……」

と訴えていたのを思い出します。芽衣に対するその気持が「明日の私へ」の中にはぎっしりと詰まっていたのだと思います。突然出現した沙良はユーレイではなく、切れかかった運命の赤い糸を結びにきた人だったんですね。うむ、そういう役割だったのか……。

芽衣が入院中の夏実(敦史の母親・山本未來)を見舞いに行って、自分の気持を伝えようとするシーンも感動的でした。

 「アタシには好きな人がいます……あなたはその人を産んで育ててくれた、たったひとりのお母さんです。だからアタシにとっても大切な人なんです……」

芽衣は敦史のことを「自分のことよりもまわりの人たちの幸せを思うことができる優しい人」だと夏実に話していました。それはまさしく芽衣自身のことでもあります。こっそり立ち聞きしていた麻美(石橋杏奈)も、「この子(芽衣)には勝てない」と思ったのではないでしょうか。夏実はリハビリセンターに戻る決心をしました。敦史のためにも芽衣のためにも今度こそ薬物依存症を克服しなくてはいけません。

優梨(鈴木かすみ)とナツ(柳下大)は子どもを産んで育てることになったし、ミヤビ(平田薫)は愁(若葉竜也)たちの不良グループから抜け出す決心をしました。美亜は……美亜はミツ(田島亮)に振られてから相変わらずひとりぼっちのままです(コータと仲良くなっちゃえばいいのにね)。

それから敦史の父親についてはとうとう最後まで謎でした。どう考えても村越(松田賢二)が怪しいですが真相は謎のままです。

月日が流れて2012年4月11日になりました。20歳の芽衣からメールが来ました。

  みんな、元気ですか?
      ---END---

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