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2009年8月31日 (月)

落選確信し就寝→復活当選で起床…谷畑さん大喜び

あまり話題にならなかったので「候補者不足」はなかったものと思っていましたが、東海ブロックと近畿ブロックで発生していました。

比例選東海ブロックでは、みんなの党が当選枠を獲得してしかも重複立候補の名簿搭載者がいたにもかかわらず、「小選挙区での得票数が10%に達しなかった」ため失格となってしまいました。議席は民主党の名簿搭載順位最下位だった磯谷香代子候補が獲得しました。みんなの党は比例単独候補をひとり搭載しておけばよかったのですが……これは悔やんでも悔やみきれない大ポカだと思います。

また、大阪14区の自民党の谷畑孝候補は、一度は落選を確信して自宅で寝ていましたが、民主党の比例選が候補者不足だったため、近畿ブロックでよもやの復活当選を果たしたしました。民主党から自民党への「議席のお恵み」は、まあ1議席ぐらいなら許容範囲かもしれません。

2009年8月31日(月)12時29分配信 読売新聞

 「私も戸惑っているが、有権者の方がもっと戸惑っていると思う」。比例選東海ブロックで最後に当選を決めた民主党の新人、磯谷香代子さん(43)は苦笑した。名簿登載順位は最下位。みんなの党が獲得した当選枠だったが、同党の名簿登載者の小選挙区での得票数が10%に達しなかったため、議席が割り当てられた。

 磯谷さんは大学卒業後、正社員としては2003年の1年間、金融関係の会社に勤めた経験があるだけ。その後はアルバイトをしたり、病気がちの両親の看病をしたりで、今は知人が経営する会社で1日2時間ほど手伝いをしているが、「無職と言えば無職かな」。

 友人の民主党参院議員から名簿登載を依頼されたのは公示直前の15日。「負け組側の一人として現状を変えていきたい」と強調した。

 大阪14区で敗退した自民党の谷畑孝さん(62)は、民主党の比例選での候補者不足などのため、31日未明、近畿ブロックでよもやの復活当選を果たした。一度は落選を確信して自宅で寝ていたが、当選を知った家族に起こされ、午前3時過ぎに大阪府羽曳野市内の事務所へ。支援者と明け方まで喜び合った。

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2009年第45回衆議院選挙・党派別当選者数

      合 計  選挙区  比例
民 主    308    221     87
自 民    119     64     55
公 明     21      0     21
共 産      9      0      9
社 民      7      3      4
国 民      3      3      0
みんな      5      2      3
日 本      1      1      0
諸 派      1      0      1
無所属     6      6     ―
合計     480     300     180
  
予想外に自民党が頑張ったので不測の事態(=民主党の比例名簿搭載者不足)は回避されました。

日経新聞の事前情勢調査で優勢だった候補が最終段階で逆転された選挙区が24ありました。そのうち17は民主党候補の優勢を自民党の候補がひっくり返した選挙区でした。最初からこうなることを予想して比例単独候補の配置を考えていたとしたら、民主党(小沢一郎?)の読みは恐ろしいほど正確です。

自民党は民主党に議席を恵んでもらうことなく、自力で17議席をもぎ取りました。100議席割れを防いだという意味では、自民党もそれなりに底力と意地をみせたといえると思います。

         予測  結果
北海道  7区   民 → 自
青森     3区   民 → 自
青森     4区   民 → 自
秋田     2区   自 → 無
茨城     4区   民 → 自
茨城     7区   民 → 無
千葉    11区   民 → 自
神奈川 13区   自 → 民
石川     2区   民 → 自
福井     1区   民 → 自
福井     2区   民 → 自
福井     3区   民 → 自
三重     5区   民 → 自
奈良     4区   民 → 自
兵庫     8区   公 → 日 田中康夫
大阪    16区   公 → 民
鳥取     2区   民 → 自
岡山     1区   民 → 自
広島     4区   自 → 民
徳島     3区   民 → 自
高知     1区   民 → 自
福岡     6区   民 → 自
鹿児島  4区   民 → 自
大分     2区   自 → 社

Yahoo!の「みんなの政治」というサイトで、「衆院選では、民主党が300を超える議席を獲得する勢いですが、最大の勝因は何だと思いますか?」というアンケートが実施されていました。回答は次の選択肢から選ぶようになっています。このアンケートの投票結果の数字が今回の衆院選の性格をものの見事に浮き彫りにしていると思います。

1.選挙戦略が巧みだった                   3%   106 票
2.党首に魅力があった                     0%      6 票
3.魅力ある候補者が多かった             0%      8 票
4.マニフェスト(政権公約)がよかった    2%    89 票
5.他の政党に魅力がなかった           29%  1040 票
6.政権交代が望まれていた              45%  1646 票
7.投票率が有利に働いた                   1%    37 票
8.その他                                       19%    686 票

 詳しくは → http://seiji.yahoo.co.jp/vote/cast/200908280003/

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2009年8月30日 (日)

総選挙・民主党の比例名簿搭載者不足

衆院選開票速報で気になる個人的注目点は、民主党の比例名簿搭載者不足についてです。開票が進むにつれておそらく驚愕の事実が明らかになってくると思います。

8月22日付の日経新聞に衆院選の詳細な情勢調査が掲載されていました。どの新聞の情勢調査もだいたい似たような傾向だと思いますが、日経新聞の調査によれば民主党が圧勝の勢いで300人超が当選圏とのことです。投票率に大きな変動はなさそうなのでこの情勢調査はかなり信憑性があると思います。各地の詳細情報を整理すると、政党別予想当選者数は以下の通りです(日経新聞は投票日までの情勢の変化を考慮して予測に幅を持たせていますが、面倒なので調査時点で優勢な候補者がそのまま当選するものとして処理しました)。

     選挙区  比例区
民主   236    103
自民    51     43
公明     2     24
共産     0      8
社民     2      1
みんな     2      1
国民     3      0
無所属    4       0
合計   300      180

7月の都議選以来、総選挙での民主党の圧勝が確実視される中で、このままでは民主党は比例名簿の搭載者に不足が発生するのではないかということがずっと気になっていました。この搭載者不足が事前にあまり話題にならなかったのは、「民主党は300人超が当選圏」という調査結果を知らされても、世間は依然として半信半疑だったのかもしれません。

民主党の各ブロックごとの立候補者数と(日経新聞の情勢調査に基づいた)予想当選者数を比較すると各ブロックごとの比例名簿の搭載者不足が浮き彫りになってきます。ひどいものです。

       立候補者数     予想当選者数
       選挙区  比例   選挙区  比例  不足 落選
北海道     12     4      12      5        0
東北       22     7      21      9        0
北関東     29     7      27     11        0
東京       22     8      21     10        0
南関東     34     8      28     13    0    1
北陸信越    18     4      18      7        0
東海       33     8      33      8    0    0
近畿       44     8      41     16        0
中国       18     1       9      6    0    4
四国       11     2       8      3    0    2
九州       28     2      22     11        0
合計      271    59     236    103   16    7

注)比例の立候補者数は比例単独の立候補者数

選挙結果が日経新聞の事前調査の通りになるとすると、民主党には16人の比例名簿搭載者の不足が発生します。1議席獲得するのにも四苦八苦している政党があるというのに、民主党は16もの議席をみすみす他党にくれてやることになります。まるでマンガです。世の中これでいいのでしょうか。

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2009年8月27日 (木)

「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」・第7話を観る

「すっぴんだから」と言われて、「あっ、ほんとだ」とはじめて気づくことってありますよね。男なんて鈍感なものです。「どなたでしたっけ?」と聞きたくなるほど変わっているのでなければ、顔の印象が多少違っていても気がつかないことなんて珍しくありません。髪を切ったのか、髪型を変えたのか、「どうよ?」と聞かれて、まったく気がつかないで「何が?」と言ってしまったため、ひっぱたかれそうになったことってありませんか?

さて、「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」もいよいよ第7話です。このドラマはいったいどうなってしまうのでしょうか。第7話は、あっちでもこっちでも「制御不能の恋愛モード」が横行しはじめました。ドラマ全体が「菜月シンドローム」のようになってきました。

代々木廉(金子ノブアキ)が浮気(?)をするのはアリだとしても、直輝(山下智久)は菜月(相武紗季)と別れてすぐに莉子(北川景子)と……。これでは、もし菜月がもう少し我慢強かったら、直輝のほうが先に浮気をしていたかもしれません。菜月に莉子との決定的現場を目撃されて、「あの人だれ?」と聞かれて、直輝が「と、ともだちだよ(ヘドモド)」と弁解する展開もありえたと思います。

8月24日は莉子の24歳の誕生日でした(ちなみに北川景子の実際の誕生日は8月22日)。もう逢わない約束だったはずの直輝と莉子は、逢わないどころか、なかったことにはできない一線を超えてしまいました。自分で自分をコントロールできなくなっていたのは莉子だけでなく、直輝も同じでした。直輝は、結局は激情にかられて暴走することになります。そこに至るまでの直輝のこころの葛藤が第7話ではかなり丁寧に描かれていました。

これで直輝は川崎コーチ(伊藤英明)の信頼を裏切ったことになります。まあ恋愛バトルに犠牲者はつき物です。川崎コーチが帰国したら、すべてを正直に話して許してもらうしかありません。でも、何があってもあの川崎コーチがそう簡単に莉子を諦めることはないと思います(ドラマが終わってしまうから)。

莉子は興奮すると何をするかわからないところがあります。でも深夜にアパートの部屋の窓を開けて大声で叫ぶのはやめたほうがいいです。近所迷惑です。パトカーが来ますよ。

恋愛感情が制御不能となって暴走を始めたのは直輝だけではありません。秀治(溝端淳平)もとうとう宇都宮(永井大)先輩の彼女(つまり麻衣)を略奪(?)してしまいました。ドラマでは直接描かれていませんが、8月24日の0時以降、莉子は麻衣(貫地谷しほり)と秀治のために部屋を明け渡して一晩マンガ喫茶で過ごしたことになっています。その間、麻衣と秀治の間にどんなことがあっても不思議はありません。小心者の秀治はかわいそうなことに先輩の彼女を略奪してしまった罪の意識に押し潰されそうになっています。

宇都宮さんはもともと麻衣とはあまり相性がよくありませんでした。麻衣と付き合うのに無理しているようなところがありました。女よりも男のほうが好きかもしれない宇都宮さんは、秀治の略奪行為を知っても、怒ったり嘆いたりするより、むしろホッとするかもしれません。秀治の場合は正直に話して「ごめんなさい」をすれば簡単に許してもらえそうです。

今後、麻衣が警戒しなくてはいけないのは、直輝の妹の優里(大政絢)です。女子高生の優里が内心ではひそかに秀治を狙っているかもしれません。おじゃま虫になりつつある莉子に気を使って秀治が直輝のところに下宿することにでもなったらやっかいなことになりそうです。

秀治ではなく莉子を追い出して直輝の家に下宿(嫁入り?)させるのが一番理にかなった解決法(?)ですが、客観的に見た莉子というのは、料理はできない、掃除はできない、酒だけはやたらと強い、すぐカッとなって興奮する、興奮すると何をするかわからない、24歳にもなってまだはかない夢を追い続けている……好きでない人から見たらけっこう迷惑な女かもしれません。

菜月はまだ完全には直輝を諦めていません。できれば廉と別れてもう一度直輝とやり直したいと考えています。廉もそろそろ菜月を直輝に返したがっているような雰囲気もあります。

今回、菜月が莉子に近づいてきて「友だち」になってしまいました。いきなり「友だちになましょう」などといわれたら、普通は何か魂胆があるのではないかと警戒すると思います。お客になげやりな演奏を罵倒されて深く落ち込んでいた莉子は冷静な判断力を失っていたのかもしれません。聞かれるままに名前などを教えたりしていました。

「友だち」というのは要するにプライベートな話をする間柄という意味だと思いますが、菜月と莉子の共通の話題といえば直樹のことしかありません。菜月は直輝に新しい女がいるのではないかと疑っています。で、莉子が持っていたゼッケン8番のキーホルダーをみたとき、莉子が直輝の新しい女であることを菜月は瞬時に悟ったと思います。こういうときの女の勘というのはまるで超能力のようによく当たるものです。ほんのわずかなヒントですべてを悟ってしまいます。で、そんな莉子とあえて「友だち」になろうとする菜月の意図がよくわかりません。何だかブキミです。

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2009年8月22日 (土)

THE BEATLES の "A Day in the Life" を聴く

「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」のバックに流れている "A Day in the Life"  の原曲はこんな感じの曲です。

ついでに "I'll Be Back" もどうぞ。

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2009年8月20日 (木)

「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」・第6話を観る

今週のことよりも来週の展開が気になってしまうドラマって、やはり面白いドラマだと思います。「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」は、「ええい、じれったい。来週はどうなるねん」とつい思ってしまいます。

ほとんどのテレビドラマは録画しておいて1週間遅れぐらいに半ば義務的に見ているのですが、なぜかこのドラマだけは録画しつつもリアルタイムで観てしまいます。

 
さて、第6話です。莉子(北川景子)は直輝(山下智久)たちが合宿に出発する前の晩に川崎コーチ(伊藤英明)と徹夜で飲んでいました。そしてこの日(つまり翌々日)は合宿所に向って夜通し走っていました。これも徹夜です。したがって莉子は1日置きに徹夜をしていたことになります。

合宿所の体育館で直輝に逢ったとき、莉子の意識は朦朧としていました。自分がどこにいて何ををしているのかわからない状態です。で、莉子は直輝に抱きついて無意識に直輝を押し倒してしまいます。ここまできたらもう引き返せないというその瞬間に、突然目覚まし用にセットしておいた携帯電話のアラームが鳴り出しました。天の声ともいうべきアラームです。われにかえった莉子はその場の状況に驚きます。われに返ったのは直輝も同じです。気まずい空気が流れて結局それ以上は何もありませんでした。ドラマの展開上、ふたりの関係がここでさらに親密になってしまうのはまだ早いということらしいです。

意識しないと気の利いた冗談も言えるし、いろいろ楽しく話ができるのに、相手を好きだと意識してしまうと、急に緊張してしまって冗談を言ってもすべってしまうし、何をどう話せばいいのかわからなくなってヘドモドしてしまうことって、ありますよね。「なにやってんだろう」と反省しつつも莉子は直輝の前で好きという気持をだんだん抑えきれなくなりつつあります。

第6話では、廉(金子ノブアキ)に代わって悪役(?)を演じ始めたのが川崎コーチです。川崎コーチの莉子に対する態度はどうも強引過ぎて好きになれません。経済力に自信があるのか、ルックスに自信があるのか、それとも下半身に自信があるのか、あるいはそのすべてに自信があるのか、自信過剰の男というのは嫌味です。でも、世の中には「何でそうなるの?」と不思議に思えるくらい強引な男に弱い女性が多いような気がします。何か勘違いをしてしまうのかもしれません。強引さは決して愛情のバロメーターではないんですけどね。

川崎コーチにはもうひとつ許しがたいことがあります。人に質問するときは、自分の知っていることはすべて話して、その上でなお疑問があれば質問するというのが誠実な人間の態度というものです。すでに自分が知っていることを伏せておいて相手を試すように聞くというのは、ないしょ話の次ぐらいに品がありません。今回、急に川崎コーチが粘着質で陰険な人に見えてきました。まだ廉のほうが正直で愛嬌(?)があります。

川崎コーチは外国人選手のスカウトのためにアメリカ(ボストン)に旅立つことになっていますが、直輝に向って「信じているから、お前のこと」などと言い残していきました。直輝の優しさに付け込んだこの一言はあまりにも卑劣です。直輝には、プライドがどうのとかいう前に、自分の本当の気持をはっきり言葉にするなり、行動で示すなりしてもらいたいものです。川崎コーチが不在の間にまた詰まらないことで頭を悩ませることになりそうな予感がします。

その後の菜月(相武紗季)は「振られたのはあたしのほうだ」と開き直っています。でも、このまま直輝と別れてしまったのではドラマとして面白くありません。まだひと波乱ありそうです。

第7話の予告編では、菜月が莉子と友だちになろうとするシーンが出てきました。何を考えているのでしょうか。ドラマを盛り上げるために菜月には徹底的に悪い女を演じてもらいたいです。

このドラマは直輝が菜月のところにもどって川崎コーチと莉子が結ばれることになるのか、それとも直輝が莉子と結ばれて川崎コーチが失恋することになるのか、この二者択一の勝負です。どちらに転ぶかなかなか予断を許しません。

来週は15分拡大スペシャルだそうです。貫地谷しほりが喜ぶ展開があるらしいです。これはやはり年下で純情な秀治(溝端淳平)を手込にする(?)という展開になる可能性が濃厚です。でも予告編には騙されることも多いので、あまり決めつけないほうがいいかもしれません。

深読みしてつい多くを語りたくなってしまうというのもやはり面白いドラマの証拠だと思います。そこで第5話に戻って復習です。 

第5話で、菜月は浮気の言い訳をして直輝にこんなことを話していました。

「(廉のことは)好きとか嫌いとか、将来とか、そういうの何にも考えないで、ただ夢中になってられる。それだけだよ……それだけ。直輝と別れたいなんて思っていない」

菜月はどうしてこれほどまでに残酷な女なのでしょうか。これではまるで直輝の心の傷に塩をすり込んでいるようなものです。たとえ正直な気持でも、世の中には言っていいことと悪いことがあります。こんなこと言われて、「なんだそうだったのか、これからもよろしく」とはとても言えません。「さようなら」と言う以外に直輝は何といえばいいのでしょうか。こんな女はおもいきりぶん殴って何もいわずに別れてしまったほうがいい、と思うのですが……直輝は何と言ったかというと、

「今までありがとう……すげえ好きだったよ、菜月のこと」

別れの言葉としてこれほど思いやりのある優しい言葉はちょっと思い浮かびません。

好きだった女とどうしても別れなければならなくなったとき、惨めったらしく泣き喚かずに、つらい気持をグッと堪えて「今までありがとう……すげえ好きだったよ、○○のこと」と言ってみてはいかがでしょうか。

それから、心の貧しい私だったら、この世の中で誰がイヤかって廉だけは顔も見たくないという気分になると思います。ところが直輝は合宿で同室になってしまった廉に菜月のことをこんなふうに話していました。

「あいつ、すげえ寂しがりやなんだ。しっかりしているように見えるけど、中身もろいし、ムチャするし、だから……もしお前が本気なら、ちゃんと本気で菜月と付き合って欲しい」

ここまでくると優しさを通り越して単なるバカではないかと思ってしまいます。かつて廉は直輝にこんな忠告をしていました。

「あんまり優しすぎると……あとで自分だけ痛い目にあうぞ」

直輝の弱点を突いた鋭い一言だと思います。

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2009年8月16日 (日)

「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」・第5話を観る

去年が450万円。今年は30%ダウンの315万円。プロのバスケットボール選手といえば聞こえはいいですが、これが上矢直輝(山下智久)の年俸です。ほとんどワーキングプアです。

現実感がなく夢の世界を生きているような直輝が彼氏だったら、菜月(相武紗季)でなくてもときには欲求不満になってイライラすることもあるだろうと思います。菜月は、心は直輝を求めいてるのに身体は代々木廉(金子ノブアキ)に惹かれていくというねじれ現象に自分でも自分のことがよくわからなくなっています。いけない女です。でも自分の気持に正直な現実的女でもあります。

廉は逃げる女は追いかけても追いかけてくる女には興味を示さないタイプの男だと思います。男と女の関係なんてしょせんゲームに過ぎないと割り切っています。女が本気になればなるほど醒めてしまって冷淡になっていくタイプです。ある意味かっこいいです。こういう男に限ってある日突然真面目になったりするものです。

直輝は、菜月と廉のキスシーンを目撃して、菜月の本当の気持がわかったような気になります。何となく抱いていた疑念が事実として突きつけられた感じです。こういうときというのは、「誰にでも出来心というものがある」などと複雑な人間の心理を冷静に考えてみる余裕などありません。裏切られたような被害妄想的気分になって絶望のどん底に沈んでいきます。世間で男女関係のもつれから殺傷沙汰の事件が起きるのはこういうときだと思います。ドラマでは、優しいのか情けないのか、殺傷沙汰に及ぶこともなく直輝は自分が消えることでこじれた関係を解決しようとします。廉に菜月を託すとともに菜月に別れを告げてこれまでの関係を清算してしまいます。

でも、直輝がいくら草食系(?)だからといって、好きだった女への未練がそう簡単に断ち切れるものではありません。諦めようとしても諦めきれずに恋しさが募ってしまうのが人情というものです。「好き」というのはそういうことです。

莉子(北川景子)と川崎コーチ(伊藤英明)との関係は川崎コーチの一方的な一目惚れです。莉子は、紳士的(?)に振舞う川崎コーチに対して思わせぶりな態度は一切していません。川崎コーチに対して好意以上の感情が沸いてこないのは、莉子の心の中にいつのまにか直輝が住み着いてしまっていたからでもあります。このへんの事情はいっしょに暮らしている親友の麻衣(貫地谷しほり)にはよくわかっています。麻衣はヘラヘラしているようでもそれくらいのことには気がついています。ただ、莉子が自分の本当の気持に自分で気がつくまで、麻衣としては武士の情け(?)ということで黙っていてあげるつもりらしいです。

莉子は直輝に彼女(菜月)がいると知って軽い失望を覚えますが、あくまでも軽い失望です。莉子の気持はすでに彼女の存在ぐらいであっさり諦めらめられるほど浅くはなくなっています。無理に諦めたつもりになっても、「好き」という気持にウソをつくことはできません。

世の中にはチューニングが合っているというか、性格が似ているわけではないのに妙に肌に馴染んでしまう相手というのがいるものです。人生観や価値観が共通していて一緒にいるだけで安らぎを感じてしまうような相手です。莉子にとっては直輝がまさにそういう相手だったのかもしれません。

何かと口実を作って合宿中の直輝に電話をした莉子は、受話器の向こうで泣いている直輝に胸騒ぎを覚えます。行動派の莉子はとにかく気になることがあると黙っていられなくなります。考える前にまず行動です。莉子は電車や深夜バスを乗り継いで直輝のいる合宿所を目指しました。とにかく直輝に逢いたいのです。深夜には着くと思っていたのに乗継がうまくいかず、タクシーも拾えずに深夜の国道(?)を走って合宿所に向かったというからすごいです。

翌日、突然早朝の体育館に現れた莉子に直輝はびっくりします。みんなで共同生活をしている合宿所なのにタイミングよくふたりだけで逢えるというのは不自然ですが、そこがドラマのいいところです。直輝はひとりで早朝練習をしていたのです。

莉子が直輝を心配して駆けつけてきたことを知って、直輝は衝動的に莉子抱きしめてしまいます。何も考えられずに夢中で莉子を抱きしめたとき、直輝にも菜月のやるせない気持が理解できたかもしれません。

第5話「君の涙」はここまでです。

ドラマのタイトルの「ブザー・ビート」は、正式(?)なバスケットボール用語では「ブザーピーター」というのだそうです。フリー百科事典の『ウィキペディア(Wikipedia)』は「ブザービーター」について次のように解説しています。

ピリオド終了直前(すなわちブザーが鳴る前)にゴールに向かってボールが放たれ、ボールが空中にある瞬間にブザーが鳴った場合、そのボールは空中にある間有効であり、それがバスケットを通過してゴールとなった場合はその得点は有効とされるルールがある。このため、プレーヤーはピリオドの終了時には自分がどんな位置にいても(仮にそれが相手コートのバスケット下など、バスケットから遠く離れた位置であっても)とにかくシュートすることが多く、ブザーが鳴りながらボールがバスケットに吸い込まれるシーンが見られる。これが「ブザービーター」である。

試合が拮抗している時など、試合終了時のブザービーターが決まるか否かで試合結果が左右されることも多く、バスケットボールにおいて印象的となるプレーの一つである。

この「ブザー・ビート(ブザーピーター)」というタイトルがこのドラマの結末を暗示しているとすれば、ラストに驚愕の大逆転が待っているかもしれません。でも、今のところは具体的に何がどうなるのかは不明です。どうなるんでしょうね。

それからこのドラマには、更衣室とかシャワールームとか風呂場とか海水浴場とか、やたらと男の裸が出てくるシーンが多いです。これは男の裸が好きな貫地谷しほりのリクエストらしいです。

公式サイトのインタビューで貫地谷しほりがこんなことを言っていました(いつのごろインタビューかはわかりません)。

今日、言われたんです、7話凄い展開がある、って。クランクインするときにも、プロデューサーさんや大森さんから、私が喜ぶような展開がある、って言われていたんです。私はてっきり、王子様みたいな人が現れるのかな、って思っていたんですけど(笑)。その辺も楽しみです。

「私が喜ぶような展開」というのは、このドラマを貫いている重層的三角関係に貫地谷しほりが絡んでくるということでしょうか……でもこれはちょっと難しいような気がします。実際は男の裸がたくさん出てくるだけかもしれません。あるいはゲイ疑惑のある宇都宮(永井大)との関係がうまくいかなくなって、寂しさと酔った勢いで秀治(溝端淳平)を強姦してしまうとか……これだと「私が喜ぶような展開」かどうか疑問です。

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2009年8月15日 (土)

比例単独候補、民主が多数擁立へ…自民は絞り込み

2009年8月15日(土)0時8分配信 読売新聞

 民主党は14日、衆院比例選の全11ブロックで比例単独候補を多数擁立する方針を固めた。

 世論調査などで優位な情勢が続き、「小選挙区では大量当選が見込め、重複立候補者だけでは名簿登載者が不足する可能性がある」と判断した。比例単独候補は、前回の2005年衆院選で擁立した10人を大幅に上回り、30~40人に上る見通しだ。一方、自民党の比例単独候補は、05年衆院選の56人を大きく下回り、過去最少の37人程度に絞り込まれる見通しで、擁立状況に、両党の勢いの差が表れた形となっている。

民主党の「比例区」での獲得議席予想は、週刊ポスト(7月31日号)が84人、週刊現代(8月1日号)が86人でそれほど変わりはありません。

週刊現代の各ブロックごとの民主党の比例区における獲得議席予想は次のようになっていました(週刊ポストには各ブロックごとの予想は載っていません)。

北海道ブロック    4
東北ブロック      7
北関東ブロック   10
南関東ブロック   10
東京ブロック      8
北陸信越ブロック  6
東海ブロック     11
近畿ブロック     12
中国ブロック      5
四国ブロック      3
九州ブロック     10
合計           86

この予想が的中したとして、極端なケースを想定してみます。たとえば、小選挙区で民主党候補が全員当選してしまった場合、当選資格を獲得したのにに候補者がいないという事態を防ぐためには民主党の比例単独候補は最低でも86人は必要となります。さらに「うれしい誤算」とうこともありえます。あらゆる事態を想定したとすれば、この予想当選者数に各ブロック2~3人程度の候補者を上乗せしておく必要があるだろうと思います。

2005年の郵政選挙では自民党は当選資格を獲得したのに候補者がいないという事態が東京ブロックで発生しました。郵政選挙のときの自民党の比例単独候補は56人でした。結果論的には、自民党は東京ブロックの比例単独候補をあと一人増やしておくべきだったということになります。しかしこうした事態がどのブロックで発生するかは事前に予想できるものではありません。うれしい誤算も含めてあらゆる事態を想定して「当選資格を獲得したのに候補者がいない」という事態を回避しようとすれば、郵政選挙当時の自民党は比例単独候補を各ブロックであと2~3人程度増やしておく必要があっただろうと思います。

今回の総選挙は、民主党への政権交代がいいのか、それとも自公の第二次麻生内閣がいいのか、それを選択する選挙です。勝敗はすでに明らかです。民主党には想像を絶する追い風が吹いています。自民党の候補者はいくら言葉に窮してもまさか「政権を獲得したら麻生は辞めさせるから自民党を支持してくれ」とは言えないと思います。

選挙の立候補者数を陳列商品のオーダーにたとえるのが適当かどうかわかりませんが、いくつ売れるかわからないのにあらゆる商品の品切れを防ごうとしたら、ある程度の無駄は覚悟してオーダーしなくてはなりません。素朴な疑問として、民主党の比例単独候補は30~40人で足りるのでしょうか。

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2009年8月12日 (水)

夏の連ドラを楽しんでいますか?

夏の連ドラで面白いのを挙げるとすれば、「ブザー・ビート」と「任侠ヘルパー」です。あとはどうもイマイチです。録画して観ているドラマ(途中でギブアップしたのも含む)は以下の通りです。

○○「ブザービート~崖っぷちのヒーロー~」・フジテレビ系月曜夜9時
単純に面白いです。

○○「任侠ヘルパー」・フジテレビ系木曜夜10時
このドラマは翼彦一(草彅剛)の孤独が魅力です。本当は優しいのにその優しさをストレートに表現できない不器用な彦一のもどかしい感じがとてもよく出ています。桜吹雪の刺青を見て彦一を兄貴と慕う小学生の涼太(加藤清史郎)にも笑えます。彦一は涼太の顔に平気でタバコの煙を吹きかけたりします。何をされても兄貴には逆らえず切ながっている涼太がかわいいです。年齢的には彦一は「兄貴」というよりも「お父ちゃん」という感じですけど、精神年齢は兄弟でもおかしくありません(彦一が幼稚だから)。最近は安っぽい人情ドラマ風になってきているのがちょっと残念です。
子役の加藤清史郎には子どものうちに是非「次郎物語」をやってもらいたいです。加藤清史郎の「次郎物語」なら視聴率20%は固いです。大橋のぞみと共演なら30%も夢ではありません。

○「官僚たちの夏」・TBS系日曜夜9時
城山三郎の原作を大きく膨らませた感じのドラマになっています。官僚組織における慣習や政治家(大臣)と官僚の関係などを視聴者が理解しているものとしてドラマは進行していきます。回りくどい説明がなくテンポがいいです。役者がそろっていて、これだけ不自然ではない長セリフが当り前のように飛び交うドラマも珍しいです。まるで映画のようです。
この時期にキャリア官僚を美化するような時代錯誤的ドラマを放送することにどういう意図があるのかちょっと不可解ではあります。

●「オルトロスの犬」・TBS系金曜夜10時
神の手を持つ凶悪な男と悪魔の手を持つ善良な青年の物語です。ドストエフスキーの世界を現代風にアレンジするとこんな感じのドラマになるのかもしれません。こういう思想性を秘めたドラマは、一歩間違えるとリアリティのない荒唐無稽なバカ話になってしまう危険があります。で、「オルトロスの犬」はそうなりつつあります。錦戸亮と水川あさみが出演していますが、「ラスト・フレンズ」の印象が強すぎるせいか何だか変な感じがします。

●「ダンディ・ダディ?~恋愛小説家・伊崎龍之介~」・テレビ朝日系木曜夜9時
高校生の娘(南沢奈央)が心配でストーカー行為を繰り返す変態小説家・伊崎龍之介(舘ひろし)の物語です。このドラマはストーリーに進歩も発展もなく毎回同じことを繰り返しています。完全にマンネリ状態です。せっかく南沢奈央が出ているのに残念です。

●「コールセンターの恋人」・テレビ朝日系金曜夜9時
TVショッピング会社・花形商事の本社商品企画部から僻地(千葉県)のコールセンターに左遷されてしまった男の物語です。主演は小泉孝太郎です。孝太郎の弟・進次郎は衆院選に出馬する予定ですが、その真っ最中に兄・孝太郎の主演ドラマが放送されるというのは、合法的(脱法的?)選挙運動(援護射撃)だといえるかもしれません。だって、このふたりは双子の兄弟のようによく似ています。横須賀の人たちは孝太郎と進次郎の区別がつかなくて、進次郎がテレビに出ていると勘違いしている人もいるのではないでしょうか。もっとも、ドラマがなければ孝太郎は直接弟の選挙の応援ができるという言い分があるかもしれません。
しかし、総選挙の時期にこういうドラマを放送するというのは、テレビ局側によからぬ意図があるのではないかと勘ぐってしまいます。

●「乙男(オトメン)」・フジテレビ系土曜夜11時10分
「赤い糸」の木村了と山本未來が出演しています。原作は「別冊花とゆめ」(白泉社)に連載中の菅野文の少女マンガだそうです。乙女チックな趣味(手芸とか料理とか)を持つ日本男児・正宗飛鳥(岡田将生)が主人公です。正宗飛鳥は高校2年生です。趣味・嗜好が乙女チックなだけで別に女になりたがっているわけではありません。本格的なのは飛鳥の父親です。飛鳥の父親は、「本当はずっと女になりたかったんだー!!」と叫んで失踪してしまいます。今では自分らしく生きようと家族を捨ててどこかでニューハーフとして暮らしているらしいです。
このドラマには柳沢加奈子が高校教師の役で出ています。変なドラマですが、柳沢加奈子のシーンだけは面白いです。「柳沢加奈子は、痩せたらすごく可愛くなる」と言われていますが、太ったままでもかわいいですよ、この子は。

●「恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ」・フジテレビ火曜夜10時
人間界にやってきて人間に恋してしまったヴァンパイアのお話です。設定が荒唐無稽でつまらんです。主人公の黒宮ルカ(中山優馬)がヴァンパイアである必然性があまりありません。担任教師・夏川真琴(加藤ローサ)の昔の恋人に似ていいる風変わりな転校生ということで、ヴァンパイアでなくても十分ドラマは成立すると思います。黒宮ルカは若干日本語が不自由な帰国子女ということでよかったのではないでしょうかね。女教師と男子生徒の道ならぬ恋のほうがリアリティがあります。驚愕のヴァンパイア物語にしたかったのかもしれませんがあまり作りすぎるのもどうかと思います。

このドラマの救いは桜庭ななみと岡本玲が出演していることです。岡本玲は特技か珠算で、暗算は四段の腕前だそうです。剣道や柔道などでは初段といってもたいしたことありません。ところが珠算で初段というのはめったに到達できるレベルではありません。まして四段ともなれば、日本全国指折り数えて何人というレベルだと思います。あんな顔(?)しているのにすごいです。岡本玲はタレントを辞めてもソロバン塾の先生でご飯を食べていけます。

このドラマの桜庭ななみは「ふたつのスピカ」の桜庭ななみよりもはるかに魅力的です。プロデューサーだか演出家だかわかりませんが、桜庭ななみの魅力を理解していている人がいて、その魅力が画面に十分反映するような演出(表情のアップとかカメラのアングルとか)をしているのだと思います。

●●「ふたつのスピカ」・終了
「ふたつのスピカ」は脚本がダメだったのか演出がヘタクソだったのか、主演の桜庭ななみの魅力があまり感じられませんでした。最初から最後までメリハリのない学芸会のようなドラマでした。NHKのドラマはみんなこんな感じなのかというとそうとは限りません。大河ドラマの「天地人」などは、個々の俳優の魅力を最大限に引き出すような演出がされています。「天地人」を観ていると、演出の力がドラマの面白さに大きく左右していることが実感できます。

●●●「赤鼻のセンセイ」・日本テレビ系水曜夜10時
このドラマには感性がついていけません。ギブアップです。つまらないというレベルを超えてこれほど不快を感じたドラマも珍しいです。どんなドラマかというと……怖いもの見たさに一度見てみるのもいいかもしれません。本日もうすぐ始まります。

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2009年8月11日 (火)

酒井法子とドラマ「赤い糸」

ドラマ「赤い糸」は、薬物依存症で入退院を繰り返す母親・夏実(山本未來)とそんな母親に翻弄されて生きている少年・敦史(溝端淳平)の物語です。敦史は薬物依存症の母親のために好きだった彼女・芽衣(南沢奈央)とも別れなければならなくなります。それでも敦史は母親のために自分にできることなら歯を食いしばって何でもやろうとする心の優しい少年です。

酒井法子の覚醒剤騒動を見ていると、どうしてもこの「赤い糸」の親子を思い出してしまいます。酒井法子に10歳の息子がいるというのも状況が似ています。薬物依存症の母親を背負った子どもがその後どんなつらい人生を歩むことになるのか、酒井法子には是非「赤い糸」をじっくり鑑賞して反省してもらいたいです。

起訴猶予になるという話もあるようですが、ここでお咎めなしだと、今後かえって深刻な薬物依存症になってしまう恐れがあります。むしろ起訴されて実刑判決を受けてしばらくは覚醒剤と縁のない刑務所でくらしたほうがいいのではないでしょうかね。

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2009年8月 6日 (木)

総選挙・小選挙区で当選できる自民党の候補者

「凪論」というブログが週刊現代の総選挙の特集記事を批判して次のように述べています。

手抜きそのものの週刊現代の当落予想記事とその与太記事を評価する元編集長の元木昌彦氏  

週刊現代8月1日号に「ぶちぬき大特集『政権交代』決戦前夜」とした特集が組まれ、「225人が落選!自民『逆郵政選挙』の悪夢」と題した記事が掲載されている。是非ご覧いただきたい。

 記事は総選挙の当落予想で、「自民78民主332」と民主党の大勝利を予想したものであるが、その記事のクオリティは著しく低い。なぜならばその当落予想の根拠となる得票数は

「自民党から非自民候補(共産党を除く)へ『30%』の割合で票が流れた場合の各候補者得票数を表している。』

というただの計算で算出されただけの手抜き記事であるからである。そもそも当落予想とは選挙区の声を取材し、その声を元に各候補の得票数を予想するものではないのか。現地に取材すらせず、適当に30%という数字をはじき出して計算した当落予想を記事にする週刊現代はもはやマスコミですらない。このような手抜き記事であるなら子どもでも執筆できると言える。

詳しくは → http://blog.livedoor.jp/patriotism_japan/archives/51539258.html

「ただの計算」を否定的にとらえるか肯定的にとらえるかは主観の問題だと思います。場合によっては機械的な「ただの計算」のほうがベターなこともあります。また「適当に30%」といいますが、なぜ30%なのか、週刊現代はそれなりの根拠を明示しています。

もっとも週刊現代の記事が手抜きであるというのは確かです。でも、必ずこうなると主張しているわけでもなく、精緻な予測をしたと主張しているわけでもあれません。機械的に30%の票を動かしたらこうなったということであくまでも参考資料として提示しているだけです。そういう週刊誌的な記事として眺めれば特に問題はないと思います。

本当にけしからんのは、実際は過去のデータを参考にして机上で何%か票を動かして予測しているだけにもかかわらず、「選挙区の声を取材し、その声を元に各候補の得票数を予想」しているかのように装って能書を垂れているインチキ記事です。因縁をつけるならそういう記事に因縁をつけてもらいたいです。

ところで、2005年の郵政選挙に関しては各週刊誌の予想は壊滅的といっていいほど外れていました。もし、「選挙区の声を取材し、その声を元に各候補の得票数を予想する」といったオーソドックスな手法で当落を予想したとして、その予想がまったく当たらなくなっているのだとしたら、ここは視点を変えてマクロ的な手法で当落の予想をしてみるというのも決して無駄なことではいないと思います。

論より証拠です。2005年の郵政選挙の各週刊誌の予想は次の通りでした(週刊現代8月8日号より)。

          自民党  民主党
週刊文春      196  220
週刊朝日      221  201
サンデー毎日   222  193
週刊ポスト      261  158
週刊現代       244  168

結果          296  113

郵政選挙の選挙結果はまさに想定外といっていい自民党の圧勝でした。もっとも過激な予想をしていた週刊ポストでさえ衝撃的な現実の選挙結果には遠く及びませんでした。

いまのところ、2009年総選挙の各週刊誌の予想は次の通りです(週刊現代8月8日号より)。

                自民党  民主党
週刊文春          155     261
週刊朝日          141     279 森田実氏の予想
週刊朝日          160     261 野上忠興氏の予想
サンデー毎日       189     229
週刊ポスト          160     261
週刊現代・その1     130     283 自民から民主へ20%の票移動の場合
週刊現代・その2      78     332 自民から民主へ30%の票移動の場合

結果             ?    ?

一番ショッキングな予想をしているのが週刊現代ですが、週刊現代はなぜもっとも現実的と思われる25%の票移動のケースを計算しなかったのか不思議です。そこで25%の票移動が起きた場合を想定して、小選挙区で当選可能な自民党の候補者というのをチェックしてみました。当たるも八卦の占いのようなものですが、以下の候補者が当選です。

宮城   6区 小野寺五典
秋田   2区 金田勝年+
山形   3区 加藤紘一
茨城   2区 額賀福志郎
茨城   4区 梶山弘志
栃木   5区 茂木敏充
群馬   4区 福田康夫
群馬   5区 小渕優子
東京   8区 石原伸晃+
東京  11区 下村博文+
東京  17区 平沢勝栄
東京  25区 井上信治+
千葉  11区 森英介
神奈川  4区 林潤+
神奈川 11区 小泉進次郎
神奈川 15区 河野太郎
山梨   2区 堀内光雄*
岐阜   1区 野田聖子*
岐阜   4区 金子一義
岐阜   5区 古屋圭司*
京都   5区 谷垣禎一
大阪  13区 西野あきら
兵庫   9区 西村康稔
奈良   2区 高市早苗+
和歌山  3区 二階敏博
徳島   2区 山口俊一*
香川   3区 大野功統
愛媛   4区 山本公一
鳥取   1区 石破茂
島根   1区 細田博之
岡山   1区 逢沢一郎
山口   1区 高村正彦
山口   3区 河村健夫
山口   4区 安倍晋三
福岡  11区 武田良太*
佐賀   2区 今村雅弘*
佐賀   3区 保利耕輔*
熊本   4区 園田博之
熊本   5区 金子恭之+
宮崎   2区 江藤拓*
宮崎   3区 古川禎久*
鹿児島  5区 森山裕+

+ 印は対立候補が民主党ではないため、社民党や国民新党などの対立候補がどこまで票を集められるか不明です。とりあえず自民党の候補が当選ということにしておきました。

* 印は郵政選挙で造反した復党組です。郵政選挙では逆風をものともしないで無所属でも当選してしまいました。これらの候補者は個人的に強力な支持基盤が存在すると考えられます。出たり入ったりで節操がないという批判票も考えられますが、とりあえず今回も当選ということにしておきました。

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2009年8月 5日 (水)

脚本・大森美香の「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」の楽しみ方

フジテレビの月9ドラマ「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」の脚本を書いているのは「ランチの女王」の大森美香です。脚本家・大森美香は一人の女をめぐってしのぎを削るふたりの男の物語を描くのが得意です。でも、「ブザー・ビート」には心に二人の男が住みついてしまった女が巧みに描かれています。菜月(相武紗季)にしても莉子(北川景子)にしても、ふたりの男の間で揺れ動く女心が切ないです。

魔性の女(?)七海菜月役の相武紗季はこのドラマについて次のようなコメントしています。

「いまの時代、草食男子・肉食男子と分けられたりしていますが、草食女子・肉食女子もいると思って、肉食系をがっつり演じていきたいと思います(笑)」

そういう役なんだから仕方がないんですが、菜月役で相武紗季の純情可憐なイメージがグシャグシャになってしまいました。残念無念です。

役柄で得をしているのは白河莉子役の北川景子です。莉子は音大を卒業したバイオリニストですが、簡単にプロとしてバイオリンで食べていけるほど世の中甘くはありません。莉子は書店でアルバイトをしながらはかない夢を追いかけてバイオリンの練習に励んでいます。莉子は音楽の魔力にとりつかれて夢と現実のギャップに苦しんでいるどこにでもいそうな今どきの女の子です。その平凡なところがかえって魅力的だったりします。酔って前後不覚になったり、部屋の整理ができないズボラなところも等身大な感じで好感が持てます。

それから、これまで貫地谷しほりという女優の魅力がイマイチよくわからなかったのですが、このドラマで演技派・貫地谷しほりを実感しました。ドラマの中で、三枚目的役柄の海老名麻衣(貫地谷しほり)はとりすまして美人ズラをしている菜月(相武紗季)が嫌いということになっています。貫地谷しほりの演技は本気で相武紗季を嫌っているのではないかと思えるほど真に迫っています(本当は仲が良いのかもしれません)。親友の莉子との関係もこのふたり(貫地谷しほりと北川景子)は実生活でも仲が良いのではないかと思えるほど親密です(本当は犬猿の仲かもしれません)。

「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」は、3人の女優(相武紗季、北川景子、貫地谷しほり)に注目して、3人の女の生き方を描いたドラマだと思って鑑賞するとけっこう楽しめるかもしれません。

それにしてもこのドラマは登場人物の名前の付け方が非常に安直です。代々木だの海老名だの秦野だのって小田急線かよ。川崎だの春日部だの宇都宮だの白河だのというのも出てきます。

それからこのドラマで毎回さりげなくバックに流ているピアノの曲があります。シンプルな
メロディが何度も繰り返されているので少し注意していればすぐに気がつくと思います。あれはビートルズの"A DAY IN THE LIFE"という曲です。だれの趣味なのか、なぜこの曲がBGMに使われているのかは不明です。原曲は薬物使用を連想させるサイケデリックサウンドです。

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2009年8月 3日 (月)

総選挙東京10区・小池百合子大ピンチ

自民除名の小林興起氏、比例東京で民主擁立

2009年8月2日(日)21時44分配信 読売新聞

 民主党は衆院比例選東京ブロックに、郵政民営化に反対して自民党を除名された小林興起・元衆院議員の擁立を決めた。
 東京10区から出馬予定だったが、民主党都連会長の菅代表代行は2日、「小林氏が小選挙区で民主党候補を支援する前提で、鳩山代表や小沢代表代行らも了解済み」と語り、小林氏も「比例で処遇なら(小選挙区の)出馬をやめてもいい」としている。
 小林氏は2005年衆院選は新党日本から東京10区で、07年参院選は国民新党から比例選で立候補し、いずれも落選した。

2005年郵政選挙(東京10区)の結果は次の通りでした。

当 小池百合子 自民  109764
    鮫島 宗明 民主   50536
    小林 興起 日本   41089
     山本 敏江 共産   17929

2009年総選挙立候補予定者(東京10区)は次の通りです。

                予想得票数
  小池百合子 自民      8万(≒109764×0.75)
  江端  貴子 民主     12万(≒50536+41089+109764×0.25)
  山本  敏江 共産
  泉    聡彦 幸福

郵政選挙の東京選挙区は自民党の24勝1敗でしたが、今回はどうやら180度逆転して1勝24敗になりそうな気がしてきました。因果は巡る糸車です。自民党のたったひとりの当選者は平沢勝栄氏か石原伸晃氏です。

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