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2009年11月25日 (水)

小池真理子の「無花果の森」を読む・第13回(11/24)

この小説は恋愛小説なのか、それともポルノ小説なのか、はたまた推理小説のか、いったいどういう種類の小説なのかまだはっきりしません。主な登場人物も今のところ新谷泉(しんたにいずみ)という女性ひとりだけです。

新谷泉は人生の折り返し地点で、これまでの生活から逃げ出して「誰でもない誰か」になろうと失踪してしまいました。夫の暴力が原因らしいです。詳しいことはまだわかっていません。

 

さて、第13回です。ホテルはおそらく10時がチェックアウトの時間です。目を覚ましたものの外は大雨です。泉は予定を変更してもう一泊することにしました。泉はなかなかベッドから出られません。不快な疲れが心身を蝕んでいます。

何度か寝返りをうった。そのたびに、思い出したくない光景や、浴びせられた言葉の数々が蘇り、泉は眉間に皺を寄せた。

泉は努めて楽しかった出来事を思い出そうとしました。しかし、疲れ果てた心は、無意識の裡に諍いや暴力のような暗く悲しい出来事を思い出してしまうのでした。

次に泉が目覚めた時、ベッド脇のデジタル時計は午後2時をさしていた。
 ここがどこなのか、一瞬、わからなかった。じっと天井を見上げているうちに、記憶が戻ってきた。

今回はここまでです。なかなか話が前に進みません。

ここで、失踪後の泉の足取りを復習しておきます。

1.新谷泉は夫の暴力に耐えかねて失踪を決意、書き置きだけをの残して自宅を出た。
2.最寄の駅は東横線の都立大学前だが、人目を避けてタクシーで目黒駅へ。
3.目黒駅から山手線で東京駅へ。東京駅周辺のビジネスホテルで一泊。
4.翌日新幹線で名古屋へ。名古屋から私鉄で地方都市・岐阜大崖へ。
5.夜遅く岐阜大崖のホテルに「高田洋子」という偽名でチェックイン。
6. 翌日は大雨。泉は依然としてホテルに潜伏中。

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