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2009年11月26日 (木)

小池真理子の「無花果の森」を読む・第14回(11/25)

激しかった雨が小降りになりました。泉は昨日の夜から何も食べていません。

 ともかく何かを食べに行き、ここがどこなのか、知らねばならない。
 それだけを考えながら、泉は部屋を出た。

なかなかベッドを離れられなかった泉も、空腹をきっかけにようやく活動する気になったようです。脳科学者の池谷裕二氏によれば、「お腹が空いていたほうが、脳はよくはたらく」そうです。また、やる気を出すコツというのは「とにかくやってみること」だそうです(「海馬 脳は疲れない」)。

泉は、親類も友人も知人もいない、縁もゆかりもない土地に行きたいと考えていました。そこでたどり着いたのがこの岐阜県の街です。衝動的に途中下車をしてしまったこの街が岐阜県であることはわかっていても、それ以上の詳しいことは何もわかっていません。泉はこの街で「第二の人生」を歩むことになるのでしょうか……なんだか前途多難です。

 

ここで、これまでに判明している泉のプロフィールを紹介しておきます。

○ 新谷泉は38歳、夫は映画監督で48歳。
○ 泉は夫の暴力に耐えかねて蒸発した。
○ 泉には母と姉がいる。子どもはいない(たぶん)。
○ 結婚前は映画の記録係をしていた。
○ ビールが好きである。
○ 結婚前に貯めていた約68万円を持ち歩いている。
○ 運転免許証、クレジットカード、GPS機能のない携帯電話を持っている。
○ 表情には生気がなく髪の毛はグシャグシャである(ヘアブラシは買ったようだ)。
○ キャリーバッグを引きずって幽霊のようにフラフラ歩いている。
○ 「雨女」である。
○ 今は岐阜県の見知らぬ街に滞在している。

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