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2009年11月28日 (土)

小池真理子の「無花果の森」を読む・第16回(11/27)

アーケード街を歩いている泉には目的が2つありました。ひとつは地図を買って「岐阜大崖」がどういう街なのか詳しく調べること、もうひとつは空腹を満たすことです。

泉は前日の昼前(?)にコーヒーとサンドイッチの軽食をとって以来、食事らしい食事はしていません(たぶん)。口にしたのはビールとトマトジュースだけです。

 あまりにも長くものを食べていないせいで、意識が時折、遠のいていく感覚にとらわれた。

お腹が空き過ぎると気持が悪くなってきます。泉は、これ以上歩き続けると貧血を起こしてしまうかもしれないと考えはじめました。1日ぐらい食事をしなかったからといってちょっと大袈裟な気もしますが、なにはともあれ、まず地図よりも食事です。

 泉は顔をしかめつつ、行き当たりばったりにアーケード街を右手に折れてみた。

こういう時はジタバタしないでアーケード街を駅に向って真っ直ぐ進んだほうが早く食事にありつける可能性が大です。でも、なぜか泉は右折してしまいました。表通りのアーケード街でさえ閉まっている店が多いというのに何を考えているのでしょうか。よくわかりません。とにかく右折してしまったのです。ところが、泉の意味不明な行動が功を奏しました。裏通りの小さな交差点脇に「軽食喫茶・ガーベラ」と書かれた立て看板を見つけたのです。しかも「営業中」です。ビールもあります。

このお店は怖いお兄さんが経営している「ボッタクリ喫茶」かもしれません。一抹の不安はあります。でも、ここまで来たら入るしかありません。

以下次回に続く。

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