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2009年11月17日 (火)

小池真理子の「無花果の森」を読む(2)

●第7回(11/16)
新谷泉が泊まったビジネスホテルは「東京駅周辺の少しでも安いホテル」です。いったいどこなんだろうと、新谷泉になったつもりで実際に検索してみました。東京駅の近くでここが安いというのは浦島館です。チェックアウトが10時で素泊り1泊6500円です。東京駅から徒歩10分というのも、「思っていた以上に距離があり」という表現に当てはまります。そういうわけで泉が泊まったホテルは勝手に浦島館ということにしておきます。

新谷泉は浦島館で恐ろしい夢を見ていました。自分が横たわっている棺に大勢の男たちが蓋をかぶせて五寸釘を打ち込もうとしているのです。泉はあまりの恐ろしさに自分の悲鳴で目が覚めてしまいました。その後はほとんど一睡もできずに夜明けを迎えました。ようやく浅い眠りに入ったのは夜が明けてからです。

泉の右肩には赤紫の痣、右耳の後には黒い血の塊があります。小さな痣や傷ならもっとあるかもしれません。これらの痣や傷は夫の暴力によってできたものです。詳しい事情はわかりませんが、泉は夫の暴力から逃れるために失踪したようです。

泉はフロントからの電話でチェックアウトの時間が過ぎていることを知らされました。いつのまにか眠ってしまっていたようです。あわててホテルを出ると近くのスターバックスで「コーヒーとサンドイッチの軽食」をとりました。

このスターバックスも勝手に京橋駅前店ということにしておきます。この店で隣に座っていた若い男がスポーツ紙を読んでいました。泉は思わず横から紙面を覗き込みました。いったいどんな記事が載っていたのでしょうか……続きは本日の夕刊です。

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