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2009年12月11日 (金)

「無花果の森」第27回(12/10)

 泉にとっての新谷吉彦は、鬼才と呼ばれる映画監督である以前に、妻を支配し、暴力を振るい続けることで、やっと精神の均衡をとることのできる、自尊心と自意識が異様に肥大化した、一匹の孤独な獣でしかなかった。

依然としてよくわからないのは、どうして吉彦が泉を好きになったかです。結婚までしてしまったとなるとますますわけがわかりません。

第23回(12/5)で、吉彦は情事の後で泉に、「きみは……俺が探していた女だよ」などと臭いセリフを吐いています。これは、泉を喜ばせるために心にもないことを言ったわけではないと思います。吉彦は本気で、泉が結婚相手として理想的な女であると考えていたはずです。じゃあ、吉彦にとって、「結婚相手として理想的な女」とは、具体的にどういう女性のことだったのでしょうか?まさか最初から暴力を振るっても黙って殴られていてくれる相手を探していたわけではないでしょう???

  

さて、なにはともあれ、やっとスパゲティ・ナポリタンが出来上がりました。泉が極度に空腹だったせいか、それとも汚い店のわりにもともと味は確かだったのか、「この世にこれほど美味な食べ物があったのか」と感動するくらいこのお店のスパゲティはおいしかったようです。嬉しいことに、付かないはずのサラダもサービスしてくれました。

こうなると泉も気を利かせなくてはいけません。ついホットコーヒーを注文してしまいました。サラダのサービスがなければ、ホットコーヒーの追加注文もなかったかと考えると、このお店の店主は無愛想のようでいてなかなかの商売上手です。まいど。

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