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2010年1月14日 (木)

「台風五郎」の色紙

日経新聞の「夕刊文化面」に、「こころの玉手箱」というコラムがあります。今週は作家の高橋克彦が担当しています(1/12~1/15)。

第2回のきのう(1/13)は、さいとうたかをの「台風五郎」の思い出が語られていました。

さいとうたかをには、「ゴルゴ13」よりもはるか以前に、「台風五郎」という幻の名作がありました。この「台風五郎」については、折に触れていろいろな人がいろいろなところでその思い出を語っています。でも、その思い出話というのは、どれも何となく屈折していていい感じがしません。泥臭いチャチな劇画に感動していた子供のころの自分を恥じるといった文脈で語られることが多いのです。そりゃあ、今「台風五郎」を読んだからといって、何がそんなに感動的だったのかわからなくなってるというのも事実だと思います。しかし、大人の後知恵で、子供のころの感動体験を貶めたり歪めたりするのはどうかと思います。どうして、不浄なこころが洗われていくような感動の原体験をもっと素直に語れないのでしょうか。

その点、高橋克彦は偉いです。子供のころの感動を少しの歪みもなく素直に正直に熱く語ってくれていました。

物書きとなってからたまたまさいとう(たかを)さんとお会いする機会を得た。私は当時の原画を持参し、いかに台風五郎を愛していたかを力説した。その証拠にさいとうさんの前で五郎の似顔絵まで描いて見せたりした。

すごいデモンストレーションもあったものです。ファン心理まる出しです。でも、その甲斐があったのか、さいとうたかを氏から、本人(高橋克彦)と思われる人物が台風五郎と握手をしている姿を描いた色紙が贈られたそうです。この世にたった1枚しかない色紙です。その色紙が、さも自慢げに、コラムの左上にカラーで掲載されていました。「どうだ、すごいだろう」という感じなんですが、自己満足というか、知らない人が見ても何がすごいのかわからないと思います。

このコラムは次のように結ばれていました。

感激のあまりに私は泣いた。紛れもなく私が生涯で得た最高の宝物である。

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