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2010年2月11日 (木)

小池真理子の「無花果の森」第73回(2/10)まで

第69回(2/5)からは第5章(?)です。いよいよ泉(偽名・高田洋子)の家政婦生活が始まりました。

泉は無我夢中になりながら、汗だくになって動きまわった。そうやっていると、何も考えずにいられるのが、何よりもありがたかった。

最初は部屋の掃除やたまっている汚れ物の洗濯で忙しいかもしれません。でも、ひと通り片づいてしまうとあとは暇になると思います。洗濯にしても八重子ひとり分などたかが知れています。二十畳の洋間の掃除が暇つぶしになりますが、それでもやはり時間を持て余すようになると思います。

掃除や買い物が一段落したら、許可をもらってパートでどこかに働きに出たほうがいいのではないでしょうかね。そのほうが気晴らしになります。だいたい月5万円の安月給で1日中拘束されているいわれはありません。

それから気になるのは食費です。天坊八重子は第60回でこんなことを言っていました。

「食事はあんたが作ったあたしの分の残りを食べればいい。あたしは小食だから、毎日腹いっぱい食べられるよ」

残りを食べればいいといわれてもそういうわけにはいかないと思います。そうかといって、最初から自分の分を計算に入れて多めに作れば、「食費も払わないで」と八重子に睨まれそうです。食べ物のことで気まずい思いをするのはいやなものです。余計なお世話ですが、自分の食費は自分で負担することにして、最初からきちんと2人分作ったほうがいいのではないでしょうか。

さらにもうひとつ。天坊八重子は足腰が弱っていて一人では階段の上り下りができなくなっています。それなのにどうして二階で寝ようとするのでしょうか。一人で階段の上り下りができなくなったら、寝具などを一階に下ろしてすべて一階で生活するようにするのが普通だと思います。そうすればオマルなどもいらなくなります。わざわざ寝るためだけに無理して二階に上がる必要があるのでしょうか……変な人。蒲団の下に預金通帳でも隠しているのだろうか。

ところで、天坊八重子は世の中の出来事についてどれくらい関心があるのでしょうか。新聞を読んだり、テレビを見たりはしているのでしょうか。それれともただひたすら絵を描いているだけで俗世間とは隔絶した生活を送っているのでしょうか。
 
泉が失踪してからすでに1週間以上が経過しています。東京では、有名な映画監督の妻が失踪したということで、そろそろ騒ぎになっているころです。そういったニュースが天坊八重子の耳に届くことはあるのでしょうか。もっとも天坊八重子がニュースを知ったからといって、自分のところで家政婦をしている「高田洋子」が東京で失踪した映画監督の妻であるとは知る由もありません。
  

第73回(2/10)で、天坊八重子は泉が夕食にウナギを出したと怒っています。天坊八重子はウナギが嫌いでした。でも泉が出したのはウナギではなくて穴子でした。穴子ならいいらしいです。ウナギはダメで穴子ならいいというのがよくわかりませんが、天坊八重子にとってはまったくの別物らしいです。

第73回は、いつもはひとりで食事をしている天坊八重子が、珍しく泉にいっしょに食事をするよう言いつけて、「あんたにちょっと、聞きたいことがあってね」と言い出したところで終わっています。何を聞きたがっているのでしょうか。非常に気になります。でも、本日は夕刊が休みです。

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