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2010年3月29日 (月)

小池真理子の「無花果の森」第110回(3/27)まで

 聖書はどのページを開いても、どこに目を落としても、思わず吸い寄せられるような文章が並んでいて心慰められた。それは、散文のようでもあり、一編の長大な詩のようでもあった。
 聖書など興味もなく、真剣に読んだことなどかつて一度もなかったというのに、泉は一行一行に惹きつけられた。それは泉にとって、箴言の宝庫でもあった。

私はキリスト教徒ではないので、聖書のありがた味というのがよくわかりません。でも、世の中には、絶望の淵に追い込まれて、あと一歩で死線を超えてしまいそうになったときに、かろうじて聖書に救われたという人がたしかにいるものです。

キリスト教というのは守備範囲が広いらしく、いかにもという真面目な人からギャンブル好きで飲んだくれの女たらしが実はクリスチャンだったりします。

人生に躓いて思い悩んだ時は、まず聖書を手にとってみるのがいいかもしれません。「聖書など興味もなく、真剣に読んだことなどかつて一度もなかった」としても、苦しい時に読むとまた印象も違ってくるかもしれません。聖書で心の安寧が得られるならこれほど安上がりなことはありません。まず聖書です。クスリに手を出したり、救いを求めて怪しげな新興宗教に入信するのはそれからでも遅くはありません。
  
   
さて、ある日のことです。泉はスーパーに鯵(あじ)を買いに行くことになりました。天坊八重子が突然、何がなんでも、今夜は鯵のたたきが食べたいと言い出したのです。なんで鯵のたたきなのかよくわかりません。とにかく面倒な婆さんです。でも、天坊八重子にあーだこーだ言ってもらわないと泉としても暇を持て余して困ってしまうと思います。毎日聖書ばかり読んでいても退屈というものです。

そんなわけで、泉は自転車に乗って颯爽と鯵を買いに出かけることにしました。

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