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2010年4月 4日 (日)

小池真理子の「無花果の森」第116回(4/3)まで

手紙の書き方による性格占いをしてみました。

1.宛名・新谷泉様   差出人・ヒロシ
  宛名は本名を記して差出人は偽名を使う → 卑怯者

2.宛名・新谷泉様   差出人・塚本鉄治
  宛名も差出人も本名 → 勤勉実直(融通がきかない)

3.宛名・高田洋子様  差出人・ヒロシ
  宛名も差出人も偽名 → チャランポラン

4.宛名・高田洋子様  差出人・塚本鉄治
  相手の偽名は尊重して自分は本名 → 他人に優しく自分に厳しい

塚本鉄治が選択したのは4でした。占いの結果は「他人に優しく自分に厳しい」です。しかし、好感度を上げるために計算して4を選択している場合もあります。この場合は単なる偽善者です。人生いろいろですが、人間の本当の誠実さと偽善の違いを見極めるのは難しいです。
 

さて、泉は躊躇することなく塚本鉄治に電話をすることにしました(デンワ急げ)。電話に出た塚本は、泉に「取引」を持ちかけてきました。お互いの素性についてはお互いに絶対他言はしないという取引です。

泉にしてみれば最初から塚本の素性をペラペラしゃべる気は毛頭なかったと思います。決して損な取引ではありません。ただ、「何故、偽名を使ってこの街に潜んでいなければならないのか」について、塚本は泉の事情をある程度察知しているのに対して、泉は塚本の事情について何もわかっていません。

 「何故、偽名を使ってこの街に潜んでいなければならないのか、おそらくあなただって、その理由を人に知られたら困るでしょう。僕も困る。だから、お互いに、絶対秘密は守らなくちゃいけない」

こういうセリフが出てくる展開はあまり好きではありません。塚本はおかまのサクラに本当のことをきちんと話すべきだし、泉は天坊八重子に本当のことをきちんと話すべきです。できれば、「ブルー・ベルベット」ですべてを打ち明けて、泉の秘密も塚本の秘密も4人で共有して欲しかったです。でも、残念ながら「無花果の森」は、あくまでも閉ざされた「ふたりだけの世界」を描く小説みたいです。

 

今後のこの小説の展開を想像していると、なぜか沢田研二の「時の過ぎゆくままに」(作詞・阿久悠 作曲・大野克夫)が浮かんできます。テーマ曲としてはピッタリだと思います。ちょっと聴いてみてください。

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