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2010年11月30日 (火)

小池真理子の「無花果の森」・第311回(11/29)まで

しばらくサボっている間に、日経新聞に連載中の「無花果の森」は遥か彼方へ行ってしまいました。日経新聞の夕刊が山のように溜まっております。

まず9月以降のこの小説のストーリー(?)をダイジェストで紹介します。

泉と鉄治の関係は、天坊八重子にもおかまのサクラにもバレてしまいました。もうダメかと思ったら、意外にもサクラが折れて二人の関係を認めてくれました。サクラも最初はヒステリーを起こしていたんですけどね。

泉と鉄治は、どういう風の吹き回しかサクラから車を借りてドライブすることになりました。運転は泉がします。どこへ出かけたかというと琵琶湖です。

このドライブが泉と鉄治の最後のデートになりました。琵琶湖畔には警官が待機していました。鉄治が呼んでいたのです。鉄治は、泉に相談することなく、潜伏生活にケリをつけて出頭する覚悟を決めていました。泉とはしばしお別れです。
 

あらすじとしてはたったこれだけですが、この小説は描写が丁寧なため、1日の出来事が何週間にも渡って書き継がれたりします。そして、気がつくと、いつの間にか「終章」です。そういえば「無花果の森」の連載が始まってからもう1年以上が経過しています。泉さんの失踪劇もそろそろ終わりを迎える時期が来たようです。
  

終章は、11月半ば、東京郊外にある公立斎場の描写から始まります(この「11月半ば」というのが2009年なのか2010年なのかは不明です)。

斎場というからには誰かが亡くなったはずなのですが、誰が亡くなったのははっきりしません。意図的に誰が亡くなったのかを伏せてあります。斎場の場所が東京郊外というのがヒントかもしれません。

年の順からいけば天坊八重子ですが、天坊八重子は岐阜大崖の人です。まずそれはないと思います。オーソドックスな予想としては、新谷吉彦か塚本鉄治のどちらかです。個人的な予想としては7対3で新谷吉彦が死んだ可能性が高いと思います。
  

さて、泉は、琵琶湖畔で鉄治と別れた後、事の次第をサクラに、そして天坊八重子に話しました。サクラはびっくりして取り乱しましたが、天坊八重子は落ち着いたものでした。

 老いた画家は煙を深く吸い、吐き出した後、ひと言、「なかなか悪くない男じゃないか」と言った。「芝居がかっているところなんざぁ、あたし好みだね」

だって。

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小池真理子の「無花果の森」・第247回(9/9)まで

コンビニの前でウンコ坐りしている高校生がシモネタの座談会をやっていました。

A 「射精不全ってどういうこと?」
B 「インポのことじゃないの」
C 「いや、勃起はするからインポじゃないよ」
A 「勃起はするけど射精はしないってことか」
B 「それってすごくね?天下無敵だべ」
C 「お前、何考えてんだよ」
B 「だって、ヌカロクってことだろ?」
A 「ヌカロク?」
B 「抜かずに6回ということだよ」
A 「抜かずに6回?」
C 「あのさあ。射精不全とヌカロクは違うと思うぞ」
A 「……」
B 「……」

さて、それではネットで調べてみましょう。「EDネットクリニック」というサイトに「医師が答えるQ&A」というコーナーがあります。このコーナーに次のようなQ&Aがありました。

性交時に射精ができません。何科を受診すればいいですか?

 結婚を約束している彼女とセックスをする時、勃起やその持続は十分なのですが、どんなに長い時間をかけても射精ができません。こういった症状もEDの一種でしょうか。1年以上もこのような状態が続いているためなんとかしたいと思っています。まずは何科の病院をたずねるべきでしょうか?(20代、男性)

 勃起やその維持は十分とのことですので、ED(勃起障害)ではなく、射精障害の可能性が考えられます。射精障害とは、射精がうまくいかない状態をいい、「膣内射精障害」「早漏・遅漏」「逆行性射精」「射精不全」の4つに分類されます。原因は、心理的(誤ったマスターベーションの習慣、性行為に対する無意識の恐怖・罪悪感)・身体的(糖尿病、中枢神経・末梢神経障害、内分泌障害、薬物)要因が挙げられます。「膣内射精障害」「早漏・遅漏」では、マスターベーションでの射精ができますが、「逆行性射精」「射精不全」では射精自体ができません。
ご相談のケースですが、膣内射精ができないだけで、マスターベーションでは射精はできるという状態を想定してお答えいたします。理由は、結婚という心理的な要素が関係している場合と、マスターベーションの仕方が原因である場合が考えられます。原因を特定し、マスターベーションの方法変更や服薬などの治療行うことで、改善する可能性があります。
例を挙げますと、マスターベーションの仕方で、男性の陰茎を握る力が女性の膣圧より極端に強い場合に膣内射精がしにくくなる場合があります。この場合は、コンドームにゼリー(性行為に使用するもの)を入れて陰茎に装着し、弱い握力でコンドームをずらすような感じのマスターベ-ションで射精をする習慣をつければ解消されることが多いです。
いずれにせよ、泌尿器科のある医療機関を受診していただき、専門医にご相談ください(岩佐先生)。

このQ&Aから判断すると、吉彦の場合は「膣内射精障害」です。でも、広義にはすべて「射精不全」ということでいいのかもしれません。

吉彦は二十代のころ一度結婚しています。妻の浮気が原因で離婚することになりますが、子どももいました。吉彦の話を信用すれば、子どものいるごく一般的な夫婦が、妻の浮気というごく一般的な理由で離婚したという感じです。

その後、吉彦は泉と再婚することになります。結婚前に泉との初めての性交渉の場面も出てきました。テクニシャンで泉を喜ばせたとは書いてありませんでしたが、粗忽ながらもごく普通のセックスという感じでした。吉彦になにか性的な異常があるようには書かれていませんでした。

これまで伏線のカケラもないままに、ここにきていきなり吉彦は「射精不全」ということになってしまいました。そりゃないだろうという気がしないではないですが、今後は吉彦は射精不全だったということで了解するしかありません。

それにしても自分の夫(吉彦)の射精不全のことを第三者(鉄治)にペラペラしゃべっている女(泉)って、どうかと思いませんか。

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小池真理子の「無花果の森」・第239回(8/31)まで

泉は、夫が著名な映画監督であることは伏せたまま、その暴力の激しさを天坊八重子に訴えました。

 「亭主のことは、これまで誰にも相談しなかった、ってことか」
 「はい。相談しても、きっとどうにもならなかったろうと思います」

実際はカメラマンの曾我一郎に相談してひどい目にあっているのですが、カメラマンが出てきたりすると八重子が泉の亭主の職業に関心を持つおそれがあります。泉はだれにも相談しなかったことにしました。

それでも泉の身の上話がひと通り終わると八重子はやはり亭主の仕事について訊いてきました。

 「何やってる男?」
 「は?」
 「あんたの亭主だよ」

正直に「映画監督です」と答えるわけにもいかずに泉が返答に窮していると、八重子はお見通しだよと言わんばかりに、「いばりくさっているだけの青二才なんだろ」と断定してしまい、それ以上深くは訊いてきませんでした。

八重子が何もしゃべろうとしなくなったのを機に、泉は八重子に一礼してアトリエを出ました。やれやれほっとひと安心。

  「あんた、毎週日曜日にどこへ行っているんだい?」

八重子はこれを訊くはずだったのですが、夫の暴力から逃げてきたという泉の身の上話がよほど興味深かったのか、肝心なことを訊き忘れてしまいました。
 

自分の部屋に戻った泉は鉄治に抱かれたときのことを考えていました。

 はっきりしていたのは、鉄治に触れられたとたん、泉の中に眠っていた性的欲望が呼び覚まされたことだった。それは、かつて経験したことがなかったほど強烈な、うねり、押し寄せてくるような欲望の渦だった。

これが本当なら泉は淫乱(?)です。日本国語大辞典によれば、淫乱とは「情欲のため、節度のない行為をほしいままにすること。肉欲に溺れること。また、そのさま」とあります。なお、昔の盗人仲間の隠語に「淫乱娘」というのがありました。これは「錠のかけられていない土蔵」のことです。どうでもいいか。

さて、鉄治に一度抱かれただけで女の喜びに目覚めてしまうような泉が、夫の暴力に耐えて、十年もの間、性的に満たされないまま怯えと恐怖の中で生きていたというのは信じがたい話です(まあ、そういう小説なんだからしかたがない)。
  

さて、次ぎの日曜日(2009年7月26日)です。泉は鉄治のマンションを訪れる前にスーパーに寄って買い物をしました。

 その日、大型スーパーにあるフラワーショップの店頭で、色とりどりの小さなブーケが、一束五百円で売られていた。肌を合わせたとたん、早速、鉄治の部屋を花で飾ろうとしている自分が、どこかあさましいようにも思えたが、欲しいと思ったとたん、どうしようもなくなった。
 泉は淡いピンク色の、トルコキキョウのブーケを一つ選んだ。

花には花言葉というのがあります。トルコキキョウの花言葉は「優美」「希望」「よい語らい」「清々しい美しさ」です。また花には花言葉の他に誕生花というのもあります。トルコキキョウは7月20日(泉が朝帰りした日)の誕生花です(しったかこいていますが急遽調べたのであります)。

このトルコキキョウのブーケはおまけのようなもので、泉はやたらと食料を買い込んできました。ステーキ用の牛肉をはじめとして、

「このアスパラガスとトマト、それにきゅうりで簡単なサラダを作るわね。それと、こんな立派な皮つきのとうもろこし。軽く茹でてから、バターと醤油でさっと焼いたらおいしいかな。それから、ええっと、これはイングリッシュマフィン。チーズとハム、きゅうりをはさんで食べてもいいし、もちろん、焼いてバターを塗って食べてもいいし。スライスチーズもそろえてあるから大丈夫。それと、この巨峰はデザート用。あとはこれ。いつでも食べられる、おつまみ用のサラミソーセージ……」

こういう女の人って、男に嫌われるのではなかろうか……。

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2010年11月29日 (月)

鳩山前首相 菅首相の1%発言「間違って報道されている」

毎日新聞 11月28日(日)20時13分配信

 民主党の鳩山由紀夫前首相は28日、茨城県取手市で開かれた党会合で講演し、27日に行われた鳩山氏と菅直人首相との会談で、首相が「(内閣支持率が)1%になっても辞めない」と語ったと報じられたことについて「首相が言ったのではなく、(首相の)友達が1%になっても辞めないでくれと激励した。間違って報道されている」と述べた。

こういうのを「やぶへび」というのではないでしょうか?

そりゃあ100人に1人ぐらいは「支持率が1%になっても辞めないでくれ」と激励する人がいたかもしれません。しかし何でそんなことをいちいち話す必要があったのでしょうか?おそらく、その激励に気をよくした菅直人が「そのつもりで頑張ります」とでも言ったのではないでしょうか?

もしそうだとすれば、実質的には、菅直人が「支持率が1%になっても辞めない」と言ったのと同じことです。それとも、激励されたときに、「いや、国民の支持がえられなければ辞めます」とでも言ったのでしょうか?

1.支持率が1%になっても辞めない

2.国民の支持がえられなければ辞める

鳩山前首相には、会談における菅首相の意向が1だったのか2だったのか、そこのところをはっきり言ってもらわないと困ります。菅首相の意向についてはコメントを差し控えたいなら、最初から何も言うなといいたいです。ちなみに、(報道によれば)菅直人本人は報道が間違っているとは言っていませんぞ。

「低支持率政権、プラスにならぬ」=首相の「1%発言」批判―民主・原口氏

時事通信 11月28日(日)17時56分配信

 原口一博前総務相は28日、テレビ朝日の番組で、菅直人首相が前日の鳩山由紀夫前首相との懇談で「(支持率が)1%になっても辞めない」と語ったことについて、「信頼を国民から得られなければ改革は進まない」と疑問を呈した。原口氏はこの後、記者団に「支持のない政権は国民や国益にプラスにならない」と述べた。
 一方、首相は28日、自身に近い民主党議員が電話で「これは重い話になる」と発言に注意するよう助言したのに対し、「大したことはない」と語った。
 福山哲郎官房副長官は同日、首相の発言について「これから支持率を上げ、国民に信用いただけるよう頑張るという例えだと思う。数字自身に意味があるのではない」と説明した。 

鳩山由起夫の「間違って報道されている」という発言が正しければ、原口一博前総務相も福山哲郎官房副長官も、裏も取らずにマスコミの「間違った報道」を鵜呑みにして「1%発言」についてコメントしていることになります。原口一博も福山哲郎も、当事者(菅直人と鳩山由起夫)に事実確認をまったくしてないことになるのですが……。

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2010年11月28日 (日)

菅首相「内閣支持率1%でも辞めない」

日本テレビ系(NNN) 11月27日(土)21時17分配信

 菅首相は27日昼、鳩山前首相と今後の政権運営などについて意見交換し、「内閣支持率が1%になっても辞めることはない」と述べたという。

 仙谷官房長官と馬淵国交相の問責決議が26日夜に可決され、政権の屋台骨が揺らいでいるが、菅首相はどんな状況になっても政権を投げ出さない決意をアピールしたとみられる。

この発言を善意に解釈すれば「政権を投げ出さない決意をアピールした」ということになるのかもしれません。しかし、世の中、善意の人ばかりとは限りません。むしろ悪意に解釈する人のほうが多いと思います。悪意に解釈すれば、民意を無視した開き直りの暴言です。あの北朝鮮が得意な非現実的な勇ましいメッセージとどこか似ています。
 

あらかじめ集中砲火を浴びることを予想して、ネット上でわざと突っ込みどころ満載の発言をすることを「釣り」といいます。菅首相の発言は見事な釣りになっています。これが事前にその反応を計算した上での発言ならたいしたものです。もしそうであれば、菅直人には「釣り師」の才能があるといえます(冗談)。
 

民主・松崎議員が自衛官を「恫喝」か 「俺を誰だと思っている」

産経新聞 11月18日(木)2時5分配信

 民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が今年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で行われた納涼祭で秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれをだれだと思っているのか」と“恫喝(どうかつ)”ともとれる発言をしていたことが17日、分かった。防衛省幹部や、自衛隊を後援する民間団体「航友会」関係者が明らかにした。

1997年4月、諫早湾の干拓が問題になっていたころ、水門が閉められるまさにその時間に現地事業事務所を訪れた菅直人は、

 「だれが許可したんだ!!今すぐ水門を開けろ!!」

と、水門の管理をしていた職員(地方公務員か?)をものすごい剣幕で怒鳴リ散らしていました。善良な(?)職員は忠実に職務を遂行していただけなのに。このとき以来、私は菅直人が嫌いになりました(それまでは多少好感を持っていたんですけど……)。
 
松崎議員のニュースを聞いたとき、かつて菅直人が弱い立場の職員を相手に「水門を開けろ!!」と怒鳴っていたのを思い出していました。このふたりは、すこぶる精神構造が似ていると思います。

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2010年11月27日 (土)

二宮和也の「フリーター、家を買う。」・第4話を観る

千葉真奈美(香里奈)は喜嶋建設という大手ゼネコンの社員です。現場が好きで下請けの大悦土木に派遣されて土木工事の現場監督(?)をやっています。力作業もします。このドラマでは真由美が一応ヒロイン(?)みたいですが、もうひとり、工事現場のプレハブの事務所で働いているあかりという事務員が出てきます。お茶汲みなどの雑用をしていて、OLというよりも事務員と言ったほうがピッタリな感じです。

このあかり役を誰がやっているかと思ったら、なんと岡本玲でした。意地悪ババア(坂口良子)の西本さんの息子・和彦(横尾渉)が弁護士で、あかりは合コンで和彦と知り合いになったりします。でも、まあ、振られるんだと思います。岡本玲はモテる役よりも振られる役のほうが似合っています。

さて、第4話のサブタイトルは「お袋の、面倒みるのもう無理だ…」です。誠治(二宮和也)は土木工事のバイトをしながらハローワークに通って就職活動を続けています。それだけでも大変なのにうつ病の寿美子(浅野温子)は何かと誠治を頼ってきます。誠治は寿美子に振り回されてだんだんイライラしてきます。父親の誠一(竹中直人)は寿美子のうつ病を認めようとはせず、怒鳴り散らすだけで何もしてくれません。誠治は肉体的にも精神的にも追い詰められていきます……もうダメだ。

土木作業の仕事仲間とカラオケボックスに行ったとき、誠治は酔った勢いでつい本音を漏らしてしまいます。

「おふくろの面倒を見るの、もう無理ですわ。もし……本当におふくろがいなくなったら……おれは、おはれ多分、ホッとすると思う」

これは、要するに、「うつ病のおふくろが死んでくれたら、おれはホッとする」という意味です。露骨に言えばそういうことです。

酔いがさめてしらふになった時、誠治はたとえ一瞬でもうつ病の母親が死んでくれることを願った自分を責めることになると思います。こういうときに激しい自己嫌悪に苛まれるのは決まってお人好しの善人です。
  

誠治の独白を聞いていたら、太宰治に似たような印象の小説があったことを思い出しました。何というタイトルだったのか忘れていましたが、調べたところ、「日の出前」という短編小説でした。家族(父、母、妹)を苦しめていた放蕩無頼の不良息子が水死体で発見されるのですが、どうやら父親が息子に多額の保険金を掛けて殺してしまったようです(事故なのか自殺なのか殺人なのか、真相はわざとぼかしてある)。この小説は文庫本で30ページにも満たない短編ですが、世にも恐ろしい最後の1行がグサリと胸に突き刺さります(新潮文庫の「きりぎりす」に収録されているので立ち読みしてください)。

青空文庫でも読めます(青空文庫はタイトルが「日の出前」ではなく「花火」になっています)。
   ↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/264_20119.html
 
  
 

誠治は母親のために「家を買う」という目標を掲げました。フリーターのくせにどうするのかと思っていたら、今のところはとりあえず目標を掲げただけでした。いつになったら誠治に家が買えるのでしょうか(すぐにでも引越さなければいけないのにね)。

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2010年11月20日 (土)

二宮和也の「フリーター、家を買う。」・第3話を観る

子供の世界に限らず世の中に「いじめ」という現象はつきものです。武誠治(二宮和也)の母親の寿美子(浅野温子)は長年に渡ってお隣の西本さん(坂口良子)から陰湿ないじめにあっていました。

寿美子はいじめられていることに気がついていないのかと思っていましたが、そうではありませんでした。分かっていながら何も言えずに黙っていたのです。「何で?」と思ってしまいますが、世の中には与えられた環境をそのまま受け入れてただ耐えることしか知らない気の弱い人っているものです。周囲の人が気がついてあげなくてはいけないのである意味めんどくさい人です。

ただ耐えていると当然ストレスが溜まります。普通はたまったストレスをどこかで発散して精神のバランスをとるものですが、寿美子にはそれが出来ません。長年に渡って徹底的にストレスを溜め込んで壊れてしまいました。

フリーターくんは、10年目にしてようやく自分の母親がいじめられているということに気がつきました。隣りの奥さんの嫌がらせの現場を目撃したのです。いくらなんでも気がつくのが遅すぎた気がしますが、母親がうつ病になるまでは、母親のことなどまったく眼中になかったのかもとれません(母親のことをうるせえ糞ババアだぐらいに思っていたのではなかろうか)。

誠治は、新しい就職先が決まらないまま土木工事の仕事を続けていました。フリーター人生からなかなか脱却できません(一生無理かも)。それでも、根は優しい性格らしく、母親を守るために家を買って引越しをしようと考えるようになります。

  

過疎地に行くと、タダでもいいから住んでくれという古い民家があります。そういう民家ならフリーターくんにも買えそうです。しかし、住宅街の普通の家となるとフリーターくんが買うのは無理です。郊外の中古マンションでも500万円ぐらいはするし、まして一軒家となると1000万円以下というのはなかなかありません。

それに、いざ買うとなれば、銀行でお金を借りることになります。銀行へ行ってもフリーターでは門前払いです。ローンも組めません。資金調達に関しては、信用力ゼロでもお金を貸してくれる奇特な人を見つけるしかないです。

このドラマのタイトルは「フリーター、家を買う。」となっているので、なんとかして誠治は家を買うことになるのだと思いますが、どんな家をどこでどうやって買うことになるのか楽しみです。

なにはともあれ、夢も希望もなくただ生きているだけだったフリーターくんにも母親のうつ病をきっかけに人生の目標ができました。それは「家を買う」ことです。フリーターくんがどのようにして家を買うことになるのか、家のない全国のフリーター諸君の参考になるかもしれません。

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2010年11月12日 (金)

2010年・女が嫌いな女

谷亮子氏いきなりトップに 文春恒例「女が嫌いな女」ランク - 速報:@niftyニュース.

沢尻エリカ様の4連覇を阻んだのはなんとヤワラちゃんでした。今年のトップは国会議員らしいということはうわさで聞いていましたが、予想するのはかなり難しかったのではないでしょうか。実際見ているだけでムカムカするような女性の国会議員は山ほどいますから……。

文春には、国会議員限定の「女が嫌いな女」というのもやってもらいたいです。

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2010年11月11日 (木)

二宮和也の「フリーター、家を買う。」・第2話を観る

時間差攻撃(?)です。嵐の二宮和也は誰かに似ています。誰に似ているかというとナインティナインの岡村隆史です。そういわれてみるとそっくりだと思いませんか?

さて、「フリーター、家を買う。」の第2話です。第2話はフリーターくん(二宮和也)が道路工事を通じで労働の喜びを体験するというお話でした。

古いNHKの「みんなの歌」に「幸せの歌」(作詞:石原 健治 作曲:木下 航二)というのがあります。

 ♪しあわせはおいらの願い 仕事はとっても苦しいが
  流れる汗に未来を込めて 明るい社会を作ること

いまこの歌詞を読むと笑ってしまいますが、こんな歌を目をキラキラさせて歌っていた時代もあったのです(昭和30年の「みんなの歌」)。

歌詞の中にはすでにほとんど死語となっている「おいら」という言葉が出てきます。当時は「おいら」という言葉がごく普通に使われていたようです。

 ♪おいらはドラマー、やくざなドラマー

とか、

 ♪おいらはナァ 生まれながらの炭坑夫

とか、歌の歌詞にも「おいら」という言葉はよく出てきました。

で、ふと思ったのですが、「おいら」というのは「おれら」が訛ったのではないでしょうか。この言葉はほとんど「おれ」と同じ意味で使われていますが、もともとの意味は"I"ではなくて"We"だったものと思われます。どうでもいいか。
 
 
第2話でフリーター君が労働の喜びに目覚めたかどうかわかりませんが、思わずのけぞってしまうような「それはないだろう」という場面がありました。武寿美子(浅野温子)のうつ病はかなり重く本来なら入院が必要なところです。自宅療養といっても薬を飲んでいればいいという程度のものではありません。誰かが付き添っていなければ発作的に自殺する恐れだってあります。それなのに、夫の誠一(竹中直人)も息子の誠治(二宮和也)も寿美子をひとり残して仕事に出かけてしまいました。いくら非常識な家庭でもありえないことではないでしょうか。仕事から帰ってきたら寿美子が首を吊っていた、なんてことになったらシャレになりません。

それから、第1話では、ぐうたら息子が心配をかけるから寿美子がうつ病になってしまったのだと思っていましたが、どうやらそれだけではなかったようです。隣りの奥さん(坂口良子)が意地悪な人で、きちんと分別してゴミを出しているのに、わざわざペットボトルの中にガラスビンを入れて突っ返したりしていました。

分別してゴミを出しているのに、何度も何度もそんなことをやられていれば、普通の人なら誰かが嫌がらせをしていると考えると思います。ところが寿美子さんは人を疑うことを知りません。「自分がしっかり分別しなかったのがいけないんだ」と考えて、いくら分別しても分別ができない自分を責めるようになります。そしてやがて壊れていったみたいです。

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中国漁船は魚網を巻き上げていた!!

今回の流出ビデオは衝突のシーンばかりがクローズアップされていますが、衝突が起きる前の最初の15分間になぜ注目しないのでしょうか。だいたい素人(?)がビデオを編集すると、一番伝えたい内容が先頭にきてしまうものです。

流出ビデオは今でもネットで観ることができます。
     ↓
http://www.j-cast.com/2010/11/05080030.html

最初の15分間には、停船した中国漁船の網揚げの様子がハッキリと映っています。中国漁船の船尾にはエサを求めて夥しい数の海鳥(カモメか?)が群がっています。

トロール漁法に、1そうびき漁法というのがあります。「網口を広げるための網口開口板(オッターボード)を網口両端に設置し、1隻の漁船により漁網を曳航する漁法」のことです。

1そうびき(トロール)漁法の操業概念図
   ↓
http://www.zensokoren.or.jp/trawl/trawl.html

この1そうびき漁法で使われるオッターボードがクレーンで引上げられている様子もしっかり撮影されています。

この事件は本来なら単なる公務執行妨害ではなく外国人漁業規制法違反(違法操業)だったのではないでしょうか。

それでも、もし中国漁船が網揚げ後に巡視船に衝突することなくすみやかに領海外に退出していたら今回の件は事件にすらならなかったのかもしれません。

海上保安庁は、尖閣諸島沖における中国漁船の違法操業の実態がどんなに酷いものであるかを、正直に報告してもらいたいです。菅直人総理には、海上保安庁の巡視船に乗って、尖閣諸島沖における中国漁船の領海侵犯の実態を自分の目で見てきてもらいたいです。
  

さて、11月9日の衆議院予算委員会で自民党の高市早苗議員が質問に立ちました。

11月9日衆議院予算委員会 → http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

この高市議員に対する仙石官房長官の答弁が面白かったです(30分あたりから)。そんなことは聞いていないとのヤジもありましたが、じっくりと聞いてみてください。今回の事件を何とか矮小化しようとしている意図がアリアリです。

   今回の事件は単なる公務執行妨害ではなかったのではありませんか!!

衆議院の予算委員会に提出されたという6分50秒に編集されたビデオには中国漁船の違法操業の様子はカットされていたのではないでしょうか。

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2010年11月 4日 (木)

松雪泰子の「パーフェクト・リポート」第2話を観る

「週刊文春」の11月4日号で、今井舞という人が『2010秋ドラマ「働くおねえさん」バトル』と題して、秋ドラマの「ブツタ切り」をやっていました。

「パーフェクト・リポート」については、そこまで言わなくても……というくらいの酷評をしています。なにもテレビドラマにムキにならなくてもいいと思うのですが、「こんなんで取材が済むなら、週刊文春は週4冊だせる」んだそうです。この人(今井舞)、どうも松雪泰子がキライらしいです。
 

さて、「パーフェクト・リポート」の第2話ですが、取材記者の蒼山叶(松雪泰子)がこんなことを言っていました。

  「先入観はオカンの厚化粧」

これは、どちらも

  「真相が見えなくなる」 

という意味です。

 

でも、ちょっと違うのではないでしょうか? どこがどう違うかというと……とりあえず私も謎かけを考えて見ました(綾小路きみまろ風)。

  「追い詰められた犯人はオカンの厚化粧」

してそのこころは、

  「無駄な抵抗はよせ!」

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2010年11月 2日 (火)

秋ドラマを楽しんでいますか?

連続テレビドラマは録画しておいて、だいたい2~3週間遅れで観ています。最終回まできちんと観るドラマもあるし途中でギブアップしてしまうドラマもあります。

さて、10月からサミダレ的に各局の秋ドラマがスタートしました。今クールは比較的面白いドラマが多いですが、悩ましいのは日曜日の夜9時です。日曜夜9時はTBSの「獣医ドリトル」(小栗旬主演)とフジテレビの「パーフェクト・リポート」(松雪泰子主演)がバッティングしています。録画できるのはどちらかひとつだけです。両方観たいので困ってしまいました。いろいろ考えた末、「パーフェクト・リポート」を録画して、「獣医ドリトル」は例外的に録画しないで観ることにしました。

小栗旬の「獣医ドリトル」は、「獣医はビジネスだ!」とうそぶきつつも、まるでビジネスセンスがない超天才獣医・鳥取健一(ドリトル)のお話です。なにしろ鳥取動物病院にはほとんどお客が来ません。いつも閑古鳥が鳴いています。このドリトル先生、どうやら世間からは悪徳獣医と思われているらしいです。本当はペットだけでなく飼い主の心まで治療してしまうスーパー獣医なんですけどね。惜しいことにお金に意地汚いだけでビジネスセンスはゼロです。愛想は悪いし飼い主の足元を見て法外な治療費をふっかけたりします。まあ、獣医版「ブラック・ジャック」(または「ゴルゴ13」)といったところです。

 

今回の秋ドラマの特徴は似たようなドラマが多いことです。能力があるのに協調性がなく、独断で勝手な行動をする高飛車な女が主人公のドラマが三本もあります。篠原涼子の「黄金の豚」と米倉涼子の「ナサケの女」と松雪泰子の「パーフェクト・リポート」です。面白いことは面白いのですが、どのドラマも何だか似たような感じです。どうしてこうまで似かよったドラマが並んでしまったのでしょうか……。

 
 

個人的な秋ドラマのおススメベスト3です。

1.志田未来の「秘密」
これは大穴です。母親の魂が高校生の娘の肉体に宿ってしまったという一歩間違えると荒唐無稽になりそうな設定のドラマですが、志田未来が演じる藻奈美(魂は直子)からは、生きることの切なさや悲しみのようなものがヒシヒシと伝わってきます。
原作の小説が力作なのか志田未来の演技力がすごいのか、とにかく見応えのあるドラマです。原作は読んでいないのでどういう結末になるのかわかりません。結末が非常に楽しみです。

2.二宮和也の「フリーター、家を買う」
主人公の武誠治(二宮和也)は、社風が合わないという理由でせっかく就職できた会社を3カ月で辞めてしまいます。ところが簡単に見つかるはずだった転職先がなかなか見つかりません。誠治はアルバイトをしながら就職活動をすることになるのですが、アルバイトもチャランポランで長続きしません。厳格な父親(竹中直人)とは諍いが絶えず、心労のあまり母親の寿美子(浅野温子)は精神を病んでしまいます。うつ病です。
誠治はうつ病になってしまった母親を見て、自分がいかに母親を苦しめていたかを知って愕然とします……どうなってしまうのでしょうか(まだ第一話しか観ていません)。

3.竹野内豊の「流れ星」
このドラマも観たのはまだ第一話だけです。上戸彩が借金を抱えた気の毒な風俗嬢の役で出てきます。しかし上戸彩に風俗嬢は似合いません。北川景子にすればよかったのにね(似合いそう)。いや、似合わないから意外性があってかえって新鮮なのかもしれません。
それにしても、自殺しようとしていた槇原梨沙(上戸彩)に、それを助けた岡田健吾(竹野内豊)が、いきなり「結婚しよう」はないと思うぞ(この「結婚」は偽装結婚らしい)。

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