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2011年1月26日 (水)

角田光代の「空の拳」・第29回(1/25)まで

8月19日は那波田空也の誕生日です(勝手に決めた)。空也は出版社に就職して今年で3年目になります。大学は1年留年しています。浪人はしていないものとすると、8月19日で26歳になりました。「あんたそれは違うよ」と言われるまで空也は26歳ということにしておきます。

空也は鉄槌ジムに通っていることを編集部の誰にも話していません。秘密主義なんですね。きちんと話をして入会金や会費を会社の経費で出してもらえばいいのにね。ドラマで空也を誰かが演じるとしたらこれはもう二宮和也しかいません。イメージがピッタリ重なってしまいます。クーちゃん頑張れです。

さて、8月23日は東日本新人王準々決勝です。準々決勝でタイガー立花(鉄槌ジム)は矢部龍也(大塚ジム)と対戦します。会場は後楽園ホールです。空也はジムでチケットを買ってしまいましたが、この日のチケットはすでに「ザ・拳」の編集部で用意してくれていました。空也にはまったく記憶がないのですが、鹿野編集長によれば「その試合(タイガー立花の試合)、見て原稿書いておけっておれ、ずいぶん前に言ったよなあ」だそうです。

空也は鹿野編集長、倉田真喜と三人で後楽園ホールに向かうことになりました。空也の会社は四ッ谷にあります(勝手に決めた)。後楽園ホールまでは、電車でもタクシーでも十分程度で行けます。

空也がボクシングの試合を生で観戦するのはこれが初めてです。しかもリングに近い記者席での観戦です。ヘナチョコの空也が心の準備もなくいきなりボクシングの試合を観戦して大丈夫なんでしょうか。ショック死とまでいかなくても恐怖で失神(または失禁)してしまうかもしれません。

 試合開始は三時だった。バンタム級からウェルター級まで、七階級十二試合。東日本新人王戦の予選準々決勝である。ライト級のタイガー立花は五試合目だった。

観客席はほぼ満席です。空也は試合を観戦していて格闘技の臨場感に圧倒され、パンチが入るたびに顔をしかめて痛い痛いとつぶやいていました。まるで自分が痛いかのようです。いつまでたってもこの「痛い」をやめなかったので、いっしょに観戦していた鹿野編集長から「おまえ、痛い痛いってうるせえ」と注意されてしまいました。そうかと思えば、空也はいつのまにか洟を垂らして泣き出していました。これは恐怖の涙です。世話好きの倉田真喜がそっとハンカチを渡してくれました(みじめ)。それでも何とか失禁は免れたようです。

さて、いよいよタイガー立花の登場です(タイガー立花は五試合目ではなく四試合目でした)。

 驚いたことにタイガー立花は、三年ほど前に流行ったホラー映画に出てきた死に神のマスクをはめ黒い衣装を着て、プッチモニの曲をバックに赤コーナーに登場した。

なんだか派手なパフォーマンスです。新人のくせに生意気です。でも、それだけ自分の強さに自信があるのかもしれません。

「三年ほど前に流行ったホラー映画」というのは1997年8月に日本で公開された「スクリーム」のことです。

この映画では10代の若者たちが描かれる。そして謎の殺人鬼が現れたとき、映画マニアの彼らは「スプラッター映画のお決まりのパターン」を会話の中で紹介し、情け容赦なく批判する。そして若者たちはそのパターンに、時には擬えられ、また時には裏切られながら一人ずつ殺されていく。この絶妙な設定によって、すでに飽きられていたスプラッター映画を1990年代半ばに復活させることに成功した。

なお日本での公開は、1997年6月に予定されていたが、当時起こった神戸連続児童殺傷事件の影響のために公開延期となる。その後、事件は解決し、1997年8月23日に正式に公開された。

詳しくは → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0

この映画の殺人鬼が死神のマスクを被っていたそうです。

それからBGMですが、これはヒップホップ調の「青春時代1.2.3!」と思われます。

ボクサーが登場するときのBGMなら「BABY! 恋にKNOCK OUT!」のほうがピッタリなんですが、残念ながらこの時点(2000年8月23日)ではまだ発売されていません。時代考証(?)を無視すれば、こちらの曲のほうがいいです。

   

タイガー立花は1ラウンドであっさりKO勝ちするのかと思ったら、対戦相手の矢部龍也もかなり強い選手みたいです。立花は試合中に右目の上を切ってしまい、血が流れ出しました。空也のところにも血が飛び散ってきます。壮絶な試合になってきました。

1ラウンドが終了したところで鹿野編集長が言いました。

「傷自体は問題ない。よくあることだ。ただ流血がひどくてストップがかかるとその時点で判定になる。今のままじゃ次は厳しい」

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