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2011年1月13日 (木)

姫野カオルコの「歌詞を精読」を読む

きのう(1月12日)の日経新聞夕刊の「プロムナード」というコラムで、姫野カオルコという人が、「いきものがかり」の「ありがとう」(作詞・水野良樹)について、

この歌の「まぶしい朝に、苦笑いしてさ」という部分はヘンじゃないでしょうか?
「苦笑い」というのは、心中の不快な気分を隠して無理に笑うことだ。

(中略)

愛する女性と朝を迎えたのならば喜ばしいはずだ。なのに翌朝に、この男は「苦笑い」しているのだ。

と、疑問を呈しています。ラブソング(?)なのに「苦笑い」はふさわしくないというのです。
  

それでは説明します。

貸本マンガ時代の貧乏だったころの話です。新婚だった水木サンは締め切りに追われてマンガを描いていました。隣りで布枝さんがベタ塗り(?)を手伝っています。夢中でマンガを描いていたらいつのまにか夜が明けてしまいました。朝のまぶしい光の中で、「こんなに仕事しているのに、おれたち貧乏なんだよねぇ」と、水木サンは自嘲気味に苦笑いをしながら窓を開けました(そのとき世間知らずで新婚ほやほやの布枝さんが「世の中には、こんなに働いて、こんなに貧乏な商売ってものがあるなんて不思議ねぇ」と言ったかもしれません)。

これをギュッと短縮して詩的に表現すると、

  ♪まぶしい朝に、苦笑いしてさ あなたが窓を開ける

となるのです。

このコラム、まさか「釣り」じゃあないだろうね。

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