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2011年2月28日 (月)

角田光代の「空の拳」・第51回(2/21)~第55回(2/25)

第51回

7月に初めて生の試合を観戦した時、空也は興奮して訳もわからず洟をたらして泣いていました。そんな空也も、地味で模範演技のようなボクシングには退屈を感じるようになっていました。生意気になったものです。

お互いに相手を倒すつもりで(殺すつもりで?)激しく打ち合っているボクシングと、テクニックは優れていても適当にポイントを稼いで判定に持ち込もうとしているボクシングとでは迫力が違います。目が慣れてくるとその迫力の違いを感じるようになります。
 

第52回

 新人王準決勝を二日続けて見た翌土曜、十時過ぎに起きた空也は残りもので炒飯とスープの朝食兼昼食をすませ、そそくさとジムにいく用意をした。なんだか急に強くなったような気がしていた。

タイガー立花の試合が空也に勇気を与えてくれました。「よし、ボクも頑張ろう!!」という気になったようです。空也はこれまでジム共用のグローブを借りていましたが、一大決心をして自分専用のグローブを買うことにしました。グローブはジムで売っているらしいです(まいど)。
 
 
第53回

鉄槌ジムの事務所では、立花と有田と丸尾夫妻の4人が、立花の試合のビデオを見ていました。新人王決定戦も決勝になるとテレビ中継があるらしいですが、一昨日の試合はまだ準決勝です。有田たちが見ていたのはテレビ中継の録画ではなく独自に撮影したビデオです。

事務所に顔を出した空也はいっしょにビデオを見せてもらいました。スローで観ると空也にも試合の細かい展開が理解できます。

有田が指摘する立花の弱点は、「スタミナがないことと、ボディと首」です。決勝戦に向けて効果的な練習メニュウを考えるのはトレーナーの有田の仕事です。おそらく決勝戦の相手の選手も立花のボクシングを徹底的に研究してくるはずです。ボクシングはトレーナーと選手がタッグを組んだ知恵と技術の総力戦ですね。
 
 
第54回

空也は立花のビデオに気を取られてグローブを買うのを忘れてしまいました。帰りは坂本といっしょです。坂本の友人の中神はもうすぐ試合だというのに練習に来ていません。生活費を稼がなくてはいけないのでバイトです。空也は坂本に誘われて中神が働いているバイト先の居酒屋に行くことにしました。ジムの近くです。

坂本と中神は仲が良すぎるので有田からはホモだちではないかと疑われています。ホモだちというのは冗談だと思いますが、仲のいい双子の兄弟みたいな感じです。空也はなぜかこの二人とは気が合います。
 
 
第55回

中神は居酒屋の店名の書かれた黒いトレーナーを着て元気に働いていました。試合が近いというのにバイトをしなくてはいけないのは気の毒ですが、中神自身はいつも明るく笑顔です。空也と坂本がビールとつまみを注文すると、頼んでいない鉄鍋餃子をサービスしてくれました。サービス精神も旺盛です。

試合を控えている中神の様子について緊張していないかどうか、空也が坂本に訊くと、中神のことをよく知っている坂本は次のように答えました。

「うーんどうだろう、あいつは気、つかうから、よくわかんないですよね。ほら、ぴりぴりしているとみんなナーバスになっちゃうから、そういうのいやなんだ、あいつは。だからもしかして緊張してるのかもしれないけど、してないふりすると思う」

中神は自分の気持を抑えて周囲に気を遣うタイプの人みたいです。目立つのが苦手で遠慮がちの人生が好きなんですね、たぶん。

「中神くん、勝つといいねえ」気がつくと空也はそんなことを言っていた。
「だいじょうぶですよ、ぜったい」坂本が言う。
 十一時に中神の姿はフロアから消えて、十分後、ジャージ姿であらわれた。会計をすませていっしょに外に出ると、これからロードワークがわりに走って次のバイト先までいくと中神は言う。遠ざかる背中を空也は坂本と並んで見送った。

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2011年2月27日 (日)

アニメ「バクマン。」・第21話「文学と音楽」を観る

金未来杯の選考は、

 1.マンガとしてのアンケートの順位
 2.支持率(支持するか不支持か)

この両方がチェックされます。エントリー作品は同時に掲載されるわけではないので、アンケートの順位は他の連載作品の出来によっても左右されます。そこでより公平を期すために支持率もチェックするのです。順位は高くても支持率が低かったり順位は低くても支持率が高いというケースも可能性としてはありえます。最終的にどの作品に金未来杯を贈るかは、編集部が総合的に判断して決めることになります(たぶん)。

さて、今年の金未来杯です。エントリー作品は次の4本です。

 No1 KIYOSHI騎士(福田真太)→ 37・38合併号に掲載
 No2 疑探偵TRAP(亜城木夢叶) → 39号に掲載
 No3 HIDEOUT DOOR(原作・蒼樹紅/作画・中井巧朗)→ 40号に掲載
 No4 カラフジカル(間界野昂次) → 41号に掲載

 

福田真太は新妻エイジのアシスタントをしているあの生意気な少年です。エントリーNo1ということで今年の金未来杯で編集部が最も期待している新人です。

エントリーNo2の亜城木夢叶はいうまでもなく真城最高と高木秋人の合作ペンネームです。どちらが先に連載に漕ぎつけるか、亜城木夢叶の当面のライバルは福田真太です。
 
 
第19話で編集の相田さんから最高に原作付きマンガの作画を担当しないかという話がありました。秋人とのコンビが解消されていた時期でもあって最高は少し迷っていましたが、担当の服部さんは断固反対でした。「他の原作者と組んだら高木くんとは二度と組めなくなる」と、半ば最高を脅かして諦めさせていました。あのときの原作者というのが蒼樹紅(あおきこう)です。

蒼樹紅はストーリーキングのネーム部門準キング受賞者です。、「HIDEOUT DOOR」の作画を中井巧朗が担当することになって金未来杯にエントリーされました。ちょっと気になるのは、「HIDEOUT DOOR」と新妻エイジの「CROW」は両方とも中井さんが背景を描くことになることです。「背景ののタッチが同じだ!」と、目ざとい読者に突っ込まれるかもしれません。

蒼樹紅は作画担当の中井さんがすぐにメロメロになってしまうほどの美人です。心理学には単純接触の原理というのがあって、「人間の親密度は、接触回数、 接触頻度が多ければ多いほど増す」と言われています。この心理学の原理に従うと、もし最高が蒼樹紅の作画を引き受けていたとしたら、遠くの亜豆より近くの蒼樹ということで、最高の貞操(?)がヤバいことになっていたかもしれません。もっとも蒼樹紅は言いたいことをズケズケいう高飛車な感じの女で最高の好みのタイプではないかもしれません。年上だし。
 
 
日本武道館(?)で、KOOGYというロックミュージシャンがコンサートを開催していました。KOOGYはコンサートの終わりに音楽活動の休止宣言をしました。マンガ家としてデビューするというのです。このKOOGYが間界野昂次(まかいのこうじ)です。間界野昂次は、間界野昂次=KOOGYであることを事前に公表することによって、ミュージシャンとしての人気にものをいわせて金未来杯を強奪しようとしています。

これに激怒したのは血の気の多い福田真太です。マンガと音楽は別なのにミュージシャンとしての知名度や人気を利用するというやり方はフェアじゃないというのが福田の言い分です。福田真太は最高と秋人を誘ってジャックの編集部に抗議に行くことにしました。同じエントリー仲間の中井さんもいっしょです。間界野に勝手な振る舞いを許した編集部はけしからんというわけです。

間界野のやり方はずるいといえばずるいですが、他の分野で成功しているというのも実力のうちです。作者が有名人ということで多少のアドバンテージはあったとしてもマンガそのものが面白くなければ話になりません。結局は落ち着くところに落ち着くと思います。あまりガタガタ言わない方がいいのではないでしょうか。
 
 
こうした新人たちの金未来杯争奪戦の騒ぎに我関せずで、いつものように自分のマンガに没頭していた新妻エイジの後姿が印象的でした。

天才・新妻エイジは今のところ絶好調です。連載中の「CROW」はアンケートで常に上位だし、3巻まで出ているコミックスの累計発行部数も200万部以上に達しました。増刷が間に合わない勢いです。アニメ化のオファーも来ています。

いやらしい話ですが、高木秋人はつい計算してしまいました。印税が一冊40円とすると、(新妻エイジの印税収入は)40×200万……。

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2011年2月21日 (月)

角田光代の「空の拳」・第44回(2/12)~第50回(2/19)

第44回

空也はなんとか有田正宗のいないところで立花望と話がしたいと考えて、隙を狙って立花と二人だけで話す機会をつくりました。それでも立花は有田から何か言われているらしく、何を訊いても言葉少なにあいまいな返事しかしてもらえません。鉄槌ジムはタイガー立花を傲慢不遜の悪役キャラとして売り出そうとしているみたいです。そんなときに、「タイガー立花は好青年である」みたいな記事を空也に書かれては困るのです(たぶん)。

 

第45回

 新人王準決勝戦の直前に二度目の校了があった。八月末に大阪で行われたWBCスーパー・フライ級の世界タイトルマッチが巻頭を飾った。担当は橋爪雅人、記事を書いたのはスポーツライターである。

このスーパーフライ級の世界タイトルマッチは、2000年8月27日に大阪府立体育会館で行われたチャンピオン曺仁柱(チョ・インジュ)と徳山昌守の試合です。結果は12回判定勝ちで徳山昌守が王座を奪取しています。その後、徳山は8度の防衛に成功していて、連続防衛8回は、日本ジム所属の選手としては、歴代4位の記録です。なお、徳山昌守は在日朝鮮人3世です。

徳山は通名(徳山昌守)を通しつつ、出自と本名(在日朝鮮人・洪昌守)を隠していない。

また、リング上で統一旗を振ったり、トランクスに「ONE KOREA」と刺繍するなどの徳山の行動が「政治パフォーマンス」ととられ、コリアンにおける旧来の対立構図、すなわち「北朝鮮 vs 韓国」、あるいは「コリアン vs 日本人」を越えているなどという主張がある。これらをもって、徳山を新世代の在日韓国・朝鮮人における象徴的存在として支持するファンもいる一方で、「スポーツに政治を持ち込んでいる」と批判的な意見もある。

前述したことに加え、2002年9月17日の小泉純一郎総理大臣の北朝鮮訪問をきっかけに、北朝鮮による日本人拉致問題に関する話題が日本の各メディアによって報道された。結果、北朝鮮を擁護し続けてきた自身の公式サイトの掲示板に批判的な書き込みが頻発し、一時閉鎖した経緯がある。

また北朝鮮郵政当局は、2002年に徳山によるタイトル奪取を機に記念切手(小型シート)を発行しており、北朝鮮もまた「祖国の英雄」の扱いをしていたともいえる。なお、小型シートの余白にある楽譜は前述の「海岸砲兵の歌」と思われる。

詳しくは → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B1%B1%E6%98%8C%E5%AE%88

空也も準々決勝戦の記事を書いたのですが、空也の文章は「(表現が)暑苦しい」ということで、鹿野編集長によって勝手に削られたり表現を変えられたりしてしまいました。せっかく書いた空也にしてみれば心外だったかもしれませんが、前号のときのように「書き直せ」と怒鳴られなかっただけ進歩したといえます。
 

第46回

準決勝が迫っているというのになぜか鉄槌ジムには緊張感がありません。空也が担当している他のジムは、「通う足が重くなるほど毎日緊張感が満ち満ちて」いたり、そうかと思えば弱小ジムで人数が少ないため、「準決勝に出る選手のプレッシャーが狭いジムいっぱいに伝染していて、全体的にぴりぴりして」いたりで、その雰囲気はのんびりした鉄槌ジムとはまるで違います。

何が勝利の条件なのかわからない空也には、はりつめた空気もそれを左右するようにどうしても感じてしまう。だから、エアロバイクを漕ぎながら談笑する立花や、インターバルにリング下の練習生と軽口を交わしている中神を見て、オイオイ大丈夫かよ、と思ってしまうのだった。

 

第47回~第50回

第47回から第50回までは、新人王戦準決勝です。マンガだと1試合の打ち合いが延々と数週間に渡って描かれていても読者は熱中して読んでくれます。小説だとさすがにそういうわけにはいかないかもしれません。でも、ものは試しです。実験的に1試合の打ち合いを数十ページに渡って描写してみるのもいいかもしれません。読者がいい加減にしろと怒り出すまで。

 新人王戦準決勝は九月二十八日と二十九日だった。二十八日、空也は鹿野編集長と会場で落ち合い、リング真下の取材者席に着いた。倉田真喜は今日はこず、橋爪雅人が遅れてくるそうである。

タイガー立花の試合は九試合目でしたが、八試合目の最中にやっと橋爪雅人がやってきました(橋爪雅人はいつも暇なはずなのに何をしていたのでしょうか?)。

試合は2ラウンドタイガー立花のKO勝ちでした。

「今、最後はアッパーでしたよね」空也は鹿野に確認してみた。
「アッパーときてフックだね、フックが入った」鹿野はリングを見上げたまま、言った。
「ちょっとお茶目な選手なんだね、彼」鹿野越しに橋爪が顔を出し、にっこり笑っていった。

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2011年2月20日 (日)

アニメ「バクマン。」・第20話「協力と条件」を観る

仕事場のマンションは長い間、真城最高ひとりだったために、ゴミ屋敷のようになっていました。最高はゴミだらけの部屋に高木秋人と見吉香耶を招き入れました。男やもめにウジがわくといいますが、高校生の頃からゴミ屋敷では困ります。女の子(見吉のこと)が部屋に来る時は多少なりとも焦って片付けをするものです。最高には体裁というものがないのでしょうか。結局部屋の掃除は見吉の仕事になってしまいました。

 
秋人のところには担当の服部さんから推理ものの小説とDVDがダンボール6箱分も送られてきていて、汚い手書きの文字でメモが添えられていました。

 ネタが少し被る
 のは仕方ないが、
 要は見せ方だ!
 最低でもこれくらいは
 勉強しろ!
         服部

服部さんは2年のつもりで秋人を鍛えようと長期計画を立てています。でも最高と秋人は早期の連載を狙っていて半年でネーム10本を仕上げるつもりでいます。こんな膨大な小説やDVDにまともに付き合っていては時間が足りません。全部目を通すだけでも2カ月はかかります。困ってしまいました。

最高と秋人が半年でネーム10本という計画をあきらめようとしたとき、見吉が助っ人を申し出ました。見吉が小説やDVDを観て、その要点をまとめて秋人に渡すというのです。これなら時間の節約になって秋人はネームの作成に集中できます。見吉の献身的な協力は最高と亜豆のためでもあります。なんていい奴なんでしょうか。

  
 
さて、時は流れてサクラの季節がやってきました(あのテッシュ配りをしている美人のお姉さんは何者なんでしょうか?)。

最高と秋人は完成した探偵マンガ8回分のネームを持って担当の服部さんを訪ねました。コンビが復活して最高と秋人が再びいっしょに頑張っていることは服部さんには内緒でしたが、面白いネームが完成していれば文句はあるまいということで、これまでの経緯を正直に話して理解を求めました。

服部さんとしては一本取られた格好になりましたが、完成したネームの面白さと何とか早く連載を開始したいという二人の熱意は十分伝わりました。

そこで服部さんは二人のマンガを連載会議にかけるための2つの条件を提示しました。

 1.次の金未来杯にエントリーしていい成績をとること
 2.2週間に1本のペースで19ページずつ連載マンガを描いてもってくることこと

高校生が学校に通いながら週刊誌にマンガを連載するというのは並大抵なことではありません。そこでいわば連載の予行演習です。疑似連載マンガについては本番さながらに次回の打ち合わせをやってくれます。これは新人にとっては破格の扱いといえます。最高と秋人は服部さんの温情に感謝しなくてはいけません。二人は目の下にクマを作って頑張ることになりますが、ここで努力しておけば将来決して無駄にはなりません。まずは金未来杯です。
 
 
さらに時は流れて、いよいよ金未来杯のエントリーの発表です(またテッシュ配りのお姉さんが出てきました)。

前回の近未来杯では、亜城木夢叶(最高と秋人のペンネーム)はエントリーできずに落選しています(第16話)。今回はどうなるのでしょうか?連絡をジッと待つ最高と秋人と見吉のところに服部さんから電話がかかってきました。

  近未来杯、エントリー決定!!

の連絡です。ついにやりました!!

最高は早速メールで亜豆美保に「快挙」のお知らせです。

 夏開催の金未来杯というの
 にエントリーされました、
 今度はジャック本誌に載り
 ます
 詳しいことはまた今度

亜豆も声優として頑張っています。亜豆は人気のある声優3人に選ばれて、テレビアニメのエンディングで歌を披露することになりました。ところが亜豆は歌がド下手です。テレビで亜豆の歌を聴いていた見吉が笑ったのなんのって、よほど可笑しかったみたいです。かつて見吉がカラオケに誘っても亜豆は絶対に来なかったそうです。見吉は笑い転げながら亜豆がカラオケを拒否していた理由に深く納得していました。

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2011年2月17日 (木)

テレビドラマ「デカワンコ」の視聴率が妙に高いのはなぜだろう

「デカワンコ」というのは刑事ドラマなんですが、主人公は花森一子(多部未華子)というゴスロリファッションで現場をウロチョロする女刑事です(こんな刑事いるわけねーだろ!!)。

一子には超能力があります。嗅覚が警察犬よりも優れているのです。一子の嗅覚によって警察犬もお手上げ(お足上げ?)の難事件が次々と解決されていきます(そんな馬鹿な!?)。

こういう色物(?)は高視聴率が期待できないのが普通です。しかし、「デカワンコ」はなぜか毎回12%超の好視聴率を続けています。どうしてでしょうか?

これに関してはいろいろな説があります。

 1.さすがは多部未華子だという説
 2.ここまで徹底的にくだらないとかえっておもしろいという説
 3.「太陽にほえろ!」の曲が流れるのでつい観てしまうという説
 4.手越祐也の功績が大きいという説

すべての説が少しずつ寄与していて全体として視聴率が堅調なのかもしれません。不思議なこともあるものです。

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姫野カオルコの「計算による自己紹介」を読む

日経新聞の夕刊には「プロムナード」というコラムが掲載されています。曜日ごとに担当者が決まっていて、水曜日は姫野カオルコさんの担当です。「計算による自己紹介」というのは、この「プロムナード」の2月16日(水)のタイトルです。なかなか含蓄のあるタイトルです。

日経新聞のサイトによれば、夕刊の販売部数は161万3701部だそうです。この数字をベースにして作家・姫野カオルコさんは次のような推論をしています。

 私の欄の読まれ率は3割半とふむ。56万4795人だ。うち新聞だけでなく本を読むのが好きな人は2割。うち小説を読むのが好きな人となると1割の1万1296人だ。

推論の数字はともかくとして、この推論は推論そのものが論理的におかしいです。何がおかしいかというと、本を読むのが好きな人は必ず「プロムナード」を読むという前提になっているからです。「プロムナード」は読まなくても本を読むのが好きな人はけっこういます(むしろそのほうが多いかもしれません)。「私の欄の読まれ率は3割半」というありえない高い読まれ率を想定せざるをえなくなったのは、「プロムナード」は読まなくても本を読むのは好きという読者を忘れているからです。

さらに付け加えると、ここでの推論には家庭での回し読みという視点も欠けています。販売部数が161万部なら、実際の読者(テレビ欄だけを見る読者も含む)は少なくとも300万人は超えていると思います。

 

       姫野くん、推論をやり直したまえ  by 怖い編集者

 

日経新聞というのはマーケット欄(特に株式欄)を読むために購読している人が大半です。読者の多くは、文化欄やマーケットに関係のないコラムにはほとんど興味がないと思います。日経新聞は意外と文化欄が充実しているのですが、悲しいことにそのことに気がついている人は少ないです(たぶん)。

きのう(2/16)の日経新聞の夕刊が残っていたら、是非7面のコラム「計算による自己紹介」を読んでみてください。最後のオチが笑えます。

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2011年2月15日 (火)

大相撲の八百長問題・過去のことをほじくるのはやめたらどうかね

高知県高知市出身の第32代横綱・玉錦三右エ門(1903~1938)について、Wikipediaは次のようなエピソードを紹介しています。

(玉錦は)八百長が大嫌いで、小結時代の昭和3年1月千秋楽には全勝での初優勝を目前にした三杦磯(みすぎいそ)の外掛けを堪え打っ棄りで倒した(優勝は大関常陸岩)。また、武藏山が優勝や横綱を目前にした時にも何度も撃破している。このため國技館内は「玉錦負けてやれ」の大合唱になることも少なくはなかったという。三杦磯との一番では「負ければその場で引退しようと考えていた。誰が見ても八百長といわれるだろうから」と言ったといわれる。一方常陸岩から優勝祝勝会への出席を誘われても、「他人のために相撲を取ったのではない」とこれを断った。こうした逸話に代表されるように、直情、純真な性癖から要領よく立ち回るということができず、悪役のイメージを育ててしまったという評もある。

詳しくは → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E9%8C%A6%E4%B8%89%E5%8F%B3%E3%82%A8%E9%96%80

このエピソードでは、むしろ観客が玉錦に八百長を要求して、それを拒んだ玉錦が人情を解さない悪役にされています。ここ一番というときに玉錦がわざと負けていれば、観客は八百長とわかっていてもその男気(おとこぎ=弱い者が苦しんでいるのを見のがせない気性)に拍手していたかもしれません。

近代スポーツの勝敗至上主義とは別に、相撲には伝統的に「勝負というものはただ勝てばいいというものではない」という美学(?)があったのではないでしょうか。

この玉錦が郷土(土佐)のヒーローとして「鬼龍院花子の生涯」に出てきます。

東京相撲の地方巡業は早くから行われていたが、玉錦が幕内に入った辺りから人気は急上昇し、毎年十二月の二十日から五日間、柳原(やなぎわら=柳が多く生えている野原)に天幕を張って開かれる興業の間、高知市は沸き返るほどのさわぎになる。
                「鬼龍院花子の生涯」(宮尾登美子著・文春文庫)

相撲の地方巡業は出身地の力士に花をもたせる慣わしになっていて、八百長が嫌いという玉錦も高知市での巡業では5日間ほぼ全勝ということに決まっていたらしいです。

一口に八百長といっても、相撲賭博の胴元(=暴力団)が大儲けするために番狂わせを演出するような八百長から、個人が自己責任によって負けを引き受ける八百長まで、その内容は様々です。

現在のマスコミのように八百長はすべて悪として糾弾しようとすると出口が見えなくなります。黙認されてしかるべき八百長もあるという柔軟な姿勢もあっていいのではないでしょうか。

この際、過去に拘るよりも、八百長を含めてこれからの大相撲がどうあるべきかに知恵を絞った方が生産的です。十両と幕下の極端な待遇の格差などはまさに八百長をしてくださいといわんばかりです。これで八百長をするなって、要求するのが無理というものです。

相撲協会が自分から「過去に拘らず」とは言い出せませんから、たとえば現執行部が責任を取って総辞職することを条件に、過去の八百長については賭博などの犯罪絡みでない限り不問に付すことにしてはどうでしょうか。今のままではいつまでたっても埒が明きません。本場所が開けないのでは真面目な力士がかわいそうです。

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2011年2月14日 (月)

角田光代の「空の拳」・第43回(2/10)まで

映画「あしたのジョー」は大好評公開中だし、プロボクシングでは井岡一翔が日本選手最短のプロ7戦目でWBC世界ミニマム級のチャンピオンになりました。このところ久しぶりに(?)巷ではボクシングの話題が盛り上がっています。でも、日経新聞夕刊に連載中のボクシング小説「空の拳」はなかなかエンジンがかかりません。

やはり映像表現のできない小説でボクシングの魅力を伝えるのは難しいのかもしれない……などと考えながら「空の拳」を読んでいます。
 
 
さて、空也はタイガー立花に話を聞こうとしても、トレーナーの有田のガードが固くてなかなか思うような取材ができません。それではということで、空也は立花の対戦相手だった大塚ジムの矢部龍也から話を聞こうと考えました。

大塚ジムを担当しているのは先輩の倉田真喜です。空也は倉田真喜に頼んでいっしょに大塚ジムに連れて行ってもらいました。空也に言わせると、倉田真喜はオカン系ということで、母性本能を刺激して甘えれば人間関係がうまくいくらしいです。よくいえば聖母マリア(?)、悪くいえば醜女の深情け(?)のような人です。

大塚ジムは鉄槌ジムの和気藹々とした雰囲気とは違って、プロボクサーを養成するための本格的な(?)ボクシングジムです。このジムには、いつもはスカート姿の倉田真喜も女刑事(?)のようなパンツスーツで出入りしています。

空也は倉田真喜といっしょにしばらく練習風景を眺めていましたが、やがてジャージ姿の矢部龍也が現れました。矢部がバンテージを巻き始めたため、空也は話しかけようかどうしようか迷っていると、倉田真喜から「(矢部龍也は)すぐ練習に入るだろうから、(話しかけるなら)今のほうがいいと思うけど」と言われました。空也は意を決して矢部に話しかけました。

まず名刺を渡して自己紹介してから、先日の試合のことや対戦相手のタイガー立花についていろいろ訊いてみました。矢部は笑顔がさわやかな好青年です。しかし、空也の質問の仕方が悪いのか、矢部にサービス精神が足りないのか、矢部の答えはどうも要領を得ません。何だか禅問答みたいになってしまいました。

矢部はこれから練習のため、空也もあまり長くは話しかけられません。

「また見学にきてもいい?」空也は質問を終えるべく、訊いた。
「はい、もちろん」矢部は最初に見せたさわやかな笑顔で即答した。

練習が終わってからいろいろ話をして「また見学にきてもいい?」と訊くならわかります。でも、これから練習を始めようとしている矢部龍也に「また見学にきてもいい?」って訊いておいて、矢部が練習に入ったら空也は帰ってしまうんですよ、きっと。倉田真喜が、練習前に話しかけたほうがいいと言ったのも、矢部の練習が終わるまで待っているつもりはなかったからです。
 
大塚ジムを訪問した翌日、空也が鉄槌ジムにいくと、有田から中神の試合が決まったと知らされました。空也はチケットを二枚買いました。一枚は倉田真喜の分になりそうです。中神の試合は10月13日、東日本新人王準決勝の2週間後です。

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2011年2月13日 (日)

アニメ「バクマン。」・第19話「2人と1人」を観る

9月になりました。真城最高と高木秋人の高1の夏休みはもう終わりです。

秋人は夏休み中にネームを完成するという約束を果たせませんでした。最高は約束を果たせなかった秋人を責めて、コンビを解消すると言い出しました。秋人としては、いろいろあったとしても約束を守れなかったことは事実です。ここで何を言っても弁解になります。黙ってコンビの解消を了承しました。つらい別れです。

最高は担当の服部さんのところへ行って秋人とのコンビを解消したことを伝えます。これからは1人でやりたいと言い出した最高にびっくりしたのは服部さんです。

最高は絵の才能はあるけどネーム(ストーリー作り)は苦手です。秋人はネームを描く才能は天才的ですが、絵はヘタクソです。服部さんは最高と秋人はあくまでも2人で強力な1人であると考えています。

最高は服部さんに探偵マンガが描きたいと申し出て、設定ノートを渡しました。服部さんは最高を待たせておいて席を外すと、こっそり秋人に電話をかけました。秋人に話を訊くと、秋人もやりたがっているのは探偵マンガでした。最高と秋人が同じ時期にお互いに相談することもなくまったく別々にバトルマンガから探偵マンガへ路線の変更を考えていたのです。これを知った服部さんはある作戦を考えました。

最高には探偵マンガに合う絵を徹底的に追求させる。秋人には探偵マンガのネームをバンバン描かせる。そうして機が熟したところでもう一度コンビを復活させるのです。
  

別に日に、服部さんは秋人を編集部に呼んで、最高を騙そうという作戦を提案します。

 「高校卒業ギリギリまで隠して、推理もの、いや、真城君のやろうとしているもののネームを作ってくれないか。探偵ものはじっくり時間をかけるべきだ。2年間でみっちりとネームを作り上げ、それを真城君に描いてもらおう。きっとすごいものができる」

真城最高は亜豆との約束もあって、早く連載を始めたいと焦っています。でも、焦って連載を始めれば途中で潰れてしまう危険も大きくなります。服部さんは2人の才能を買っているだけに、無理をせずにじっくりふたりを育てたいと考えています。

ここで服部さんは最高が考えていた探偵マンガの設定を秋人に話そうとするのですが、秋人は服部さんの話を遮って言いました。

 「ボクはボク1人の力でストキン(のネーム部門賞)でもなんでもとって、そのときまだ真城がひとりでボクと組んでもいいといったら組みます」

秋人がこう言ってくれれば、服部さんとしては我が意を得たりです。あとは秋人のネームが完成するまで、最高がほかの誰かと組んだりしないように見張っていればいいだけです。服部さんは最高が本音では秋人と組みたがっていることを見抜いています。見張るといっても、ほかの誰かと組んだら二度と秋人とは組めなくなるぞ、と脅し続ければいいだけです。

 

さて、月日は流れて10月になりました。

最高は馴れないネームに挑戦してみたものの要領がわかりません。はっきり言って、最高にはネームはムリです。最高がマンガを描くにはどうしても原作者が必要です。最高は困ってしまいました。

秋人とコンビを解消するとき、最高は秋人が描いたネームを1本100円で清書してあげる約束をしていました。秋人のネームは絵が下手すぎて最高以外の人には何を描いているのかわからないのです。

そんな約束もあって、秋人は出来上がったネーム5本分を最高のところに持ってきました。最高がおどろいたことに、秋人の描いたネームはなんと探偵マンガのネームでした。ここで2人は8月の同じ日にお互いがバトルマンガから探偵マンガへの路線変更を考えていたことはじめて知ります。最高が秋人に電話をしたあの日です。あまりの偶然に「おおわが友よ」ということでめでたくコンビの復活です(なんだかなあ……)。
 

担当の服部さんは秋人と結託して最高を騙そうとしていました。今度は秋人と最高が服部さんを騙す番です。

服部さんの計画では亜城木夢叶の連載は早くても2年先です。とにかく今は焦らずに充電(?)したほうがいいと考えています。でも、最高だけでなく秋人もそんなに長くは待てません。ふたりが到達した結論は、

 「マンガ家は編集の上を行かなきゃダメだ」

これは服部さんの教えです。秋人が最高に言いました。

 「俺たちで服部さんを騙そう。服部さんにはこのまま2人が別々に描いていることにして、半年ぐらいふたりともネームできませんで通す。その間にこれでもかっていうくらいの連載ネーム、3話といわず10話くらい描いてさ」

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2011年2月11日 (金)

山下智久・体脂肪率4%の男

「週刊少年マガジン」の今週号(11号)の表紙は映画「あしたのジョー」で矢吹丈を演じている山下智久です。表紙と巻頭のグラビアで、この映画のために徹底的に鍛えられた体脂肪率4%の肉体美を披露しています。

かつて山Pは、「ボクはイケメンなのにどうしてモテないのでしょうか?」と、加賀まりこ先生に人生相談(?)をしていました(たしか「ライオンのごきげんよう」です)。そのとき、加賀先生から「危険な香りがないのよねえ…」と気の毒そうに言われていました。でも、今なら大丈夫です。山Pにも若干危険な香りが漂っています。加賀先生のところにもう一度人生相談に行って、「どうだ!」とばかりに肉体美を披露するといいです。お褒めの言葉が頂けるかもしれません。

それにしてもジョーに成りきろうとして、プロボクサーと同じトレーニングに耐えて肉体を鍛え上げたという山Pの役者魂はたいしたものです。マガジン誌上の対談(試写会後のスペシャル対談)で、ちばてつや先生も次のように山Pを絶賛していました。

山下さんは、まぎれもなく「矢吹丈」だったよ。正直にいうとね、映画化の話が来たときは色々心配していたんです。漫画やアニメのファンの方は、キャラクターがもうインプットされているから、実写映画化を成功させるのは難しいだろうなあと思って。でも、本当に杞憂でしたね。今日の試写を見て、改めて安心しましたよ。

実写版「あしたのジョー」は本日(2月11日)から全国ロードショーです。キムタクの「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のときのように、罵詈雑言の嵐にならないことを祈りたいです。ファンの人には素直に感動して欲しいです(宇多田ヒカルの主題歌が気に入らないとか言わないでね)。

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2011年2月10日 (木)

トヨタたたきで米紙「米議会責められるべきだ」

読売新聞 2月10日(木)10時26分配信

 【ワシントン=岡田章裕】米ワシントン・ポスト紙は9日付の社説で、米運輸省がトヨタ自動車の急加速問題で「欠陥なし」との最終報告をまとめたことを受け、「ヒステリーを引き起こした米議会は責められるべきだ」と指摘し、反省を促した。

 社説では、米議会の公聴会を、「真相を探るより、(報道の)見出しになることを意図したやり方だった」との見方を示した。その上で、大局観や自制を欠き、真相究明につながらなかったとして、過剰なトヨタたたきを行った議会の対応を批判した。

 急加速の原因と結論づけられたアクセルとブレーキの踏み間違いについては、「トヨタは顧客を批判できず、(反論などが)不可能だった」として、トヨタを擁護した。

何もいわないよりはマシですが、ワシントン・ポストもいい加減ですね。「大局観や自制を欠き、過剰なトヨタたたきを行った」のは議会だけでなく米国のマスメディアも同罪だと思います。結論が出てから、後出しジャンケンで偉そうなことをいうところは日本のマスコミにそっくりです。この記事だけではよくわかりませんが、(ワシントン・ポストの)社説では自己批判もしているのでしょうか。責められるべきは議会だけでなくマスメディアも含めた米国の体質そのものです。

以下の記事は約1年前の記事です。今読むと何だか笑ってしまいます(苦笑)。

「恥を知れトヨタ」米下院公聴会で怒号飛ぶ 8時間続き終了

産経新聞(2010年2月24日)

【ワシントン=犬塚陽介】トヨタ自動車の大量リコール(回収・無償修理)問題をめぐり23日、開かれた米下院エネルギー・商業委員会の公聴会は、8時間近く続いて終了した。トヨタ自動車の米販売子会社のレンツ社長に対し、出席した議員は執拗(しつよう)な質問攻めにした。背景には、トヨタ車が急加速するのは電子制御システムの欠陥が原因ではないか、という強い疑念がある。

 「恥を知れ、トヨタ」。公聴会では怒気を含んだ鋭い声が満員の会場に響いた。車の急加速で危うく命を落としかけた米国人女性は、トヨタが急成長の影で置き去りにした安全への対応を「強欲」と批判した。出席した委員からも厳しい質問が相次ぎ、レンツ社長も、対応の遅れについて「過ちを認め謝罪する」と陳謝した。

 公聴会の最初の証言者となったテネシー州のロンダ・スミスさんは、愛車のレクサスが2006年、ブレーキが利かぬまま勝手に加速し、時速160キロでの走行を余儀なくされた状況を涙をこらえながら語った。

 ギアをバックやニュートラルに切り替えたり、サイドブレーキを引いてもスピードは落ちない。「死を覚悟した」というその直後、車が急に減速を始めて一命を取り留めた。その瞬間を「神が現れた」と語った。

 電子系統の不具合をトヨタなどに訴えても相手にされず、スミスさんは「人命を無視している」と涙ながらに憤った。

 ワクスマン委員長は、トヨタや米政府機関が「電子系の不具合が問題を起こす可能性を真剣に検討した証拠はない」と批判。バートン議員も「私なら(スミスさんの)車を手に入れ、徹底的に不具合を調べる」と述べ、トヨタ側の対応に不満を示した。

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2011年2月 9日 (水)

煮込みうどん(1人前)の作り方

最近開発した簡単で不味くはない煮込みうどんのつくり方です。

1.水(500cc)+醤油(25cc)+みりん(25cc)+だしの素(4g)
2.白菜(1/16カット)
3.キャベツ(1枚)
4.長ねぎ(1/2本)
5.シマダヤの手打ち式本うどん(1玉)
6.かき揚(1/2枚)
7.卵(1個)

手鍋に1のだし汁を作り、白菜、キャベツ、長ねぎを入れて煮込む。沸騰したらうどんを入れてさらに煮込む。再度沸騰したらかき揚と卵を入れる。少し煮てから蓋をして火を止め、余熱で卵を固まらせる。どんぶりに移すと野菜が上になる(めんどうなら手鍋のまま食せ)。七味唐辛子をふりかけて食べる。キャベツはよく煮れば芯まで食べられる。長ねぎは予算の関係でなしでもよい。ダシの素は昆布だしでも鰹だしでもどちらでもよい(細かい味にこだわるな)。ヤマキの「かつお風味のだしの素」は4gパックになっていて使いやすい。

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2011年2月 8日 (火)

フジTVがメキシコ大使館に謝罪 織田裕二主演「外交官 黒田康作」めぐり

産経新聞 2月4日(金)12時59分配信

 フジテレビは3日放送の織田裕二主演のドラマ「外交官 黒田康作」の第4話で、「メキシコ合衆国と在日メキシコ合衆国大使館に関する誤ったメッセージを提示しました」などとする謝罪のテロップを本編の前後で流した。同番組のホームページ上でも同様の謝罪文を掲載している。

 フジテレビによると、2日、在日メキシコ大使館から、同番組の第1話~3話の表現全般に誤った印象を与える描写があったとする抗議文が届いた。同局は「ドラマはフィクションだが、エピソードに誤解を与える表現があった」とし、同大使館に謝罪したという。

 ドラマは邦人を守る外交官(織田)が主人公で、メキシコ大使館などはドラマの舞台の一つになっていた。

テレビ局側としては抗議されたらこれはもう謝るしかありません。でもメキシコ大使館は下手に抗議すると事実を暴露されて焦っているのではないかと、かえって誤解されかねません。こういうときは、善良な(?)メキシコ大使館だからあえて悪役(?)をお願いされているんだと考えて、ニヤニヤしながらドラマを楽しんでしまうくらいの余裕が欲しいです。

そういえば去年の大河ドラマ「龍馬伝」でも、ドラマがスタートしたころ(三菱の関係者から?)岩崎弥太郎(香川照之)の風貌があまりにも汚すぎるという抗議があったとか。しかし岩崎弥太郎はすでに歴史上の人物です。あんまりうるさいこと言うのも大人げないです。ドラマや映画で、織田信長が血も涙もない冷酷な人物に描かれていたからといって、子孫の織田信成が文句を言ったりしないではありませんか。

 

テレビドラマもいろいろ各方面に配慮しないといけないので大変ですが、その一方でどうして抗議がないのだろうと不思議に思うケースもあります。

たとえば、地元の女子高生のスカートなんですが、だんだん短くなって、いつのまにかもうこれ以上はムリというところまで短くなっています(ここは新潟か?)。スカートには巻き上げという技があって、先生の前では長くしていて、先生がいなくなったら巻き上げて短くすることもできるみたいです。なにはともあれ、スカート丈はもう限界です。あれ以上短くしたら、普通にしててもパンツが見えてしまいます。

次の注目点は、いつになったらソックスが膝上になるかです。膝上のソックスをニーソックスというのだそうですが、高校の制服にニーソックスというファションはまだほとんど見かけません(たまに見かけることはある)。

学校の現場では、何とかしてニーソックスをはきたいと思っている女子高生とそれを阻止しようとする学校側の激しい攻防戦が続いているものと想像されます(もし、ニーソックスに関して学校側が寛容だったらかつてのルーズソックスのように一気に流行っていると思う)。

問題は、テレビドラマでは女子高生の制服に膝上ソックスというファッションはすでに当り前のように出てくることです(月9ドラマの武井咲を見よ)。ドラマの中の高校生にニーソックスをはかせたりして、全国の高校から「生徒指導がやりにくいからやめてくれ!!」という抗議はないのでしょうか。抗議がないのか、抗議があっても無視しているのか……。

 ちょっとエッチな絵やパンチラは少年のロマン、男の夢だ!!   by 福田真太(18)

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2011年2月 7日 (月)

辰吉丈一郎・浪速のジョーと呼ばれた男

「勝っても負けても彼ほど人を感動させるボクサーはいない」と評されていた辰吉丈一郎の貴重な動画を見つけました。1997年11月22日のWBC世界バンタム級タイトルマッチです。1発のパンチが勝敗を決めてしまうのが、ボクシングの醍醐味と恐ろしさです。どういう結末になるのか……知らないで観戦した方が楽しめます。

辰吉丈一郎 vs シリモンコン 1R~2R

辰吉丈一郎 vs シリモンコン 3R~4R

辰吉丈一郎 vs シリモンコン 5R~6R  ←7Rはここからどうぞ。 

辰吉丈一郎 vs シリモンコン 7R  ←なぜか映りません。

ボクシングファンにとってこの試合は涙なしには観られなかったそうです。この試合の感動的な観戦記もあります。

辰吉丈一郎

あっけなく引退するボクサーが多い国、日本。

経済的理由、周囲の引退の勧め、家族、ファン、そして自分自身の体…

危険なスポーツなだけにそれも仕方ないと思う。

が、辰吉は負けても負けても引退しなかった。

「辰吉は口だけ」「辞めるって言ったのに」

筆者の周囲でも評判は落ちる一方だった。

…あの夜までは…!

詳しくは → http://www7a.biglobe.ne.jp/~BOXCITY/tatu.htm

この観戦記を読んでからもう一度試合を観戦すると感動が倍増すると思います。

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角田光代の「空の拳」・第37回(2/3)まで

 試合観戦の二日後、仕事を終えて空也がジムにいくと、すでに立花望はリングでシャドーをしていた。はじめての試合観戦で、文字どおり泣くほど興奮した空也にとって、試合などなかったかのようないつも通りのジムの風景は、なんだかもの足りなかった。

試合観戦の二日後といえば8月25日です。25日はサラリーマンにとっては給料日です。給料泥棒(?)の空也にも8月分の給料が振り込まれているはずです。練習後、空也は立花望といろいろ話がしたいと思って、望を食事に誘いました。もちろん空也のおごりです。

横で話を聞いていたトレーナーの有田正宗が、望と空也を二人だけにしてはまずいと思ったのか、「おれもいっしょにいく」と言い出しました。有田は空也の書く原稿をチェックしたがっているし、どうもなにかよからぬこと(?)をたくらんでいるみたいです。

早稲田通り(勝手に決めた)の料金の異様に安い焼肉屋で空也と有田と望の三人は七輪を囲みました。給料日なんだからもっと豪華なところに招待すればいいのにね。せめてしゃぶしゃぶにすればよかったのに(空也はケチです)。

空也が望に何を訊いても答えるのは有田でした。有田は望の経歴から鉄槌ジムに入会した経緯まで、立て板に水のごとくしゃべりまくります。望にはしゃべらそうとしません。望はただあいまいに笑っているだけです。

有田正宗の話しによると、立花望は1974年9月生まれの25歳、四国の愛媛県出身で高校卒業後上京して二年前の夏から鉄槌ジムに通うようになったとのことです。ボクシングにはなぜか少年院がつきものですが、立花望も少年院に入っていた経験があるらしいです(真偽の程は定かではない)。

立花望は、大阪弁特有の「~やから」という話し方をします。明らかに関西人です。愛媛県出身というのは怪しいです。作者の設定ミスでなければ、この矛盾は有田正宗がウソをついていることを示唆しています。

空也は立花とは直接話をさせてもらえずに有田に煙にまかれてしまった感じです。何だか釈然としないまま空也は帰路に着きました。

善良な小市民(?)の空也からすれば、立花望は犯罪の臭いのする別世界を生きてきた人間です。空也は取材云々とは関係なく立花のことをもっと知りたいという好奇心を抱くようになりました。そして、立花望にたいする好奇心が強くなれば強くなるほど、空也は、得体の知れない世界に近づいているのではないかという、恐怖とも不安ともつかない不思議な感覚にとらわれるのでした。

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2011年2月 6日 (日)

アニメ「バクマン。」・第18話「嫉妬と愛」を観る

マンガ雑誌にマンガが掲載される順番というのは、原則として人気マンガが前の方、人気がないと後ろの方になります。編集の雄二郎さんを相手に福田真太がこういう編集方針は不公平だと言い出しました。掲載順が読者に先入観を与えているというのです。

 「載せる順番をローテーションにすれば、それだけでアンケート結果も微妙に変わってくる。掲載順がマンガに格差を作っている」

というのが真太の主張です。でもね。微妙には変わってくるかもしれないけど、大勢にはそれほど影響はないと思うぞ。

真太は、マンガ雑誌がアンケート結果に頼りすぎるのは、編集部にマンガの面白さを判断する能力がないからだという主張もしました。事実としては確かにその通りです。そうはいっても、判断能力のない編集部に判断能力があるかのように振舞えというのもムリな話です。どんなマンガが面白くて人気が出るかは、神のみぞ知るです。事前には誰にもわからないというのが実情だと思います。雄二郎さんは真太に次のような捨てゼリフを残して新妻エイジの仕事場を出て行きました。

 「雑誌のあり方をあれこれ考えるのは悪いとは言わないが、それは編集者の仕事だ。まず自分の作品に集中することだな」

福田真太の辛辣な意見は雄二郎さんの気分を害したようです。でも、新妻エイジには受けました。新妻エイジが真太の意見に賛同して言いました。

 「アンケートのためだけに描いていたらマンガは終わりです」
 
新妻エイジと福田真太は、「新妻くん」、「福田先生」と呼び合う仲です。この二人はすこぶる気が合うみたいです。

 
新妻エイジのところに福田真太や真城最高がアシスタントに来たことによって、ベテランの中井巧朗も大いに刺激を受けました。中井さんはよどんでいた気分を吹き飛ばしてやる気になってきました。遅れてきた青春です。真太や最高をみていて頑張っていた昔の自分を思い出したのかもしれません。

 「マンガ家に必要なのはしつこく描き続ける根性と体力だというからね。決してあきらめない!!

中井さんに忘れていた情熱が戻ってきました。新作のネームを描く気になったようです。中井さんのキャラが凄みのあるキャラに変わってきました。この人は大器晩成型かな。
 
 
最高は新妻エイジのアシスタントを5話の仕上げを手伝っただけでやめてしまいました。やはり自分のマンガを描かなくてはいけません。最高には早く連載マンガ家になって亜豆に会いたいという気持の焦りがあります。

最高は高木秋人がマンガだけでなく推理小説にも興味があったことを思い出していました。少年マンガは、バトルマンガだけでなく探偵マンガも王道中の王道です。最高は、秋人が苦手なバトルマンガよりも秋人が得意そうな探偵マンガで勝負したほうがいいのではないかと考えるようになりました。そして、そのことを伝えようと秋人に電話しました。

秋人は見吉香耶の家にいました。見吉の家は3階建ての豪邸(?)です。両親は共働きで昼間はいないし、中学生(?)の弟も部活でいません。秋人は見吉の家で見吉のかわりにケータイの恋愛小説を書いていました。ゴーストライターです。最高は秋人のことを心配していたのに、秋人は見吉といっしょで何やら楽しそうです。秋人にとっては(オレたちの)マンガよりも見吉のほうが大事なのかと考えて、最高は少し寂しい気分(嫉妬?)になりました。

 「秋人、こんなこと言いたくなかったけど、なんで見吉といっしょにいるんだ」
 「なんでって、好きだからに決まってるだろ」
 「うっ、でも、それでネームがおろそかになっていたらダメだろ」
 「おろそかって何だよ。オレだって毎日必死にやっている」
 「見吉と見吉の家でかよ」
 「ああ、そうだ。好きな奴といっしょにいたって当り前だろ」

何だか痴話喧嘩のようになってきました。最高は伝えたいことがあったのに伝えることができないまま電話を切ってしまいました。秋人からは「(好きなのに会おうとしない)最高と亜豆がフツーじゃない」とも言われました。

最高は秋人が自分から遠ざかっていくような寂しさを感じていました。亜豆に会いたい、でも亜豆は会ってくれない……最高は思い切って亜豆にメールで問い質しました。

 質問です…
 亜豆さん、怒らないで答えて
 ほしい
 何で僕と会わなくても大丈夫
 なの?

すぐには返事が来ませんでした。亜豆から返事が来たのは翌朝になってからです。

 おはよう
 真城くんとの夢と約束を
 大切にしたいから
 夢が叶って会った方が
 喜びも愛もずっと大きくな
 っていると思うから。

マンガとはいえ何とも禁欲的変態的関係の二人です。

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2011年2月 5日 (土)

うまくつくれましたか? サウザンド・サニー号

 「週刊少年ジャンプ 9号」の特別付録ペーパークラフトです。

P1000004_3

小さいキミは大人の人につくってもらおう!!

焦らず慎重に切り抜こう!!

折り目はしっかり折り曲げよう!!

組み立てには楊枝(ようじ)を使おう!!

失敗した人は次号で頑張ろう!!

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2011年2月 2日 (水)

連続テレビドラマ・1月の視聴率

主な連続テレビドラマの1月の視聴率を調べてみました。1週(1/31/9)、2週(1/101/16)、3週( 1/171/23)、4週( 1/24 1/30)です。

ほとんどのドラマは、回を重ねるごとに視聴率が下がっています。つまり面白くないということですね。

 

タイトル

主 演

1週

2週

3週

4

大切なことはすべて君が教えてくれた

三浦春馬/戸田恵梨香

12.1

11.6

CONTROLE~犯罪心理捜査

松下奈緒/藤木直人

18.4

15.2

13.8

美しい隣人

仲間由紀恵/檀れい

14.3

15.0

9.8

美咲ナンバーワン!!

香里奈

13.2

12.5

11.8

告発~国選弁護人

田村正和

11.9

10.2

10.3

外交官・黒田康作

織田裕二/柴崎コウ

13.3

11.8

11.1

悪党~重犯罪捜査班

高橋克典

13.1

11.8

LADY~最後の犯罪プロファイル

北川景子

13.8

9.3

8.5

6.8

デカワンコ

多部未華子

13.0

12.8

12.1

江~姫たちの戦国

上野樹里

21.7

22.1

22.6

21.5

冬のサクラ

草彅剛/今井美樹

14.5

14.3

12.6

スクール!!

江口洋介

11.0

8.9

8.6

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