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2011年10月17日 (月)

「バクマン。2」・第3話<窓と雪>を観る

中井さんは蒼樹紅とコンビを組んで作画を担当できるのが嬉しくてたまりません。蒼樹紅は大変な美人です。それが中井さんを喜ばせている大きな理由のひとつには違いありませんが、それ以上に中井さんは蒼樹紅の描く世界観やストーリーが気に入っていて、「hideout door」(蒼樹紅/中井巧朗)にマンガ家人生を賭けていました。「hideout door」は連載にはなりませんでしたが、完全なボツでもありません。練り直して再検討です。

担当の相田さんは蒼樹紅に少年誌らしくバトル的要素を取り入れたらどうかと提案しました。これはジャック編集部の意向でもあります。しかし蒼樹紅は相田さんの提案を素直に受け入れようとはしません。

 「あまり内容は変えたくありません。わたしのストーリーが悪いとは思いませんので」

蒼樹紅はマンガを自己表現の手段と考えているようなところがあります。負けず嫌いで頑固でもあります。相田さんが蒼樹紅を扱いかねていたところ、月刊誌ジャックスクエアの茨木編集長が蒼樹紅を引き受けてくれることになりました。茨木編集長は原作・蒼樹紅、作画・間界野昂次(KOOGY)のコンビでスクエアに連載するという話を進めていました。
 

蒼樹紅が間界野昂次と組むという話を福田真太から聞いた中井さんはショックを受けます。ただ事ではありません。ことの真偽を確かめるために蒼樹紅のマンションに出かけていきました。もちろん、部屋へは入れてもらえません。インターホンです。

 「間界野くんと手を組むって本当ですか?」
 「本当です」
 「じゃあ、ボクとは……」
 「やめます」
 「なっ、なんで!?『hideout door』は素晴らしい作品だ。次の連載会議に出せばきっと通る。なのになぜ?」
 「あなたの絵では、わたしのストーリー、世界観は表現しきれません」

こう言われてしまった中井さんは、いくらマンガだからってそれはないだろうという愚挙に出ます。

 「このマンションの裏、公園ですよね。仕事が終わったらあそこで毎日描きます。窓から見えるはずだ。使えるすべての時間を使って描きます。見ててください」
 「やめてください。迷惑です」
 「やめません。蒼樹さんに満足してもらえるような絵が描けるまで、絶対やめません」

冬の寒い夜に懐中電灯を使って公園でマンガの原稿を描くというのがどうもよくわかりません。この中井さんのエピソードは何を意図しているのでしょうか。視聴者としては、中井さんのストーカーまがいの「情熱」に感動したり共感したりはできないと思います。ただ気持悪いだけです。それに変態的中井さんの情熱が蒼樹紅に通じてしまうというのもなんだか現実離れしています。

結局蒼樹さんは間界野昂次(KOOGY)との話を断って中井さんとコンビを続けることになりました。この中井さんのエピソードには、

  どんな美女でも、押しの一手には弱い

そんな教訓が込められているのでしょうか……なんだかなあ。
 

さて、それはそれとして、連載の始まった亜城木夢叶の「疑探偵TRAP」のアンケート結果はどうなったでしょうか。1位で当り前の1話が3位、勝負の2話が速報で8位でした。2話が一桁にとどまったことで、担当の港浦さんは好調な滑り出しに満足しています。しかしサイコーとシュージンは期待が大きかっただけに素直に喜べない結果でした。(発行部数が)日本一の少年コミック誌で簡単に1位が取れるほど現実は甘くはありませんでした。
 
少年向けコミック誌の発行部数

 2825000 週刊少年ジャンプ(集英社) →アニメでは少年ジャック
 1491500 週刊少年マガジン(講談社)
  768334 月刊少年マガジン(講談社)
  763334 コロコロコミック(小学館)
  605000 週刊少年サンデー(小学館)
  332000 ジャンプスクエア(集英社) →アニメではジャックスクエア

部数算定期間(2011年4月~2011年6月)

詳しくは →  http://www.j-magazine.or.jp/magdata/index.php?module=list&action=list&cat1cd=1&cat3cd=14&period_cd=13
 
 
続きは → http://mugigicat.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-7847.html

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アオキが、マクラノコウジと話す。そして、コウジさんがアオキを口説く。速報は、三位だった。おめでとう言われる。シュウジンが、一位で当たり前の一話ではと聞く。ラッコは一位で... [続きを読む]

受信: 2012年2月 2日 (木) 20時22分

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