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2011年11月29日 (火)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「私が恋愛できない理由」・第7話

小倉咲(吉高由里子)は白石拓海(萩原聖人)との密会(?)がばれてしまいました。咲は、「いっしょにいるだけで疚しいことはしていないので不倫ではない」と言い張っています。でも世間ではそういう理屈は通用しません。
 
拓海は不妊の原因が自分にあることを美鈴(稲森いずみ)に告げて、美鈴のもとを去っていこうとします。離婚するつもりなのかどうかはまだわかりません。
 
 
仕事と恋人を同時に失って落ち込んでいた半沢真子(大島優子)は、たまたまひとりで入ったレストラン・ラコントルのシェフ・榎本信司(青柳翔)に優しくされて、新しい恋の相手を見つけたようです。惨めな気持になって落ち込んでいるときに優しくされると、その優しくしてくれた人のことが好きになってしまうというのはごく普通の感情です。ましてその人がイケメンだったりすると運命を感じてしまったりします。
  
真子はレストラン・ラコントルがキッチン・スタッフのアルバイトを募集している貼り紙を見てにんまりしました。真子は料理だけは自信がありました。どうやらそのレストランで働くつもりらしいです。ちなみにラコントルというのはフランス語で、「めぐり逢い」という意味らしいです。
 
 
藤井恵美(香里奈)は、仕事に復帰した前田ひかり(倉科カナ)から、父を説得できなくて長谷川優(田中圭)との結婚がダメになったと報告されました。もちろん、恵美はすでにそのことを知っています。

 「あたし、ずっと羨ましかったんです。優ちゃんと藤井さんのこと。いっつも二人仲良くて、分かり合ってて……二人みたいになりたいって、ずっと思ってました」
 「……」
 「でも、やっぱりあたしには無理だったんです。あせって結婚したいって騒いでおいて、結局自分でダメにして」
 「……」
 「優ちゃんに酷いことしちゃいました」
 「……」
 「藤井さん、今でも優ちゃんのことが好きですか?」
 「えっ?」
 「優ちゃんのこと、よろしくお願いします」

おそらく、ひかりは、恵美が一番言って欲しかったことを言ってくれたと思います。いつもなら慌てて否定する恵美も、ひかりの、素直でストレートな思いやりの言葉にはただ黙って受け入れるしかありませんでした。
 
 
ひかりが恵美には勝てないと思っていたのと同じように、武居大介(小柳友)も優には勝てないと思っていました。優から恵美と仲直りして欲しいと言われて、武居は自分の正直な気持を優に話しました。

 「怒っているわけじゃないんですよ。悪いのは自分のほうなんで」
 「えっ?」
 「勝手にひとりで盛り上がって、付き合い始めちゃって」
 「……」
 「自分、恵美さんのこと真剣に好きでした。だから分かります」
 「……」
 「恵美さんの中で一番は、今も優さんです」

 
「真剣に好きだったから分かる」という武居の言葉には圧倒的な説得力があります。薄々そうではないかと自分でも思っていた優は、日ごろから感じていたことをズバリと指摘されてしまった気分だったと思います。優もまた武居の言葉に反論はできませんでした。
 
 
このようにして優と恵美はめでたく……という展開になるにはまだ早いです。最終回はまだ先です。ここで中盤の新たなライバル(?)が出現することになりました。
 
新興照明会社・STAR LIGHTSの野口進(永井大)です(このドラマは視聴率を上げようと考えているのか、次から次へとイケメンの俳優を繰り出してきます)。恵美が所属するLIGHTING WORKSは、STAR LIGHTSと合同で大がかりなライブの照明を担当することになりました。そして野口の希望でLIGHTING WORKSのチーフは恵美が担当することになりました。恵美にとっては初めてのチーフです。それだけではありません。野口は照明スタッフとしての力を見込んで恵美を引き抜こうとしています。そのうち「好きです」とか言い出して言い寄ってくるに違いありません。でも野口さんは悪い人ではなさそうです。

以下次週。

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2011年11月27日 (日)

「カーネーション」の主題歌はアカペラで

NHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」の溜まりに溜まっていた録画をようやく10月29日まで観ました。面白かったです。小原糸子役の尾野真千子が生き生きしていて「Mother」のときの継美の母親役だったときとはえらい違いです。尾野真千子はもう30歳ですが、たしかに女学生の役をやってもそれほど違和感がありません。女優って恐ろしいね。

女学生のころの糸子は落ち着きがなくせっかちでいつも走っていました。でも、糸子が着物姿で走る時のフォームは実に美しいです。糸子の走りを見ていたら、日本の着物の美を再発見したような気分になりました。

ドラマの内容に関しては、とにかく面白いです。最近の朝ドラの中でも一、二を争う面白さではないでしょうか。ただ、ちょっと問題がありそうなのが椎名林檎が歌っている主題歌です。

作家で五感生活研究所の山下柚実氏が「カーネーション」の主題歌に違和感を持たれる理由を次のように解説してくれています。

朝ドラ『カーネーション』主題歌に違和感持たれる理由を解説

NEWS ポストセブン 11月27日(日)16時5分配信

NHK朝ドラ「カーネーション」の、椎名林檎のボーカルが凝っている。ちょっとかすれたような高い声と裏声とを微妙に使い分け、大正から昭和にかけての時代のレトロ感が増幅される。だが、一方で、この主題歌に「そぐわない」「曲に違和感がある」といった声が出始めている。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が考察する。

* * *
椎名林檎の最新シングル、『カーネーション』。

「Musicランキング.com(ロック部門)」でも、首位を競い合う勢いです。それもそのはず、今ぐんと視聴率を伸ばしているNHK朝の連続ドラマ小説『カーネーション』の主題歌として、毎朝テレビから流れてくる旋律なのです。

ドラマの舞台設定は、大正~昭和の時代、大阪・岸和田の商店街。その時空間にピタリあわせるように、主題歌もレトロ風の不思議な曲調です。バイオリンなどのストリングス、ハープの優雅な音をバックに、たゆたうような、ゆったりとしたワルツ調。

椎名林檎のボーカルが、凝っています。ちょっとかすれたような高い声と裏声とを微妙に使い分け、息づかいを際立たせ、ポツポツと語りかけるように歌う。それによって不思議なレトロ感がより一層、増幅されていきます。

この曲の雰囲気がドラマ空間にぴったりはまっていて、私には心地が良かったのですが、実は、このドラマのために書き下ろされた作品だと知り、なるほど、と納得。

ところが。新聞の投書欄やテレビ批評には、「ドラマの内容はいいのに椎名林檎の主題歌がそぐわない」「曲に違和感がある」といった声が、明確な根拠の示されないまま、いくつも掲載されています。

いったいなぜ、そうした批判が出るのか? その「違和感」は、どこから来ているのか? 興味をそそられました。推察してみるに、椎名林檎の「歌い方」に、是非が分かれる理由が潜んでいるのではないでしょうか。

ボーカルは意図的に声を高くかすれさせたり、言葉の音と音の間を切って、息づかいを残し、独特の不安感やざらつきを出している。それが、「わかりにくい」「そぐわない」「しっくりこない」という批判のもとになっているのでは。

はっきり言って、NHK連続テレビ小説の主題歌に、「あいまいさ」「不安感」を多くの人は求めていないのでしょう。もっとシンプルな「家族の感動物語」をそのまま歌いあげてほしい。そう願っている、正当派の欲求なのでしょう。

家族の物語に、不安感や神秘はいらない。そういう視聴者も多い。しかし一方で、不思議な主題歌が、より一層ファンタジー感覚を際立たせ、物語世界を膨らます効果を発揮してもいるのです。

お定まりの「理想の家族」像や現実世界とはちょっと離れた、「お芝居的空想空間」を、この歌の神秘性が力強く下支えしている、とも言えるのです。

みなさんはいかかでしょう? 私は後者の、「不思議感覚」に一票入れたいと思いますが。

「カーネーション」の主題歌は、ミキシングがよくないというか、音のバランスに問題があるのだと思います。

この主題歌はどの程度のボリュームで聴くかによって印象が相当違ってきます。

ボリュームを上げて聴くとそれほど問題はありませんが、普通のボリュームで聴くとバックの演奏が強くなってしまってせっかくのボーカルがバックの演奏に埋もれてしまいます。その結果、歌詞が聴き取れなくなってなにを歌っているのかわからなくなります。スローテンポの曲で歌詞が聞き取れないというのは最悪です。主題歌が不評なのはこのあたりに原因があるのだと思います。

主題歌でレトロ感やあいまいさや儚さを強調したいなら、バックの演奏をもう少し弱くするか、場合によってはアカペラでもいいのではないかと思ってしまいます。私の場合、主題歌を聴くときはボリュームを上げて、ドラマが始まったらボリュームを下げるようにしています。

山下柚実氏が普通の人が感じる違和感を感じないのは、おそらく耳がいい(=聴力が優れている)からだと思います。それをいっちゃあおしまいか…。

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「バクマン。2」・第9話<再開と下位>を観る

「疑探偵TRAP」の連載は再開されましたが、亜城木夢叶を待っていたのは厳しい現実でした。サイコーとシュージンは港浦さんから不吉なニュースを知らされます。

「少年ウィーク」(ジャックのライバル誌)に本格的推理作家が原作を担当する推理マンガ「推理屋 明智五助」がスタートするというのです。さらに、TRAP再開の次の号からはジャックでも響恭太郎の「怪盗チーター」がはじまります。休載予定だったTRAPが連載再開となったため、ジャックには推理マンガが2本載ることになってしまいました。

再開されたTRAPのアンケート結果がどのように推移したかというと、巻頭カラーだった20話は4位だったものの、「怪盗チーター」と競合するようになった21話は12位、22話は14位でした。

せっかく連載を再開したのに早くも連載打ち切りを心配しなくてはいけなくなってきました。実際に次の連載会議には危ないと宣告されてしまいます。描きためた原稿をそのまま載せていればいいという状況ではなくなってきました。

何か改善策を考えなくてはいけません。そこで、シュージンは、今まで貰ったファンレターを全部読んで、そこに書かれている意見を取り入れることにしました。しかし、シュージンのネームは港浦さんからダメ出しされてしまいました。

 「なんだこれは。誰に話を考えてもらった」
 「ぼくが考えたんですけど…」
 「ふざけるな。これは高木くんのネームじゃない」
 「本当に考えたのはぼくです。ただ、今まで貰ったファンレターを全部読んで意見を取り入れてみたんです」
 「そういうことか。一番やっちゃいけないことだ。自分の作品、感性にぴったりと合ったアイディアなら取り入れていい。むしろそういう姿勢は持つべきだ。しかし、何でもかんでも取り入れるとこういう支離滅裂なものになる。ファンの要望にばかり応えていたら、それは亜城木夢叶の作品じゃなく、ファンが作った作品だ。それに、ファンレターを送ってきてくれているのはほとんど女の子だろ。でもなあ、君たちが掲載しているのは少年ジャックなんだ。女の子のファンがいるとしても、それはあくまで少年マンガに魅了された女の子たちだ。面白い少年マンガを作る、それがジャック作家の仕事だ」

次の連載会議までに描きかえられるのは26話から30話までの5話です。今のシリーズが完結する28話までは変更しないで残りの29話と30話で勝負しようというのが港浦さんの提案でした。

 「(29話と30話で)自分たちが一番面白いと思うものをおもいっきり描くんだ」

シュージンとサイコーに説教する港浦さんがなんだか服部さんみたいになってきました。
 
 
しかし現実は非情です。アンケート結果の改善はみられず、「疑探偵TRAP」は12月の連載会議でついに打ち切りが決まってしまいました。蒼樹紅・中井巧朗の「hideout door」も連載打ち切りです。

サイコーは亜豆美保に連載打ち切りの報告をしました。亜豆からメールが返ってきました。

  お疲れ様

  中学の卒業式の日
  「ずっと待ってる」
  って言ったけど…
  40歳までには
  結婚したいです!!
  もちろん真城くんとheartheart

ハートがふたつっていうのがいいね。
 
 
続きは → http://mugigicat.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-51b1.html

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2011年11月26日 (土)

手島愛 NHKを名誉毀損で訴える!?

グラビアアイドルの手島愛という人がNHK・Eテレの料理番組「楽ごはん」に出演しました。手島愛は"愛がいっぱいIカップ"というキャッチフレーズで活躍しているグラビアアイドルで、栄養士の資格も持っているそうです。

NHK「反省」胸元強調のグラビアアイドルが料理番組

スポニチアネックス 11月24日(木)22時27分配信

 NHK・Eテレの料理番組「楽ごはん」に今月中旬、胸元の大きく開いた服にエプロン姿のグラビアアイドル手島優が出演していたことが分かり、金田新・放送総局長は24日の定例記者会見で「今回は(度を)越してしまった。反省している」と述べ、不適切な演出であったことを認めた。記者からの質問に答えた。

 番組は、タレントや料理研究家らが週替わりで講師となり、毎日1品ずつ料理の作り方を紹介。“愛がいっぱいIカップ”というキャッチフレーズで活躍、栄養士の資格を持つ手島は、11月第3週の講師として登場した。番組の冒頭で、本人を紹介するビキニ姿の映像も流れた。

 新山賢治理事は「NHKはお高くとまっていて、とっつきにくいイメージがあったので、目線の低い新しいNHKにしようと思ったのかもしれないが、私の目からみたら小ざかしい演出」と制作現場に苦言を呈した。

手島愛は、

  「巨乳は、少年の夢、男のロマンだ!!」

と考えて頑張っていたのに(たぶん)、「小ざかしい演出とはなにごとですか。あんたがたの苦言のほうがよっぽど小ざかしいです。製作現場に苦言を呈する前に手島愛に謝罪するほうが先だと思うのですが、そういう意識はまるでないんだよね。手島愛は職業差別の名誉毀損でNHKを訴えちゃえばいいのにね。でも、長いものには巻かれておいた方が無難かも…厭な渡世です。

NHK・Eテレで放送中の「バクマン。2」に出てくる見吉香耶は巨乳が魅力の女子高生です。見吉の巨乳に癒されてシュージン(見吉の彼氏)が幸せな気分になるシーンもこれでご法度になってしまいました(たぶん)。どこかのクソババアが抗議の電話でもすれば、NHKのお偉いさんは「バクマン。2」にまで苦言を呈する愚挙に及ぶかもしれません。いい加減にしてもらいたいです。

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2011年11月25日 (金)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「蜜の味~A Taste Of Honey~」・第7話

「蜜の味~A Taste Of Honey~」は池澤雅人(ARATA)が帰国した第6話から俄然面白くなってきました。伏線が多く人間関係が複雑ですが、夏目漱石ばりの心理劇が展開されています。漱石の小説は倫理観の臭みがありますが、このドラマにはそれがないのがすごいです。
 

彩(菅野美穂)は、直子(榮倉奈々)が岩手に出張になっていることを知っています。出張と偽って本当は雅人といっしょに池袋の播磨外科病院で秘密のオペに参加していることも突き止めました。

そのことを知った上で、則杉康志(溝端淳平)にカマをかけました。

 「森本さん、よかったわね。池袋の播磨外科病院でのオペが成功したみたいで」
 「えっ?」
 「彼女、特別チームに選抜されて、オペに参加したんでしょ?」
 「森本は岩手に主張中ですが」
 「……」
 「播磨外科病院のオペって何ですか?」
 「何でもないわ。ごめんなさい」

彩は、直子が結婚するかも知れない同棲中の則杉にも本当の事を話していないことを確認しました。おそらく彩の予想通りだったと思います。直子を意識するとなぜか彩の心は乱れます。彩の心に再び直子と雅人にたいする嫉妬の感情が広がってきました。彩は雅人との離婚に同意しても、雅人がほかの誰かを愛することには耐えられません。

 「雅人が禁断の愛に溺れるなら、雅人と離婚はしない」

彩はあくまでも結婚という事実によって雅人を縛ろうとします。
 
 
則杉は自分の知らない事実を彩から聞かされて、前々から感じていた直子が何かを隠しているという疑念がいよいよ深まりました。直子にメールすると、直子からはまるで岩手にいるかのような返信があります。しかしもう則杉には直子が信じられなくなっていました。

10日間の「出張」から帰宅した直子は、岩手のおみやげまで用意して則杉の前ではあくまでも岩手から戻ったかのように装っていました。しかしもうバレていました。騙されたことに腹を立てた則杉は直子を問い詰めました。

 「なんで騙したんだよ」
 「患者の秘密を守るの、大事な仕事のうちだもの」
 「いくら守秘義務があったって、オレまで騙さなくていいだろ」
 「康志を傷つけたことは、悪かったと思ってる。でも、康志がわたしと同じ立場だったらやっぱり同じようにしたと思う」
 「直子には言うよ、オレは」
 「本当に誰にも言えなかったの」
 「ほんとうに誰も知らないのか」
 「知らないわ」
 「病理の池澤准教授は知ってたぞ。播磨外科病院でオレに言えないオペしてるって、あの先生から聞いたんだから」
 「池澤准教授は知ってるの?」
 「オレのほうが聞きたいよ。なんであの先生まで知ってんのかって」

このシーンは、8年ぶりに雅人が現れたことによって、直子の則杉への気持が冷めてしまった感じが実によく出ています。溝端淳平くんも目で演技をするようになりました。学芸会みたいだった「赤い糸」のころに比べるとずいぶんと役者らしくなってきました。

直子は、あの謎の電話は彩からのものだったと悟ったと思います。彩は則杉の疑念に火をつけることによって、直子と則杉の仲を引き裂こうとしたのかもしれません。怖い女です。

池澤雅人は二度と日本には戻らないつもりでいましたが、留学を勧めてくれた滝ノ原教授(升毅)から日本に戻って来て欲しいと要請されたため、また東和医科大学で働くことになりました。内心日本が恋しかったみたいです。これで、禁断の愛を封印していた結界が破られました。状況は8年前に逆戻りです。とにかく直子と雅人が二人だけでいると、禁断のオーラがすごいです。

 
彩は細川裕司(山崎樹範)とダーツバーで飲んでいました。この二人がいっしょでもだれも不倫だとは思いません。不倫のオーラがまったくないもんね。彩の旧姓は原田のため、同期の細川からは「ハラ」と呼ばれています。細川は不倫相手の頼陽華(木村文乃)のことをさかんにこぼしています。

 「あいつもハラみたいだと思ったんだよな、最初は」
 「頼さん?」
 「キリッとしてて、若いころのハラみたいだと思った。それなのに、深くなったら、毎日、離婚しろ、離婚しろ、それしか言わないんだから、もうフラフラだよ、オレ」

細川の妻は妊娠していて出産も間近です。もう離婚はできません。彩は早く頼陽華と手を切れと勧めますが、頼にも未練がある優柔不断の細川はグズグズしています。

 「もうどうしていいかわかんないよ」
 「早く決めないとどっちも失うわよ」
 「だけどさ、頭でわかっていても割り切れないのが人間だろ。そりゃ、ハラみたいにサバサバ割り切れんのはかっこいいけど。なあ、寂しくないか」
 「……人間は、誰でもみんな寂しいものよ。細川くんだって、奥さんからも頼さんからも愛されているけど、どっちにもあなたの苦悩や悲しみは理解されていない。そうでしょ?」
 「まあな」
 「人間なんて、存在自体が寂しいもんなのよ」
 「……達観してるね」

この後、彩がひとりで誰もいない明かりの消えた部屋に入っていくシーンが続きます。この世には、誰もいない暗い部屋に帰っていくことが寂しくてたまらない人間と、そういうことに何も感じない人間と、2種類の人間が存在します。彩は強がっていても前者のようです。達観しているように見えるのは精一杯のやせ我慢です。
  

 
彩は何を考えたのか、頼陽華を自宅へ呼びました。おそらく深夜です。彩がいよいよレズビアンに走ったかと思いましたが、そうではありませんでした。

彩は、直子の親友である頼をそそのかして、どんな患者の手術だったのか、滝ノ原教授もいっしょだったのか、どこに宿泊していたのか、播磨外科病院での秘密のオペのことを調べさせようとしました。

 「夫は日本に帰らないつもりでピッツバーグ大に行ったのに、なぜ帰る気になったのか……あたしはそこが知りたいし」
 「それも森本さんに訊くんですか?」
 「彼女に訊けばわかると思うの?」
 「いえ、そういうことではないんですけど」

戸惑ったような頼の様子に彩の第六感が反応しました。

 「もしかして、あなたはわたし以上にいろいろなことを知っているわね」
 「えっ?」

頼はとぼけようとしましたが、頼を見つめる彩の瞳が妖しく光りました。怖いよ~。
 

   

雅人は直子と則杉が暮らしているマンションに押しかけることにしました。則杉が、不倫にたいして過激な考え方(好きになったら常識の壁なんて超えてしまう)をしている直子のことをこぼすと、雅人が(偉そうに)たしなめました。

 「則杉くんは、女性に幻想があるね」
 「えっ?」
 「いいじやないか、そういう大胆な意見を堂々と言えたほうが魅力的だし、意思があるということは大人だということだよ」
 「それはそうですけど」
 「自我のない女性は長くいると飽きるよ」

則杉は学生のころ夏休みに牛窓まで直子に会いに行って1時間で振られたときの話をしました。当時直子には好きな人がいたのではないかと気になっていて、それを雅人に訊こうとしたのです。まさか「それはオレだよ」というわけにもいかないで、雅人は適当に誤魔化してしまいました。 

 

今日は実家に帰るということで則杉は雅人といっしょにマンションを出ました。ひとり残された直子のところに頼がやって来ました。

 「今あたし、うちの准教授のところに呼ばれたんだけど、あの人何か恐ろしいこと考えているから気をつけてよ」
 「えっ?」
 「細川先生には8年も経ったから籍抜いてもいいとか言ってたくせに、実は、モリモリ(直子)と夫(雅人)のこと探ってる」

直子とライライがふたりだけの秘密の話をしているところに、ケータイを忘れた則杉が戻ってきました。

 「あの人、離婚する気ないよ」
 「だけど池澤先生もうちの両親に離婚するって報告したらしいけど。それに離婚しようがしまいが、わたしのなかで池澤先生のことはもう終わってるのよ」
 「ホントに?ピッツバーグ大にいるならそうかもしれないけど、いっしょに外科にいてヤバくない?」
 「だって、あたしたちは叔父と姪よ」
 「でも、8年前は本気で好きだったじゃない」
 「8年も前のことだわ」
 「バリバリ不倫しているわたしがこんなこというのもずうずうしいけど、モリモリが8年前に戻ったら……恐ろしいことが起こると思う」
 「ホラーみたいな言い方しないでよ」
 「則杉くん以外の人を好きになってもいいけど、池澤先生だけはダメ」

ふたりの密談(?)は終わりました。直子はライライを送っていこうとした時、ドアの内側に青ざめて立っている則杉にバッタリ出くわしました。則杉は、誰もいないと思って話していた直子とライライの密談をすべて聞いていました……。

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2011年11月24日 (木)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「家政婦のミタ」・第7話

亜須田恵一(長谷川博己)は同僚(?)の名取(関戸将志)に暴力をふるって会社をクビになってしまいました。

育ち盛りの子どもが4人もいて会社をクビになったら家政婦どころではないと思うのですが、恵一はお金の心配をしている様子がありません。けっこうな家に住んでいるのに住宅ローンもないみたいです。会社をクビになっても生活に困らないだけの資産があるのでしょうか。ミタさんの謎よりも亜須田家の家計簿がどうなっているのか、そちらのほうが気になってきました。

それから、このドラマには凪子(大家由祐子)の父親(平泉成)や妹(相武紗季)は出てきますが、恵一の親兄弟は一切出てきません。恵一の両親はまだ生きているのでしょうか。恵一には、資産家の娘と結婚した肩身の狭い婿養子のような雰囲気が漂っています。


さて、第7話です。希衣(本田望結)は幼稚園のおゆうぎ会で「オズのまほうつかい」をやることになりました。ドロシー役は希衣です。主役です。お父さんにも見に来て欲しいと思った希衣はミタさん(松嶋菜々子)に恵一の都合を聞いてくるように頼みました。

 「おゆうぎ会に必ず行き、子どもたちを愛していると証明するから、心配するなとおっしゃってました」

これがミタさんの伝言ですが、恵一のセリフにしてはやけに自信たっぷりです。海斗(綾部守人)から「とりあえずそういっておけと言われたんじゃないの」と問い詰められて、返答に窮したミタさんは黙ったまま席をはずしてしまいました。
 
 
おゆうぎ会の前日、会社をクビになった恵一はミタさんを呼び出して会社に戻れるようにして欲しいと頼みました。さすがのミタさんにもそれはできません。次に時間を戻してくれと頼みました。ますます無理です。頼めばなんでもやってくれるミタさんでもできないこともあります。

 「あしたのおゆうぎ会、中止にしてくれませんか。おゆうぎ会が延期になれば、それまでに何か子どもたちに許してもらえる方法が思いつくかもしれません」

これならやってやれないことはありません。恵一の依頼を引き受けたミタさんはおゆうぎ会の会場に乗り込んでいって、舞台のセットをメチャクチャに壊してしまいました。しかし、それは恵一の夢でした(「金色夜叉」かよ)。

ミタさんがおゆうぎ会を中止するために実際にやったことは、予告電話でした。

 「おゆうぎ会を中止しないと、幼稚園を爆破する」

みさわ幼稚園にはパトカーが出動して大騒ぎになっていました。いたずらだとわかっておゆうぎ会は続けられましたが、恵一は警察でお説教です。連帯責任(?)ということで希衣は主役を降ろされてしまいました。

結(忽那汐里)たちに恵一がどうしておゆうぎ会を中止しようとしたのかと訊かれたミタさんは、次のように見たままを話していました。

 「会社をクビになり、希衣さんの石もなくし、もう子どもたちに愛を証明する自信がなくなったと泣いていらした」

子どもたちは恵一にたいしてだいぶ寛容になっています。家でおゆうぎ会をやるから見にくるようにと恵一を誘ってくれました。子どもたちに暖かく迎えられた恵一はようやく父親としての自覚が少し出てきました。結とふたりで凪子の実家に出かけて行って、養子の話はきっぱりと断ってしまいました。
 
 
今回、ミタさんの過去が少し明らかになりました。ミタさんには、旦那と息子がいましたが、ミタさんの落ち度で死なせてしまったようです。旦那の母親から「あんたが殺したのよ!息子と孫を返して!!」となじられ、「もう、謝らなくていいから、死ぬまで二度と笑わないで」と申し渡されていました。律儀なミタさんはそれで笑わなくなってしまったようです。

亜須田家の子どもたちには「ミタさんを笑わす会」というのを作って欲しいです。お願いして笑ってもらうのが無理なら、イヤでも笑わせてしまうのです。談志師匠の落語を聞いてもミタさんが笑わずにいられるかどうか試してもらいたいです。

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2011年11月22日 (火)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「私が恋愛できない理由」・第6話

小倉咲(吉高由里子)は別れたはずの白石拓海(萩原聖人)といつのまにかまた親しくなっていました。今度はバッティングセンターです。

 「あたしたちが、もともと知り合いだったって、美鈴さんに言ったの?」
 「いや、なんか、変に誤解されるとやだから」
 「そうか。言う機会逃しちゃったね」
 「……」
 「こんなふうに会ったりするのって、不倫になるのかな?」
 「えっ?」
 「あたし、不倫はしない主義なんだけど」
 「不倫じゃないでしょ。だって、おれたちなにも疚しいことは」
 「してない」

おいおいご都合主義もいい加減にしなさいよ。今現在が疚しいじゃありませんか。「変に誤解されると」ではなくて「本当のことを知られると」でしょうが。美鈴(稲森いずみ)に嘘をついていても疚しくないと言い張るのって、ずうずうしくありませんか。

 「あたしたち、美鈴さんに悪いことしてんのかな」

わかってんじゃないの。

白石美鈴は子どもが欲しいのになかなか授かりません。美鈴は39歳です。年齢的に出産できるタイムリミットが迫っています。不妊症は女性の側だけに原因があるのではなく、男性の側に原因のある不妊症もあります。美鈴は産婦人科の先生から夫の拓海も検査するようにと勧められました。美鈴から検査の話を聞かされた拓海は、密会(?)帰りの疚しさもあってか、困惑しながらも素直に検査を受けることにしました。

 「精液検査の結果、精子の数、運動率、奇形率、いずれも基準に達していませんでした。残念ですが……自然妊娠は難しいかもしれません」

これが拓海につき付けられた検査結果です。医者ははっきりとは断言はしませんが、不妊症の原因は拓海にありました。残酷な事実です。

 
 

山本正(平岡祐太)は半沢真子(大島優子)と会う度にやりたがります。痛いだけで感じない真子はそれが辛くてたまりません。「回数を減らしてほしい」とお願いしたところ、山本が怒りだして別れ話になってしまいました。山本は嫉妬深くてストーカーやDVが似合う男です。自分の方から簡単に別れ話を持ち出すようなタイプではないと思うのですが、なぜかそういうことになってしまいました。

真子は派遣社員ですが、複数の男性社員と関係している淫らな女と噂されるようになり、派遣先の会社を契約期限前にリストラされてしまうことになりました。会社がこいつをリストラしようと考えれば、理由なんてあとからいくらでも見つけられます。指示したことしかやらないといっては責められ、指示しないことをやるといっては責められる……どうすりゃいいのさ思案橋。眞子はもともと組織替えによる人員整理の対象だったんですね。

 
 

武居大介(小柳友)は藤井恵美(香里奈)に交際を申し込んでOKしてもらいました。そしてそれなりにデートもしているのですが、恵美が長谷川優(田中圭)と楽しそうにじゃれあっているのを見てしまいます。武居は恵美にとって自分が一番というわけではないと感じるようになります。

武居は恵美を週末の剣道大会に誘いました。第28回関東警察剣道選抜大会です。武居は個人戦の優勝候補です。自分が出る試合を恵美に観戦してもらおうというのです。

 「今年は優勝してトロフィーを恵美さんにプレゼントしたいと」
 「プレゼント?」
 「はい。それで、もし優勝できたらお願いがあるんですが……」
 「はい」
 「ぼく、一番になれませんか」
 「えっ?」

武居は真っ直ぐ恵美のほうを向いているのに、恵美は真っ直ぐ武居のほうを向いてくれてはいません。武居は、恵美の心の中の親密度のランキングでは優が一番で自分は二番以下だと考えています。優の話をするときの恵美の楽しそうな表情は武居には絶対に見せてくれない恋する乙女(?)の表情です。こういうのって何となくわかるものです。

なんとか一番になりたいという思いが募って、武居は意味不明のことを口走ってしまいました。しかし恵美にはなんのことだかわかりません。恵美がわかってくれなければ、詳しく説明するのも野暮です。武居はあいまいに誤魔化してしまいました。

この剣道大会にはお兄ちゃんの彼女が見たいということで武居の妹の美奈子(疋田英美)もついてきました。武居がトーナメントを順調に勝ち進んで、いよいよ決勝戦というときに、恵美のケータイに高橋健太(中尾明慶)から電話がありました。長谷川優(田中圭)が事務所でひとりで飲んでいるというのです。

 「なんかすげえ酔っ払ってて、いつもと違う感じなんスよね。藤井さんちょっと様子見に行けないスか」

高橋からそう言われても、これから決勝戦だというのに席を外すわけにはいきません。恵美は無理だと断ってしまいます。電話では断ったものの、最近の優が暗くてどこか落ち込んでいる感じだったのは恵美も気になっていました。

優は、実家の病院を継がなくてはいけない前田ひかり(倉科カナ)から涙ながらに正式に婚約解消の話をされていました。優にはひかりの辛い気持がよくわかります。ひかりの父親から「(安月給の)君にはひかりを幸せにすることはできない」と断言されても、「そんなことはありません」と言い切る自信もありません。優はひかりとの結婚を諦めることにしていました。

恵美は胸騒ぎがして、居ても立ってもいられなくなりました。こういう時って、無意識のうちに勝手に体が動いてしまいます。気がつくと、恵美は決勝戦の途中で会場を抜け出していました。優がいる事務所にまっしぐらです。

武居は剣道も恋も準優勝に終わってしまいました。武居は恵美が忘れたカギを事務所に届けに行って、恵美と優が肩を寄せ合って寝ている現場を目撃してしまいます。武居が自分は一番にはなれないと自覚した瞬間です。このふたりも別れ話を持ち出したのは武居のほうからでした。

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2011年11月20日 (日)

「バクマン。2」・第8話<リコールとコール>を観る

班長の相田さんと吉田さんが佐々木編集長のところに青ざめた顔をしてやってきました。

 相田 「新妻エイジ、平丸一也、福田真太、蒼樹紅/中井巧朗組、疑探偵TRAを休載するなら自分たちも休載することで編集長に抗議すると…」
 佐々木「つまりボイコットか」
 相田 「はい。もちろん最後まで説得します。しかし、彼らの決意も固く…」
 吉田 「このままだと確実に休載になります」
 佐々木「原稿が落ちれば、それは担当の責任であり、突き詰めれば編集長である私の責任だ」
 相田 「いえ、ですから、編集長がTRAPの休載をとりやめれば、4組とも描くと…」
 佐々木「TRAPの休載は決定だ。その4組が原稿を落とさないよう最善の努力をしろ」

来年の4月まで疑探偵TRAを休載する、なんていう決定はマンガ家も編集部員も納得しないことぐらい佐々木編集長にはわかっていたはずです。佐々木編集長は抗議が出ることを想定して最初から落としどころを考えていたと思います。それでも集団ボイコットは想定外だったかもしれません。

 
サイコーは病室でセッセと原稿を描いています。シュージンと見吉香耶とサイコーの母親が付き添っているところに港浦さんがやってきました。さらに亜豆美保も来ました。亜豆の顔を見るとみんなはそそくさと病室から出ていってしまいました。気を利かせているつもりです。病室を出るとき、見吉香耶が言いました。

 「ふたりっきりにしてあげるんだから、チューしなさいよ。チュ~

病室はサイコーと亜豆のふたりだけになりました。見吉が変なことを言うもんだから、サイコーはいつにも増して緊張していました。簡単な手術だから99%大丈夫というサイコーに、亜豆は万が一の残りの1%を心配していました。

 「わたしたち、高校3年だよね」
 「うん。で、なに当り前のこと言ってるの?」
 「香耶、さっき……」
 「あぅ。ま、まさか…あ、亜豆さん、もしかして、1%でもぼくが死ぬかもしれないから…」
 「えっ?何言ってるの。死ぬなんて思っていない。なんでそんなこというの?」
 「ご、ごめん。死んだらキスもしない、あああ……」←これサイコーの妄想です。

 「そうじゃなくて。あたし、おかしいのかなって。真城くんとキスしたいと思わない。あ、じゃなくて、したいと思ったことない」
 「わかる気がする」
 「ホント?」
 「ぼくも亜豆さんといると、頭の中真っ白っていうか、そういうこと、まったく考えない。ただふたりでいると幸せっていうか…」
 「よかった。あたしもそんな感じ」
 「これって、本当によかったんだろうか。亜豆さんに失礼みたいな気が……」
 「よかったんだよ」

こんな清い(?)会話をしていられるのも今のうちです。昔の人は言いました。「恋とは」「美しきことを夢みて、穢(きたな)き業(わざ)をするものぞ」(太宰治)
 
 
さて、サイコーの手術は無事に終わりました。サイコーは「疑探偵TRAP」の載っていないジャックの最新号(33号)のページをめくっていて異変に気づきました。「疑探偵TRAP」だけでなく、「CROW」、「KIYOSHI騎士」、「ラッコ11号」、「hideout door」も載っていないのです。

連載マンガの5作品同時休載というのは前代未聞の珍事です。月曜日に33号が発売された途端、問い合わせやら抗議やらで、ジャック編集部の電話は鳴りっぱなしでした。
 
 
「疑探偵TRAP」の休載に福田真太や新妻エイジが抗議をしていると知ったサイコーは、病室にふたりを呼んでもらうことにしました。サイコーはTRAPの連載再開は退院後ということでかまわないからボイコットはやめるようにふたりにお願いしました。

ただし退院後すぐにTRAPが連載を再開するには佐々木編集長の了解が必要です。その了解はまだ得られていません。佐々木編集長は雄二郎さんが首をかけて説得することにして、とりあえずボイコットは中止することになりました。もし裏切ったら福田真太が雄二郎さんの首を絞めるそうです。

しかし佐々木編集長は頑固です。雄二郎さんがどんなに説得しても「TRAPの再開は亜城木夢叶が高校を卒業してから」という方針を変えようとはしません。

港浦さんは、佐々木編集長を説得するために、かつて服部さんが使った手を思い出していました。入院中のサイコーは連載しているつもりになって今まで通りのペースで原稿を仕上げています。3ヶ月も入院していれば10話分ぐらいの原稿は完成します。学校へ行かなくていいから楽だよね。
 
 
3ヶ月が過ぎて9月15日になりました。サイコーが退院する日です。サイコーは家に帰るよりも先にジャック編集部に行くことにしました。入院中に描き上げた原稿を持って佐々木編集長に連載再開のお願いに行くのです。

すでに仕上げられた11話分の原稿が佐々木編集長の前に置かれました。これだけあれば、今年いっぱいの連載は大丈夫です。高校卒業までは2週間に1本のペースで描いても週刊誌の連載は続けられます。

 「叔父さん、川口太郎は言ってました。連載するまでは、自惚れ、努力、運。連載を勝ち取ってからは、体力、精神力、最後は根性
 「川口太郎はスポ根の読みすぎだな」
 「……」
 「わかった!亜城木夢叶、根性のギョク稿、ありがたく頂戴する。『疑探偵TRAP』をできる限り早く再開させる!」

 
 
佐々木編集長は、亜城木夢叶の根性に敬意を表して「疑探偵TRAP」の早期連載再開を確約しました。雄二郎さんも福田真太に絞め殺されなくてすみました。この連載再開を一番喜んだのは、なんと、服部さんでした。服部さんは、サイコーとシュージンの肩を抱いて男泣きして祝福してくれました。大の男が泣くんじゃねえよ。
 
 
続きは → http://mugigicat.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-11f3.html

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2011年11月18日 (金)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「蜜の味~A Taste Of Honey~」・第6話

このドラマの特徴は、ほとんど善人が出てこないことです。あえて善人といえるのは岡山の牛窓にいる森本直子(榮倉奈々)の両親ぐらいなものです。
 
 
東和医科大学の消化器外科の滝ノ原教授(升毅)と病理学教室の霧島教授(佐野史郎)は次期医学部長の座を争うライバルです。直子は滝ノ原教授に呼ばれて、なにかミスをしたのではないかと恐る恐る教授の部屋に入っていきました。

直子は滝ノ原教授から1枚のCT画像を見せられました。教授自身の画像です。教授は胆管癌に罹っていました。病気であることが発覚すると医学部長選は著しく不利になります。滝ノ原教授は医学部長選挙までに別の病院に入院してひそかに手術をするつもりでいます。その間は出張扱いですが、出張ということでごまかせるのは10日が限度です。10日以内に手術をして退院するためには優秀な執刀医が必要です。滝ノ原教授は執刀医として米国から池澤雅人(ARATA)を呼び寄せていました。雅人にとっては8年ぶり帰国です。直子は滝ノ原教授から雅人の助手としてオペに入るよう命じられました。
 
 
帰国した雅人は8年ぶりに彩(菅野美穂)と再会しました。雅人と彩はいまだに戸籍上は夫婦です。8年が経過してようやく彩は雅人との離婚に同意しました。

 「今思うとあたし、8年前はおかしかったかも。昔あなたが言ったことは正しかったわね。わたしは研究がなにより好きみたい。今が一番自分らしいと感じるもの。いろいろあったけど、これ(離婚)が一番いい選択よね」

離婚届は彩が提出することになりました。このまま終わってくれればお互いに納得した明るい(?)離婚が成立するのですが、どうもまだひと波乱ありそうです。
 
 
直子は岩手に出張ということにして、滝ノ原教授の手術が行われる播磨総合病院の近くのホテル(マリナーズコート)に宿泊することになりました。雅人に送られてホテルの前でタクシーを降りた時に、直子はライライ(木村文乃)と細川裕司(山崎樹範)にバッタリ出くわしてしまいました。タクシーの中に雅人がいたのも見られてしまいました。

ライライに「何やってんの!?」と問い詰められて、直子は申し開きをしなくてはいけなくなりました。

 「今、池澤先生とわたしは教授の命令で秘密のプロジェクトをやっています」

直子が話せたのはここまでです。これ以上の詳しい説明はできませんでした。ライライと細川が納得してもしなくてもこれでおしまいです。

翌日、彩は細川から週刊誌並みの脚色で森本直子と池澤雅人が付き合っていると聞かされました。おまけにふたりで仲良く秘密のプロジェクトをやっていることも。直子と雅人の過去については何も知らないはずの細川の話だけに信憑性があります。

彩は「ホテルマリナーズコート」をネットで検索してみました。場所は池袋駅の西口です。ホテルマリナーズコートの近くに播磨外科病院がありました(実際にネットで検索すると、池袋駅周辺には夥しい数の病院がありますが、この付近の山手通り沿いに病院はありません)。

彩は次に「播磨外科病院」を検索しました。病院長の播磨孝之は東和医科大学の出身で専門は消化器外科です。雅人と同じピッツバーグ大学への留学の経験もあります。秘密のプロジェクト、つまり秘密のオペがこの病院で行われることはほぼ間違いないと彩は考えました。
 
 
播磨外科病院での滝ノ原教授のオペは無事終了しました。雅人と直子は控室で食事をしながらプライベートな話を始めました。直子は恋人が出来て今はいっしょに暮らしていることを雅人に告げました。

 「あの、あたし恋人がいるんです」
 「どんな人?」
 「池澤先生も昔会ったことあります」
 「そうか、同期か。彼は外科?」
 「いえ、産婦人科です。いっしょに暮らしてます」
 「……」
 「恋人ができたら紹介するって約束でしたけど、ずっと帰ってみえなかったし、連絡先も聞いていなかったので」
 「いっしょに暮らしてるってことは、結婚するつもりなんだ?」
 「はい」
 「あんまりあせって結婚しないほうがいいよ」
 「むふふ」
 「ん?」
 「すごく重いご意見ですね」

これなら叔父と姪の普通の会話です。何だかホッとします。

 
そのころ、彩は迷いながらも確かめずにはいられなくなっていました。彩は滝ノ原教授の秘書になりすまして播磨外科病院に電話をかけました。ハッタリで雅人を呼び出したのですが、電話には直子が出てしまいました。声で直子だとわかった彩はなにも話さずに電話を切ってしまいました。細川の話は嘘ではなかったと彩は思いました。彩に8年前の悪夢が蘇ってきました……。

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2011年11月17日 (木)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「家政婦のミタ」・第6話

凪子(大家由祐子)の父・結城義之(平泉成)が亜須田家に乗り込んできて子どもたちに養子になれと怒鳴り散らしました。亜須田家の子どもは次の4人です。

 高校2年生の結(忽那汐里)
 中学2年生の翔(中川大志)
 小学6年生の海斗(綾部守人)
 幼稚園年長組の希衣(本田望結)

義之から養子になれと言われて、喜んで養子になろうとする子どもはひとりもいません。子どもたちは義之やその娘のうらら(相武紗季)にはウンザリしています。義之は何かというとすぐ怒鳴るし、うららは空気が読めないおせっかいな人です。うららが何かをすると迷惑なだけでろくなことがありません。料理もヘタです。

養子の件に関しては、義之とうららは意見が対立しています。義之は何が何でも4人の子どもを養子にしようとしています。うららは父親の恵一(長谷川博己)が亜須田家に戻ってきて4人の子どもたちといっしょに暮らすのがいいと考えています。義之とうららはいつも口論が絶えません。

翔は結にはないしょで、養子の件をどう思っているのか、父親の恵一(長谷川博己)の考えを聞いてくるようにミタさん(松嶋菜々子)に頼みました。住宅展示場で案内係をしている恵一のところにミタさんがやってきました。少し遅れて、なぜか、うららもやってきました。養子の件について3人で話し合いをすることになりました。恵一とミタさんとうららというのは実に奇妙な組み合わせです。

 「うちのお父さんにズバッと言ってやってよ。結ちゃんたちは俺が育てるって」

うららにこう言われても恵一は煮えきりません。

 「子どもたちが、俺といっしょにいたくないっていってるんだから、全然説得力がない気がするし、それに、まだ彼女(不倫相手)のことが忘れられないんです。彼女が好きなんです。それなのに、父親として、子どもたちをちゃんと育てますっていうのは、なんか違う気がするし、もう嘘はつきたくないんです。自分にも、子どもたちにも」

人間は嘘をつかないと生きていけません。生きているということは嘘をついているということです。恵一が「嘘はつきたくない」というのは、優柔不断で決断ができないと言っているのと同じことです。

ミタさんは融通がききません。恵一がしゃべったことをそのまま子どもたちに伝えようとします。あわてた恵一は、「とりあえず、何も言わなくていいです」とクギをさしました。
 
 
長女の結は今でも恵一を憎んでいますが、翔と海斗と希衣の3人は恵一に戻ってきて欲しいと思っています。結は義之の養子には絶対なりたくないと思っています。そうかといって、亜須田家で弟や妹といっしょに暮らすことにもうんざりしています。

 「このごろ、家族の顔を見るたびに、1分でも1秒でも早くあんな家から出て行きたいと思うんです」

結は写真部の先輩の小沢拓也(斉藤秀翼)に駆け落ちしようと提案しました。拓也はチャランポランな男です。拓也があえて否定しなかったため、結は賛成してくれたものと思い込んで家を出ていく準備を始めました。

結は待ち合わせ場所に行きましたが拓也はきません。電話をしても留守番電話です。いつまで待っても拓也が来ないので、学校へ行ってみると、拓也が別の女と結のうわさ話をしていました。結はすべて聞いてしまいました。

 「ウソ、駆け落ち?」
 「ホント、わかってほしいよな。そんなことできるわけないって。オレもう大学の推薦決まってんだよ。亜須田、このごろちょっと危ないしさ。付き合ってみるとなんか真面目過ぎるっていうか」
 「だったら、あたしと付き合えばいいのに」
 「じゃあさ、今日うち来る」
 「いいんですか。ホントに行っちゃいますよ」
 「いいよ、別に」

結は操を捧げた(古い?)大好きな先輩にも裏切られました。裏切られたというよりも結の一方的な思い込みでした。家出をしたのはいいけれど、駆け落ちする相手がいなくなってしまった結は絶望のあまり死のうと思いました。橋の上から川に飛び込もうとした結を助けたのは、うららです。うららは心配して結のあとをつけていました。うららもたまにはいいことをします。

結は家に戻りましたが、家にはミタさんしかいませんでした。翔たちは結を捜しに出かけていました。

結はミタさんとふたりだけの家で、ミタさんに「わたしを殺して」と頼みました。ミタさんは「殺して」と頼まれれば本当に実行してしまいます。

ミタさんが結を殺そうとする場面は第6話のクライマックスシーンなんですが、なぜか急に白けてしまいました。必然性のない過剰な演出が鼻につくのです。このパターンにはもう飽きたという気がします。

もっとも水戸黄門の印籠や遠山の金さんの桜吹雪などは同じパターンを延々と繰り返しています。このドラマもそういうドラマとして楽しめばいいのかもしれません。さあはじまったぞ、みたいに。

  
 
その後、恵一や翔たちが帰ってきたとき、ミタさんは結にたいしてまともな意見を言ったりします。これも第5話のパターンと同じです。ミタさんに、まともな意見が言える心があるなら、「殺して」と頼まれたときに、なぜまともな意見を言わなかったのでしょうか。

ミタさんはいつもは心のカギを閉ざしています。ところが琴線に触れるある状況になると心のカギがはずれるのです。妖怪人間ベムがある危機的状況になると妖怪に変身するのと逆のパターンです。ミタさんに人間の心が戻ってたまにまともな意見を言うのは、そういうことだと解釈しておきます。

かつて、ミタさんには愛する夫とひとりの子どもがいました。ミタさんがおかしくなってしまったのは、その愛する夫と子どもを亡くしてかららしいです。ミタさんは「自分が殺しました」といっていました。子どもたちはミタさんの過去に興味津々です。

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2011年11月15日 (火)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「私が恋愛できない理由」・第5話

藤井恵美(香里奈)が働いているイベント照明会社(LIGHTING WORKS)がバーベキュー大会をやることになりました。イベント企画会社(Event RISE)の白石美鈴(稲森いずみ)たちも参加します。

賑やかなほうがいいということで、恵美といっしょに住んでいる小倉咲(吉高由里子)と半沢真子(大島優子)にも声をかけることになりました(真子はデートと重なるため不参加)。まだあります。悪乗りして恵美が初デートをした武居大介(小柳友)も呼んでしまおうということになりました。これは業務命令です。

恵美はできれば断って欲しいといわんばかりの気のない誘い方をしましたが、武居大介は大乗り気です。武居は趣味がアウトドアです。野外のバーベキューはポイントを稼ぐ絶好のチャンスです。

最終的な参加メンバーは以下の9名になりました。

「LIGHTING WORKS」
  白石拓海(萩原聖人)
  田村淳一(勝村政信)←奥さんのフラダンスのビデオ係で突然欠席
  長谷川優(田中圭)
  藤井恵美(香里奈)
  高橋健太(中尾明慶)

「Event RISE」
  白石美鈴(稲森いずみ)
  前田ひかり(倉科カナ)
  丸山ルミ(加賀美セイラ)

特別参加
  小倉咲(吉高由里子)
  半沢真子(大島優子)←山本正(平岡祐太)とデートのため欠席
  武居大介(小柳友)

咲は美鈴の旦那さんに会えるのを楽しみにしていました。その旦那さんが少し遅れてやってきました。なんと拓海でした。

「なんだそうだったのか」ということで、みんなに拓海と知り合った経緯を話してしまえば大爆笑間違いなしだったのですが、咲の心には拓海にたいする未練がまだ残っていました。とても笑い話なんかにはできません。拓海も咲も、どう対応していいのか戸惑っていました。先に口を開いたのは拓海のほうでした。

 「始めまして。白石拓海です」

この「始めまして」は、(二人が知り合いだったことは)黙っていようというサインです。美鈴は二人の様子がどうも変だと感づいたはずです。挨拶があまりにもぎこちなさ過ぎました。

咲は急用を思い出したと嘘をついて、突然「帰る」と言い出しました。自虐的気分になったのか、咲はみんなに聞こえるようにキャバクラでバイトしていることを話してしまいました。そして拓海にキャバクラの名刺を押し付けるように渡すと、逃げるように去っていきました。

拓海のようなクソ真面目な男がひとりでキャバクラに行くなんてことはありえません。でも、後日、拓海は名刺を片手に咲がバイトをしているキャバクラにやってきました。さらにひどかったのは、咲を騙していたキャバクラの常連客にいきなり殴りかかったことです(反対にやられてしまったけど)。咲と拓海もなんだか腐れ縁になりそうな雰囲気になってきました。拓海は妻の美鈴に嘘をつきまくっています。真面目なだけに、いざその気になってしまうと浮気が本気になりそうです。
 
 
恵美と優は、バーベキューで足りなくなった炭を買出しにいくことになりました。買出し係を決めるジャンケンでたまたまこの二人が負けてしまったのです。相性はバッチリです。でも、お互いに自分が振られたと思っている恵美と優の会話はまるで痴話げんかです。

 「そんなんじゃ武居さんにも2週間で愛想尽かされちまうぞ」
 「何それ?」
 「ちゃんと武居さんのこと立てろっていう意味」
 「なんで優にそんなこといちいち言われなきゃいけないわけ?」
 「何だよ。マジで怒んなよ」
 「優も愛想尽かしてたんだね」
 「えっ?」
 「2週間で別れたとき」
 「なんだよ、いきなり」
 「優が今そうやって言ったんじゃん」
 「今のは別にさ」
 「でも、言ったじゃん」
 「愛想尽かしたわけじゃないよ。つーか、お前がオレのこと男として必要としてなかったんだろ。自分から振っといてよく言うよ」
 「振った?振られたのはこっちだよ」
 「何言ってんだよ。オレが振られたんだろ」
 「親友でいよう、友だちに戻ろうって言ったのは優のほうじゃん」
 「いや、まあ、お前、それはさあ」
 「だってそうでしょ」
 「こんなこと言うのダサくてやだけどさあ、お前って、手もつながないし、キスしたら吹きだすし、結局最後までオレのこと好きだなんて言わなかったじゃねえかよ」
 「そんな面と向って言えるわけないじゃん」
 「プレゼントだってそうだよ。オレがあげたネックレス一度も着けなかったじゃねえかよ」
 「それは……照れくさかったから」
 「……」
 「もっと可愛げがあったらよかったのかな?」
 「……」
 「もっと素直だったらよかったってこと?」
 「悪い。今さらこんなことで喧嘩しても意味ねえよな……戻ろ」

このドラマ、こういう痴話げんか的会話になると俄然リアルになるのはなぜでしょうか?

恵美は、優がひかりの父親に会いに行くという話を聞いて、いよいよ優とひかりの結婚が本決まりになることを確信しました。一抹の寂しさを感じた恵美の心に隙ができました。武居から正式に交際を申し込まれて、断りきれずに何となくOKしてしまったのはそのせいです。

   ひかれあう二人がすれ違ってしまった時は、
   振り返ってみたほうがいい
   まだ彼の背中が見えるなら
   早く駆け寄って素直になったほうがいい
   手遅れにならないうちに

 

入院しているひかりの父親に会いに行った優は、父親から「娘を頼む」と言われることを期待していました。ところがそういう展開にはなりませんでした。ひかりの実家は開業医です。ひかりの父親は医者の跡取りを婿養子にもらって、実家の医院を継がせるつもりでいます。

 「ひかりの将来のことを考えると、あの子はあなたとでは幸せになれない」

優はひかりの父親から、ひかりの幸せのためにひかりとの結婚は諦めてくれと言われてしまいます。このことは優にとってまったくの想定外でした。呆然としながらも優が反論も抵抗もしなかったのは、優の心のどこかにホッとした気持があったからです。優はできればもう一度藤井恵美とやり直したいと考えています。いまならまだ間に合うかも知れません。

   ひかれあう二人がすれ違ってしまった時は、
   振り返ってみたほうがいい
   まだ彼女の背中が見えるなら
   早く駆け寄って素直になったほうがいい
   手遅れにならないうちに
 
 
 
デートのためバーベキュー大会には不参加だった半沢真子が変なことを言い出しました。「男とやっても感じない」らしいです。女性の生理はよくわかりません。こればっかりは困ったものです。真子にとっては深刻な悩みでしきりに恵美に相談していました。相談する相手が悪かったね。

真子が新しくつき合い始めた山本正(平岡祐太)は一見すると好青年ですが、なんだか粘着質で嫉妬深そうな男です。こういう男は尻に敷かなくてはダメです。逆に尻に敷かれてしまうと辛いです。

  

最後に高橋健太役の中尾明慶についてひとこと。中尾明慶は元世界チャンピオンの薬師寺保栄とスパーリングをやってボッコボコされたことで有名(?)な人です。お調子もんのチャラチャラした役が実によく似合います。今回はセリフが多くてよかったです。結婚する予定だった彼女に振られたばかりとかで、今度はどうやら小倉咲に目をつけたみたいです。社長(拓海)がライバルとはよもや知るまい。

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2011年11月14日 (月)

テレビドラマ・視聴率なんか気にするな!!

TBS開局60周年記念ドラマの「南極大陸」の視聴率低迷が話題となっていますが、一般論として、テレビドラマには視聴率だけでは推し量れない満足度というのがあります。

たとえば、今年の夏の連続テレビドラマの満足度ランキング(Yahoo!の番付データから作成)を見ると、満足度が視聴率とはほとんど関係ないことがわかります。

2011年夏ドラマ・満足度ランキング (カッコ内の数字は平均視聴率)

 1. 1890票 それでも、生きてゆく(9.3%)
 2.  842票 チーム・バチスタ3 アリアドネのの弾丸(12.8%)
 3.  752票 IS(アイエス)~男でも女でもない性(2.4%)
 4.  640票 ドン★キホーテ(10.9%)
 5.  639票 美男(イケメン)ですね(9.94%)
 6.  518票 全開ガール(12.3%)
 7.  465票 勇者ヨシヒコと魔王の城(3.05%)
 8.  416票 ブルドクター(13.1%)
 9.  395票 絶対零度~未解決事件匿名捜査~(13.0%)
10.  209票 日曜劇場「華和家の四姉妹」(11.5%)

詳しくは → http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=7151&wv=1&typeFlag=2  

 

満足度ランキングでは平均視聴率9.3%の「それでも、生きていく」がダントツの第1位でした。「それでも、生きていく」の平均視聴率がなぜ10%にも満たなかったのか、不思議なこともあっものです。

テレビ東京で放送された「IS(アイエス)~男でも女でもない性」など、平均視聴率は2.4%だったにもかかわらず満足度では堂々の第3位です。

視聴率と満足度がなぜこれほどまでに一致しないのでしょうか。満足度を犠牲にしてでも視聴率を稼ごうとしているドラマと、視聴率を犠牲にしてでも満足度を高めようとしているドラマが混在している感じがします。

ただ、視聴者の眼はそれほど節穴ではありません。シナリオが優れていたり、役者が熱演していたり、映像美や音楽が優れていたり、いいドラマは必ず評価されます。

  視聴率なんか気にするな!!

です。でも、自分の気に入っているドラマの視聴率が低いとあまりいい気分でないのは確かです。やっぱり気になるか……。

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2011年11月13日 (日)

「バクマン。2」・第7話<生死と制止>を観る

 「(夢が叶うまで会わないって)言ってたことと矛盾するかもしれないけど、やっぱり会えるのは嬉しい。退院するまでって、期限付き。来ていいよね」
 「あうっ。うぐ」
 「邪魔?」
 「うぐぐぐぐ」

このようにして、亜豆はサイコーが退院するで、病院に来てくれることになりました。サイコーが入院中の特例措置で期限付きですが、「病院でチューでもしてしまえばもう会わずにはいられなくなる」というのが見吉香耶の意見です。見吉は自分の気持に正直だけど亜豆はストイックだからチューはないと思うぞ。

 
港浦さんは、絶対に休載はしたくないというサイコーの気持を佐々木編集長に伝えて、「疑探偵TRAP」の連載継続を懇願しました(こういうのをミイラ取りがミイラになるという)。佐々木編集長はご機嫌ななめです。

 「お前、医者の許可をえて、描かせたいと言ってるのか?あす、わたしもいっしょに病院へいく。どうもお前1人じゃ頼りない」
 
 
病院を訪れた佐々木編集長に担当の医者が言いました。

 「本人は、描いてないとストレスになってよけい体に悪いと言っています。ほどほどならやりたいことをやったほうがいいというのも事実ですが……あくまでほどほどです」

この時点では、元気そうなサイコーの様子を見て、佐々木編集長も少し迷っていたと思います。しかし、サイコーの母親が現れて事態は一変しました。サイコーの母親の冷たい視線が佐々木編集長には応えたようです。
 
 
週明けの月曜日、サイコーの病室に平丸さんが担当の吉田さんに連れられてお見舞いに来ました。平丸さんは病室でもマンガを描いているサイコーを見て、お見舞いを口実にさぼることしか考えていなかったわが身をさすがに恥じたようです。でも、平丸さんは根が怠け者だから、瞬間的にやる気になっても長続きはしません(たぶん)。

少し送れて福田真太もお見舞いにやってきました。さらに、この日、再びやって来たのが佐々木編集長です。佐々木編集長は大騒ぎになりそうな決定事項を伝えにきました。

 「『疑探偵TRAP』は、来年の4月まで、つまり作者が高校を卒業するまで休載とする」

現在は2011年6月です。サイコーの退院は早ければ9月です。ところが編集部(=佐々木編集長)の決定は来年の4月まで休載です。サイコーは入院中も連載を続けるつもりでい.るのにです。

 「理由は川口太郎が死んだからだ」
 「叔父さんが死んだことと、ボクたちの連載は関係ない」
 「お母さんは心配し、マンガを描くこと自体やめさせたいと言っている。当然だ。誰だって家族、愛するものを失いたくない」
 「休まない。描きます。川口太郎は連載中一度も締め切りを破らなかった」
 「連載を落とさないという考えは立派だ。だが、編集部が休む必要があると判断した時は休んでもらう」
 「休む必要はありません」
 「はっきり言おう。今描かれるのは迷惑だ。天才高校生新妻エイジ、彼の連載で味をしめ、高校生の連載を編集部はよしとした。だが、週刊連載というのはそんな甘いものではなかった。われわれの過ちだ。反省し、今後このような連載は自粛する」

サイコーとシュージンは高校生の連載がダメだというなら、連載を続けるために高校をやめると言い出しました。しかし、ふたりが高校をやめたからといって「疑探偵TRAP」の休載は変更されません。

 「もし川口太郎がボクの叔父さんじゃなかったら、こんなことにはなっていない、そうですよね」
 「そうだな」

ジャック誌上に連載していたマンガ家の叔父とその甥が連続して死ぬようなことがあっては、ジャック編集部としては俗にいう世間体がよろしくありません。マンガ(出版社)の犠牲になった叔父と甥ということで、週刊誌が喜びそうなネタを提供することになってしまいます。

しかし、この休載の決定には、サイコーだけでなく、その場に居合わせた福田真太も平丸さんも納得できませんでした。福田真太や平丸さんはおそらく次のように考えています。

 「本人が描きたいといっているんだから描かせるのが筋ではないか。たとえそれで死んだとしても本人が望んだことだ。本望だろう」
 
 
福田真太は「疑探偵TRAP」の休載の件を新妻エイジに話しました。そして、編集部の決定に抗議して、自分の連載マンガ「KIYOSHI騎士」の連載をボイコットすると言い出しました。このアイディアに新妻エイジも大乗り気です。新妻エイジもジャックへの連載をボイコットして他誌で描くと言い出しました。

 「契約金返して(他誌で)描きます。いざとなれば、亜城木夢叶先生、よければみんなの分も払って民族大移動です。マンガは描いていたいですし…」

先行してデビューしている新妻エイジはコミツクスも売れていてお金持ちです。福田組全員分の契約金ぐらい軽く返済できます(たぶん)。

福田真太に新妻エイジ、さらに蒼樹紅と中井さんや平丸さんも加わって、

 「TRAPの早期復帰を約束しないと自分らも休載する」

と宣言しました。マンガ家の反乱です。マンガ家を団結させるとろくなことはありません。佐々木編集長大ピンチです。
 

 
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2011年11月11日 (金)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「蜜の味~A Taste Of Honey~」・第5話

雅人(ARATA)は米国に留学することを彩(菅野美穂)に話して離婚を迫りました。彩は留学には賛成しましたが離婚には応じませんでした。

 「必ずあなたはわたしのもとに戻ってくる。今までわたしが望んだことで叶わなかったことは一つもないの」

聡明な女性のセリフとは思えませんが、このセリフは挫折を知らない人生を歩んできた彩の精一杯のやせ我慢です。

雅人は姪の直子(榮倉奈々)にも留学の話をしました。このふたりの間には妖しい空気が流れ始めています。もうすでに単なる叔父と姪の関係ではありません。テレビドラマだからそこまでは描写しませんが、このふたりに肉体関係があったとしても不思議ではありません。留学して離ればなれになっても雅人が日本に戻ってくれば、またお互いに「禁断の愛」を求め始めると思います。

それにしてもよくわからないのは、このドラマは何が狙いで何を訴えようとしているのでしょうか。これまで、彩と直子は異常でも雅人はごく普通の常識人だと思っていました。しかし雅人の心にも禁断の愛にのめり込んでいこうとする悪魔がひそんでいます。このドラマ、視聴者に、まさか直子と雅人への同情や共感を要求しているのではないと思うのですが……よくわかりません。
 
 
半月後、雅人は米国に留学しました。そして光陰矢のごとしです。雅人が日本を離れてから8年の歳月が流れました。何だか強引です。でもとにかく8年の歳月が流れてしまいました。すごいシナリオだね。

8年後の今は2011年10月です。このドラマの設定では、2003年の春、雅人27歳、彩27歳、直子18歳です。8年が経過して2011年になると、(誕生日が来なければ)雅人35歳、彩35歳、直子26歳になります。ちなみに、2011年11月10日現在、役者の公表実年齢は、ARATA37歳、菅野美穂34歳、榮倉奈々23歳です。

8年後の彩は病理学教室の准教授になっていました。教授の霧島正(佐野史郎)は彩の台頭を警戒していますが、彩は典型的な学究肌の研究者です。出世にはあまり興味がありません。彩と雅人は事実上離婚状態ですが、離婚届は未提出のままです。8年前に雅人が署名捺印して彩に渡した離婚届はいまだに彩の手元にあります。

直子は無事に国家試験に合格して、今は東和医科大学附属病院で消化器外科医として働いています。直子と同期の仲間たちも劣等生(?)だったミノさん(近藤公園)を含めて全員無事に国家試験に合格しました。合格した年度が同じだったかどうかは不明です。
 

一度は直子の故郷にまで押しかけていって見事に振られてしまった則杉康志(溝端淳平)は、どういう経過を辿ったのか3年前から直子とつき合いはじめています。今では直子とほとんど同棲状態です。康志の実家は産婦人科医院で、康志は将来的に実家の病院を継ぐつもりでいます。

康志は8年前に自分が直子に振られたのは、当時直子に好きな人がいたからだと考えています。まったくその通りなんですが、その好きな人というのが叔父の雅人だったとは思いもよらないことです。

 「あのころ直子には好きな人いただろ」
 「えっ?」
 「とぼけんなよ」
 「男の人好きになったのは、康志が初めてよ」

直子は康志に嘘をつきました。鈍感な男でも女のそういう嘘には敏感です。なぜ直子がわざわざ嘘をつくのか、康志は不思議に思いました(たぶん)。

康志が牛窓の直子の両親に挨拶に行こうとしても、直子はあまり乗り気ではありません。康志が籍だけでも入れておこうと提案しても直子ははぐらかしてしまいます。直子は無理に康志を好きになろうとしていますが、雅人が日本に帰国すれば、直子の気持はまた8年前に戻ってしまいます。そうすれば康志も直子の不審な挙動に気づくはずです。姪と叔父の禁断の愛がもたらす騒動の第二ラウンドの始まります。

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2011年11月10日 (木)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「家政婦のミタ」・第5話

亜須田家を追い出された恵一(長谷川博己)は、恵一のことを蛇蝎のように嫌っている凪子(大家由祐子)の父・結城義之(平泉成)から、子どもは4人とも養子として引き取るから、養子縁組届にサインをするよう迫られました。子どもを置いてどこへでも行ってしまえというわけです。

これで恵一もクソうるさい子どもたちから解放されます。喜んでサインするのかと思ったら、恵一はサインを拒んで逃げ出してしまいました。さすがの恵一もいざとなると子どもたちと別れるのが辛いんですね。子どもたちのことを好きかどうかはわからなくても、子どもたちが許してくれればまたいっしょに暮らしたいと思っているみたいです。
 
 
父親の恵一がいなくなった亜須田家では、長男の翔(かける・中川大志)が家族を守ろうとして何とか父親の代わりをしようとしていました。でも、翔はまだ中学2年生です。気持だけが空回りしてうまくいきません。弟の海斗(綾部守人)からはバカにされるし、妹の希衣(本田望結)は言うことを聞いてくれません。もう散々です。

何もかもがうまくいかなくなって、翔の心はだんだんすさんでいきます。学校ではバスケ部の1年生部員に八つ当たりするし、ゲームセンターでは店員に暴力を振るって警察沙汰を起こしてしまいます。

学校を休んでテレビゲームをやっていた翔は、何でも頼めばやってくれるミタさん(松嶋菜々子)に格闘ゲームの相手をしてもらうことにしました。ミタさんを相手に憂さ晴らしをしようというわけです。しかしそれが間違いのもとでした。ミタさんはスーパー家政婦です。格闘ゲームの腕前もプロ級です。翔が何度挑戦しても勝てません。翔はコテンパンにやられてしまいました。どんなときでもミタさんは手加減するということを知りません。

格闘ゲームで負け続けた翔は、何とかミタさんを困らせてやろうと、ミタさんにとんでもない依頼をしてしまいます。「やらしてよ」だって。ミタさんに「やらしてよ」の意味が通じるのかと思ったら、ミタさんは「何をですか?」と聞き返すこともなく、意味を理解した上で「承知しました」と答えました。さあ大変です。あせったのは翔のほうです。

 「何から致しましょう?」
 「えっ?」
 「キスをしましょうか?それとも脱ぎましょうか?」
 「じゃあ……脱ぐほうで」
←なんだよこれ
 「承知しました」

このまま進行してしまったら大変です。よい子のテレビドラマでは当然邪魔が入ることになります。ミタさんが下着を脱ごうとしたところで長女の結(忽那汐里)が帰ってきました。

結に叱られた翔はふてくされて家を出て行きまいました。でも行くところなんかありません。お金もありません。
 
 
翔はだれも自分の気持なんかわかってくれないとすねていましたが、ミタさんはちゃんと翔の気持をわかってくれていました。ミタさんは、隣りのクソババアの家の壁に、赤のスプレー缶で大きく書きました。

  家族を守りたい

ミタさんは翔が家族を守ろうとして頑張っているのにうまくいかないで悩んでいることをわかっていました。ミタさんは急に人の気持がわかるいい人になっていました。本当はもっとロボットに徹していなければいけないんですが、まあ、しょうがないか。

 

今回は、長女の結を除けば、恵一と子どもたちの関係は大きく修復されました。恵一のことを「あいつ」呼ばわりしていた翔も恵一を少し見直して「お父さん」と呼ぶようになりました。すべてミタさんのおかげです。
 

家政婦紹介所の所長さん(白川由美)によると、ミタさんには生きていれば翔と同い年の子どもがいたらしいです。親に先立つことが最大の親不孝だとよく言われますが、ミタさんも我が子に先立たれて、いつも無表情の変な人になってしまったのかもしれません。絶対に笑わないミタさんに笑顔が戻る日は来るのでしょうか?

 

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2011年11月 8日 (火)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「私が恋愛できない理由」・第4話

このドラマは3人の恋愛事情が同時進行しているのでいそがしいです。

藤井恵美(香里奈)にハロウィンパーティで知り合った武居大介(小柳友)から電話がありました。恵美はデートに誘われましたが断ってしまいました。

そんなもったいないことをしてはいけないと、おせっかいな小倉咲(吉高由里子)が恵美のケータイから次のような文面のメールを勝手に送ってしまいました(どうして武居のメールアドレスを知ったのだろう?)。

  昨日はすみませんでした。
  ハロウィンパーティは楽しか
  ったですね。
  また連絡くださいね
happy01

咲によれば、「鉄とメールは熱いうちに打て」だそうです。翌日、早速恵美のところに武居からまた電話がありました。再度デートの誘いです。送ってしまったメールの文面から気が進まなくても断れなくなってしまいました。OKはしたものの恵美としてはなんでこうなるのと思ったはずです。

 「(新しい恋を)始めなきゃいけないのかな。やっぱさあ、人と恋をするのとかって、なんかめんどくさいんだよね。そもそも向いてないんだよ、あたし、愛とか恋とかさ」

わかるわかるその気持。

武居とのデートの場所は井の頭公園です。武居の職業は警察官(お巡りさん)です。体育会系のいかにも勤勉実直そうな男です。

やや白け気味のデートですが、井の頭公園を散歩して、ボートに乗って、次は食事をしようということになりました。恵美と武居がドーナツ屋に入ろうとしたところ、長谷川優(田中圭)と前田ひかり(倉科カナ)にバッタリ出会ってしまいました。

恵美はいまだに優のことを意識しています。武居といっしょにいるところを優には見られたくはなかったと思います。優の心の中にもまだ恵美がいます。恵美が武居とデートしているのを見て優は激しく動揺しました。恵美と優はどこか挙動不審です。しかしひかりはそのことにはまったく気がつきません。ニコニコしながらいっしょに食事をしようと言い出しました。恵美としてはあえて断る理由がありません。Wデートの流れになってしまいました。なんだか気まずいことになりそうです。

優は武居の前で盛んに恵美の悪口を言いました。優の前ではちっとも女らしくないのに、武居の前ではかよわい(?)女性を装っているのが気に入らなかったみたいです。なんとか恵美の印象を悪くしようと必死に頑張っていました。これって明らかに嫉妬ですね。ひかりという婚約者がいるのに困ったもんです。それにしても、優はどうしてひかりと婚約したのでしょうか。謎です。

小倉咲は、買い物をしていて美鈴(稲森いずみ)に声をかけられました。一度挨拶を交わしただけなのに美鈴はよく咲に気がついたものです。ある事情があってこのふたりはお互いに下の名前しか知りません。これがテレビドラマのいいところです。

ふたりはすぐに仲良くなってしまいました。咲は美鈴に食事をご馳走してもらうことになりました。ふたりは男というものにつて意見交換を始めました。咲は最近出合った男の話をしました。美鈴は自分の旦那の話をしました。まさか咲が出合った男と美鈴の旦那が同一人物だとは夢にも思っていません。

 「ホント、男の人ってどうしてそうなんですかね。ガキっぽいっていうか、無邪気っていうか」
 「そのくせ、ロマンチストで傷つきやすくて。うちなんか旦那が年下だから、特にそう思っちゃうのかなあ」
 「年上でもそうですよ。その人だって最初は大人だなって思ったんですけど、案外これが不器用で、いっしょにスポーツとかすると、急にムキになったりして」
 「ああ、あるあるうち(の旦那)もそういうとこ」
 「でも、不器用なんだけど、優しくて……ああ、辛かったら逃げちゃってもいいんじゃない、なんて言うんですよ、その人。ホントは自分が逃げ出したくてたまんないくせに」
 「その人とは付き合わないの?」
 「やめました。結婚してたんです、その人」
 「そっか……」
 「美鈴さんの旦那さん、会ってみたいなあ。ステキな人なんでしょうね」
 「さあ、どうかな」

会って驚くなよ。

咲は、出版社に勤めているらしいキャバクラの客に、「就職の口紹介するから、とりあえず若者をテーマに企画書でも書いてみて」と言われました。見え透いた手口ですが、スケベ男の魂胆がわかっているのかいないのか、咲は「現代の若者」というベタなタイトルの企画書を一生懸命書いていました。
 
 
半沢真子(大島優子)は妹の桃子(剛力彩芽)に憧れの先輩だった木崎俊哉(中村竜)を寝取られてしまい、茫然自失でもう生きていくのがイヤになっていました(たぶん)。そんな真子をひそかに狙っていたのが木崎の同僚の山本正(平岡祐太)です。女グセの悪い木崎に比べると山本は真面目そうに見える好青年です。でも真子は山本のことがあまり好きではありませんでした。山本からメールが来ても嬉しそうではありません。山本の優しさや思いやりをウザったく思っているみたいです。

そんな真子のところに木崎から電話がありました。

 「突然ごめん。ちょっと話したいことがあるんだけど、今日出てこれないかな」

ちょっと話したいことって、いったいなんでしょうか。真子は木崎から告白されるのではないかと期待したと思います。山本との約束を断って木崎に会いに行きました。そこで真子を待っていたのは予想もしなかった残酷な仕打ちでした。

 「妹、なんだってね、桃子ちゃん。それで、オレとキミとの間のこと、桃子ちゃんには言わないで欲しいんだよ。結果的に、何もなかったわけなんだけど……やっぱりね」

何がやっぱりだ。ここまで卑劣な男にどうして真子が魅かれるのかよくわかりません。女グセの悪い危険な香りのする男ほど女性にとっては魅力的なのでしょうか。完全に木崎に振られたと思った真子は、半ばヤケ気味に、それほど好きでもなかった山本に抱かれてしまいました。これが真子の初体験です(ホントかね?)。

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2011年11月 6日 (日)

「バクマン。2」・第6話<病気とやる気>を観る

サイコーが倒れたのは肝臓疾患(具体的病名は不明)でした。肝臓疾患というのはその7割以上がウイルス性肝炎で、残りはアルコールの飲みすぎや薬物の乱用によるものだといわれています。サイコーは肝臓の一部を摘出する手術を受けることになりました。手術は10日から2週間後で、退院は早くても3ヶ月後です。

せっかく「疑探偵TRAP」の人気も出てきて、20話はコミックス第1巻の発売に合わせて巻頭カラーが予定されていました。人気マンガとしてのイメージを磐石にするには絶好のチャンスでした。ようやくアンケートも上位に定着しつつあったのに、ここでの休載は致命的です。せっかく獲得した読者に忘れられてしまいます。

担当の医師からは絶対安静といわれていてもサイコーとしては素直に従うわけにはいきません。サイコーはこっそりシュージンに電話をしました。

 「原稿、病院に持ってきてくれ。病院で描く。絶対原稿は落とさない。プロだからな。オレの病室、ほかにおじいちゃんひとりだし、医者に見つからないようにやれると思う」

ここで休載したくはないというサイコーの気持はシュージンにも痛いほど分かりました。シュージンはサイコーの病気を心配しながらも原稿を持っていく約束をしてしまいました。

いつもの公園でシュージンからその話を聞かされた見吉は、激怒して強烈なビンタをシュージンにくらわせました。

 「バッカじゃないの。本当の友だちなら止めるべきべきじゃん。何言ってんのよ、情けない」
 「ああ、情けねえな。でも、オレも休載したくねえんだ。順位も上がってきて、巻頭カラーも決まって、オレがサイコーの立場だったら、死んでも描くって言う」
 「だからって、死んじゃったらマンガ描けないじゃん。死ななくても体悪いままじゃ連載だって……」

約束はしたものの本当に原稿を持っていっていいのかどうかシュージンは迷っていました。シュージンは亜豆に電話してサイコーが入院したことを知らせました。亜豆の言うことならサイコーも素直に従うかもしれません。シュージンは亜豆に、退院するまでマンガを描かないようサイコーを説得して欲しいと頼みました。

病院にやって来た亜豆は、いままで一度も話したことのなかったサイコーへの思いを切々と話しました。そして言いました。

 「あたしのために、退院するまで描かないで欲しい」

世の中には、吉永小百合から「煙草はおやめになったらいかがですか」という手紙をもらったとたん、それまではヘビースモーカーだったのにピタリと煙草を吸わなくなってしまった人もいます(西田敏行)。憧れの人の神通力はたいしたものです。しかし、サイコーにはどんな憧れの人の説得でも、自分の意志は曲げない男気がありました。

 「真城くんは、わたしよりマンガのほうが大切?」
 「そんなの比べられない。両方大切に決まってるけど……亜豆さんがそういう訊きかたをするなら、マンガのほうが大切。マンガは描く。大丈夫、心配しないで」

サイコーはシュージンの企みに気づいたようです。シュージンに電話をして早く原稿を持ってくるよう催促しました。亜豆の説得でもダメならこれはもう原稿を持っていくしかありません。

サイコーは亜豆とシュージンが見守る病室でカラー原稿を描き始めました。サイコーは病室を訪れた担当の港浦さんに病院でもマンガが描けることを示そうとします。しかしやはり体調は相当悪いようです。痙攣を起こしてペンを落としてしまいました。

あせって看護師を呼ぼうとしたシュージンをとめたのは亜豆でした。

 「やめて。真城くん、大丈夫って言ってる。高木くんはどんなことになっても描かせる覚悟で原稿持ってきたんでしょ。これくらいでとめようとするなら持ってこないで」

亜豆はサイコーを上回る鉄の女です。

 「真城くん頑張ろう。真城くんなら休まず描ける。わたしは真城くんを信じる。ふたりの夢を叶えて」

「疑探偵TRAP」は編集長判断で休載です。港浦さんは佐々木編集長から「作家の意思ではなく、医者の指示に従え」と厳命されています。サイコーがマンガを描き出さないよう監視するようにも言われています。でも、痙攣を起こしているサイコーにペンを握らせようとする亜豆の迫力に圧倒されて「描くのやめろ」とは言い出せなくなってしまいました。港浦さん始末書だね。

 
 
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2011年11月 4日 (金)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「蜜の味~A Taste Of Honey~」・第4話

このドラマのドロドロ感には参ります。まるで深夜のB級ドラマです。もっとも深夜のB級ドラマっていうのがどういうのか見たことはないんですが、イメージとして何となくそんな感じです。設定があまりにも異常です。いったい誰に感情移入して観ればいいのでしょうか。
 
 
先週、原田彩(菅野美穂)は、雅人(ARATA)が直子(榮倉奈々)のところに行ったと考えて直子のアパートに出かけていったのだと思っていました。これは勘違いでした。彩は、マンションを出て行った雅人が病院に泊まるだろうことも、直子がひとりでいるだろうことも的確に予想した上で、直子を陥れるためにわざわざ深夜に直子のアパートを訪ねたのでした。

 「直子さん、あなたは犬や猫なの?人間なら、気持悪い欲望をたれ流したりしないものよ。あなたは雅人の姪なのよ。姪が叔父を男として見つめるなんて、人間ならできないことだわ。そんな汚らわしいこと」

彩はドアの外で、言いたいことだけ言ってサッサと帰っていきました。直子が「深夜に彩さんが訪ねて来た」と言い出したら、最初からそれは事実無根の妄想だと決めつけるつもりでいたのです。嘘にもいろいろありますが、こういう人を陥れるための嘘は最低です。彩はすでに人格が崩壊しています。

翌日、雅人に病院で問い詰められても、彩はしらばっくれていました。

 「彼女(直子)は嘘をついているのではなくて、本当にあたしが来たと思っている。だとしたらそれは病気よ」

彩は雅人に「直子は精神が病んでいる」と言いたくて細工をしていたんですね。
 
 
直子は「不倫で禁断の愛」を同級生のライライ(木村文乃)に打ち明けて相談していました。これはドラマだったとしてもありえないことです。もし、姪が叔父に恋愛感情を抱いていたとしたら、その反倫理的性格から絶対秘密にするはずです。他人にペラペラしゃべっていい話ではありません。でも、まあ、相談してしまったんだからしかたありません。直子も彩に劣らず相当の変態です。

 「とにかくあの夫婦にはもう会わないことですね。わたしのアパートで暮らしたらどうですか。わたしがモリモリ(直子のこと)のアパートで暮らしますよ。電話も出ない、居場所も教えない、それぐらいしないと終わりません」

ライライの提案はなんだかお為ごかしです。ライライの住んでいるアパートというのはトイレは共同でお風呂もないボロアパートです。ちゃっかりしたものです。
 
 
ライライから電話に出るなと言われていたのに、雅人から電話がかかってくると直子は自制することができずに出てしまいます。そして、呼び出されるとドレスアップしてフラフラと出かけてしまいました。もうやだ、このドラマ。
 
 
雅人に米国留学の話が持ち上がりました。雅人はすでに彩とは離婚する決意をしています。あくまでも姪だと思っていた直子に対する自分の気持も怪しくなってきました。雅人が、ここらでしばらく日本を離れるのも悪くないと考えたとしても不思議ありません。雅人は米国留学の話を受け入れることにしました……。

 
 

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2011年11月 3日 (木)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「家政婦のミタ」・第4話

家政婦のミタ(松嶋菜々子)は凪子(大家由祐子)の幽霊だという説があります。なんと穿った説でしょうか。

末っ子の希衣(本田望結)を天国に連れて行こうとしたり、恵一(長谷川博己)の会社に出かけていって浮気をばらすビラを配ったり、依頼されたこととはいえ凪子の幽霊がやっているのかと思うと恐ろしさもひとしおです。ミタさんがいつも行く遊園地は、凪子が恵一と初めてデートをした思い出の場所だったのかもしれません。凪子の幽霊は、自分が何をしているのか無自覚のまま、来るはずのない恵一を閉園の時間が来るまでジッと待っていたのです。

もっともミタさんには足がありますから幽霊というのは少し変かもしれません。凪子の魂がミタさんに乗り移って、ミタさんが凪子の魂に操られていると考えたほうがシックリきます。このミタさんの謎については、最後の最後に、アッと驚くどんでん返しが待っていることを期待したいです。
 

さて、第4話です。四人の子どもたちは家を出ていってしまいました。亜須田家は恵一とミタさんのふたりだけです。恵一はミタさんを相手につい愚痴をこぼしてしまいますが、ミタさんはロボットみたいで少しも人間らしい会話をしてくれません。ロボットだと思えばこんな便利なロボットはいませんが、人間だと思うとあまりにも人情に疎いので腹が立ってきます。恵一はミタさんをクビにしてしまいました。

クビになったミタさんを個人的に雇ったのは末っ子の希衣です。希衣は4人の子どもの中では唯一恵一のことを今でも「お父さん」と思っています。希衣は叔母のうらら(相武紗季)からお金を借りてミタさんを雇うことにしました。5時間で7500円です(紹介手数料は強引におまけしてもらったみたいです)。

希衣はミタさんに「お父さんとお姉ちゃんたちを仲直りさせて」とお願いしました。ミタさんは「家族を仲直りさせるのは家族だけです」と希衣の依頼を断りました。それでも、このときのミタさんはいつものミタさんとは少し違っていました。「それはあなたが決めることです」と言いつつも、希衣の相談に乗ってあげて、どうすればいいのかヒントを与えていました。希衣はミタさんに誘導されて「わたしを誘拐して」とお願いすることになりました。

この「誘拐」は身代金が目的ではありません。

 「また、家族みんなで暮らしたい。それがダメなら希衣は死ぬ」

これが誘拐された希衣がミタさんを通して恵一に要求した伝言です。同じ要求は結(忽那汐里)たちにも伝えています。
 
 
この誘拐騒動の結末がどうなったかというと、子どもたちは家に戻りましたが、父親の恵一が追い出されることになりました。恵一はミタさんに子どもたちのことをお願いして出て行くことになりました。

ミタさんが最後に恵一に言った言葉も、ロボットらしくありません。

 「子どもが悪いことをしたら、叱るのは当り前です」

ミタさんがこういうことを言うのはなんだか変です。もっとロボットに徹しなくてはいけません。ミタさんにずっとロボットを続けさせるのも楽じゃないのでしょうか、脚本書くのが。
 
 
恵一は優柔不断で無責任な男ですが、世の中の大半の男は、父親としても、夫としても、まあ恵一と似たり寄ったりではないでしょうか。このドラマの恵一は、煩悩に苦しむ生身の人間がドラマの世界に迷い込んできたみたいで面白いです。

 「希衣はお父さんのこと大好きだよ。お父さんは希衣のこと好き?」

最愛の(?)わが子からこのように聞かれても恵一は、

 「わからないんだ」

と答えてしまいます。いくらなんでもどうかしてます。「大好きだ」って言っておけばいいのにね。嫌いでなければ嘘をついたことにはなりません。恵一は優柔不断で無責任なくせに変なところで正直です。

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2011年11月 1日 (火)

秋の連続テレビドラマを楽しもう・「私が恋愛できない理由」・第3話

長谷川優(田中圭)と前田ひかり(倉科カナ)の婚約はドッキリかと思っていましたが、見事にはずれてしまいました。まあ、はずれるとは思っていましたけどね(負け惜しみ?)。

それにしても優とひかりが本当に結婚してしまっては、藤井恵美(香里奈)があまりにも可哀想です。長谷川優みたいな鈍い男は許せません。お前バカじゃないの!

しかし可哀想なのは藤井恵美だけではありません。小倉咲(吉高由里子)も半沢真子(大島優子)も男運に恵まれません。

小倉咲は、白石美鈴(稲森いずみ)の夫・拓海(萩原聖人)とたまたまタクシーに乗り合わせて知り合いになりました。拓海はキャバクラにやってくる男たちとは違って、咲のことをいやらしい目つきで見たりしません。いかにも誠実そうです。咲は拓海に魅かれていきます。拓海の年齢(38歳)を考えれば一般的には結婚していると考えるのが普通ですが、咲は拓海が独身だと思っていたみたいです(結婚指輪をしていないからといって独身とは限らないんですけどね)。いや、咲のことだから、拓海が結婚しているかどうかはどうでもよくて、独身のふりをしていてくれればそれでよかったのかもしれません。ところが石部金吉の拓海は、さあこれからというときに、「オレ、結婚してる」と正直に言ってしまいました。なんという不粋な男でしょうか。これって拒絶のサインですよね。

それにしても、咲がたまたま知り合った白石拓海が、恵美が勤めているイベント照明会社の社長だったというのは、いくらドラマでも偶然が過ぎます。咲はそうとは知らずに美鈴と仲良くなって、しばらくしてから美鈴と拓海が夫婦だったことを知って愕然とするのではないでしょうか。

その前に、咲が拓海に渡したピンクのボールペン(?)がひと騒動起こしそうです。ボールペンはいまや美鈴の手に渡っています。拓海は美鈴から「これなあに?」と訊かれたら咲のことを正直に話してしまう気がします。これまで咲のことは黙っていましたが、浮気といえるほどやましいことはしていないしね。問題は美鈴が拓海の言うことをどこまで信じるかです。
 
小倉咲は、就職試験は不合格、拓海とはケータイの番号を消去してさようならということで、まだしばらくはキャバクラでのバイトが続きそうです。実家の母親には嘘をついて出版社で働いていることになっていますが、嘘をついて生きていくのは辛いです。早く母上に本当のことを話して楽になりなさい。
 

土砂降り状態の小倉咲よりももっと可哀想なのは半沢真子(大島優子)です。憧れの職場の先輩・木崎俊哉(中村竜)からは、深情けが鬱陶しいと相手にされなくなってしまいました。しかも、鬱陶しくない軽い女になろうと努力していた矢先、妹の桃子(剛力彩芽)が俊哉と仲良くなってしまいました。

真子は、深夜にタクシーで送られてきた桃子をたまたま目撃してしまいます。タクシーから降りてきた桃子は車の中の男と親しげに話しをしています。で、その車の中の男というのがなんと俊哉でした。時間が時間です。真子の頭の中は、おそらく俊哉と桃子の淫らなシーンが浮かんでいたはずです。真子がいくら鈍くてもそれくらいは想像します(たぶん)。この姉妹はいったいどうなってしまうのでしょうか。
 
 
このドラマは今のところ「私が失恋する理由」みたいになっていて、三者三様の失恋劇が同時に進行しています。どういう結末になるのか予想が難しいドラマになってきました。

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