「バクマン。2」・第15話<猿と結婚>を観る
亜城木夢叶のネクストに掲載された読切(タント?)はアンケートの順位が1位でした。港浦さんは鼻高々です。でも、今はそれどころではありません。見吉とシュージンのトラブル(?)がサイコーと亜豆に飛び火してきました。サイコーも亜豆もイザとなると妙に頑固です。ちょっとした誤解がもとで別れ話に発展してしまうかもしれません。
「亜豆みたいなタイプは見吉なんかより浮気許さないと思う」
「オレ、浮気してねーじゃん」
たしかに。シュージンは自分とサイコーの立場をごっちゃにしています。
なにはともあれ、シュージンとしては自分と見吉のトラブルが原因でサイコーと亜豆が別れることにでもなったら一大事です。そもそものケチのつきはじめは、蒼樹紅との(仕事上の)意見交換を見吉には内緒にしておこうと考えたことにありました。もっともシュージンに多少の浮気心がなかっとはいえません。
シュージンは、蒼樹紅との意見交換はやめにしてしかる後に見吉にすべてを正直に話そうと考えました。そこで蒼樹紅に電話をしたのですが、世の中思い通りにはいきません。電話の向こうの蒼樹嬢はやけに嬉しそうです。
「わたし、今、高木さんだけが唯一信頼できる男性で、正直電話で話すのが嬉しいんです。わたし、初めてなんです。こんなに何でも話せて自分を素直に出せる男性って……いつもありがとう。これからも同じマンガ家として、時にはライバルとして、よろしくお願いします」
蒼樹紅にこんなことを言われたら、意見交換はやめようとか、お互いに電話するのはよそうとか、ネガティブなことは言い出せなくなってしまいます。困ったぞ。
シュージンは蒼樹紅のことは後回しにしてとにかく見吉と話をしようと、見吉に上から目線のメールを送りました。見吉は(電話で)あたしとも動物園でデートしろと要求してきました。
シュージンは猿と見吉の見分けがつくかちょっと心配でしたが、猿山のところで見吉と待ち合わせることにしました。ところが動物園には偶然にも蒼樹紅も来ていました。シュージンは見吉と会う前に蒼樹紅と遭ってしまいました。
ふたりでいる現場を遅れてきた見吉に見られてしまったからさあ大変です。話がややこしくなってきました。こうなるといちいち説明するは面倒です。シュージンは最後の切り札を出しました。
「オレと結婚してくれ!!」
シュージンはどさくさ紛れに見吉にプロポーズしてしまいました。このとき、見吉19歳、シュージン18歳、ふたりは大学1年生です。
「世界中で一番お前を愛している!! 結婚してくれ!!」
蒼樹紅はシュージンがどんなに見吉香耶を愛しているかを知っています。蒼樹紅に説明してもらって、見吉もだいたいの事情は理解したようです。蒼樹紅はそこまで言わなくてもというくらい本当のことを素直に正直に話してくれました。
見吉 「蒼樹さん、信頼して相談できる男性って、高木しかいなかったんですよね」
蒼樹 「わたし、高木さんみたいに気の合う人、今までいなくて……ごめんなさい。好きになりかけていたと思います」
高木 「エ~ッ!!」
見吉 「なんでそこまで正直に言うの。そこはあくまでマンガ家同士の話、で押し通さないと…」
高木 「…だよな」
見吉 「でも、高木も中井さんもバッカよねえ。あたしが男だったら絶対蒼樹さんにするのに」
高木 「あははは。まだ間に合う?」
蒼樹 「高木さん、今プロポーズした人に何言ってるんですか。軽蔑します」
見吉 「いや、今のは高木の冗談だから」
誤解が解けて見吉にいつもの調子が戻ってきました。真面目過ぎて融通が利かない感じの蒼樹紅ともすっかり仲良くなってしまいました。
見吉 「高木は信用できないけど、蒼樹さんは信用できるから」
これは半分冗談で半分本音です。
亜豆にはシュージンがゴニョゴニョ説明するよりも蒼樹紅に話してもらったほうが話が早いです。で、どうやらそういう流れになったようです。
絶縁状態だったサイコーに亜豆からメールが来ました。
蒼樹さん
蒼樹さんと
意見交換してたのを
隠してたのは
許しがたいことです。
でも許します。
蒼樹さんいい人だし
友達になっちゃった(笑)
MIHO
このメール、サイコーには何が何だか意味不明です。そのころ、シュージンは亜豆の自宅がある八王子のファミレスで美女二人と猿一匹とともにお茶していました(現在少年ジャンプに連載中の「バクマン。」によると、蒼樹紅はその後どうやらあの平丸さんと結婚することになるみたいです)。
続きは → http://mugigicat.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-0b22.html
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