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2012年2月10日 (金)

テレビドラマ「最後から二番目の恋」はギャグのセンスがいい?

長倉家の朝食のとき、家出中の典子(飯島直子)に兄の和平(中井貴一)が説教しました。和平は真面目なだけが取り柄の人です。石部金吉のようなことしか言いません。そんな和平にうんざりしている典子が苦言を呈しました。

 「お兄ちゃん、正しいことしか言わないからつまんない」

この典子の意見に、自閉症気味の万理子(内田有紀)と小学生のえりな(白本彩奈)も賛成しました。「つまんない」と言われてしまっては和平の立場がありません。長倉家の朝食に同席していた吉野千明(小泉今日子)は、気まずいムードが漂い始めたその場の雰囲気をなんとかしようと和平に味方しました。

 「真っ当で、必要なことって……つまらないんですよ、きっと」

なかなか含蓄のあるセリフです。われながらこのセリフが気に入ってしまったのか、よせばいいのに千明は自画自賛をはじめました。

 「なんか、あたし、今、すっごくいいこと言っちゃいましたよね。使えるなあ、これ、ドラマに」

名セリフというのはそれとなく軽く流しておくほうが粋です。あまり詳しく説明してしまうのは野暮です。しかしその野暮をあえてやってしまうのがこのドラマのギャグセンスです。自分としては大笑いしているんですけど一般受けはするのでしょうか?
 
 
 
視聴者に次の展開を予想させておいて、その予想通りの展開になってしまうというのもこのドラマの特徴です。「やっぱりね」と思いつつジワ~ッと可笑しさがこみあげてきます。
 
鎌倉市役所の観光推進課は、今度の日曜日に「みんなの鎌倉遠足」というイベントを企画していました。参加者を募って観光推進課の職員が鎌倉を案内するのです。まあ、どこでもだれでも思いつく平凡なアイディアです。しかし、驚いたことに、このイベントに参加の申し込みが9人もありました。60代の女性3組と、あとは40代だったか50代だったか3人組の女性です。この3人組というのがいかにも怪しいです。

「みんなの鎌倉遠足」の案内係は田所勉(松尾諭)と大橋知美(佐津川愛美)が務めることになっていました。でもこれでは面白くありません。ドラマ的には田所勉は長倉和平と交代しなくてはいけません。で、やっぱり交代することになりました。田所は当日は見合いで都合が悪くなり、課長である和平に代役をお願いしてきました。

 「で、お前写真見せたの?」
 「はい」
 「で、(相手は)乗り気なの?」
 「はい」
 「変わった人もいるねえ」
 「そんなことないですよ」

女運(?)の乏しい田所がお見合いするとなれば、めったにないチャンスです。上司の和平としても案内係の代役を引き受けざるを得ません。大橋知美は(田所ではなく)憧れの和平といっしょに「遠足」ができることになって大喜びです。知美はまだ若い(23歳?)のに奇特な人です。
 
 
さて、「みんなの鎌倉遠足」の日がやって来ました。参加の申し込みがあった「40代だったか50代だったか3人組の女性」というのは、案の定、荒木啓子(森口博子)と水野祥子(渡辺真起子)とそれに吉野千明の3人でした。テレビドラマではこういう偶然は日常茶飯事です。

「みんなの鎌倉遠足」のコースは次の通りです(せっかく鎌倉ロケなのにドラマではほんの5分くらいで終わってしまいました)。

集合場所 鶴岡八幡宮二の鳥居
       ↓
       朝夷奈切通
       ↓
       銭洗弁財天宇賀福神社
       ↓
       報国寺(竹の寺)
       ↓
休憩    長谷寺
       ↓
昼食    カフェ・ながくら

市役所が企画したイベントの参加者を自宅のカフェに連れていくというのは反則(汚職?)です。しかし担当の田所が昼食場所の予約を忘れていたために緊急事態となりました。困り果てた和平はやむを得ず弟の真平(坂口憲二)がやっている「カフェ・ながくら」に団体客を連れて行くことになりました(最初から計画的だったら職権濫用です)。
 
「カフェ・ながくら」で食事の用意ができるまで、荒木啓子と水野祥子は案内役の和平の品定めをしていました。もう言いたい放題です。和平が聴いていると知っているのか知らないのか、特に祥子の言い草はひどいです。

 「わたしは、けっこういいと思うな、課長さん。人生最後の恋にはさあ、ああいう人がいいのよ。まあドキドキとかキラキラとかトキメキとか、そういうのはないわけだけど、なんか落ち着くっていうか、楽な感じあるでしょ。恋愛の駆け引きに疲れた後にはさあ、いいのよぉ。なんていうのかなあ、こう、使い古された家具、みたいなさあ。それこそあれよ、古民家みたいなもんよ」

和平は自分に対する論評(?)に聞き耳を立てていました。渋い顔です。とうとう古民家にされてしまいました。
 
 
この第5話でも真平の病気が何であるのかは明らかにされませんでした(ちょっともったいぶり過ぎです)。今後、真平の病名が明らかになると、ギャグ全開だったこのドラマがなんだか深刻なドラマになってしまいそうです。できればこのまま大笑いのできるファンキー路線を突っ走ってほしいのですが……。

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