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2012年2月26日 (日)

「バクマン。2」・第21話<わがままとアドバイス>を観る

2013年6月28日(金曜)。タントの最終回の原稿がアップしました。亜城木夢叶は新連載に向けて連載会議に回す作品の制作に全力投球することになりました。年末までに予定されている連載会議は、8月上旬、10月中旬、12月下旬の3回です。この3回の連載会議で新連載が決まらないとジャックとの契約は打ち切りになります。
 
 
8月上旬の連載会議に回された作品は「この世は金と知恵」のリメイク版ともいえる「この世はKTM(かねちえみため)」です。この作品は、人間の脳だけでなく容姿や身体もお金で売買できることにしてはどうかという港浦さんのアイディアで生まれました。港浦さんも亜城木夢叶の個性を活かそうと考えるようになりました。もうギャグを要求してきたりしません。いわゆるエグイ作品です。こういう邪道のストーリーマンガなら亜城木夢叶は得意です。「この世はKTM」は絶対の自信作でした。しかし結果は不採用でした。内容がよくなかったというよりタントを終了してすぐにまた新連載というのは連載会議(編集長?)のプライドが許さなかったみたいです。
 
 
10月中旬の連載会議に出す作品について、港浦さんから「(作風をガラリと変えて)王道ファンタジーにする」と半ば強制的な指示がありました。笑いあり涙ありの冒険ファンタジーです。つまりあの「ONE PIECE」のようなマンガを描けというのです。このときの港浦さんはいつもと様子が違っていました。有無を言わせない迫力でサイコーとシュージンに迫ってきます。サイコーとシュージンは港浦さんを信じてこれまで手掛けたことのない王道ファンタジーに挑戦することにしました。タイトルは「STOPPER OF MAGMA」です。設定はできるだけシンプルにということで「火山の火口から産まれるモンスターを主人公が封印する剣を手に倒しに行く」という、ただそれだけの話です。

こういう単純なストーリーならシュージンは頭を使わなくても書けます。「STOPPER OF MAGMA」がどれだけ魅力的な作品になるかは、サイコーの画力(とコマ割りの技術)にかかっています。
 
 

港浦さんから10月の連載会議の一週間前に連絡がありました。王道ファンタジーの「STOPPER OF MAGMA」は亜城木夢叶のよさが出ていないということで、連載会議に回してもらえないことになったというのです。大ピンチです。残されたチャンスはあと一回です。
 
 
亜城木に夢叶に王道ファンタジーを描かせたのは、実は、服部さんの意向によるものでした。港浦さんが頭を下げて服部さんに協力をお願いしたのです。担当でない服部さんが横から口出しするのはルール違反ですが、担当の港浦さんからお願いされたとなれば話は別です。

服部さんは連載会議に回されないことを承知の上で亜城木夢叶に王道ファンタジーものを描かせました。これは責任をとるというかたちで全面的に亜城木夢叶にかかわるための作戦だったようです。

服部さんは港浦さんといっしょに亜城木夢叶の仕事場にやってきて言いました。

 「今回のことはオレにも責任がある。だからここ(亜城木夢叶の仕事場)に来た。いいか。次の連載会議が本番だ。今まで培ってきたすべてのものを、次の作品に出す!!」
 
担当の港浦さんが服部さんの隣りで小さくなっていました。港浦さんは自分のプライドを犠牲にしてでも何とかして亜城木夢叶を世に出したいと考えていました。

  
  
亜城木夢叶の担当を引き継ぐときに服部さんから「(亜城木夢叶は)10年に一度出るか出ないかの逸材だから方向性を間違えないようにしろ。困ったことがあったらいつでも相談に来い」ぐらいのアドバイスを港浦さんにしてあげていてもよかったと思うのですが、どうもそういうものではないらしいです。このアニメを見る限り、マンガの編集者というのはお互いがライバルで担当を引継ぐときもライバルを利するような引継ぎはないみたいです。

  「引き継いだから後はお前の責任で勝手にやれ」

こんな感じです。敵(?)に塩を送るようなことはしません。

厳しい競争世界で競い合っているのはマンガ家だけでなく編集者も同じです。服部さんのように担当を離れても亜城木夢叶のことを気にかけたり、港浦さんのように前任者の服部さんに協力をお願いしたりする編集者というのは例外かもしれません。

 
 
続きは → http://mugigicat.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-7cd0.html

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» ◎バクマン。2第21話「わがままとアドバイス」 [ぺろぺろキャンディー]
タントを自ら打ち切ることに。高浜:僕は賛成ですよ。アシロギ先生にギャグマンガはあってないと思ってましたから。:次は三浦さんをねじ伏せるストーリー漫画描いてください。最高... [続きを読む]

受信: 2012年7月25日 (水) 18時36分

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