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2012年3月 4日 (日)

「バクマン。2」・第22話<ヒントとベスト>を観る

サイコーとシュージンは変装して服部さんを1日尾行することにしました。別に探偵ごっこで服部さんの弱味を握ろうとしているわけではありません。シュージンのアイデアで、こっそり尾行することによって服部さんに言われた「シリアスな笑い」のヒントを見つけようと考えたのです。

服部さんは自宅のマンションを出て電車に乗ると遊栄社に出勤しました。しばらくしてから遊栄社を出て書店に立ち寄りました。そして何やら真剣に立ち読みを始めました。服部さんは何冊か本を買いました。買った本のタイトルは、

 「恋する女性のツボ」、「恋愛マナー・初級編」、「主導権を握る恋愛術」

どうやら恋愛に関するハウツー本を買ったようです。服部さんは書店を出るとファミレスに入りました。誰かと打ち合わせのようです。そこに、いつになく厚化粧の岩瀬愛子(秋名愛子)が現れました。

テーブルをひとつ隔ててシュージンの背後に服部さんと岩瀬愛子がいます。シュージンの位置からは二人の姿は見えません。シュージンの向いに座っているサイコーには服部さんの背中と岩瀬愛子の顔が見えます。サイコーは帽子とサングラスで変装しているので気づかれる恐れはありません。

岩瀬は新潟の女子高生のようなヒザ上30センチの短いスカートをはいています。岩瀬が座るのを見て、サイコーが声を殺して言いました。

 「おおっ、みじけ、あれ見えちゃうだろ(見えちゃってるよ)」

 「(オレも見たい)サイコー、振り向いていい?」

 「絶対ダメ!香耶ちゃんに言うぞ」

 「……(おまえだけずるい!!)」

世の中には運不運というのがあります。シュージンは座った向きが悪かったです。
 
 
打ち合わせが一段落してから服部さんが岩瀬愛子に言いました。

 「岩瀬くんのほうで何か訊きたいことはあるか?」

 「服部さん」

 「どのヘンだ?」

 「きょうのわたし、綺麗ですか?」

 「ブーッ!!」

岩瀬がコートを脱いで突然立ち上がりました。胸元の大きく開いたドレスと短いスカートが扇情的で服部さんは目のやり場に困っています。

 「どうでしょうか?」

 「い、岩瀬くん、座れ」

 「質問に答えてください。綺麗ですか?」

 「綺麗というか……若さが眩しいよ」

サイコーとシュージンは二人のやりとりを聴きながら身体を捩って笑いをこらえていました。

 

服部さんは何とか話を逸らそうと必死です。

 「さ、さあ打ち合わせに戻ろう」 

 「今度の休みの日に、映画に連れて行ってもらえませんか?」

 「まあ、編集と作家としてなら…」

 「いえ、交際を前提に」

 「そんなことよりこの原稿だが…」

うろたえている服部さんがあまりにもおかしくて笑いをこらえるのが限界になってきました。サイコーとシュージンはたまらずにひとまずその場を退散することにしました。

服部さんと岩瀬は真剣そのもので別に誰かを笑わそうとしているわけではありません。でも、こっそり聴いていたサイコーとシュージンはおかしくてたまりません。こういうのを「シリアスな笑い」というのでしょうか。

退社後、服部さんは雄二郎さんと港浦さんといっしょにバーでミーティング(?)を始めました。サイコーとシュージンがこっそり聴いていると、話題が亜城木夢叶に及んできました。

 雄二郎 「あのふたりには頑張って欲しいよなあ。最近てっぺん取ってやろうって新人いないんだよなあ。でも、あの二人からはその野心を感じる。なあ服部」

 服 部 「そうですね。持ち込みに来た時から、すごいやる気と野心、原稿からも感じ取れました。亜城木夢叶は必ず大作家になる、このふたりに賭けてみようって思いましたよ」

 港 浦 「ボクが担当になっちゃってすみません」

 服 部 「誰が担当かなんて関係ない。オレは自分の編集としての目に間違いはなかった、それを(あの二人に)証明してもらいたいだけなのかもしれない」

面と向かってはなかなか言ってもらえない雄二郎さんや服部さんの本音を聞いて、サイコーとシュージンは万感胸に迫るものがあったと思います。世の中には期待の大きさに押し潰されてしまう人もいれば、期待の大きさをバネにますますやる気と野心を膨らませていく人もいます。サイコーとシュージンはもちろん後者です。
 
 
その日、服部さんは午前3時少し前に帰宅しました。サイコーとシュージンの尾行も無事終了です。ストーカーは困りますが、バレるかもしれないというドキドキ感を味わいながら誰かを尾行するというのも完全犯罪的なエグイ楽しさがあります。

シュージンが思いついた次の作品は完全犯罪マンガです。完全犯罪といっても本当の犯罪ではありません。小さないたずらや親切をバレないようにやって楽しむ小学生を主人公にしたマンガです。

たとえば、ケーキの中にこっそり鼻くそをねじ込んでおいて、それをおいしそうに食べるのを観察するというのはどうでしょうか。バレなければ実害はありません。「このケーキ塩味が効いていて甘さが引き立ってるね」と言ってもらえれば大成功です。

 「いかに華麗に完全犯罪(的イタズラ)をするか。そこに生じる緊張感、ギリギリ感、ハプニング。一見バカなことでも真剣にやればやるほど笑える。そこからシリアスな笑いが生まれてくる」

シュージンのアイデアでは、完全犯罪的なイタズラを楽しむという同じ趣味を持つ小学生が手を結んで同好会的な闇組織を作ることになっています。作品のタイトルは「完全犯罪クラブ」です。ラストチャンスの12月の連載会議はこの作品で勝負です。
 
  
ところで、2013年11月5日は亜豆美保の二十歳の誕生日でした。ちなみにこのアニメに出てくる4人の誕生日は以下の通りです。

 高木香耶 1993年 6月25日生
 亜豆美保 1993年11月 5日生
 高木秋人 1994年 1月25日生
 真城最高 1994年 2月18日生

NHKにとっては不都合な事実ですが、変装してバーに出入りしていたサイコーとシュージンはまだ未成年でした。服部さんは1980年4月27日生まれの33歳(2013年11月現在)です。

続きは → http://mugigicat.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-63d9.html

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» ◎バクマン。2第22話「ヒントとベスト」 [ぺろぺろキャンディー]
服部:いいか、連載会議が本番だ。いままで培ってきたものを次にだす!:漫画だから絶対はないが、考えが一つだけある。服部:まず、ストップオブマグマ、描いて楽しかったか?タン... [続きを読む]

受信: 2012年7月25日 (水) 18時57分

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