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2013年1月29日 (火)

深夜ドラマ「カラマーゾフの兄弟」・第3話・なにはともあれ挿入歌(曲)を楽しみましょう。

Samuel Barber - Adagio for Strings(弦楽のためのアダージョ)
マッチョのピアニストは平野弦という人らしいです。女性はこういうギャップに弱いのではないでしょうか(ギャップがあり過ぎるのも考えもの?)。


 
 
 
Pink Floyd - Another Brick In The Wall part 1 (音は聴けます)


 
 
 
Maurice Ravel - Pavane for Dead Princess (亡き王女のためのパヴァーヌ)


 

 
The Strokes - Heart in a Cage (音は聴けます)

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2013年1月25日 (金)

脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第3話を観る・理屈っぽい光生(瑛太)は歯科衛生士の芹那に「めんどくさいこと訊きますね」と言われてしまいました。

「ライオンのごきげんよう」でゲストの錦野旦が夫婦円満の秘訣につて貴重な体験談を話してくれました。

  (妻の欠点を)見ざる、(妻に文句を)言わざる、(妻の命令に)逆らわず。

だそうです。つらいね。
 
 
さて、離婚はしたものの今まで通り同じクリーニング店の二階で暮らすことになった光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)は共同生活(?)のルールを決めることにしました。何の脈絡もなくただ思いつくままにマジックで書き並べたルールです。

 ① 不満を口にしない。顔にも出さない。
 ② 頼らない。甘えない。 
 ③ 相手の部屋には入らない。物にも触らない。 
 ④ トイレの便座(のフタ)は下ろす。
 ⑤ お互いを異性として意識しない(風呂上りは裸のままウロウロしない)
 ⑥ 恋愛の自由(合コンでもデートでも勝手にしてよい)
 
 
光生と結夏は⑥の「恋愛の自由」を相手に見せつけるために、Facebookを通して見栄の張り合いを始めました。光生も結夏も相手がそんなにモテるわけないと思いつつも、負けてなるものかとムキになってきました。自分のモテぶりをアピールするのに必死で、ふたりとも「敵はFacebookの中にあり」状態です。デート中なのにデートの相手など眼中にありません。光生とデートをしていた芹那など、退屈して眠くなって帰ってしまいました(芹菜はドラマの中でも芹那のままでいいです)。

光生と結夏は仲がいいんだか悪いんだかよくわかりません(不満や悪口など何でも思っていることを遠慮なくストレートに言い合える関係って大切です。そのときはムカッとしても、相手がそばにいてくれないと寂しかったりします)。
 
 

今回、灯里(真木よう子)の過去が少し明らかになりました。

灯里の父は青森の八戸で漁師をしていました。男らしくて逞しい父が灯里は大好きでした。ところが灯里が14歳のとき、その大好きだった父が海に転落して鮫に襲われて死んでしまいました。忌まわしい事故です。父を亡くして悲しみに暮れていた灯里を励ましてくれたのは一曲の歌でした。当時流行っていたJUDY AND MARY の「クラシック」です。

灯里はボーカルのYUKIに憧れて、才能がないのは知りつつもシンガーソングライターを夢見ていた時期もあったそうです。ところが、灯里が心の支えにしていた「クラシック」をそれとなく光生に聴かせたところ、光生は、

 「なにこのくだらない歌。安っぽい花柄の便座カバーみたいな音楽だ」

と貶したそうです(光生は民謡や演歌が好きなのに違いない)。さらに、テレビで「ジョーズ」を見ていた光生が笑いながら、

 「鮫に食われて死ぬのだけはやだよな」

と言ったそうです。

自分の大好きな歌を貶され、さらに父の悲劇さえ愚弄されたように感じた灯里は悲しい気持になって一瞬光生に殺意を抱きました。それが「あんたなんか死ねばいいのに」です。でも、光生に悪気があったわけではありません。事情を知らなかっただけです。これで「死ねばいいのに」はひどいです。今回は光生に少し同情したくなりました。めんどくさくて無価値な男でも生きる権利はあります。
 
 
灯里は諒(綾野剛)と結婚したつもりになって安心していますが、諒は灯里から預かっていた婚姻届をまだ提出していません。このままでは結婚したつもりになっている灯里を騙していることになります。諒には何か婚姻届を提出したくない(または提出できない)理由があるのかもしれません。それとも戸籍などどうでもいいと考えているのでしょうか……諒の胸の内は謎です。

諒は情事の後によく夢を見ます。東京から札幌に向う寝台特急列車「カシオペア」に乗っている夢です。この夢を見るときはいつもうなされます。どうしてそんな夢を見るのか本人にも分かっていません。いつもは温厚で人当たりのいい諒ですが、何か事情がありそうです。諒は過去の記憶を失くしているのかもしれません。
 
 

過去の記憶といえば光生にも記憶喪失の疑いがあります。第1話で光生の祖母の亜以子(八千草薫)が光生と結婚してくれた結夏に対して感謝の気持を込めて、「絶対犯罪者になると思っていた孫の面倒みてくれている」と言っていました。普通かわいい孫のことをこんなふうに言いませんよね。

また、第2話では金魚カフェでダーツに誘われた光生に、「光生がそんな尖ったもの持ってたら心配だわねえ」とも言っていました。亜以子が言っている言葉の意味は、光生の姉(市川実和子)にも伝わっていました。しかし光生はどうしてそんなことを言われなければならないのか思い当たる節がありませんでした。光生には、本人が忘れているだけで、過去に犯罪を犯しても不思議はない危ない挙動があったのかもしれません。

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2013年1月22日 (火)

深夜ドラマ「カラマーゾフの兄弟」を観る・このドラマ、何がすごいかといって挿入歌がすごいです。

原作はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」です。「カラマーゾフの兄弟」はロシア文学のみならず世界文学の最高傑作といわれています。いったいどこがそんなにすごいのでしょうか。フリー百科事典のWikipediaは、この小説を次のように紹介してます。

哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは、第一次世界大戦従軍時の数少ない私物の一つが本書であり「最低でも50回は精読した」と言っている。
作家の村上春樹は「これまでの人生で巡り合った最も重要な本の3冊」として、F・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』とレイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』と並んで本書を挙げている。
また、東京大学の教員を対象に行われたアンケートでは、全ての分野の本の中で『カラマーゾフの兄弟』が「新入生に読ませたい本」の1位に選ばれてもいる。

ここまで言われると一度は読んでみたくなりますね。もっとも宗教的な思想書という側面もあるみたいで、「人間に救いなど必要ない」と考えている罰当たり(無神論者)には、この小説の本当のすごさを理解するのは難しいかもしれません(娯楽大作としてサスペンス小説を読んでいる感じになってしまう?)。

フョードル・ドストエフスキーの作品は正教会側からも高く評価されるものであり、時には「正教の神髄の代弁」とまで評される。特に『カラマーゾフの兄弟』については、正教会における人間の救いについての基本的な考えが一応網羅されているとされる。

  
テレビドラマの「カラマーゾフの兄弟」は、舞台を現代の日本に移し、黒澤家の三兄弟(満、勲、涼)の物語として描かれています。ドラマ自体が面白いかどうかはよくわかりません。結構評判はいいみたいです。

ドラマの内容はともかくとして注目したいのは挿入歌です。とにかくこのドラマの挿入歌は豪華です。ドラマ全体のテーマ曲というのはありませんが、登場人物ひとりひとりにそれぞれのテーマ曲があるような気がします。

Nirvana - Smells Like Teen Spirit

 

The Rolling Stones - Paint It Black(黒く塗れ!)
フジテレビはこのところどういうわけだかストーズにご執心です。でも、どうせストーンズを使うならこういう使い方をして欲しかったです。「カラマーゾフの兄弟」に「Paint It Black」なら退廃的でダークなイメージがピッタリです。

 

Camille Saint-Saens - Danse Macabre(死の舞踏)

 

Led Zeppelin - Babe I'm Gonna Leave You

 

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2013年1月19日 (土)

脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第2話を観る(後編)

光生(瑛太)は、灯里(真木よう子)の夫の諒(綾野剛)が、灯里のいないところで別の女の人と親しくしているのを何度も目撃しています。その夜、光生は、諒が不在であることを知りつつ、灯里の家に向かいました。諒の不埒な行動をチクッて灯里とヨリを戻そうと考えたのかもしれません。
 
 
光生は、灯里を相手に、懐かしそうに昔の思い出話を始めました。でも、昔が懐かしいのは光生だけです。灯里にはいまわしい過去でしかありません。光生は話を聞いている灯里の不快感が極限に達しようとしていることにまったく気がつきません。

パシンと音がしました。灯里は耐え切れずに光生の饒舌を遮りました(一瞬、殴ったのかと思いました)。

 「10年経っても何にも分かってないんですね。あたし、濱崎さんとの間にいい思い出なんかひとつもありませんよ。あなたと別れるとき、思っていました。死ねばいいのにって。こんな男、死ねばいいのにって思っていました。そんな勝手にいい思い出にされても……」

思わせぶりな態度をして光生が脈があると思って近づけばこれです。灯里は残酷な女です。でも相手が光生なら、ま、いいか。
 
 
 「だって、どんなに不安でも、退屈な男といっしょにいるよりは全然いいと思うの。きのうだって12時過ぎには帰ってきたし、雑炊もおかわりしてて。一生懸命食べてて。なんか見てたら、ま、いいかって。帰ってくるのはウチだし、夫婦って、だって、今だけじゃないでしょ。将来の約束してなるもんだし。極端な話だけど、最終的には旦那の葬式の喪主になれればいいんじゃないかな、妻って」

灯里にこんなこと言わせて大丈夫なんでしょうか。これは男の身勝手な屁理屈というものです。真木よう子がこんなセリフをよく嫌がらなかったものです。このドラマは日本中の女性を敵に回してしまったかもしれません。

 「冗談じゃないわよ!!」

オバタリアンの鬼のような形相が目に浮かびます。

 

 

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2013年1月18日 (金)

脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第2話を観る(前編)

第2話のサブタイトルは次のうちどれがいいですか?

 1.さようなら。わたし実家に帰ります。ルンルン。

 2.ぼくさー、ガッツ石待ちなの

 3.あんたなんて死ねばいいのに
 
 
 
さて第2話です。光生(瑛太)は事態の深刻さに気がついていません。結夏(尾野真千子)とはまだ話し合いの余地があると思っています。離婚を切り出したのは自分の方だから、結夏が謝ってきたら(ありえん)許してやろうか(何様のつもりだ)、などと甘いことを考えていました。しかし、結夏はすでに光生のことは眼中になくなっていました。話し合いの余地などまったくありません。問答無用で富士宮の実家に帰ってしまいました。

ひとりぼっちになった光生はレンタルビデオ店で、

 「人妻催眠不倫3(主演・佐山千鶴) いいの…私をもっと好きにして」

というタイトルのDVDをいやらしい目つきでジッと見詰めていました。ショートヘアの佐山千鶴というAV女優はどこか灯里(真木よう子)に似ています。光生の頭の中はエロい妄想で一杯になりました(これは借りねばなるまい)。
 
光生は、借りてきたビデオをしっかりと抱きしめて、早く家に帰っていいことしようと暗い夜道を急いでいました。すると、偶然にも、目黒川の橋の上で、灯里の夫・諒(綾野剛)に出会いました。諒は自転車のカギを落として困っていました。自転車屋はもう閉まっているし、近くの「ドン・キホーテ」でペンチを買ってきてワイヤーを切断することにしました。諒はまだ引っ越してきたばかりで土地勘がありません。光生が「ドン・キホーテ」まで案内してあげることになりました。

諒は光生が借りてきたアダルトビデオを見て、そういうのが好きならいいものをプレゼントしてあげようと考えました。ドンキで売っている「おとなの缶詰」です。わざわざ2缶買って、ひとつは光生にあげることにしました。

ドンキで売っている「おとなの缶詰」には次のようなものが入っているらしいです。

 1.ピンクローター   http://www.lovecosmetic.jp/shop/category/loter_pink.html
 2.アダルトビデオ
 3.パンツ
 
 
その後、この「おとなの缶詰」がどうなったかは定かではありません。光生は受け取らなかったみたいだし、処置に困って目黒川に捨てたのでしょうか。灯里がけっこうこういうの好きだったりして。ううっ、妄想が……。

それにしてもこれはちょっと危ない気がします。テレビを見た女子高生が「おとなの缶詰」を求めてドンキに殺到したらどうするんですか(ドンキ大儲け)。
 
 
 
それはさておき、諒は光生に「飲みにいきますか」と誘いました。光生がいろいろ質問するので勘違いしたみたいです。最初光生は断っていましたが、次のひと言で気が変わりました。

  「家内も喜んで来ると思います」
 
  
お酒が苦手な光生は、諒を姉夫婦(市川実和子と松尾論)と祖母(八千草薫)がやっている「金魚カフェ」に誘いました。遅れて灯里もやってきました。光生は灯里を自分の隣りの席に座らせようとしました。でも、夫婦が並んで座るのが自然というものです。灯里は当り前のように諒の隣りに座りました。残念無念です。光生は、もう灯里は人妻なんだということを思いしらされるのでした。
 
 

光生は富士宮まで結夏を迎えにいくことになりました。光生にもメンツがあります。頭を下げて復縁をお願いするわけにはいきません。「祖母の誕生会に出てほしい」というのが一応の口実です。

光生は、結夏と仲のよかった祖母の亜以子(八千草薫)にはまだ離婚の話はしていません。結夏も実家ではまだ離婚の話は伏せたままです。実家では夫婦喧嘩をして帰ってきたと思われています(たぶん)。父親の健彦(ガッツ石松)は尿道結石で機嫌が悪いらしく、離婚については健彦の尿道結石がとれてから話すつもりでいます。

結夏の実家では東京から結夏の婿(光生)が迎えに来てくれたということで、大喜びです。親戚一同が集まってきました。結夏の親戚はみんな陽気でテンションが高いです。なんだか毎日宴会をやっているような家族です。
 
 
結夏は夫だった光生には愛想が尽きても光生の祖母の亜以子のことはまだ気になっています。とりあえず亜以子の誕生会には結夏も出席することになりました。亜以子とはいっしょにプロレスを観戦する約束もあるみたいです。しばらくは離婚した光生といっしょに暮らすことになりそうです(たぶん)。

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2013年1月12日 (土)

脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第一回を観る・光生には同情も共感もできない!!

ドラマ「最高の離婚」の主人公・濱崎光生(瑛太)は、ひどい女の人と結婚してつらい思いをしながらもけなげに生きている善人(船越英一郎とか鎧塚俊彦みたいな人)ではないかと想像していました。しかし、残念ながら予想が外れてしまいました。何だかあまり好感の持てる人物ではありません。
 
濱崎光生は自動販売機設置会社の営業マンをしています。まあ、平凡なサラリーマンです。自宅はクリーニング店を営んでいて、こちらは妻の結夏(尾野真千子)が光生の祖母(八千草薫)から受け継いで切り盛りしています。
 
光生は、猫と競馬が好きで、まだ30歳なのに盆栽が趣味です。子どもは嫌いで苦手らしく、几帳面で細かいことにいちいちうるさいです。それなのにいつもはスッピンの結夏が光生の気を惹こうとしてかなりどぎつい化粧をしてもまったく気がつきません。分かっていて無視しているのか、本当に気がついていないのか、いやそもそも結夏の顔をまともに見ていないのかもしれません。行きつけの歯科医院では訊かれもしないのに自分の奥さんの悪口をベラベラしゃべったりしています。空気が読めない実に迷惑な患者です。ベラベラしゃべられたんでは歯の治療ができんだろうが。そういうおしゃべりは散髪屋(ヘアサロン?)でやりなさい。
 
光生のような寛容の精神が不足している男は、その結婚生活がどんなにつらくても同情する気になりません。主人公に共感できないドラマというのは観ていてつらいです。コメディなんだからと納得しようとしても頭の切り替えがなかなかうまくいきません。光生よりもむしろおおらかな性格(ズボラともいう?)の結夏のほうが気の毒になってきます。とんでもない男と結婚してしまったものです。
 
性格が正反対の光生と結夏はどうして結婚してしまったのでしょうか。これにはそれなりの事情がありました。二年前の3.11の大震災の日のことです。東京ではすべての交通機関がストップしてしまいました。光生は勤務先の神保町から自宅のある府中まで約30kmの距離を歩いて帰ることになりました(当時は府中に住んでいた)。その帰宅途中、得意先の派遣社員だった結夏に偶然出会いました。帰宅を急ぐ群衆の中で顔見知りの結夏に出会ったことが正常な判断力を失わせてしまったようです。どう考えてもうまくいくはずのないふたりが意気投合してしまい何となくいっしょに暮らすようになってそのまま結婚してしまいました。運命の出会いだと勘違いしたのかもしれません。
 
ある日のことです。口喧嘩の絶えなかった光生と結夏はとうとう離婚することになりました。一時の感情にかられてプリントアウトしていた離婚届を結夏が提出してしまったのです。光生はうろたえました。自分が署名捺印していたことをすっかり忘れていたのです。文句タラタラの光生よりも実は結夏のほうが離婚したかったのかもしれません。もっとも本当に離婚届を提出したのかどうかはまだ定かではありません。
 
 
このドラマには、光生が10年前の学生時代に付き合っていた灯里(真木よう子)という元カノも出てきます。灯里は光生が住んでいる中目黒の町に最近引っ越してきました。自宅で女性専用のアロマセラピーのお店を開業しています(繁盛しているかどうかは不明)。光生は10年ぶりに出会った懐かしさと現在の結婚生活の苦境が重なって灯里に魅かれていきます。ところが、残念なことに(ざまあみろ?)、灯里もつい最近結婚したばかりでした。相手は美大で助手をしているという上原諒(綾野剛)です。公式ホームページによると、この上原諒は誰にでも優しく親切な「人たらし」という設定になっています。でも今のところはまだ謎の人物です。

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2013年1月 5日 (土)

脚本・尾崎将也の「梅ちゃん先生」VS 脚本・遊川和彦の「純と愛」

●溜まっていた「梅ちゃん先生」の録画を遅ればせながらやっと最終回まで観終わりました。

すでに女優としてメジャーな存在である堀北真希にとって、「梅ちゃん先生」の梅子役は本来の意味での役不足(=素晴らしい役者に対して、役柄が不足している)だったと、あらためて実感しました(梅子のような役は適当にかわいい女優さんならだれにでも務まる)。しかしながら、よくよく考えてみると、それだからこそ、逆説的に、最初から存在感のある堀北真希を起用せざるをえなかったんだと思います(ボーっとしている梅子役の場合、無名に近い女優さんが演技力で存在感をアピールしようとしても難しい)。
 
 
●さて、最終回では、偏屈オヤジの建造(高橋克実)がテレビののど自慢大会で当時流行っていた「上を向いて歩こう」を歌っていました。どうして「上を向いて歩こう」だったのでしょうか?この「上を向いて歩こう」には深慮遠謀のメッセージが込められています。

「梅ちゃん先生」を最終回まで観てから、続けて「純と愛」の10月分までの録画を観ました(ヒロインの夏菜って、山口百恵に小池栄子と渡辺満里奈をブレンドしたみたいな顔してるね)。「純と愛」の愛(風間俊介)は、人の顔を見るのが恐ろしくていつも下を向いて歩いています。「梅ちゃん先生」の「上を向いて歩こう」は、先回りをして、下を向いて歩く性癖のある愛(いとし)をおちょくっていたんだと思います。いたずら好き(?)の尾崎将也ならやりかねません。「純と愛」を観てから、「梅ちゃん先生」の最終回を観ると、大笑いできます。
 
 
●ところで、「梅ちゃん先生」で最後まで気の毒だったのは山倉くん(満島真之介)です。山倉くんは、誰にでも気軽にプロポーズしてしまう性癖を改めて、弥生さん(徳永えり)一筋に思い続けていたのに、とうとう結ばれることなくドラマが終わってしまいました。誰もが予想していたハッピーエンドにはなりませんでした。おきまりのパターンをあえて採用しなかったのは、脚本家がへそ曲がりだからです(たぶん)。なんてやつだ。
  

●脚本・遊川和彦の「純と愛」は、「梅ちゃん先生」ほどではありませんが、やはり毀誉褒貶の激しいドラマです。まだ10月分(純が愛を精神科の病院に連れて行くところ)までしか観ていませんが、愛は人の本性が見えてしまうという特殊能力に苦しんでいます。こうした超能力絡みの非現実的設定というのは、朝ドラとしては異例だと思います。ある意味では遊川和彦ならではの実験作だといえます(朝ドラで何がどこまで許されるか)。後半の盛り上がりに期待したいです。

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2013年1月 2日 (水)

謹賀新年・1月スタートのテレビドラマ・面白くなりそうなベスト3

2.「八重の桜」(脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみ)← かなり観たい
●「八重の桜」は「平清盛」で懲りたのか画面が明るくなるみたいです。ヒロインの山本八重(綾瀬はるか)は、後に新島襄(同志社大学の創立者)と結婚した人で「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれていたそうです。こういう一般的にあまり知られていない人物を主人公にしたドラマのほうが視聴者の好奇心が刺激されて盛り上がるかもしれません(子供のころ、何も知らずにフィクションだと思って観ていたドラマの主人公が、実は実在の人物だったことを知ってびっくりしたことはありませんか?)。スタート前の印象としては面白くなりそうな予感がします。綾瀬はるかの熱演次第では視聴率30%も夢ではないかもしれません。
 

3.「泣くな、はらちゃん」(脚本は「最後から二番目の恋」の岡田恵和)← まあ観たい
●マンガの主人公・はらちゃん(長瀬智也)がマンガの世界から現実の世界にやってきて、自分を描いてくれた越前さん(麻生久美子)に恋をしてしまうというラブコメ(?)です。マンガにありがちな設定ですが脚本はオリジナルです。深夜ドラマによくみられるこういうハチャメチャな設定のドラマにリアリティを与えることができるかどうかは出演者の演技力にかかっています。若干悪い予感もしますがどういうドラマになるのか楽しみです。

   
1.「最高の離婚」(脚本は「それでも、生きてゆく」の坂元裕二)← 絶対観たい
●坂元裕二が脚本を担当しているドラマに、はずれはありません。この「最高の離婚」は平凡で繊細なサラリーマンの主人公(瑛太)が、大雑把でサバサバした性格の妻(尾野真千子)に翻弄されてアップアップになるというお話です(なぜか川島なお美と鎧塚俊彦氏を連想してしまいました)。公式ホームページによれば「結婚と離婚の狭間で成長していく等身大のラブ&ホームコメディー」だそうです。

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