« 謹賀新年・1月スタートのテレビドラマ・面白くなりそうなベスト3 | トップページ | 脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第一回を観る・光生には同情も共感もできない!! »

2013年1月 5日 (土)

脚本・尾崎将也の「梅ちゃん先生」VS 脚本・遊川和彦の「純と愛」

●溜まっていた「梅ちゃん先生」の録画を遅ればせながらやっと最終回まで観終わりました。

すでに女優としてメジャーな存在である堀北真希にとって、「梅ちゃん先生」の梅子役は本来の意味での役不足(=素晴らしい役者に対して、役柄が不足している)だったと、あらためて実感しました(梅子のような役は適当にかわいい女優さんならだれにでも務まる)。しかしながら、よくよく考えてみると、それだからこそ、逆説的に、最初から存在感のある堀北真希を起用せざるをえなかったんだと思います(ボーっとしている梅子役の場合、無名に近い女優さんが演技力で存在感をアピールしようとしても難しい)。
 
 
●さて、最終回では、偏屈オヤジの建造(高橋克実)がテレビののど自慢大会で当時流行っていた「上を向いて歩こう」を歌っていました。どうして「上を向いて歩こう」だったのでしょうか?この「上を向いて歩こう」には深慮遠謀のメッセージが込められています。

「梅ちゃん先生」を最終回まで観てから、続けて「純と愛」の10月分までの録画を観ました(ヒロインの夏菜って、山口百恵に小池栄子と渡辺満里奈をブレンドしたみたいな顔してるね)。「純と愛」の愛(風間俊介)は、人の顔を見るのが恐ろしくていつも下を向いて歩いています。「梅ちゃん先生」の「上を向いて歩こう」は、先回りをして、下を向いて歩く性癖のある愛(いとし)をおちょくっていたんだと思います。いたずら好き(?)の尾崎将也ならやりかねません。「純と愛」を観てから、「梅ちゃん先生」の最終回を観ると、大笑いできます。
 
 
●ところで、「梅ちゃん先生」で最後まで気の毒だったのは山倉くん(満島真之介)です。山倉くんは、誰にでも気軽にプロポーズしてしまう性癖を改めて、弥生さん(徳永えり)一筋に思い続けていたのに、とうとう結ばれることなくドラマが終わってしまいました。誰もが予想していたハッピーエンドにはなりませんでした。おきまりのパターンをあえて採用しなかったのは、脚本家がへそ曲がりだからです(たぶん)。なんてやつだ。
  

●脚本・遊川和彦の「純と愛」は、「梅ちゃん先生」ほどではありませんが、やはり毀誉褒貶の激しいドラマです。まだ10月分(純が愛を精神科の病院に連れて行くところ)までしか観ていませんが、愛は人の本性が見えてしまうという特殊能力に苦しんでいます。こうした超能力絡みの非現実的設定というのは、朝ドラとしては異例だと思います。ある意味では遊川和彦ならではの実験作だといえます(朝ドラで何がどこまで許されるか)。後半の盛り上がりに期待したいです。

|

« 謹賀新年・1月スタートのテレビドラマ・面白くなりそうなベスト3 | トップページ | 脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第一回を観る・光生には同情も共感もできない!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/122218/48614746

この記事へのトラックバック一覧です: 脚本・尾崎将也の「梅ちゃん先生」VS 脚本・遊川和彦の「純と愛」:

« 謹賀新年・1月スタートのテレビドラマ・面白くなりそうなベスト3 | トップページ | 脚本・坂元裕二の「最高の離婚」・第一回を観る・光生には同情も共感もできない!! »