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2013年4月25日 (木)

月9ドラマ「ガリレオ」はどうして視聴率が高いのだろう?

フジテレビの月9ドラマ「ガリレオ」の視聴率が2週連続で20%を超えました。ドラマの内容としては1話完結型のミステリーで、前作の「ビブリア古書堂の事件手帖」とたいして変わりません。どうしてこんなに視聴率が高いのでしょうか?
 
1.福山雅治が主演だから

 「キムタク、ドラマを選ばず」という格言があります。木村拓哉が主演ならどんなクソドラマでもそれなりの高視聴率になるという意味です。福山雅治もそういう域に達しているのかもしれません。
 
2.吉高由里子が慣れないエリート刑事役で頑張っているから
  吉高由里子は演技がヘタだという意見もあります。しかし、昔(「白い春」のころ)に比べれば格段にうまくなっていると思います。天然キャラの吉高由里子が高飛車なエリート刑事役を演じているそのギャップがコメディタッチ(?)のドラマに合っているのかもしれません。
 
3.録画して何度も観ようと思うほどは面白くないから
 面白すぎるドラマというのは視聴率的には不利です。リアルタイムで観るよりも、録画しておいて邪魔の入らない時間にじっくり観ようとするからです。「ガリレオ」のように、1話完結型のドラマで1回ぐらい見逃しても大勢に影響がないというドラマのほうが高視聴率を狙うには適しています。ただし、いくら一話完結型のドラマといっても、それなりに面白くなければ無視されます。
 
録画時代の珍事(?)ということで、しばらく「ガリレオ」の視聴率の推移を見守りたいと思います。いまどき、この程度のドラマで最終回まで20%超の視聴率が続いたら事件です。

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2013年4月22日 (月)

『八重の桜』綾瀬はるかもひと安心? ビデオ・リサーチが今秋から「録画視聴率」調査を開始

2013年4月20日(土)17時0分配信 週刊実話

 綾瀬はるかもひと安心だろう。
 ビデオ・リサーチ(以下VR)が、今秋から『録画視聴率』調査を本格的に始めるべく準備を進めている。

 テレビ離れが顕著といわれる中、各局の営業関係者は、最近の低視聴率現象に不満を募らせていた。
 「いまヒットといわれるぎりぎりの数字が11~13%台。4~5年前に比べると、極端に落ちている。それ以前は20%を超えることが“大ヒット”といわれ、担当者は落差に頭を抱えています。近頃は視聴率が地上波とブルーレイなどの録画率に“拡散”され、録画にもっていかれた分、地上波の数字が激減していた。正確な数字がつかめなくなっているのが実態です」(大手広告代理店社員)
 
詳しくは → http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/jitsuwa-20130420-3876/1.htm

 
「録画視聴率」でやっかいなのは、「録画率」と「録画視聴率」が必ずしも同じではないことです。番組をリアルタイムで視聴しながら録画もしている視聴者もいれば、録画はしたものの未視聴のまま消去してしまう視聴者もいます。リアルタイムの視聴率と録画率を単純に合計してしまうと、今度は視聴率が実際よりも高く出てしまいます(理論的には視聴率が100%を超えてしまうこともありうる)。

いまやテレビにはレコーダーがつきものです。番組表から簡単に録画予約ができるし、野球中継の延長などで放送時間が変更になっても、対象の番組を追跡してきちんと録画してくれます。最近は8チャンネル2週間分の全番組を同時録画できるレコーダーも出てきました(「ガラポンテレビ参号機」などは価格39800円)。今後はますます録画したテレビ番組(特にドラマなど)を観ることが多くなると思います。
 
問題は、録画した番組を観るとき、ほとんどのコマーシャルがスキップされてしまうことです(たぶん)。スポンサーにとっては、録画視聴率など興味がないというのが実情だと思います。テレビ局側が「録画視聴率」を加えれば……と視聴率の低さを納得してもらおうとしても、
 
  「黙らっしゃい!!」
 
と言われてしまいそうです。

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2013年4月16日 (火)

「みんな!エスパーだよ!」VS「ラスト・シンデレラ」

この4月にスタートした連続テレビドラマに、エロを売りにしたドラマが2本あります。「みんな!エスパーだよ!」(テレビ東京 毎週金曜 24:12~24:52 )と「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ 毎週木曜 22:00~22:54 )です。
 
同じエロドラマでも「みんな!エスパーだよ!」は好評(?)なのにたいして、「ラスト・シンデレラ」はブーイングの嵐です。いったい何が違うのでしょうか。
 
●「ラスト・シンデレラ」には飯島直子が演じている長谷川志麻(44歳)という肉食系女子が登場します。肉食系といえば聞こえはいいですが、要するに淫乱女です。志麻は行きずりの男をトイレに連れ込んでは強引にやってしまいます。ときには見知らぬ男を騙してホテルに連れ込んで関係を迫ったりします。男がこんなことをしたら強姦罪(?)で訴えられてしまいます。
  
淫乱女という長谷川志麻のキャラはギャグのつもりなのかもしれませんが、飯島直子が演じると、何だかリアル過ぎるというか、痛々しくてシャレになりません。ドン引きです。同じ役でも、壇蜜やマツコ・デラックスなら、「しょうがねえなあ(笑)」ということで笑い話になったかもしれません。
 
篠原涼子が演じているヒロインの遠山桜(39歳)もサバサバしたいい女のイメージとは程遠いです。遠山桜はヘアサロンで副店長をしていますが、色気のない単なるガサツな女です。女優にだって仕事を選ぶ権利があります。飯島直子にしても篠原涼子にしてもこんな役断ってしまえばよかったのにね。
 
「ラスト・シンデレラ」は「最高の離婚」を悪い方向に極端にエスカレートさせたようなドラマです。ネットでの不評と視聴率は直接関係ないかもしれませんが早くも打ち切り説が囁かれています。
 
  
 
●話が横道にそれますが先日の「ライオンのごきげんよう」で西川史子が大変ためになる話をしてくれました。その話の内容を紹介したいと思います(細部は正確ではない)。
  
西川史子は結婚してみて、男というものがいかにくだらない生きものであるかを思い知らされたそうです。耳が痛いね。これまで頭の中に描いていた理想の男性像を現実の世界に求めてもしょせん無駄であることに気がついて、西川史子の人生観は大きく変わってしまいました。
 
これまでは韓流ドラマにハマっている中年のおばさんたちをバカにしていましたが、理想の男性など現実の世界には存在しないということを思い知らされてからは、韓流ドラマに一筋の希望の光を見いだそうとしている中年のおばさんたちの気持がよくわかるようになったそうです。ちなみに西川史子は宝塚の「ベルサイユのばら」にハマっていると言っていました。
 
理想の男性像をドラマや演劇の世界に求めざるをえない心境を切々と訴えていた西川史子の話には妙な説得力がありました。この人、けっこういい人じゃないですか。好感度が急にアップしてしまいました。
 
 
 
●さて、「みんな!エスパーだよ!」は、西川史子が指摘する男のくだらなさが全開のドラマです。エロもここまでバカバカしいとかえって爽やか(?)です(このドラマのぶっ飛び方には行天もタジタジではなかろうか)。
 
「みんな!エスパーだよ!」は静岡県立東三河高校の2年生・鴨川嘉郎(染谷将太)が主人公です。何の取り柄もない平凡な高校生だった嘉郎はある日突然人の心の声が聞こえるようになってしまいます。そして、嘉郎に聞こえる人の心の声というのは、なぜかエッチな妄想やスケベな下心ばっかりです。このドラマは、精神感応(テレパシー)に目覚めた嘉郎が「世界」を救うために活躍する物語らしいです。
 
 
  「青春の夢に忠実であれ」
        (詩人・劇作家 シラー)

 
  このドラマは若きエスパーたちが、
 
  正義と性への憧れの狭間で苦悩し、
 
  成長する物語である
 
 
●「みんな!エスパーだよ!」には奇怪な人物が次々と登場してきます。
 
超能力を研究している謎の教授(安田顕)は才女風の助手・秋山多香子(神楽坂恵)のオッパイをいつも揉んでいます。話をしているときも多香子のオッパイから手を離しません。ときにはオッパイに頬ずりをしたり、オッパイの谷間に顔をうずめたりしています。多香子は嫌がるでもなく教授にされるがままになっています。ジッと我慢しているところをみると多香子もそれなりに気持がいいのかもしれません。多香子にも超能力(予知能力)があるらしいです。
 
喫茶店「シーホース」の店長・長野輝光(マキタスポーツ)の頭の中はいつもエロい妄想でいっぱいです。輝光は一日中エロいことばかり考えて暮らしています。そんな輝光が突然念動力(テレキネシス)に目覚めてしまいます。しかし、輝光の念動力はエロが関係していないと発動しません。エロ本なら空中浮遊させることができますが、普通の新聞などはダメです。この人、典型的なエロおやじという顔をしているからすごいです。
 
青春ドラマ(?)なので嘉郎の憧れのマドンナ(真野恵里菜)や幼馴染みの不良少女(夏帆)なども出てきます。しかし登場人物はことごとくエロ絡みです。
 
バス停のところで、スカートを風にあおられて嘉郎と輝光にパンツを見られてしまったおばさんがいました。あのおばさんを演じていたのは愛染恭子という元AV女優だそうです。AVに疎いわたしでも、愛染恭子という名前は聞いたことがあります。有名な女優さんです(たぶん)。
 
いくら深夜ドラマでもやりすぎではないかという気もしますが、とにかくくだらなさは最高です。ある意味潔いドラマです(ゴールデンで出来るもんならやってみろ?)。

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2013年4月14日 (日)

日本経済を2%程度のインフレにするためには、どの品目をどの程度値上げすればよいのだろうか?

●消費者物価指数(CPI)を構成している10大費目は次のようなウェイトで計算されています(平成22年基準)。
 
  (%)
 25.25 食料
 21.22 住居
  7.04 光熱・水道
  3.45 家具・家事用品
  4.05 被服及び履物
  4.28 保健医療
 14.21 交通・通信
  3.34 教育
 11.45 教養娯楽 
  5.69 諸雑費

 
詳しくは → http://www.stat.go.jp/data/cpi/2010/kaisetsu/pdf/4-1.pdf
 
消費者物価指数に関するQ&Aは → http://www.stat.go.jp/data/cpi/4.htm
  
 
 
●他の種目は不変として、食料費だけで全体の消費者物価指数を2%上昇させようとすると、
 
 2÷25.25×100≒7.9(%)
 
の上昇が必要です。
 
同様にして光熱・水道費(電気代ね)だけで全体の消費者物価指数を2%上昇させようとすると、
 
 2÷7.04×100≒28.4(%)
 
の上昇が必要です。
 
同様にして諸雑費(タバコ代ね) だけで全体の消費者物価指数を2%上昇させようとすると、
 
 2÷5.69×100≒35.1(%)
 
の上昇が必要です。
 
ただし、2%の物価上昇を継続して維持するためには、毎年毎年これくらいの勢いで物価が上がり続けなくてはなりません。1年だけ上昇しても手を抜くと(?)翌年はまた元のデフレに戻ってしまいます。
 
 
ちなみに、平成25年2月分の消費者物価指数の対前年同月比(全国)は以下の通りです。
 
 ▲0.7% 総合      
 ▲1.8% 食料 (生鮮野菜 ▲10.5%)
 ▲0.4% 住居       
 △3.0% 光熱・水道 (電気代 △3.5%)
 ▲3.8% 家具・家事用品 (ルームエアコン ▲23.9%)
 ▲0.5% 被服及び履物  
 ▲0.5% 保健医療    
 △0.9% 交通・通信 (ガソリン △8.1%)
 △0.4% 教育       
 ▲2.8% 教養娯楽 (テレビ ▲28.9%)
 ▲0.1% 諸雑費     
 
詳しくは → http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
素人の素朴な疑問として、この程度のデフレが本当に不景気の原因なんでしょうか?

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2013年4月 9日 (火)

アベノミクスとは何か?

●「アベノミクス」について考えてみました。素人のたわごとだと思って読んでください。

フリー百科事典 Wikipedia は「アベノミクス」について次のように説明しています。

アベノミクスは、下記の3つを基本方針としており、安倍はそれを「3本の矢」と表現している。
 
1.大胆な金融政策
2.機動的な財政政策
3.民間投資を喚起する成長戦略

 
個別の政策としては、下記などが挙げられる。
 
 2%のインフレ目標
 円高の是正
 無制限の量的緩和
 大規模な公共投資(国土強靱化)
 日本銀行の買いオペレーションによる建設国債の引き取り
 政策金利のマイナス化
 日本銀行法改正
 
経済政策を進めるために、甘利明経済財政政策担当相の下に日本経済再生本部を設け、さらにその下に経済財政諮問会議、産業競争力会議を設置している。
 
詳しくは → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%82%B9

 

3つの基本方針のうち1と2はほとんど意味がありません。一番重要なのは3の成長戦略です。成長戦略とは、既得権をぶち壊す構造改革と規制緩和です。実体経済の構造改革に真剣に取り組まないで、まるで日銀の金融政策に問題があったかのような議論がはたして正しいのでしょうか。
 
成長戦略があいまいなまま大胆な金融緩和を実施してしまうと、財政規律が緩んで問題が先送りされ、むしろ将来的に経済成長の足を引っ張ることになります。(必ずそうなるから見ていてください)。
 
日銀の大胆な金融緩和策で円安と株高が進行しています。円が安くなれば株価が上がるのはドルベースで考えれば納得がいきます。しかし、円安だけでは説明のできない株価の上昇はバブルです。バブルというのはやがてはじけるゼロサムゲームです。誰かが儲ければその分必ず誰かが損をします。
 
 
●アベノミクスは、バラマキの財源を確保するために大胆な金融緩和を要請しているようにしかみえません。こんなことを続けているとあとでとんでもないしっぺ返しがきます。マスコミはどうしてアベノミクスをもっと批判しないのでしょうか。専門家の言説に惑わされないで、素人眼で納得できないことはそのようにはっきりと言わなくてはなりません。いや、専門家だって良識のある人ははっきりと苦言を呈しています。

インタビュー:熱狂は失敗へ、財政ファイナンスに警鐘=与謝野元経済財政相
 
ロイター2013年04月09日16時59分
 
[東京 9日 ロイター] 与謝野馨・元経済財政相は、ロイターのインタビューに応じ、2%の物価目標を2年で達成することを大命題として黒田日銀新体制が打ち出した「異次元」緩和策に対し、「財政ファイナンス」であることは明らかで、健全な金融財政政策とは言えないと警告した。
 
期待に働きかけることで円安・株高が進行しマインドが好転しているが、国民が大熱狂する政策はたいてい失敗に終わると警鐘を鳴らした。
 
デフレ脱却のための金融政策の柱に2%の物価目標を掲げる「アベノミクス」について、与謝野氏は「インフレを政治家が政策手段として使ってはいけない。アベノミクスはインフレーションをあてにした政策論で、私は批判的だ」と述べた。物価目標達成の可能性については「日銀が物価を動かすことができるかというと、そんな道具は持っていない。能力も持っていない。そういう人に物価目標を作らせるのは無責任極まりない」と批判した。
 
詳しくは → http://news.livedoor.com/article/detail/7577725/

 
●2%のインフレ目標のくだらなさについて
インフレには良いインフレと悪いインフレがあるそうです。悪いインフレというのは、円安で輸入品の価格が上がったりして起きるインフレです。これは景気に悪影響があるから悪いインフレなんたそうです。
 
それでは良いインフレとはどういうインフレのことでしょうか。好景気をもたらすインフレが良いインフレなんだそうです。しかし、実はそんなインフレなんてもともとありません。良いインフレが起きたから景気が良くなったなどという話は聞いたことがありません。いわゆる良いインフレというのは、好景気に引きずられて起きるインフレのことです。インフレが先に起きてその結果景気が良くなるなんてことは絶対にありません。

好景気とインフレには相関関係があるとよく言われます。しかし、好景気がインフレをもたらすことはあってもインフレが好景気をもたらすことはありません。逆必ずしも真ならずです。景気がよくなっていないのに起きるインフレはすべて悪いインフレです。つまり、かりに金融政策によってインフレが起きたとしても、好景気を伴わない限りそのインフレは悪いインフレです。
 
本当は好景気でかつインフレでないのがベストです。しかし現実的にはなかなかそういうわけにもいきません。好景気なんだから多少のインフレは我慢しましょうというのが素人の常識というものです。

いわゆるインフレターゲット論者の議論というのは、どうもインフレにしさえすれば景気が良くなると考えている節があります。はたして本当にそうでしょうか。彼らの議論というのは因果関係が逆立ちしています。たとえてみると、みんなで傘をさせば雨が降ってくるといっているようなものです。人は雨が降れば傘をさしますが、逆に傘をさしたからといって雨は降っきません。

実体経済にとって金融政策や財政政策はあくまでも補助手段です。重要なのは成長戦略です。成長戦略というのは生産性を向上させる戦略のことです。明確な成長戦略がないままに金融政策や財政政策に頼りすぎるとかえって民間から生産性を向上させようとする意欲を奪ってしまいます。過剰流動性を発生させるような金融政策や大盤振る舞いの財政政策は長期的な経済成長には必ずマイナスに作用します。
 
日銀の大胆な金融緩和によって、株や貴金属の価格が急騰しています。この突然の急騰は、国民をマネーゲームに誘っているようなものです。非生産的なマネーゲームが盛んになれば、実体経済はますますボロボロになっていきます。

あるいはこんなふうにも考えたりします。もし、金融緩和による不動産や株などの資産価格の上昇が誘引になって景気が好転したとします(あくまでもかりにの話です)。景気が好転してくれれば、別にインフレにならなくてもデフレのままでいいのではないでしょうか。東南アジアには安い労働力を提供してくれる新興国がたくさんあります。すでに供給力が過剰となっている日本経済がそう簡単にインフレになるとは思えません。2%の物価上昇が実現するまで金融を緩和していたらメチャクチャな資産バブルが発生してしまいます……後始末はどうするのでしょうか。
 
 
●インフレーションの効用とは何か?
インフレの第一の効用は実質的な借金を目減りさせることです。極端な話、物価が100倍になれば、名目は変わらなくても実質的な借金は100分の1になります。借金で首が回らない人はインフレになればなるほどラッキーです。反対にお金を貸している人にとってはインフレほど忌々しいものはありません。貸したお金の価値がインフレによって目減りしてしまうからです。物価が100倍になれば、名目は変わらなくても実質的な貸したお金の価値は100分の1になってしまいます。
 
インフレの第二の効用は企業にとって実質的な賃下げが可能になることです。諸般の事情で業績不振でも賃下げができないで困っている企業があったとします。ところがインフレが起きると名目賃金を引き下げなくても実質賃金は下がってくれます。その結果、実質的な人件費の負担が軽くなります。物価が100倍になれば、賃金を50倍に引き上げても、実質的人件費負担は半減します。
 
インフレになると遅れて給料も上がるということを言っている人がいます。しかし断言してもいいです。たとえ給料が上がったとしても、生産性が向上しない限り、インフレ率以上に給料が上がることはありません。実質的に給料を上げたかったら、生産性を向上させる以外に方法はありません。

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2013年4月 4日 (木)

「リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」を観る・その4(4/4)・徹(小栗旬)と真琴(石原さとみ)がバカップルになってしまいました。

●東京からボストンの夏井真琴のところにメールの嵐です。「日向社長、これからボストンで商談ですよ!」(細木)、「電話するなら今だよ」(小川)、「素直になろうよ、ここは!」(山上)、「一生会えなくなるよ。いいの?」(燿子)
 
メールの次は朝比奈恒介(井浦新)からの電話です。
 
 「徹は今、ボストンのメイダンウォルターズ(?)というベンチャー企業にいる。急いで!みんな思ってるんだよ、日向徹には君しかいないって」
 
真琴は意を決して日向徹に会いに行きました。会いたくてしかたがなかったのに、いざ会ってしまうとなかなか思っていることが言えません。つい喧嘩腰になってしまいます。
 
 「そばにいろとか言わないでください。そっちが好きって言ったんでしょ」
 「お前が言わせたんだろ」
 「本心じゃなかったってことですか?最悪、日向さん最悪です」
 「何なんだお前は?わざわざそんなこと言いに来たのか?文句があるなら電話でもメールでもすればいいじゃないか」
 「あら?電話もメールもしないって約束しましたよね」
 「ああ……」
 「だから…来るしかなかったんです!」

 
真琴一本!
 
 「そうか……じゃあ言うだけ言ったんだ。もう用はすんだな」
 「あああ…すみましたね。そうですね。さよなら」
 「待て!」
 「何ですか?」
 「こっちの用がすんでない」

 
徹はしばらく真琴の顔を見詰めていました。そして言いました。
 
 「もういい。ボクはお前の顔が見たかった。だからもういい。行け」
 
こんなこと言われて黙って行くわけにはいきません。真琴の心に徹への想いが溢れ出してきました。
 
 「あたしだってあなたの顔見たかった。声が聞きたかった。あなたのことばっかり思い出す。思い出なんてたいしてないと思ったけど、思い出ばっかりだし。いいことばかりじゃない。バカとか、うるさいとか、そんなのばっかだし……せっかくいっしょにいても、フライパンの使い方が気に入らないとか、タオルがダサいとか、小姑かって感じなの……ちゃんと向き合おうとするとケンカしちゃうし、ふたりで楽しかった思い出なんて全然ない。でも…でもあたし…ケンカする相手ならやっぱりあなたがいい。あたし、頑張って変わるから、フライパンもちゃんと洗うし、ダサいタオルも持ち込まない。でも、完璧にはできないから、だから、日向さんも変わってくれませんか……そうよね。あなたはかわれないよね」
 「まだ何も言ってない」

 「言わなくてもわかります。あなたが人に合わせるなんてムリ、ムリムリ」
 「そうか、お前はボクをそんな人間だと思っているのか」
 「お前といるとボクらしくいられないって言ったのだれよ!」
 「……たしかに言った。でも、そんなやつはクソだな。自分らしくいたいっていうのは、つまり過去の自分を甘やかしてラクをしている…そう、臆病者の考えだ。しかし、人間は突如として勇敢になることもある。わからないか?要するに……好きならいいんだ。自分を変えることなんて簡単だ。ボクを何だと思っている。いいか、ボクは……お前のためなら変われる」

 
何だかなあ……言うだけならタダだからね。いつも「お前」と呼ばれいる真琴が、名前で呼んでと要求しましたが、早くもそれはムリだと断られてしまいました。「お前」で我慢していないとそのうち「あんた」になるかもよ。
 
でも、徹も修行をしたらしく、ドラマのラストでは真琴のことを何回も「まこと」と呼んでいました、にやけながら。このふたりもだんだんバカップルらしくなってきましたとさ。

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「リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」を観る・その3(3/4)

●夏井真琴(石原さとみ)は日向徹(小栗旬)のマンションを出て行きました。喧嘩別れです。真琴は別に行く当てもなく、お金もありません。途方に暮れて夜の街をフラフラ歩いていたら、偶然朝比奈恒介(井浦新)に出会いました。
 
真琴はニューヨークで徹に会ったことを恒介に話しました。徹が今"oshi-ire"というプロジェクトに取り組んでいることも話しました。
 
 「ああそうか。前に聞いたことがある。ボクの押し入れはずうっとカラッポで、なかなかいっぱいにならなかった……(日向徹は)母親に置いていかれて、子どものころの思い出の品がなにもないからね」
 「……あたしひどいこと言っちゃった」
 「えっ?」
 「あなたは人と暮らすことに慣れてないなんて、一番言っちゃいけないこと。つい認めたくなくて」
 「何を?」
 「あたしが日向さんのジャマになってるってこと」
 「そんなことはないよ
(ジャマになんかなってないよ)
 「日向さん、今すごく考えてる。朝比奈さんを傷つけたときの自分には戻らない。WONDER WALLで生まれ変わった自分も今はまだ少し違う。じゃあ次はどうなればいいんだって」
 「キミは日向徹はもっとすごい男になれると思ってるんだな」
 「……」
 「オレはずっとあいつにそのままでいいって言い続けてきたけど……」
 「日向徹は、きっともっとすごくなります。まあ、なっちゃうんですけどね、知らないうちにこれが」

 
 
●日向徹はテレビのニュースで夏井真琴の勤務しているエステル製薬がアメリカの大手製薬会社に買収されることを知りました。徹も真琴がいつもとは様子が違っていたことに薄々気がついていたと思います。徹がイライラしていたとき真琴もたしかにイライラしていました。真琴がなんであんなたとえ話をしたのか、真琴がなんであんな突っかかってきたのか、なるほどそういうことだったのかと、徹は納得がいきました。
 
会うと喧嘩になるけど、別れるとお互いに「ひどいことを言ってしまった」と反省することしきりです。徹は素直に自分の苦境を話さなかった真琴のことを「あの意地っ張りめ」と呟いていました。真琴にしてみれば「あんたに言われたくない」という心境だと思います。
 
  
●典型的なバカップルの安岡倫哉(浅利陽介)と立石リサ(舞川あいく)が結婚式を挙げることになりました。たまたま帰国していた真琴もふたりの結婚式に招待されました。仕事で式場に遅れてきた日向徹が同席していた真琴に切り出しました。
 
 「別れよう(ボクはお前を傷つける。だからお前はボクのそばにいないほうがいい)
 「………」
 「今ならまだ、さほど痛手は残らない」
 「ですね。考えてみたら、デートなんてしたことないですし、ふたりの思い出なんてないですもんね」
 「そもそもそういうのとは違ったんだ」
 「別れるとかっていう実感もないですもんね」
 「新しい生活を始めるなら自由なほうがいいだろう」
 「GPSで追われたら、ボーイフレンドとも会いづらいですしね」
 「じゃあ電話もなしだ。邪魔しちゃいけない」
 「メールも……しないですよね。用事ないですもん」
 「………」
 「終わり……ですか?」
 「……終わりだな」

 
このシーンは、セリフの裏に寂しさや悲しさや切なさがぎっしりと詰まっています。徹は自分の本当の気持を抑えて別れ話を切り出しました。悲しさを堪えておどけてみせる真琴がいじらしいです。韓流ドラマってこんな感じなのでしょうか?しかし真琴は酒癖が悪いね。
 
  
●安岡とリサの結婚式の当日、JIテックが経営破綻して国内の主要工場を閉鎖するというニュースが流れました。JIテックの経営破綻は業務提携をしているNEXT INNOVATIONにとっても死活問題です。しかし、ピンチをチャンスに変えてしまうのが日向徹の流儀です。目先の利益を追ったP-boxは廃止して、もっとスケールの大きい日向徹のビジョンをJIテックに採用させてしまいました。

 「お前が戻ってきたいと思えるような、闘いかたをしてやるよ」
 
朝比奈恒介との約束を日向徹は果たしました。パーソナルファイル事業でJIテックと大手家電4社の業務提携を実現したのです。今後、スマホだろうとタブレットだろうと、パーソナルファイルにアクセスできないような携帯端末は作られなくなります。前代未聞の大規模提携です。このニュースを新聞報道で知った朝比奈恒介は血が騒いだと思います。
 
JIテックに関してなら朝比奈恒介はJIテックの経営陣よりもその社内事情に精通しています。かつてNEXT INNOVATIONに在籍していたときに、JIテックを徹底的に調べ上げていたからです。業績不振の元凶がどこにあるのか、カネに化けそうなのに放置されているセクションがどこなのか、朝比奈恒介はJIテックの経営上の問題点をことごとく把握していました。
 
 「オレにまかせろ。建て直してやる」
 
と言ったかどうかわかりませんが、JIテックの破綻が朝比奈恒介を眠りから目覚めさせるきっかけになったことは確かです。
 
朝比奈恒介の復帰にはあの山上芳行(佐野史郎)が日向徹に内緒で尽力していました。山上芳行という男は、事なかれ主義のようでいていざという時にはビシッと決めてくれます。何となくそれなりの美学がある人です。 

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「リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」を観る・その2(2/4)

●夏井真琴(石原さとみ)が勤務していたエステル製薬がアメリカの製薬会社に買収されることになりました。真琴は、日本に戻ってきてまた就職活動を始めるか、買収されたエステル製薬で働き続けるか、二者択一をせまられることになりました。このままエステル製薬で働き続けるともう日本には戻ってこれなくなるかもしれません。

真琴は自分がどうすればいいのか、日向徹(小栗旬)に相談しようとしました。しかしタイミングが悪かったです。徹はNEXT INNOVATIONに蔓延しているサラリーマン根性にうんざりしているときでした。
 
 「あの、たとえばの話ですよ。たとえ話。あたしがこの先、ずーっと海外で仕事するっていったら……やっぱり寂しい?」
 「………」
 「聞いてます?あのたとえばの話…」
 「そんなどうでもいいたとえ話につき合っている場合じゃないんだ。少し黙っていてくれ」
 「なにそれ?そっちがあからさまにピンチって顔しているからこっちは明るくしないと……」
 「だとしたら逆効果だ。余計イライラする」
 「あら?そっちだけが大変とか思っちゃってます?こっちだって会社でいろいろあるんですから。うちの会社だって…」

 
ボタンの掛け違いが始まってしまいました。NEXT INNOVATIONの社員に浴びせられるべき罵詈雑言を徹は真琴に浴びせてしまいました。
 
 「雇われてる人間が会社を語るな。給料貰って働く奴、どうせ頭の中、自分の利益と勘定(?)しかないんだ。基本のんきでいられるんだからラクでいいじゃないか」
 「何それ?そんなふうに思ってんの?会社で働く人のことそんなふうに見下してるの?」
 「見下してはいない。ただ猛烈に嘆いているんだ。そのバカさ加減を。甘やかすとすぐラクなほうへ行く。簡単にできるほうだけ選んで挑戦しない。そのくせちょっと成果を上げたら、自分をできる人間になったと勘違いする」

 
徹はNEXT INNOVATIONの社員を念頭に置いて話をしています。それがいちいち真琴にも当てはまってしまいます。
 
 「みんなやっとの思いで就職してコツコツ頑張ってるんです。それを会社の事情で急にひっくり返されたら…」
 「たとえひっくり返されたとしても従うのが当然だ。仕事とカネを貰うかわりに、主人に従うのが無能な人間の義務だろ」

 
これは徹もちょっと言い過ぎです。でも別に真琴のことを言っているわけではありません。徹はあくまでもNEXT INNOVATIONの社員の話をしています。
 
 「…無能?信頼している人に裏切られて少しは成長して変わったって思ったのに、あなた何にも変わってない」
 「もういい。わかった。頼むからひとりにしてくれ。ここはボクの家だ」
 「ずっとそう思ってた?あたしがここにいるのずっとイヤだったんだ。日向さんは家でも職場でも全部自分の思い通りにならないと気がすまない…」
 「ああそうだ。ボクはだれかに自分のやることを乱されるのは我慢できない」
 「でしょうね。人と暮らすことに慣れてないですもんね」
 「…………離れてるほうがよかったな。お前とはちょっと離れてるほうがちょうどよかった。お前といるとボクはボクらしくいられない」
 「わかりました。ほんとすみませんでした。快適なひとり暮らしのおじゃましちゃって」

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「リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」を観る・その1(1/4)

夏井真琴(石原さとみ)が就職したエステル製薬はアメリカの大手製薬会社・ラングレンラボに買収されてしまいました。そのため真琴の勤務地もリオデジャネイロ(ブラジル)からボストン(米国)に変更になりました。したがって去年の連続ドラマのラストで真琴が帰国したのは、ブラジルからではなくボストンからでした。ひどいじゃありませんか。今さらそんなこといわれたってみんな勘違いしてたよね。だいたい真琴の頬っぺたにはブラジルの国旗(シール)が貼ってあったぞ。

それはさておき、今回のスペシャルは、真琴がブラジルに旅立ってから紆余曲折を経て1年9ヵ月後に帰国するまでの出来事が描かれていました。約2時間半の長編ドラマです。
 
 
●まず、日向徹(小栗旬)がニューヨークに出張して真琴と再会したところから始まります。真琴は仕事でニューヨークに来ていました。研究発表か何かのようです。徹はニューヨークに無断出張です。一応商談という建前ですが真琴に会うのが主な目的だったようです。公私混同はいかんよ。
 
 
●数週間後、真琴が休暇でブラジルから一時帰国しました。真琴の休暇は一週間です。宿泊先を決めていなかったところをみると、真琴は徹のマンションに泊るつもりだったらしいです。徹は招かざる客(?)に少し迷惑そうでしたが、結局真琴を泊めてあげることにしました。
 
徹のマンションは、だだっ広いワンルームに大型の冷蔵庫とソファがあるだけです。ベットも布団もありません。ソファをベットがわりにしています。徹は気に入らないものは一切置かない主義で徹底したシンプルライフを心がけています。これならいつ死んでも便利屋に遺品の整理を依頼しなくてすみます。この生活観のない殺伐とした部屋は、徹の心象風景を象徴しています。徹の "oshi-ire" は空っぽなんですね。
 
徹と真琴は遠距離恋愛でたまに会うぐらいがちょうどいいのかもしれません。このふたりは性格はもとより、生活スタイルや価値観がまったく違います。いっしょに暮らすとどうでもいいようなことでいちいち衝突してトラブルが絶えなくなります。お互いに我慢するところは我慢して相手の立場に立って考えなくっちゃ(偉そうに?)。
 
  
●服役していた朝比奈恒介(井浦新)は刑期を待たずに仮釈放が認められました。模範囚だったみたいです(それにしても出所が早過ぎるのではなかろうか?)。出所後の朝比奈は警備会社で働いて地道に暮らしていました。
 
 「やってみるとなあ。意外にラクでいいんだよ、こういう生活」

今は快適(?)でも、そのうち退屈で死にそうにになると思います。まあ、しばらくは充電期間ですね。
 
 
●日向徹は開発中のパーソナルファイルをめぐって提携先の大手通信会社・JIテックと意見が対立するようになりました。JIテックは専用の端末(P-box)の設置を考えていて、端末を設置すればその後も端末のメンテナンスで確実に収益を上げていくことができるというのです。まあ、ユーザーがいつまでもP-boxを使い続けてくれればの話ですが、えぐいビジネスモデルではあります。これにたいして、日向徹はパーソナルファイルの内容をもっと充実させて、いつでもどこでもユーザーがファイルにアクセスできるようにしたいと考えていました。徹がイメージしているのはユーザーの利便性と楽しさを考えた究極のパーソナルファイルです。しかし、徹のビジョンを実現しようとすると、その開発には膨大なコストと時間がかかります。まあ、徹とJIテックの対立は、理想と現実の対立といったところです。

連日徹夜続きのNEXT INNOVATION の内部にも日向徹の「暴走」にたいする不平不満が充満してきました。疲れきった社員たちは、JIテックが採用するつもりのないシステムならどんなに頑張って開発しても無駄ではないかと考え始めていました。
 
 「セキュリティやマイストレージ機能(雑多な個人情報をストックする機能)はそんなに無理難題か。たとえそうだったとしても、実現させる方法をひねり出して、JIテックを説得しようとする人間はひとりもいないのか。ボクはそういう人間をひとりだけ知っているぞ……朝比奈恒介という男だ」
 
  
●日向徹は急に思いついたように朝比奈恒介のNEXT INNOVATIONへの復帰を強引に発表してしまいました。朝比奈恒介への打診も社内的な根回しも何もありません。日向徹の独断です。

朝比奈恒介復帰のニュースが新聞のトップ記事で報道されました。徹としては恒介が戻って来やすい環境を整えたつもりです。徹は恒介に会いに行きました。NEXT INNOVATIONに復帰するのがイヤなら、またふたりでゼロからスタートしてもいいという徹に恒介が言いました。

 「おまえもうひとりでやれよ。つまらないだろ、オレと二人で会社作ったって、同じことの繰り返しだ。いいか。仕事のスピードもビジョンも、違う人間が集まってくるのは、成熟した企業なら当り前だ。NEXT INNOVATION はそれほどでかくなったし、でかくなったからこそできることがあるんだよ。それともお前、見たことのない景色を見るのが、怖いのか?」

日向徹は天才的プログラマーですが巨大組織のトップというのは未経験の領域です。経営者としての徹にはこれまでとは違ったマネジメント能力が要求されています。朝比奈は、徹が何で自分のところにやってきたのか、徹がぶち当たっている壁が何であるのか、およその検討はついていました。
 
 「世界を変えてやるって、本気で思ってたろ。カネも人も社会的地位も何も持っちゃいないのに。今のお前は、人もカネも社会的地位も持ってる。世界を変えられる場所にいるんだよ、リアルに。だったらやれ。ラクなほうに行かずに闘えよ」

朝比奈は徹を挑発しました。でも、その挑発は激励でもありました。
 
 「あ~あ、また朝比奈に言われてやるのか……わかった。お前が戻ってきたいと思えるような、闘いかたをしてやるよ」
 
徹は朝比奈がそれとなく自分を励ましてくれていることを感じました。そのお礼(?)に徹も痛いところを突いて朝比奈を挑発したくなりました。
 
 「逃げてラクしてんのは、お前だろ」

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