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2013年6月24日 (月)

小田急沿線自然ふれあい歩道・「鶴巻温泉駅~秦野駅コース」を歩く

小田急線の東海大学前駅と秦野駅の間にはトンネルがあります。下り電車に乗ってこのトンネルをぬけると進行方向の右手の山の頂上にお寺のような奇妙な建物が見えます。あの建物はいったいなんだろうと常々不思議に思っていました。電車の窓から建物を見ていると、建物がだんだん近づいてきてかなり大きく見えるようになります。そしてまただんだん遠ざかっていって電車は秦野駅に着きます。
 
自然ふれあい歩道の「鶴巻温泉駅~秦野駅コース」を歩いていたら、なんとコースに、小田急線からよく眺めていたあの奇妙な建物が含まれているではありませんか。ようやく数年来の謎が解けました。なんのことはない、あの建物は弘法山公園(権現山)の展望台でした。地元の人ならだれでも知っている有名な展望台です(たぶん)。

「鶴巻温泉駅~秦野駅コース」はルート合計は約7.2kmですが、アップダウンが激しく小田急沿線自然ふれあい歩道全70コースの中のでも間違いなく最難関のコースです。特に弘法山の山頂に至るまでの登山道が険しく、お手軽な散歩というには程遠いです。息を切らせて休み休み登ることになりました。山頂に辿り着くと汗ぐっしょりでさすがにひと休みしたくなります。
 
弘法山の山頂には猫がいます。普通の猫は人が近づくと警戒して逃げて行きますが、弘法山の猫は人懐っこいです。猫のほうから近づいてきます。付近には民家がないのでおそらく野良猫です。人を見ると近づいてくるのは、登山客がエサをあげるので味をしめているのかもしれません。
 
弘法山の山頂からは一度坂道を下ります。そして明治時代には草競馬が行われていたという馬場道を上って権現山の展望台に辿り着きます。電車からよく眺めていた建物です。なるほど絶景が眺められます。
 
  
権現山の展望台から秦野駅に向うルートはただひたすら階段を下りることになります。ここで道を間違えると、馬場道の坂下に戻ってしまうので要注意です(経験者は語る)。ここからの下りは、いくら下ってもなかなか下界(?)に辿り着けません。いかに上りがきつかったかが偲ばれます。下界に辿り着くころにはもう疲労困憊になっています。このまま駅に向ってくれればいいのに、わざわざ迂回して「弘法の清水」に寄らなくてはなりません。コースがそのように設定されているからです。秦野駅には踏み切りを渡って南口(?)から戻ります。
 
 

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小田急沿線自然ふれあい歩道・樹木の名前が覚えられるおススメコース

小田急沿線の自然ふれあい歩道を歩いていると、公園や緑道などの樹木にネームプレートがついていることがよくあります。このネームプレートによって、サクライチョウぐらいしかわからなかったわたしも相当樹木の名前に詳しくなりました。
 
最初に覚えたのがケヤキクスノキです。自然ふれあい歩道を歩くようになる前はケヤキクスノキも名前を知っているだけで実際にどういう木なのか見てもわかりませんでした。ケヤキがわからないなんてそんなバカなと思うかもしれませんが、身近なところにケヤキ並木があって毎日ケヤキを眺めている人でなければ、ケヤキさえよく知らないというのが一般人(?)にとっては普通だと思います。
 
名前だけは有名なクスノキにしても同じです。たとえば、西新宿の甲州街道と新宿文化クイントビルの間には三列の並木が並んでいます。甲州街道側の並木は(葉が茂っていれば)イチョウだとわかります。クイントビル側の並木は(花が咲いていれば)サクラだというのはほとんどの人がわかると思います。
 
それでは、真ん中に植えてある並木は何の木でしょうか。おそらくほとんどの人は答えられないと思います(正解はクスノキです)。
 
サルスベリ、ハナミズキ、キンモクセイ、シラカシ、ヤマモモ、マテバシイ、カツラ、コナラ、カクレミノ、イヌマキ、モチノキ、ユズリハ、ユリノキ、プラタナス、ヒイラギ、タイサンボク、トウカエデ、ヒマラヤスギ、メタセコイア、コノテガシワ……比較的早い時期に覚えた樹木の名前を列挙してみました。自然ふれあい歩道を歩いているとこういう樹木の名前を自然に覚えるようになります。
 
自然と覚えるのではなくて、積極的に覚えようと思ったらネームプレートの充実しているコースを集中的に歩くのが一番です。そこで、樹木の名前を覚えるのに適している「自然ふれあい歩道」のおススメコースを紹介します。
 
1.狛江駅~喜多見駅(野川)コース 野川緑地公園
  狛江駅~喜多見駅(岩戸川緑道)コース 岩戸川緑道
 
2.相模大野駅コース 相模緑道緑地
  東林間駅~中央林間駅コース 相模緑地緑道
  
3.小田急多摩センター駅コース

 
 
なお、「向ヶ丘遊園駅(枡形山)コース」の生田緑地公園には樹木の名前あてクイズが楽しめる(?)グリーンアドベンチャーコースというのがあります。

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2013年6月23日 (日)

“腹だけ”痩せる、1日30秒のダイエット法

「“腹だけ”痩せる、1日30秒のダイエット法」という記事が東洋経済オンラインで紹介されていました。これはドローインという方法で、
 
1.腹と背中をくっつけるようなイメージで腹を引っ込ませ、そのまま呼吸を止めずに30秒ほど静止
 
2.徐々に腹を引っ込める時間を伸ばしたり、回数を増やすとさらに効果的

 
 詳しくは → http://toyokeizai.net/articles/-/14433
  

記事を読んでいて、能書や理屈はどうでもいいから早く方法を教えてくれという気になりました。
 
 
実際にやってみると簡単なようでいてなかなか難しいです。30秒というのが意外と長いです。続けられるかどうか、今日から頑張ってみたいと思います(1ヵ月後に結果を報告します)。
 
この記事を書いた青木一郎氏は、1カ月で「79センチのパンツがキツかったのが、76センチでも楽々はけるように」なったそうです。
 

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2013年6月18日 (火)

深夜ドラマ「でたらめヒーロー」を観る・本仮屋ユイカがだんだん美人にみえてきた。

深夜ドラマは面白くなくてもストレスを感じなくてすみます。最初からあまり期待していないからです。予想に反して面白かったりするとなんだか得した気分になります。
 
 
 
●「でたらめヒーロー」の主人公・久住健太(佐藤隆太)は「めんどくせえ」が口癖の身勝手でやる気のない典型的なクズ人間です。幼馴染みの丹波修司(塚本高史)からはクズケンと呼ばれています。そのクズケンが謎のドロップを口にすると、10分間だけ身体能力が10倍の超人に変身できます。「でたらめヒーロー」はポパイとスーパーマンをゴッチャにしたようなハチャメチャなSFギャグドラマです。最初のうちはくだらねえなあと思いながら半分バカにして観ていました。
 
ところがこのドラマを恋愛ドラマとして観るとどうしてどうしてなかなか見応えがあります。新垣結衣の「空飛ぶ広報室」といい勝負です(言い過ぎか?)。倉田夏輝(本仮屋ユイカ)の女心が切ないです。
 
倉田夏輝役の本仮屋ユイカがドラマの進行とともにだんだんかわいく見えてきたから不思議です。このドラマにはもうひとりハローワークで働く白井麻里(原幹恵)という女性が出てきます。ときにはお金に意地汚い白井麻里よりも夏輝のほうが美人に見えることもあります。ドラマの設定としては、夏輝はどこにでもいる平凡な女性、白井麻里はクズケンが一目惚れする美女ということになっています。
 
 
 
●それはさておき、このドラマでなんといっても一番かわいいのは小学生の大地(秋元黎)です。大地はクズケンの甥っ子です。最初は「また子役かよ」と思っていましたが、秋元黎はテレビドラマにはんらんしている食傷気味の子役とはひと味違っていました。特別演技がうまいというわけではありませんがとにかくかわいいです。
 
大地は、クズケンに虎の子の預金通帳を巻き上げられても、ウソをつかれて虐待(?)されても、けなげにクズケンといっしょに暮らしています。働かないでブラブラしているクズケンを決して見捨てたりしません。大地はクズケンの身の回りの世話をしてあげています。食事を作るのも大地の仕事です。クズケンと大地は実際どっちが保護者なんだかわかったもんじゃありません。
 
大地はまだ小学生ですが人を見抜く力があります。子どもだと思って騙そうとしても悪人はすぐに見破られてしまいます。大地は人の隠れた良さも見抜けます。大地に言わせると、クズケンは「女の人にもお金にも弱いけど、意外と人のことをちゃんと考える人」だそうです。なるほど見かけのいい加減さに惑わされないでクズケンのいいところをよく見ています。「クズケンはやればできる人だ」とも言っています。
 
 
 
●クズケンがハローワークの白井麻里と仲良くしていると、夏輝がブンむくれて機嫌が悪くなります。特に、ゴーグルZ2号の正体がクズケンではないかと思うようになってからは、夏輝は明らかにクズケンを意識するようになりました。
 
夏輝はコンビニでアルバイトをしながらイラストレーターを目指して頑張っています。もう諦めようと思っていたときに、いつもは会うとすぐケンカになるクズケンに励まされてしまいました。
 
 「お前の夢なんてセコくてちっぽけな夢だけどよ……もう少し頑張ってみろよ」
 
イラストレーターの夢とともに捨てたはずのゴーグルZのキーホルダーもクズケンが拾ってきてくれていました。
 
 
●夏輝がコンビニの休憩時間にクズケンのことを考えて胸が苦しくなっていると、突然目の前に大地が現われました。
 
 「(苦しそうだけど)大丈夫?」
 
夏輝は慌ててごまかそうとしました。
 
 「きのう変なもの食べすぎちゃって。胸焼けしちゃっててさ。薬飲んだ方がいいよね」
 
 「飲んでも治らないと思うけど……(恋わずらいだから)
 
 「えっ?」
 
 「ううん。食べ物には気をつけてね(そういうことにしといてあげる)
 
 
 
●クズケンは夏輝のことを憎からず思っています。夏輝もクズケンのことが好きになりつつあります。でも、このふたりはお互いに意地っ張りです。会えば必ずケンカになります。放っておくとボタンの掛け違いでうまくいかなくなってしまう恐れがあります。大地は不器用な(?)ふたりをなんとかしてあげたいと思っていつも気を揉んでいます。
 
白井麻里がクズケンのことが好きだと言い出したときのことです。突然現われた大地は、「お金も仕事もない男、本当に好きなんですか?」と白井麻里に厳しく問い質していました。大地としては、クズケンの相手は夏輝じゃないとイヤなんですね。
 
 
  
●このドラマもそろそろ最終回です。今から観ても夏輝のかわいさに気づくのは難しいかもしれませんが、大地のかわいさなら一目惚れ(?)できます(たぶん)。 

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2013年6月13日 (木)

原作・渡辺淳一の「雲の階段」番外編・ニセ医者の相川三郎(長谷川博己)は殺し屋に狙われる逃亡者になっていたかもしれない

田坂総合病院の院長・田坂雄一郎(内藤剛志)が反社会的な本格的悪人だったとします。悪人・雄一郎は三郎(長谷川博己)がニセ医者だと知ったらどういう行動に出たでしょうか。ちょっと想像してみてください。
 
 
ここからは「雲の階段」の分岐ストーリーです。
 
雄一郎は極秘裏に三郎の身元を徹底的に調査しました。そして三郎が無資格医であると確信しました。雄一郎は三郎を呼び出して問い質したりはしません。あくまでも騙されているふりを続けます。
 
雄一郎は三郎がニセ医者であることが世間に知られる前に三郎を抹殺しようと考えました。雄一郎にはその筋の知り合いもいます。雄一郎は殺し屋を雇いました。そして事故に見せかけて三郎を殺害するよう依頼しました。
 
三郎は横断歩道を歩いていてクルマに轢かれそうになったり、駅のホームで線路に突き落されたりします。身の危険を感じた三郎は、自分がニセ医者であることがすでに雄一郎にバレていること、そして雄一郎が事故に見せかけて自分を殺そうとしていることを察知します。
 
殺されたくないと思った三郎は田坂総合病院を辞めることにしました。そして自分がニセ医者だったことは絶対に口外しないと雄一郎に約束しました。しかし、根っからの悪人である雄一郎はそんな口約束をまともに信じたりはしません。わが身の保身のために、あくまでも三郎をこの世から葬り去ろうとします。
 
田坂総合病院を辞めてからも三郎には殺し屋がつきまといます。三郎のために母親の喜美枝(加賀まりこ)が犠牲になり、亜希子(木村文乃)も犠牲になりました。三郎は東京を離れて自分を匿ってくれそうな美琴島に潜伏することにしました。明子(稲森いずみ)もいっしょです。
 
殺し屋は美琴島まで三郎を追ってきます。大都会の東京よりも過疎の離島のほうが警察の監視も手薄です。殺し屋にとっては仕事がしやすくて好都合です。
 
もう逃げられないと悟った三郎は殺される前に美琴島で明子と心中することにしました。三郎は明子を愛していたわけではありません。ひとりで死ぬのが怖かっただけです。
 
三郎と明子の遺体が美琴島の岩場に打ち上げられました。離島でのスキャンダラスな心中事件はゴシップ週刊誌の恰好の餌食になりました。三郎の過去が面白おかしく脚色されてセンセーショナルに報道されました。死人に口なしです。
 
三郎が勝手に死んでくれたので雄一郎は殺し屋の手を煩わせる必要がなくなりました。雄一郎は心の中でほくそ笑みながら、田坂総合病院に勤務したことのある相川三郎がまさかニセ医者だったとは知らなかったとシラを切りました。雄一郎は相川三郎が提出したとしてニセの医師免許証まで用意していました。とにかく自分が騙されていたことを強調しました。
 
雄一郎の弁明が認められて田坂総合病院は善意の被害者ということになりました。当局からは厳重注意だけで特にお咎めなしです。
 
雄一郎の高笑いが聞こえてきます。悪い奴ほどよく眠る……バッドエンドです。
 
 
 
テレビドラマだとこういうメチャクチャなシナリオはありえませんが、たまには後味の悪いシナリオがあってもいいのではないでしょうか。
 
 
「雲の階段」は第8話以降つまらなくなってしまいました。感動している人には申し訳ないですが、説教じみた凡庸な倫理観がドラマを支配するようになって面白くなくなってしまいました。こういうテレビドラマ的ご都合主義は勘弁してほしいです。急に善人ヅラをはじめた高岡洋平(萩原聖人)よりも、バカバカしくてやってられるかとばかり、田坂総合病院に(ドラマに?)見切りをつけて去っていった久恒事務局長(金田明夫)と最後まで「悪」を貫いた雄一郎の愛人(市川実和子)にエールを送りたい気分です。
 
 

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2013年6月11日 (火)

「みんな!エスパーだよ!」第8話を観る・なんだか輝さんがイケメンに見えてきたの巻

第8話は、一人二役ならぬ二人一役の女がでてきました。東三河にやってきた巨漢のブス女(またはスレンダー美人)です。名前を二宮サリー(伊藤麻実子 / 河井青葉)と言います。ブスのサリーを演じているが伊藤麻実子で美人のサリーを演じているのが河井青葉です。
 
ここで伊藤麻実子の名誉のためにひとこと。ドラマの設定上伊藤麻実子のサリーはひどいブスということになっていますが実際はそれほどブスではありません。けっこうかわいいです。少なくとも輝さん(マキタスポーツ)にはもったいないくらいの美人(???)です。
 
ドラマの設定としては二宮サリーは不細工なブス女です。しかし、輝さんにだけは理想のスレンダー美人に見えています。
 
輝さんは誰が見ても不細工なサリーのことを「ドすげえいい女」だというし、最近はどうもエロに興味を示さなくなってきました。どうも輝さんの様子がおかしいということで、嘉郎(染谷将太)と美由紀(夏帆)は超能力の研究をしている浅見教授(安田顕)のところに相談に行きました。
 
教授によれば、恋愛感情を操作するラブ・コントロールという超能力があって、輝さんはこの超能力によって洗脳されているに違いないということでした。サリーという女は敵(?)のエスパーです。
 
ラブ・コントロールをかけられた人は、徐々に(喜怒哀楽の)感情が薄れていって最後は心を閉ざして廃人になってしまいます。エロい人(つまり輝さんのような人)ほどかかりやすいともいわれています。このままだと輝さんは廃人にされてしまいます。輝さんを救わなくてはいけません。
 
東三河のエスパー軍団が輝さんを救えとばかりに「シーホース」に駆けつけたとき、輝さんは感情の起伏がなくなって目がトロ~ンとしていました。もう廃人寸前です。しかし、最後のひと押しがサリーにはできませんでした。輝さんがあまりにも純情で献身的だったために情が移ってしまったのです。サリーは本気で輝さんのことが好きになってしまいました。
 
輝さんはニンジンが嫌いです(お前はガキか!)。サリーは輝さんのためにニンジンの入っていないカレーを作ってあげていました。愛情のこもったカレーです。
 
 「好きよ、輝さん」
 
と言ったかどうかわりませんが、サリーは輝さんにかけていたラブ・コントロールを解いて寂しく去っていきました(ラブ・コントロールを解いてしまうと輝さんにもサリーが不細工な女に見えてしまう)。
 
一時はエロに興味を失っていた輝さんでしたが、サリーがいなくなってやっともとのエロおやじに戻りました。輝さんは今日もエロくて元気です。性懲りもなく念動力で美由紀のスカートめくりに精を出していました。めでたしめでたしです(何が?)。

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2013年6月 6日 (木)

原作・渡辺淳一の「雲の階段」第8話は観なくてもよい

第8話はリアリティのないシーンが次から次へと続いてしまいました。ドラマとはいえ、ここまで不自然なシーンが続くと役者がどんなに名演技で頑張ってもカバーするのはむずかしいです。
 
このドラマの特徴であったサスペンス調の味わいも今回はお休みでした。こういう展開のドラマが好きな人には申し訳ないですが、第8話は視聴率を意識して内容が安っぽくなってしまったというのが率直な印象です(このドラマも第7話で終わっているのかもしれません)。
 
ドラマが寄り道(迷走?)しているのでわたしも寄り道することにしました。「雲の階段」が面白いと思っている人におススメの小説を紹介したいと思います。
 
  
 
1.夏目漱石の「行人」
夏目漱石の小説はその気になればサスペンス小説としても読むことができます。「雲の階段」のハラハラドキドキ感がたまらないという人には夏目漱石の「行人」がおススメです。
 
役者の演技力が「雲の階段」の面白さを支えているとしたら、「行人」は研ぎ澄まされた作家の筆力がその面白さを支えています。(第7話までの)「雲の階段」の面白さがわかる人なら「行人」の面白さもきっとわかります。「行人」で展開されている緊迫感が漂う心理劇を是非堪能してほしいです。
 
 
2. 尾崎紅葉の「金色夜叉」
「金色夜叉」は読売新聞に連載されていた明治時代のベストセラー小説です。どういう内容かというと、ダイヤモンドに眼がくらんだ女(お宮)が許婚だった男(貫一)を裏切ってしまうというお話です。新聞に連載中から読者の反響がすさまじく、途中でお宮を悪女から善女(?)に変更せざるをえなくなってしまいました(たぶん)。「金色夜叉」の男女の立場を逆転させると「雲の階段」になります。「雲の階段」は男が女を裏切る物語です。

「金色夜叉」には熱狂的な読者がいました。続きが読みたくて連載中の新聞が配達されるのを今か今かと門のところで待ち受けていた読者がいたそうです。なんだか水曜日が待ち遠しくて指折り数えている「雲の階段」のファンに似ていませんか?
 
 
3.太宰治の「走れメロス」
「走れメロス」は文庫本で20ページ足らずの短編です。この小説が感動物語としていかに優れているか、その完成度の高さは一度読んでみればわかります。
 
「雲の階段」の第7話で明子がわれを忘れて必死に三郎を助けようとするシーンがありました。あのシーンではなぜか太宰治の「走れメロス」を連想していました。設定は違っていますが、おそらく感動の質が似ていたのだと思います。
 
ところで、「雲の階段」の最終回の放送日は6月19日です。6月19日は桜桃忌(太宰治の命日)です。そういえば、「雲の階段」で長谷川博己が漂わせている天使と悪魔が共存しているような人格は、どこか太宰治の小説の世界(または太宰治自身)と共通するものを感じます。
 
太宰治は妻と3人の幼い子どもを残して愛人と心中してしまった人です。「雲の階段」はテレビドラマだからそういう悲劇的結末にはならないと思いますが、どんなラストになるのでしょうか……。
 

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2013年6月 5日 (水)

「みんな!エスパーだよ!」第7話を観る・くだらねえ。なんちゅうくだらないドラマだ。でも輝さんを笑うな。

●輝さん(マキタスポーツ)は中年のエロおやじです。いつもエロいことばかり考えています。エロおやじといっても、輝さんはいまだに未経験で妄想の中身がニキビ面の中学生レベルです。輝さんはなぜか高校2年生の嘉郎(染谷将太)と仲良しです。輝さんが嘉郎といっしょにいると輝さんのほうが幼く見えます。
 
輝さんは喫茶店「シーホース」のマスターです。いつもエプロンをしてコーヒーを入れています。輝さんの入れるコーヒーはけっこうおいしいらしいです。「シーホース」は嘉郎たちが出入りしている高校生の溜り場です。ところが、最近女子高生が「シーホース」に来なくなってしまいました。近所にニュー喫茶「オンコ園」というのがオープンしたからです。みんな「オンコ園」へ行くようになってしまいました。輝さん大ピンチです。お客をとられちゃいました。
 
新しくできた「オンコ園」がどんなお店なのか、輝さんは偵察に行くことにしました。輝さんが「オンコ園」をのぞくと、そこでは淫靡コーヒーというメニューが大人気でした。淫靡コーヒーにはパーオ大帝の念が込められていて、飲むとみんな猛烈にやらしくなってしまいます。男が欲しい、男なら誰でもいい、輝さんでもいい、ということでやらしくなった女子高生が輝さんに群がってきます。輝さん大モテです。
 
 
 
●淫靡コーヒーの人気はとどまるところを知りません。東三河の老若男女(?)が淫靡コーヒーを飲むようになりました。淫靡コーヒーを飲むと、理性がなくなって本性が剥きだしになります。あらゆる欲望が性欲に飲み込まれてみんなやらしくなります。
 
やらしくなった人はやがて胸に「TENGA GIRLS」とプリントされた白のタンクトップと赤のホットパンツを身にまとうようになります。淫靡人間の完成形です。タンクトップとホットパンツというのはどうやら嘉郎がもっともセクシーでエロいと思っているコスチュームみたいです。
 
 
 
●ミツル(栗原類)は謎の高校生です。ハーメルンの笛吹き男みたいなミツルの正体は超能力者を利用して世界征服を狙っている「パーオ大帝」ということになっています。なんのこっちゃ?
 
ヘタな演技をよく学芸会並みといいますが、ミツル役の栗原類の演技は学芸会以下です。そのヘタクソ振りは小学生からもバカにされそうです。もっともヘタにはヘタなりの味があります。意識してヘタに演技をしてもなかなかあそこまでうまくヘタクソにはなれません。たいしたものです。
 
これまでミツルは謎の高校生としてチラッと出てくるだけでした。セリフもほとんどありませんでした。ところが、第7話ではペラペラしゃべりだしたからさあ大変です。あまりのヘタクソぶりに思わずのけぞってしまいました。
 
ミツル(つまり栗原類)が作曲した(?)「パーオ大帝」という歌がこれまたひどいです。ほとんどアドリブで歌っていて、二度と同じには歌えそうもないくらいメロディがめちゃくちゃです(出川哲郎のアドリブソングといい勝負)。
 
ミツルは催眠(ヒュプノシス)の力で嘉郎が妄想していたユートピアの世界を実現しようとしていました。
 
 
 
●東三河の人が全員淫靡コーヒーを飲んで(本屋のオヤジも飲んだかな?)淫靡人間になってしまいました。ミツルの催眠術にかかってしまったのです。しかし、ただひとり、嘉郎だけは淫靡コーヒーを飲みませんでした。淫靡コーヒーを飲んだ紗英(真野恵理奈)も美由紀(夏帆)もセクシーでいつでもやらせてくれそうでユートピアには違いないけど、でもこれは違う。これは決して世界の平和ではない。嘉郎はミツルが実現してくれたユートピアの世界を拒否しました。
 
ミツルはエロに惑わされなかった嘉郎の根性に免じて東三河の人々の催眠を解いて去っていきました。また会おうと言っていたからそのうちまた出てくるかもしれません。

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