« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013年9月27日 (金)

主演・夏帆の深夜ドラマ「悪霊病棟」最終話を観る

深夜ドラマなんだからハッピーエンドじゃなくてもよかったのにね。欲をいえば、キヌと刺し違えて死んでしまった琉奈(夏帆)のお墓に朝陽(大和田健介)が野菊を飾って手を合わせるシーンで終わって欲しかったです。
 
残念ながらというか、予想通りというか、ハッピーエンドでした。琉奈が圧倒的霊力を誇るキヌに襲われて絶体絶命のピンチを迎えたとき、琉奈の母親が霊界から現れました。琉奈を助けに来たのです。もともと霊感の強かった琉奈の母親は霊界に身を置くことによって霊力がさらにパワーアップしていました。琉奈ではまったく歯が立たなかったキヌをあっさり成仏(?)させてしまいました(だったらもっと早く出てこいよ?)。
 
  
悪霊のキヌが消えて隈川病院に平和がやってきました。幽霊はもう出ません。琉奈もめでたく職場復帰です。琉奈も今ではかつてのダメ看護師ではありません。主任の木藤純子(森脇英理子)からも信頼されている優秀な(生意気な?)看護師です。元気に働いています。
 
 
琉奈が普通の人になれたのか、まだ霊感の強いままなのかは不明です。ただ暗かった琉奈の性格が明るくなったことは確かです。看護師の仕事は楽しいし、自分を愛してくれる朝陽(大和田健介)もいます。将来は隈川病院の院長夫人です。すごいね。
 
おしまい

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月25日 (水)

「連続講義・デフレと経済政策」(池尾和人著・日経PB社)を読む・第1回

この本を、「素人にもわかりやすい」と言っていた人がいたので素人向けの入門書だと思って購入してしまいました。しかしとんでもない話です。最初の2ページ(20ページと21ページ)を理解するのに一週間かかりました。経済学者は易しいことをわざわざ難しくして言うから困ります。

以下は、悪戦苦闘の記録です。

第1講 なぜ日本はデフレに陥ったのか

その1 インフレ予想と実績としてのインフレ
 
価格を費用面から考えるとどうなるでしょうか?

具体例として、

 価格           3000円
 単位労働コスト   2000円
 労働以外のコスト  700円
 利潤            300円

とします。

価格=単位労働コスト+(労働以外のコスト+利潤)にあてはめると、
 
  3000=2000+(700+300) ……① 

この場合のマークアップ率m(「労働以外のコスト+利潤」の労働コストに対する比率)は、

 (700+300)÷2000=0.5 ……②
 
②の両辺に2000をかけると、

  700+300=0.5×2000 ……③  

③を①に代入すると、
 
 3000=2000+0.5×2000
 
右辺を2000でくくると、

 3000=(1+0.5)×2000
 
つまり、

 価格=単位労働コスト+(労働以外のコスト+利潤)

   =単位労働コスト+m×単位労働コスト

   =(1+m)×単位労働コスト ……④
 
具体的数字でウォーミングアップしてから文字だけの式をながめると、なるほどそういうことかと納得できます。
 

 
次に、突然、

 「実は、この単位労働コストは、時間あたりの賃金を労働生産性(労働投入1単位あたりの生産量)で除したもの」

という呪文のような文言が出てきます。何だか意味不明です。なぜそういうことがいえるのでしょうか?
 
ここで労働生産性を労働者一人一時間あたりの生産量と考えます。
 
 労働生産性=総生産量÷(人数×労働時間)……⑤
 
単位労働コストというのは、

 単位労働コスト=総賃金÷総生産量 ……⑥

たとえば、総賃金が60000円で総生産量が30個なら、単位労働コストは

60000÷30=2000(円)です。
 
ここで
 
 総賃金=時間あたりの賃金×(人数×労働時間) ……⑦
 
と考えて⑦を⑥に代入すると

 単位労働コスト=時間あたりの賃金×(人数×労働時間)÷総生産量 ……⑧
 
 
テキスト中の呪文ような文言を式で表すと、

 単位労働コスト=時間あたりの賃金÷労働生産性 ……⑨

⑨に⑤を代入すると

 単位労働コスト=時間あたりの賃金÷[ 総生産量÷(人数×労働時間)]……⑩
 
小学校の算数で習った「分数の割り算は逆数の掛け算」ということを知っていれば、⑧と⑩が同じ式であることがわかります。

したがって、「実は、この単位労働コストは、時間あたりの賃金を労働生産性(労働投入1単位あたりの生産量)で除したもの」という結論になります。

④に⑨を代入すると、
 
 価格=(1+m)×時間あたりの賃金÷労働生産性 ……⑪
 
この式から、「マークアップ率mと労働生産性に変化がなければ、時間あたりの賃金の変化率と価格の変化率は同じになる」ことがわかります。

ここまででやっと2ページです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月24日 (火)

「半沢直樹」最終話を観る・堺雅人は高視聴率を背負って「リーガル・ハイ2」に移動するのでしょうか?香川照之もいっしょに行けばいいのにね。

「半沢直樹」の最終話は「続編がありますからね」という終わり方でした。原作のラストを踏襲したみたいです。テレビドラマだからといって、何でもかんでもお約束のハッピーエンドにしなくてはいけないという決まりはありません。続編がなくてもこういう終わり方もアリだと思います。
 
最終話は堺雅人と香川照之の役者魂が激突して見応えがありました(香川照之の存在感もすごかったです)。
 
 
 
●このドラマが一般的な勧善懲悪物語と一線を画していたのは、主人公の半沢直樹が単純な正義の味方ではなかったことです。正義の味方というよりも粘着質な復讐の鬼といった印象の方が強かったです。半沢直樹は目的のためなら手段を選びません。脅し、恐喝、窃盗など、殺人を除けば犯罪まがいのことでも平気で手を染めます。
 
半沢直樹はラストで頭取の中野渡謙(北大路欣也)から証券会社への出向を命ぜられてしまいます。これは中野渡頭取が半沢直樹の底知れないパワーに身の危険を感じたからです。中野渡は頭取の自分にもコントロールできない猛獣は早目に切り捨てた方が身のためだと考えたのです。取締役会における半沢直樹の傍若無人の振る舞いは、中野渡の心証を著しく害していました。なにしろ頭取の鶴の一声さえ無視ですからね。

中野渡にとっては、なにをやりだすかわからない半沢直樹のような男よりも大和田常務(香川照之)のようなわかりやすい悪党のほうが扱いやすいと思います。大和田常務のような男は一度睨みつけておけばヘビに睨まれたカエルです。少し目をかけて温情を施してやればシッポ振ってなついてきます。
 
 
 
●このドラマの一つの特徴は、視聴者の期待を裏切るシーンが多かったことです。予想外のラストもそうですが、近藤直弼(滝藤賢一)が親友である同期の半沢直樹を裏切って大和田常務のぶら下げたニンジンに飛びついたときは、「おいおい、いくらなんでもそれはないだろう」と思ってしまいました。家族のためとはいえ、世の中にはやっていいことと悪いことがあります。思わず浮かんでしまったのは太宰治の自己弁護的箴言です。曰く、
 
  家庭の幸福は諸悪の基
 
 
それにしても、善人ヅラをした頭取の中野渡が一番の悪党(?)だったとはお釈迦様でも気がつかなかったです。悪党でも小物はぎゃんぎゃん騒ぎますが、大物になると慌てず騒がず、自分にとって何が一番得なのか、打算の限りを尽くして最善手を選びます。その結果が大和田常務には温情措置、半沢直樹は出向です。中野渡頭取にピッタリの箴言は、
 
  悪い奴ほどよく眠る
 
です。
 
 
 
●堺雅人が注目されている今、秋ドラマの「リーガル・ハイ2」(主演・堺雅人)も「半沢直樹」の勢いを引き継いで高視聴率になりそうな予感がします(なにしろヒロインが新垣結衣だからね)。ただ、主人公の古美門研介(堺雅人)のヘアスタイルはなんとかならないものでしょうか。ズラみたいで気になってしょうがありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月21日 (土)

主演・夏帆の深夜ドラマ「悪霊病棟」第9話を観る

●院長の隈川圭太(春田純一)は息子の朝陽(大和田健介)に嘘をついていました。
 
宮森源吉(仮)の一番弟子であった朝陽の祖父は、病院を受け継いだのではなく、源吉を死に追いやって病院を乗っ取ったのでした。
 
病院を乗っ取られた源吉の妻だったのがキヌです。奇病に侵され、死んで悪霊となったキヌがどうして隈川病院に執着するのか、どうして隈川病院を呪い続けるのか、その理由がはっきりしました。隈川家には悪霊となったキヌに呪われてもしかたがない過去がありました。
 
キヌを封印した祓い師が、呪われた自分の存在が禍をもたらすことを恐れて自ら命を絶ったという話もあまり正確ではありませんでした。
 
祓い師は自らキヌの呪いに侵されてキヌと同じ力を身につけようとしたのです。祓い師はキヌと同じ力を身につけてキヌと闘おうとしました。しかしキヌは霊界の存在です。キヌと闘うためには自らも霊界に赴かなくてはなりません。祓い師が自ら命を絶ったのは、キヌを封印すためにあちらの世界に旅立ったのです。決して自分の存在が禍をもたらすことを恐れたからではありませんでした。
 
 
●隈川病院を解雇された尾神琉奈(夏帆)は、これからどうしたらいいのかわかりませんでした。とりあえず父親の辰男(嶋田久作)を訪ねて自分の身の上に起きたことを話しました。辰男は娘の琉奈が決して心の病気ではないことを知っていました。
 
辰男は亡くなった琉奈の母親から琉奈を普通の子に育てて欲しいと頼まれていました。琉奈の母親は特殊な霊能力を持った女性でした。辰男は琉奈に、お母さんは病気で死んだと言い聞かせてきましたが、本当はそうではなかったようです。琉奈の母親は特別な霊能力を持っていたために死を選ばざるをえない宿命を背負っていました。それで死んだのです(たぶん)。
 
琉奈には自分のような悲しい宿命を背負わせたくない、琉奈には普通の人として生きて欲しい……それが琉奈の母親の願いでした。しかし母親の願いもむなしく、琉奈は普通の人としては生きられない特別な霊能力者として成長してしまいました。
 
父親の辰男としてもこれ以上誤魔化し続けることはもうできません。かえって琉奈を苦しめることになります。辰男は覚悟を決めました。
 
 「人と同じでいられることはどれほどに幸福なことか。だから、人は社会という器に自分を合わせようとする。だが、どうしても、自分だけの能力がその器から溢れてしまう人間もいる。それが本物の才能だ。きっと、お母さんもあの世でひどくがっかりするだろうけど、お前には本物の才能がある。そろそろお前も自分に正直に生きていいはずだ」
 
琉奈が自分に正直に生きるということは、自分が特別な霊能力者であることを認めて、自分にしかできないことをやるということです。つまり悪霊退治です。
 
 「お前はお母さんの子だ。血は争えない」
 
 「でも、あたし呪われちゃって……」
 
 「きっと御守りがそれも力にしてくれるよ」

 
琉奈は父親の辰男から母親の形見の衣装を渡されました。赤いドレスです。母親が祓い師(?)として仕事をするときは必ずこの赤いドレスを着ていました。祓い師は身だしなみをしっかり整えないと十分な力が発揮できないらしいです。
 
 
●隈川病院では幽霊に噛みつかれた患者が黒い歯の奇病に侵され、黒い歯の奇病に侵された患者が別の患者やナースに噛みつき出したため、病院中に奇病に侵された患者が徘徊する異常事態が引き起こされていました。まさに50年前の再現です。黒い歯の呪いです。
 
阿鼻叫喚の隈川病院に、母親の形見のドレスを身に纏った琉奈が現われました。祓い師としての琉奈です。琉奈は奇病に侵された患者を次々と治していきました。治す方法はただ母親の御守りを掲げるだけです。すると奇病に侵された患者から牙のような黒い歯が抜け落ちて患者は正気に戻ります。
 
琉奈は新病棟で起きた黒い歯の呪いを鎮めてしまうと、今度はキヌが住み着いている旧病棟に向いました。琉奈はあちらの世界に旅立たなくてもキヌと闘うことができるのでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月19日 (木)

小田急沿線自然ふれあい歩道・「黒川駅コース」を歩く

真夏のウォーキングはつらいです。炎天下を歩くと滝に打たれたように汗だくになります。自然ふれあい歩道のウォーキングも、最高気温が30度を超える7月下旬から9月上旬にかけては「夏休み」を余儀なくされます。
 
最近ようやく残暑も和らいできました。そこで9月17日から自然ふれあい歩道のウォーキングを再開することにしました。17日は台風一過の秋晴れです。まだ日差しは厳しいですが、それでも木陰に入ると風がひんやりとしていて気持がいいです。
 
この日(9/17)は「黒川駅コース」を歩きました。もうすっかり馴れましたが最初にこのコースを歩いたときは迷ったのなんのって大変でした。
 
「黒川駅コース」は迷いやすいところが4箇所あります。
 
1.JAセレサ川崎(農産物直売所)の先にある右折地点
地図を見ると、川に橋が架かっていて橋の手前を右折することになっているのですが、どこまで行っても橋が見当たりません。完全に道に迷ってしまって何度も同じところをグルグル歩き回ったものです。
JAセレサ川崎から約200m行ったところに、橋というよりも道の下に小さな川が流れているところがあります。欄干のある橋だとばっかり思っていたのでうっかり見落としていました。そこが右折地点でした。
 
2.「よこやまの道」の小さな標識のところ
見落としそうな本当に小さな標識です。ここでは行止りの道(私道)に迷い込んでしまいました。よく見ると、2本の舗装道路の間に舗装されていない土の道がありました。その土の道が「よこやまの道」に通じている道でした。
 
3.「もみじの広場」の先にある五叉路
「もみじの広場」の先にある五叉路は迷いやすいです。拡大図をよく見て慎重に道を選ばなくてはいけません。しばし地図とにらめっこです。右から二番目の坂道を下っていきます。
 
4.「海道ひだまり公園」の先
「海道ひだまり公園」の先には地図にはない分岐点があります。もっともらしい右の道(下り坂)ははずれです。一見私道ではないかと思ってしまう左の道が正解です。
 
 
「よこやまの道」の雑木林には夥しい数のドングリが落ちていました。落ちていたというよりもばら撒かれていたという感じです。おそらく前日の台風の影響だと思います。1時間もドングリ拾いをすれば簡単に5kgぐらいになってしまいそうです。そんなにドングリを拾ってどうするの?わかりません。
 
よこやまの道を歩いていてもほとんど人を見かけません。木漏れ日の雑木林はほとんど無人の世界です。蝉の鳴き声(オーシンツクツク)だけが聞こえてきます。小さな標識のところから「海道ひだまり公園」にかけて、この日すれ違ったのは1人だけでした。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月15日 (日)

「Oh,My Dad!!」第10話を観る・早坂さん(長谷川京子)特集です。

●新海元一(織田裕二)は長野まで一人息子の光太(田中奏生)に会いにいきました。久しぶりに光太に会った元一は光太と最高に楽しい1日を過ごしました。次に光太に会えるのは1か月後です。
 
元一は日藤物産のインターンシップ・プログラムで正社員に採用されることを目指していました。正社員に採用されれば収入も安定します。紗世子(鈴木杏樹)とよりを戻してまたいっしょに暮らせるようになるかもしれません。しかし、正社員に採用されるのは50名のインターン候補生の中から1名だけです。元一は結局不採用でした。
 
以上で第10話のあらすじはおしまいです。このドラマは、主演の織田裕二や子役の田中奏生を好感している視聴者とどうしても馴染めない視聴者とで評価が180度違ってくると思います。ひとつひとつのシーンをウルウルしながら見ている人も多いのではないでしょうか。同時にムカついて見るのをやめてしまった人も……。
 
 
 
●さて、早坂さん特集です。第10話で早坂美月(長谷川京子)が登場するシーンを徹底的に分析してみました。なにしろファンだからね。
 
早坂さんが結婚相談所で紹介してもらった高村英司(丸山智己)という人は、紹介状によると、職業は経営コンサルタントで年収は3000万円。慶応義塾大学の出身でМBAを取得しています。年齢は40歳です。一見優しそうに見えますが結婚したらDV男に変身しそうなニオイがします。やめておいたほうがいいかもしれません。
 
その1・早坂さんの最初のシーンはこの高村氏と高級レストランでの食事のシーンでした。このシーンはいったい誰が考えたのでしょうか?早坂さんの大らかで屈託のない性格をアピールする意図があったのかもしれませんが逆効果でした。早坂さんが物欲しそうな目つきで高村氏が注文した料理を見ていました……これじゃあ食い意地の張った意地汚い女にしか見えません。ひどいじゃありませんか。
 
  
その2・新海元一と岸田史顕(八嶋智人)がたまたま出合った日藤物産の通路で大声で男同士のないしょ話をしていました。早坂さんはそのないしょ話を物陰で盗み聞きしていました。見つかってしまった早坂さんは必死に言い訳をしました。
 
 「たまたま通ったら、何か、幸せだの、プロポーズだの、いい年した男ふたりが浮かれた話しているから……」
 「ああ、早坂はそういうの縁ないもんね」
 「あるわよ!!」
 「えっ?」
 「もうすぐされるわよ、プロポーズ」
 「よかったじゃない」
 「まあ、あなた方には関係ないですけど」

 
早坂さんは思いっきり見栄を張ってしまいました。でもまんざらウソでもありません。いつものことですが、ほかの人を意識すると早坂さんは元一にたいする態度が妙に突っ張ってしまってぎこちなくなります。
 
 
その3・社内に備え付けてあるコーヒーサーバーのところで、コーヒーサーバーを運び出そうとしている元一を早坂さんが手伝ってあげていました。早坂さんが元一に、
 
 「正社員枠本気で狙っている?」
 
と訊くと、元一が答えました。
  
 「明日成功したらって、18年言い続けてきた。けど、そういのう、もういやだ。(正社員になって)仕事もある、家族はオレが守る。だから、もう一度、やり直そう……って、言いたいんだ……だから、本気で勝ちたい」
 
このとき早坂さんは嬉しいような寂しいような複雑な表情をしました。無意識だったかもしれませんが、内心元一が「紗世子のことはもう諦めた」といってくれることを期待していたのかもしれません。元一が元妻の紗世子を諦めてくれないと、早坂さんが元一を諦めなくてはならなくなります。
 
 
その4・再び高村氏とのデートのシーンです。
 
 「まだ少し時間ありますか?」
 「ああ、ごめんなさい。これからうちで会議の準備しなくちゃいけなくって……すいません、ここで」
 「じゃあひとつ訊いてもいいかな?」
 「はい?」
 「早坂さんは本気で考えられますか?ボクとの結婚のこと。ダメならダメって言ってください。可能性のない案件に時間を割きたくない」
 「なんでそんなこと……考えてます。もちろん考えてます」
 「ちょっと思ったんですよ。早坂さん、誰か好きな人がいるのかな、って」

 
図星です。高村氏は早坂さんがまっすぐに自分を見てくれていない気がしていました。元一のような勘の鈍い男は別ですが、表面的で真剣味の希薄な女性の態度というものに男はことのほか敏感です。たしかに、早坂さんの心の中では、高村氏よりもダメ男の元一のほうが大きな比重を占めていました。
 
デリカシーはないけど元一はとにかく一生懸命で頑張っています。そんな元一を見詰めているときの早坂さんの眼差しは、幼い子どもをいつくしむような慈愛に溢れていました。
 
 
その5・インターシップ候補生の中で、新海元一が一番会社に貢献していたにもかかわらず不採用になってしまったことに、早坂さんはわがことのように憤りを感じて激怒しました。
 
でも、インターシップ候補生の中で、40過ぎのおっさんは元一だけでした。暗黙の年齢制限があっていくら頑張っても最初から元一は対象外だったのかもしれません。
 
 「今のあなたなら、働く場所なんて、ほかにいっぱいあるわ」
 
早川さんは正社員になれなかった元一を精一杯励まそうとしました。しかし、励ましの言葉に込められた女心までは元一には伝わりません。早川さんがどんなに心を込めても、元一は社交辞令ぐらいにしか思っていません。元一は早川さんに月並みな感謝の言葉を述べると力なく日藤物産を去っていきました。
 
 
●「Oh,My Dad!!」も次回がいよいよ最終回です。残念ながら、どうもこのドラマは早坂さん抜きでハッピーエンドになってしまいそうです。高村氏との結婚もダメということになると、早坂さんは相変わらずひとり暮らしが続きます。この人には気楽なひとり暮らしの人生が似合っているのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月14日 (土)

主演・夏帆の深夜ドラマ「悪霊病棟」第8話を観る

●昨日の悪霊騒動を主任ナースの木藤純子(森脇英理子)から聞かされた院長の隈川圭太(春田純一)は、とうとう来るべきときが来たかと覚悟を決めました。跡取り息子の朝陽(大和田健介)を呼んで、これまで伏せてきたキヌにまつわる秘密を話すことにしました。
 
 
明治時代に宮森源吉(仮)という男が開業した病院を、源吉の一番弟子であった朝陽の祖父が受け継いだころの話です。
 
当時来門市には原因不明の奇病が流行っていました。この奇病に罹ると、お歯黒のように歯が真っ黒になって上顎に一本牙のような歯が生えてくるというのです。宮森源吉もこの奇病で死んだといわれています。
 
この奇病を来門市に流行らせたのがキヌという女でした。キヌは死んでから悪霊になりました。悪霊となったキヌは隈川病院に住み着いてさまざまな怪異現象を引き起こすようになりました。隈川病院が「お化け屋敷」と呼ばれるようになった所以です。
 
ここから先は、第5話に出てきた50年前に隈川病院の入院患者だった女性の話と重なります。当時院長だった朝陽の祖父は有名な祓い師を呼んでキヌの悪霊を旧病棟の最上階に封印しました。
 
ところが、その祓い師が悪霊を封印したとき、差し違えにその祓い師は悪霊に呪われてしまいました。祓い師のような霊感の強い人間が呪われると、これまでとは比較にならない激しい怪異現象が引き起こされるらしいです。
 
祓い師は、呪われた自分の存在が禍をもたらすことを恐れて、自ら命を絶ってしまいました。まさに命と引きかえにキヌの悪霊を封印して隈川病院を救ったのです。院長の隈川圭太は隈川病院の恩人であるその祓い師の上顎に生えていた黒い歯を今でも大切に保管していました。
 
 
●徐霊された鈴木彩香(川上ジュリア)に記憶が戻ってきました。彩香は旧病棟の最上階で、白い着物を着た黒い歯の女(キヌ)に噛みつかれていました。呪いは狂犬病のように噛みつきによって伝染します。
 
新病棟の地下で、髪の毛を振り乱して獣のように咆哮していた彩香は、気を失う前に尾神琉奈(夏帆)に噛みついていました。自分が琉奈に噛みついたことも彩香は思い出していました。いよいよ琉奈が呪われることになりました。
 
  
彩香が徐霊されて問題が解決されたどころか、隈川病院の怪異現象はますます激しさを増してきました。特徴的なのは、黒人女性の霊に腕を噛みつかれたとか、エレベーターの中で血だらけの女子中学生の霊に後から肩に噛みつかれたとか、亡霊に噛みつかれたと証言する患者が増えてきたことです。怪異現象に拍車がかかってきたのは、霊感の強い琉奈が呪われてしまったことと関係があります。
 
院長の隈川圭太は、前々から霊感の強い琉奈に危険を感じていました。そして昨日の悪霊騒動を聞いて、このままではまずいと考えるようになりました。隈川圭太は独断で琉奈を解雇してしまいました。琉奈のように霊感の強い人間が呪われるとどういうことになるか、隈川圭太はかつて自ら命を絶った祓い師に聞かされていました。
 
 
 
●隈川朝陽が琉奈に優しかったのは、慣れない職場で仕事がうまくいかずに悩んでいた琉奈に同情しているだけかと思っていました。しかしそうではありませんでした。朝陽は琉奈を女性として意識して恋愛感情を抱いていました。
 
琉奈がすでに解雇されてしまったことを知った朝陽は、自分の気持を抑えられなくなっていました。このままだと琉奈がいなくなってしまう……急いで琉奈のアパートを訪れた朝陽は、引越しの荷造りをしていた琉奈に愛の告白をしました。琉奈は朝陽の抱擁を受け入れてなされるがままでした。
 
ここでこのドラマにはふさわしくない琉奈と朝陽の濃厚なキスシーンがでてきます。演出的に不審なのは、おばあさんのようにテコテコ歩いていて男っ気のなかった琉奈にしては何だかキスがやたらうま過ぎることです(夏帆くん、もう少しぎこちなくやらなくてはいかんよ)。
 
激しい抱擁の最中に、朝陽は突然琉奈を引き離すと、我に返ったように琉奈のアパートを出て行ってしまいました。
 
しばらくは何が何だかわからずに呆然としていた琉奈でしたが、やがて自分の上顎に異変が起きていることに気がつきました。上顎に牙のような歯が生えていたのです。呪われた黒い歯です。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月12日 (木)

「Oh,My Dad!!」を賞賛したい・早坂さん(長谷川京子)のファンになってしまいました。

●「Oh,My Dad!!」は設定が不自然でツッコミどころが満載のドラマです。それでも駄作と決めてしまうのはもったいないドラマです。何となく憎めないドラマです。
 
このドラマの子役・新海光太(田中奏生)は優しくて無邪気で健気な大人が考えている理想的幼児像とは少しズレています。光太は、時として聞きわけがなく、わがままですぐに癇癪を起こします。よくウソもつきます。幼児のくせに生意気で屈折しています。三白眼の光太のようなガキがいたら、ムカついて一発ぶん殴ってやりたくなっても不思議はありません。
 
大人の美化作用を封印してしまえば、決して大人好みではない光太のような等身大の幼児が出現します。光太はどこにでもいるありふれた幼児です。光太を見ているとクソガキだった子供のころの自分を見ているようで懐かしい(?)です。親にはよくぶん殴られたものです。
 
 
 
●光太のような屈折した幼児でも親にとってはかけがえのないわが子です。長年新海家の生活を支えていた妻の紗世子(鈴木杏樹)に逃げられた新海元一(織田裕二)は、家もなく、仕事もなく、ホームレスのどん底生活を送るようになります。そのどん底生活の中で元一を精神的に支えてくれたのはひとり息子の光太でした。
 
妻の紗世子がいたころは、子育ては紗世子に任せっきりで元一はほとんど光太に関心がありませんでした。ところが紗世子に逃げられて光太と二人きりで向き合うようになって、元一はわが子の可愛さに目覚めてゆきます。落ちぶれ果てた元一にとって光太の存在が唯一の心の支えでした。
 
「Oh,My Dad!!」は父と子の絆がテーマのドラマです。しかし、どん底生活の中で元一が光太をかわいがるさまはまさに親バカ丸出しです。その親バカぶりを織田裕二が熱演しています。ところが、貴重なこの熱演も、過去のイメージが邪魔しているのか、あまり評判がよくありません。ドラマ全体にもう少しリアリティが必要だったのかもしれません(織田裕二ってよく見ると西城秀樹に似ているね)。
 
 
 
●ところで、「Oh,My Dad!!」には早坂美月(長谷川京子)という新海元一の元カノが出てきます。どこまで深いつき合いだったのかわかりませんがとにかく学生時代の元カノです。
 
現在の早坂さんは大手総合商社のキャリアウーマンです。高級マンション(?)でひとり暮らしをしています。ギスギスしたところがなく、美人で、優しくて、控え目で、いつも穏やかです。たまに怒ることもありますが自分の気持に正直です。38歳です。本来ならとっくに結婚していて(相手を間違えなければ)幸せな家庭を築いていてもおかしくない人です。それなのになぜかいまだに独身です。仕事一筋で結婚願望がないのかというとそうでもありません。結婚紹介所に入会してこっそり婚活をしたりしています。
 
 
 
●子連れホームレスは福祉国家の社会通念上許されません。元一と光太が住所不定のホームレスであることが児童相談所にバレてしまい、光太は児童擁護施設に入らなければならなくなりました。元一と光太が引き裂かれそうになったそのとき、苦渋の決断でそのピンチを救ってくれたのが早坂美月でした。
 
住むところが見つかるまでという条件で元一と光太は早坂さんのマンションに居候をさせてもらえることになりました。元カノと子連れの元カレがお互いに何の下心もなくいっしょに暮らすというのはありえないと思いますが、そういうことになってしまいました(迷惑を我慢してそこまで親切にするならアパートの頭金ととりあえずの生活費ぐらい貸してあげればいいのにね)。
 
恩を仇で返すという言葉がありますが、早坂さんは招かざる客(元一と光太)に庇を貸したら母屋を乗っ取られたような状況になってしまいました(どちらが居候だかわからない?)。それでも、光太の傍若無人の振る舞いに、早坂さんは怒るでもなくニコニコしています。実の母親でもないのに早坂さんは光太の寂しさを理解してあげています。この人、ホントにいい人です。光太にムカついている人は早坂さんを見習わなくてはいけません。わたしとしてはすっかり早坂さんのファンになってしまいました。
 
 
 
●このドラマもあと2回で最終回です。元一は紗世子とよりを戻すことになるのか、あるいは早坂さんといっしょになるのか、どういう結末になるのか楽しみです。
 
第10話の予告編では早坂さんのお見合い相手の高村英司(丸山智己)が意味深なことを言っていました。
 
 「早坂さん、誰か好きな人がいるのかな、って」
 
もっとも予告編は思わせぶりなフェイントが多いです。実は何でもなかったりするので気をつけなくてはいけません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月 7日 (土)

主演・夏帆の深夜ドラマ「悪霊病棟」第7話を観る

●第2話で鈴木彩香(川上ジュリア)は旧病棟に患者のカルテを取りにいきました。旧病棟に行けば何かあるはずなのに第3話になっても続きがまったく出てきませんでした。最初は「おかしいなあ、編集を間違えたのかな?深夜ドラマはしょうがねえなあ」と思っていました。
 
しかし勘違いでした。第7話になってようやく旧病棟での出来事(第2話の続き)が出てきました。鈴木彩香は第2話で旧病棟に行ったときに悪霊に取り憑かれていました(編集を間違えたのではなくて故意に続きのシーンを伏せていた)。
 
 
●公民館で尾神琉奈(夏帆)が激しい発作を起こしたとき、突然ライトが点滅したり、突然衝立が倒れたり、不可解な現象が起きました。その現場にいて激しく痙攣する琉奈や同時に起きた超常現象を目の当たりにしていた隈川朝陽(大和田健介)と斑目和也(鈴木一真)は、鈴木彩香に悪霊が取り憑いててるという琉奈の指摘を信じないわけにはいきませんでした。
 
旧病棟に行ったとき、琉奈は全力で逃げたため悪霊に取り憑かれるのを免れることができました。母から貰った御守りが琉奈を守ってくれたのかもしれません。悪霊が取り憑いたのは次に旧病棟にやってきた鈴木彩香でした。
 
鈴木彩香は無防備でした。簡単に悪霊に取り憑かれてしまいました。彩香は旧病棟の最上階の部屋で気を失っていました。最上階の部屋で何があったのか、そのときの記憶を彩香は失っていました。
 
琉奈によれば、悪霊というのは琉奈のように霊感の強い人間には取り憑かなくても波長を合わせて利用できるらしいです。悪霊は琉奈を利用して封印の扉を開けてしまいました。さらに琉奈が体験した恐怖を次々と再現していきました。過去に見た幽霊を琉奈が隈川病院に引き連れてきたかのように見えたのは、すべて悪霊(キヌという名の女の霊)の仕業でした。
 
 
●その日は満月でした。琉奈によれば、悪霊は満月の夜にその霊能力が最もパワーアップするらしいです。悪霊に取り憑かれてしまった鈴木彩香が今どうしているか……琉奈たちは急いで隈川病院に向うことにしました。
 
隈川病院では、主任ナースの木藤純子(森脇英理子)も鈴木彩香を捜していました。どこへ行ったのか数時間前から彩香の行方がわからなくなっていました。
 
霊感の強い琉奈には悪霊に取り憑かれて苦しんでいる彩香の姿が見えました。そしてその場所もわかりました。隈川病院の地下(霊安室?)です。
 
琉奈が階段を駆け下りて駆けつけたとき、彩香はすでに彩香ではなくなっていました。薄暗い地下室で、髪の毛を振り乱して獣のように咆哮する彩香の姿は、まさに黒い歯の女そのものでした。
 
黒い歯の女と化した彩香は猛獣のように琉奈に襲いかかってきました。このとき琉奈を守ってくれたのはまたしても母から貰った御守りでした。何が起きたのか、琉奈と彩香はその場に倒れて気を失ってしまいました。
 
 
●意識を取り戻したとき、鈴木彩香はすでに正気に戻っていました。
 
 「最近……記憶が抜け落ちることが多かったんです。それに上顎に変な歯が生えてきて。最初は親知らずかと思ったんですけど、鏡で見たら色が黒くて。それにそのころから、尾神さんが恐ろしい存在に思えて、ひどく憎く思えて……尾神さんごめんなさい。どうしてあたしこんなことに……」
 
琉奈や彩香を旧病棟に行かせたのは主任ナースの木藤純子です。木藤純子は過去に旧病棟で何度も怖い経験をしていました。そのため旧病棟に用事があるときは誰かほかの人に行かせて絶対に自分で行こうとはしませんでした。木藤純子は幽霊など信じないリアリストだと思っていましたが、本当は一番幽霊をおっかながっている臆病な人でした。琉奈や彩香に厳しいことを言っていたのは、自分に言い聞かせていたんですね。
 
 
●隈川病院の御曹司・隈川朝陽は尾神琉奈のことは「琉奈」と下の名前で呼びます。しかもフレンドリーに呼び捨てです。ところが鈴木彩香のことは「鈴木さん」と、上の名前(苗字)によそよそしく「さん」をつけて呼びます。琉奈も彩香も同じ隈川病院のナースです。朝陽くん、差別(えこひいき?)はいかんよ。
 
 「これでひと安心だ。今夜のことですべて終わり」
 
朝陽は琉奈や彩香の不安を解消するために、彩香に取り憑いた悪霊を琉奈が追い払ったことで問題はすべて解決したと努めて陽気に宣言しました。しかし問題が解決したわけではないことは朝陽が一番良く知っていました。
 
朝陽は鈴木彩香の上顎から抜け落ちた牙のような黒い歯を隠し持っていました。彩香に憑依していた黒い歯の女・キヌとはいったい何者なのか、その謎を解かない限り隈川病院の怪異現象に終わりはありません。
   
問題を解決するためには、キヌという女の正体を突き止めて、この世で迷っているキヌの霊を成仏させてあげなくてはなりません……朝陽と斑目にそれができるでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月 2日 (月)

柔肌の 熱き血潮に触れもみで 寂しからずや 道を説く君

●最近、真木よう子のこのCMが流れると、

 「やかましい(笑)」

 「黙らっしゃい(笑)」
 
と、つい言ってしまいます。もちろん笑いながらです。
 
 

 
エロチックなムードで迫るなら、真木よう子には与謝野晶子よりも都々逸をお願いしたかったです。
 
  雷さんは 野暮なかただよ  ヘソばっかり 狙って
 

意味わかるかな? かなり卑猥ですぞ。 
 
 
  
●都々逸にはとぼけた味がありますが、それをちょっと格調高くすると与謝野晶子の短歌になります。まあ、芸風が違うだけで言わんとしていることは同じです。
 
 熱き血潮の流れているわたしの柔肌に
 
 あなたは触れようともしないで

 お寂しくはありませんか?(わたしは寂しいの)
 
 意地悪なあなたは、焦れてるわたしに、人の道を説くばかりです(人の道?そんなことどうでもいいじゃありませんか)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »