深夜ドラマ「彼岸島」第6話を観る・このドラマの視聴率は果たして1%を超えているのだろうか?
●戦争中のことです。日本軍の特殊部隊は、廃坑の奥の研究室で吸血鬼一族を使って人体実験を繰り返していました。
吸血鬼に別の吸血鬼の血を注入するとより進化したニュータイプの吸血鬼が生まれるらしいです。しかし特殊部隊の人体実験はことごとく失敗に終わっていました。被験者の吸血鬼はみな激しい痙攣を起こした後、血管が破裂して死んでしまいました。
特殊部隊を率いる五十嵐中佐(鶴見辰吾)は被験者の吸血鬼一族を次々と死に追いやりながらも、不死身で最強の兵士団を作ろうとしていました。究極の生物兵器です。五十嵐中佐は使命感に燃えていました。お国のためです。
一方民俗学者の柳島(諏訪太朗)はこの人体実験には反対でした。実験が罪のない神官一族を死に追いやるばかりでなく、たとえ実験に成功したとしても、制御不能の怪物を作り出してしまう危険がありました。もし実験が成功してニュータイプの吸血鬼が生まれてしまったら……柳島は予測できない最悪の事態が起きることを恐れていました。
●人体実験が行き詰って万策尽き果てたかに見えたある日、神官一族の中に自ら進んで被験者になることを申し出たものがいました。雅(栗原類)です(栗原類の棒読みも吸血鬼だからということでうまく誤魔化しています)。
雅は同胞の吸血鬼の血を注入されても生き続けました。吸血鬼のタブーを乗り越えたのです。人体実験はさらなる突然変異を求めて続けられました。被験者1号から12号までの血液サンプルをすべて6号(つまり雅)の体に注入したのです。
約1ヶ月間、雅はすべての人体実験を乗り越えて神のごとく完全無欠の吸血鬼になりました。もう雅は絶対に死ななくなりました。ピストルで頭を撃ち抜いても平気です。やがて雅の暴走が始まりました。自分が神であるかのように振舞う雅は人間を蔑み特殊部隊の兵士に襲いかかっては次々と吸血行為を繰り返しました。
●「501」という血の暴走を止める酵素を特定するために作られたという薬剤(ワクチン)があります。この「501」についての篤(鈴木亮平)の説明はちんぷんかんぷんです。いくら深夜ドラマでも意味不明は困ります(篤のセリフをそのまま起こすと以下のようになります)。
吸血鬼の血を混ぜたことから発生した特殊な酵素は1種類じゃなかったらしいんだ。そこで消去法的に確認する手段がとられた。そのときに3種類の酵素が出来ていたとしたら、それぞれの酵素を分解する薬も3種類作られた。ひとつは、不死の再生能力を一時的に無力化するもの、もうひとつは血液を分離して暴走を加速させるもの、最後の一つが血液そのものを破壊、蒸発させてしまうもの。
なにはともあれ、「501」というワクチンが3本あって、それを雅に注射すればなんとかなるかもしれないらしいです。ところが3本あったはずの「501」が1本しかありません。あとの2本は民俗学者の柳島が持ち出していました(どうして3本とも持ち出さなかったのかは不明です)。柳島は雅を封印するため廃坑を抜け出すと特殊部隊もろとも廃坑を封鎖してしまいました。
廃坑の中の特殊部隊は雅に襲われて全滅しました。吸血鬼の雅も廃坑に閉じ込められてしまいました。以後、篤が鉄の扉を開けるまうまで、半世紀以上に渡って雅は廃坑に閉じ込められたままでした。
●柳島が持ち出したらしい「501」がどこかにあるはずです。このワクチンがあれば不死身の雅を殺すことができるかもしれません。明(白石隼也)たちはどこかにあるはずの「501」を探すことにしました。
篤が柳島の手記を発見したのは廃校となった学校の書庫です。著名な民俗学者であった柳島の手記は、柳島と交流のあった村の名士(たとえば村長とか校長とか)によって図書室に寄贈された可能性が高いです。寄贈したのが誰だったのかわかれば、その人物が「501」についても知っているかもしれません。篤たちはもう一度学校の書庫を調べてみることにしました(ドラマに出てくる廃校の校舎は鉄筋3階建てです。ちょっと立派過ぎます。絶海の孤島である彼岸島の廃校なんだから木造のほうがよかったです)。
●雅のしもべ(?)であるアスカ(大和悠河)は、雅が篤の血をこよなく愛していることに嫉妬していました。アスカは雅に内緒で篤を殺してしまおうと考えました。アスカは篤の婚約者だった涼子(水崎綾女)に篤を殺すように命令しました。アスカと涼子がどういう関係なのかわかりませんが、涼子はアスカの命令には逆らえないようです。
涼子はなぜかバッファローのマスクをしていて顔がわかりません。いや、マスクではなくて突然変異で涼子の顔そのものがバッファローのようになってしまったのかもしれません。吸血鬼でも亡者でもない別種の怪物です。
夜の廃校でバッファローの女が篤に襲いかかって来ました。篤は自分に襲い掛かってきた女が、顔はバッファローでも体つきや身のこなしから婚約者だった涼子であることを悟りました。涼子が自分を殺しに来た……篤は目の前の現実が信じられずに戸惑っていました。
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