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2013年11月23日 (土)

深夜ドラマ「彼岸島」第5話を観る

●民俗学者・柳島(諏訪太朗)の手記によって吸血鬼だった神官一族と村人の関係が明らかになりました。
 
神官一族は色白で端正なその顔立ちと怪我をしてもすぐに回復してしまう特異な体質から村人たちに海の向こうの異界より渡来した神々とみなされていました。血は神々への捧げものとして村人たちの側から積極的に提供されていました。神官一族の吸血行為は村人たちにとっては神聖な宗教儀式でした。神官一族の吸血行為を儀式化、風習化することによって、村人と神官一族(吸血鬼)は彼岸島で穏やかに共生していました。
 
 
●柳島の調査によって、怪我をしてもすぐに回復してしまうという特異体質は神官一族全員にみられる遺伝的なものであることがつきとめられました。日本軍の特殊部隊が彼岸島に送り込まれたのは、この神官一族の特異体質に注目したからです。
 
特殊部隊は雅(栗原類)が封印されていた廃坑の奥に秘密の研究所を作りました。特殊部隊は撃たれても死なない不死身の兵隊を作り出そうとしていたようです。
 
神官一族が研究所に連行され、忌まわしい人体実験が繰り返されました。どんな人体実験をやっていたのかは明らかではありません。ただ、実験の結果として、雅を除く神官一族は皆殺しにされてしまいました。

  
神官一族にはやってはいけないタブーがありました。それは、
 
  絶対に一族の血を混ぜ合わせてはいけない(一族内での輸血の禁止)
 
というものでした。特殊部隊の人体実験はこのタブーと関係がありそうです。しかしいまのところはまだ謎です。
 
 
●特殊部隊がどんな研究をしていたのか、それを知るために明(白石隼也)たちは研究所があった廃坑に出かけることにしました。そこに何か手がかりがあるはずです。
 
雅が封印されていたあの廃坑はいまでは亡者たちの棲みかになっていました。亡者は光が嫌いらしく、夜になると森を彷徨いますが昼間は暗い廃坑に潜んでいます。
 
明たちは夜になってから廃坑に出かけていきました。手分けをしてかつて研究所があった廃坑の奥をいろいろ調べていたところ、そこへひとりの亡者が帰ってきました。
 
その亡者はポン(西井幸人)でした。ボンは吸血病に感染しながらも人間の血を吸わなかったために亡者になっていました。
 
いくつも顔があったので最初はボンが亡者に取り込まれて多くの亡者と合体してしまったのかと思いました。しかしそうではありませんでした。
 
「彼岸島」について、フリー百科辞典のWikipediaによれば、(亡者は)いくつもの顔が生えてきて、膿を噴き出しながら無限増殖する」とされています。多くの顔を持ったあの亡者全体がボンで、亡者になったボンの体に顔が生えてきていたのです。
 
また、亡者の人間的能力について、「幾分かの記憶や感情を残すとは思われているが、人語を解し、話せるものは稀であり、また時間と共にそれも失われていくようである」と説明されています。さらに、亡者も基本的に不死身であるため、亡者を完全に殺す方法に関しては、「丸太等で打撃攻撃を与え、その死体を炎で燃やすのが唯一の方法である」とされています。
 
テレビドラマの「彼岸島」が原作の漫画と設定が同じとは限りませんが、亡者に関してはとりあえず漫画と同じ設定ということにしておきます。
 
 
 
●ボンは亡者になってまだ間もないため、人の言葉を理解することも話をすることもできます。自分が亡者になってしまったこともわかっていました。
 
ボンが泣きながら明に頼んだことは、自分が記憶や言葉を失って完全な亡者になってしまう前に殺して欲しいということでした。明は、望み通りにボンを殺してあげるべきか、ボンが完全な亡者になってしまうのを黙って見ているべきか……苦渋の決断を迫られました。

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