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2015年3月28日 (土)

「デート~恋とはどんなものかしら~」くだらねえと思いつつ、ついつい最終回まで観てしまいました。なにげないセリフが妙に感動的なドラマでした。

このドラマのレトロ趣味は半端ではないです。「ルパン三世」の峰不二子や「銀河鉄道999」のメーテルはともかくとして、オードリー・ヘプバーン(1929年5月4日~1993年1月20日)や原節子(1920年6月17日~)など、いくらなんでも古すぎです。とても35歳の巧(長谷川博己)の趣味とは思えません。巧は35歳になってからその後の50年間は年を取っていないのかもしれません。少なくとも巧の頭の中は85歳です。さらにオープニングのテーマ曲はなんとザ・ピーナッツの「ふりむかないで」(1962年2月発売)です。ザ・ピーナッツのキンキン声が昭和のレトロな感じを醸し出しています。あのキンキン声が昔は新鮮で魅力的な声だったのかもしれません。

このドラマには深慮遠謀の伏線がいろいろありました。島田宗太郎(松尾諭)は結婚しているはずなのにその奥さんという人がいつまでたっても出てきません。出てくるのは宗太郎の妹の佳織(国仲涼子)のみです。そこで考えました。宗太郎と佳織はもともとは夫婦の設定だったのに、国仲涼子が松尾諭の奥さん役は嫌だとごねたので、急きょ兄と妹ということになったのではないだろうかと。実際、最初のころのこの二人はどうみても夫婦でした。
 
第9話になって、ようやく宗太郎の奥さんがどうして出てこないのか、その理由がわかりました。宗太郎は奥さんに逃げられていました。それを巧には内緒にしていました。逃げられたはずの旦那とこっそりあっている人がいるかと思えば、奥さんに逃げられたことを必死に隠している人もいたわけです。

佳織は最初から宗太郎の妹でした。ヤンキーの佳織は幼馴染みの巧にひそかに好意を抱いていました。依子(杏)に鷲尾(中島裕翔)がいるように、巧には佳織がいました。ドラマの上で、佳織はかなり重要な役割を担っていました。

このドラマはとにかく思わせぶりなフェイントが多かったです。結婚式のシーンもそうでした。いったい誰の結婚式なんだろうと思わせておいて、実は留美(風吹ジュン)と努(平田満)の結婚式だったりします。またやられた。いい加減にサラセン帝国です。それでもこのドラマのフェイントには嫌味がありません。肩透かしをくらわされても思わず笑ってしまいます。

それから何気ないセリフが妙に感動的だったのもこのドラマの特徴でした。還暦を過ぎて今更結婚式なんてと渋る留美に対して、好青年の鷲尾が言いました。

  「年齢は関係ないじゃないですか。女性はだれでも一度はウェディングドレスを着たいものでしょ。」

このありきたりなセリフが、個人的には泣けるほど感動的でした(なぜだろう?)。
 

体育会系の鷲尾とヤンキーの佳織、変人の巧と奇人の依子、二組のカップルが収まるところに収まってドラマは終わりました。しかしゴールである巧と依子の結婚式はまだです。この終わり方なら波乱万丈の続編も夢ではありません。もし続編をつくるなら、サブタイトルは「夢であいましょう」がいいと思います。

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2015年3月 8日 (日)

深夜ドラマ「セカンド・ラブ」第4話・第5話を観る・慶(亀梨和也)は中身が空っぽでセックスだけが楽しみな結唯(深田恭子)に嫌悪感を抱いたのかもしれません。

●このドラマに上田波留子(秋山菜津子)という45歳の女教師が出てきます。その風貌からして、男には縁のない嫌味なヒステリーババアかと思っていたら、なんとこっそり20歳の若い男と同棲していました。やるじゃないの。急に親しみがわいてきました。波留子が結唯(深田恭子)に秘密にしていた若い男の存在を打ち明けて、年下の男と暮らす切なさと不安な胸の内を正直に本音で語っていました。このドラマの中では唯一ほっこりとさせてくれるシーンです。結唯と波留子が急速に仲良くなりました。女の友情(?)も悪くないです。

●惨めなのは高柳太郎(生瀬勝久)です。結唯との不倫はすでに妻の里子(片岡礼子)にはバレていました。高柳は不倫相手の結唯に逃げられたばかりでなく、里子から離婚を迫られる羽目に陥りました。里子と離婚すれば結唯と結婚できると考えたのか、高柳は署名捺印した離婚届をあっさり里子に渡してしまいました。

 
高柳はすでに関係が終わっている結唯に結婚を申し込みました。当然のことながら相手にされません。その未練たらたらな胸中は察するに余りあります。でも自業自得です。高柳の心はすでに壊れかかっています。心の病気ということでしかるべき病院行きとなるのか、人生に絶望して自殺してしまうのか、結唯との過去の関係を公表して結唯を奈落の底に道連れにしようとするのか、それとも卑劣なストーカーとしてあくまでも結唯にまとわりつくのか……これから高柳がどうなっていくのか楽しみです。まさか家族と和解してハッピーエンドなんてことはありえないよね。

それにしても結唯はよく高柳のような陰湿な男と5年間も付き合っていたものです。心が弱っているときに、高柳の下心のある表面的な優しさにほだされてしまったのかもしれません。女の人は心が弱っていると正常な判断ができなくなるので気を付けなくてはいけません。

●平慶(亀梨和也)は、ダンサーとしての才能には限界を感じたものの、振付師という仕事に新たな希望の光を見出しました。慶の夢は、コンテンポラリー・ダンスというジャンルを通して世界に認められる仕事をすることです。それば何もダンサーでなくても、振付師であっても不可能ではありません。

 
慶は一之瀬佑都(大貫勇輔)のダンスを間近でみて、一之瀬には慶を凌駕する圧倒的才能があることを認めざるをえませんでした。たとえライバルであっても、その才能を正しく評価して認めてしまう慶の態度はl立派です。

慶の振り付けが左肘を打撲した一之瀬の窮地を救ったことから、慶は振付師として一躍注目されるようになりました。ひとたび振付師としての才能が認められると、慶のところには次々と仕事が舞い込んでくるようになりました。慶は急に忙しくなりました。男が夢に向かって本気で仕事をする気になったとき、女のことは二の次三の次になってしまいがちです。

慶は、いつもやりたがってまとわりついてくる年上の女(つまり結唯)の深情けが鬱陶しくなってきました。「セカンド・ラブ」はドラマだから最後はハッピーエンドになるんだと思いますが、現実的な慶と結唯の関係は典型的な別れのパターンに突入しています。だいたい慶が結唯に一目惚れしたのは、ダンサー人生に行き詰って慶の心が弱っているときでした。男の人も心が弱っていると正常な判断ができなくなるので気を付けなくてはいけません。年上のオバサンが女神に見えてしまうのはそういうときです。

男が仕事にのめり込んでそっけなくなってしまったとき、女はどうすればいいでしょうか。これはもう静かに待っているしかありません。待っていても別れることになるとしたら、何をやっても別れることになります。最良の策は待つことです。仕事が一段落して、男が平常心に戻ったとき、女のところに戻ってくるかどうかは「神のみぞ知る」です。

 
振付師としての慶に、世界に飛躍するチャンスがやってきました。ロンドンのダンスカンパニーから振り付けの依頼が来たのです。これは慶の今後の運命を左右する大きな仕事です。慶はロンドンに旅立って行きました。結唯のことはほとんど眼中にありません。中身が空っぽでセックスだけが楽しみな結唯に慶は内心嫌悪感を抱いたのかもしれません。

●このドラマで残念なのは、毎回繰り返される慶と結唯の濡れ場シーンです。あれは必要ないのでやめたほうがいいです。ドラマとして内容的に充実しているのに、あのシーンがドラマのイメージを相当悪くしています。正攻法で勝負できるドラマに視聴率稼ぎの姑息な演出は有害無益です。

濡れ場のシーンになると若干視聴率が上がるというデータがあるのかもしれません。しかしあのシーンのせいでドラマ全体の視聴率が大幅に低下している可能性もあります。実際、濡れ場シーンにうんざりしてこのドラマの視聴をやめてしまった人も多いのではないでしょうか。実にもったいない話です。

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2015年3月 2日 (月)

「限界集落株式会社」最終回を観る・最終回の続きを考えてみました。

最終回は、正登(反町隆史)と多岐川(谷原章介)の男の友情(?)を描いていました。正登は多岐川からお金の大切さを教えられ、多岐川は正登にお金よりも大切なものがあることを教えられました。立場は違っていても、この二人はお互いに相手の心情を深く理解するようになりました。正登が、農業書が並んでいる多岐川の部屋を訪れて、二人でウイスキーを酌み交わすシーンがよかったです。

それにしても最終回はちょっとやり過ぎではないかというくらいみんながみんないい人になっていました。まさにハッピーエンドです。でも、限界集落株式会社が大成功したというわけではありません。利益を犠牲にしても守るべきものは守った……一致団結して、「さあ、これから」というところでドラマは終わってしまいました。続編があってもおかしくない終わり方です。

 

面白いドラマというのは、いろいろ続きを考えてみたくなるものです。そこで、このドラマでもトマリファームのその後の人間模様を考えてみました。

まず、経営コンサルタントの多岐川です。多岐川は村に住み着いただけでなく、なんと、弥生(長山藍子)と夫婦になってしまいました。弥生73歳、多岐川42歳、年の差は31歳です。でも、二人はいつも仲が良くて夫婦になったとしても違和感がありません。最近は年の差カップルというのが流行っています。弥生と多岐川の夫婦というのも悪くないです。弥生の再婚については、相手が多岐川ということであれば、息子の正登も孫の美穂(松岡茉優)も賛成してくれると思います。

 
次に正登です。正登は東京でいっしょに暮していたキャパ嬢の瑞希(井上和香)に正式にプロポーズしました。田舎暮らしはとても無理だと思われていた瑞希ですが、直売所の隣にスナックを開くということを条件に正登のプロポーズを受け入れてくれました。さすがにキャバクラはまずいのでスナックということで落ち着きました。スナックのママさんです。やがて、萩野さん( 平泉成)や菅原さん(寺田農)が瑞希のスナックに入り浸るようになります。美穂は、苦境の中で50本ものもちきびを注文してくれたのが瑞希だったと知って、この人なら素直に「お母さん」と呼べると思いました。まあ、姉のような母です。

最後は美穂です。美穂は幼馴染の鉄平(加藤虎ノ介)といしょになるのかと思ったら、そうはなりませんでした。男と女にはそれぞれ相性というものがあります。美穂が選んだのは、パソコンオタクで虚弱体質の千秋(前野朋哉)でした。美穂は、頼りない男を見ていると放っておけなくなるタイプの女性です。つまり愛されるよりも愛するほうに幸せを感じる女性です。美穂は、不慣れな農作業で頑張っているダメ男の千秋を心配しているうちに、千秋とねんごろな関係になってしまいました。美穂は限界集落株式会社の代表取締役(つまり社長)、千秋は農業研修生です。千秋にとって美穂との結婚は典型的な逆玉です。世の中にはそういうこともあります。まあ、美穂には犠牲になってもらって、たまには全国のオタク少年にオタクだってモテることもあるんだという希望の光を与えてあげないと……。

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