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2015年8月 4日 (火)

月9ドラマ「恋仲」・第3話を観る・その2

●新築の依頼で松永という夫婦が葵(福士蒼汰)が働いている建築事務所にやってきました。瑠衣子(市川由衣)の紹介です。ところがその夫婦はミニカーを飾る棚を作るかどうかで揉め出して大喧嘩です。どういう設計にするのか話がまとまりません。

最近は新築の設計をどうするかで揉めて離婚してしまう夫婦も多いらしいです。これを新築離婚といいます。松永というその夫婦は典型的な新築離婚のコースを歩んでいました。

葵はこの夫婦に批判的でした。

 「最初は幸せそうだったのに、お互いに自分のことばっかりで言いたいこと言いあって……」

所長の丹羽万里子(吉田羊)は葵とは少し見方が違っていました。

 「それって、とてもステキで幸せな関係だと思うけど。なかなか出会えないわよ、そんな人。本音でぶつかるって、とてもエネルギーを使うことだから。どうでもいい人にはそんなことしない。言いたいこと言える人だからこそ、かけがえのない存在なんじゃないかな」

一般論として、万里子の意見を信じて言いたいことを言ったりしてはいけません。本音でぶつかって言いたいことを言った途端に別れ話が待っていたりするのが世の中というものです。言いたいことが言える人だと思って言いたいことを言ったらそうではなかったというケースのほうが圧倒的に多いはずです。葵とあかりのように、お互いに言いたいことを言って、それでいてお互いに許しあえる関係って、めったに成立するものではありません。
 

●住宅メーカーで働く瑠衣子は、自分の担当したクライアントの夫婦を絶対に幸せにしたいという思いで必死でした。夫婦のどちらもが満足する新築住宅のスケッチ画を万里子にお願いすると同時に、何とか新築離婚を回避する手段はないかと、松永夫妻のことを徹底的に調べていました。瑠衣子の調査によればこの松永夫妻は幼なじみでした。それを知った葵は、夫の説得に自分も参加したいと申し出ました。いつもはボーッとしていて優柔不断の葵がこのときばかりは目つきが違っていました。
 
まず会ってくれたのは夫のほうです。瑠衣子は万理子が徹夜で考えてくれた新築住宅のスケッチ図を見せてなんとか松永氏を説得しようとしました。

 「最近、喧嘩ばかりで。もう限界なんです。長く一緒に居過ぎたんだと思います」

残念ながら松永夫妻はもう離婚が決まっていました。万里子が徹夜で描いたスケッチ画も無駄になってしまいそうでした。しかし葵は諦めませんでした。

 「長く居過ぎたとか、最高じゃないですか。後悔しますよ。失って初めて気づくんです。心から好きになれる人が、生まれた時からそばにいてくれるのが、どんなに幸せなことか。当たり前みたいにそばにいた人が、ある日突然いなくなる……それが……それがどれだけ辛いことか、何かしてあげたいと思っても、いなくなってからでは遅いんですよ。奥さんをちゃんと見ていてあげてください。お願いします」

葵は深々と頭を下げました。自分の体験から出た言葉だけに説得力があります。葵のあまりの熱弁に同席していた万里子も瑠衣子もあっけにとられていました。

なにはともあれ葵の説得が功を奏しました。松永夫妻は離婚をやめることになりました。万理子のスケッチ画の提案もなかなかのものです。奥さんがすっかり気に入ってくれて、引き続き設計をお願いされることになりました。

●葵は、自分の仕事に責任を持って全力投球する瑠衣子の姿を初めて見ました。瑠衣子が営業職として優秀と言われる理由も深く理解しました。葵とよりを戻したがっている瑠衣子と、瑠衣子を見直し始めている葵の関係が再び急速に接近しつつあります。

それとは反対にあかりと翔太のほうは、何だか雲行きが怪しくなってきました。これまで気づかなかった翔太のダークな一面があかりにも明らかになりつつあります。あんなに会いたがっていた父親の寛利を見かけたのに、翔太は父親のことは忘れろと言います。しかもあのメモです。あかりはすでに翔太が何を考えているのかわからなくなってきていました。

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