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2015年11月12日 (木)

「ゴルゴ13」第557話「33+G 中編-1」を読む

PART 1 新入りの実力
避難所の食糧備蓄が少なくなっていたのにはわけがありました。作業員のつまみ食いです。つまみ食いをした分の補充を怠っていたため、食糧の備蓄がスカスカになっていました。

避難所の備蓄食糧をめぐって、作業員同士の罵り合いが始まりました。止めに入ったのは新入りのデューク・トウゴウです。

 「騒ぐな。腹が減るぞ……」

デューク・トウゴウが注意したのは赤鼻の男(名前は不明)です。男は元ボクサーでした。注意されたことに腹を立てた男はデューク・トウゴウに殴りかかってきました。ところが、男のパンチはことごとく空振りです。男はデューク・トウゴウのボディブロー一発で気を失ってしまいました。

避難所に閉じ込められた33人の作業員は、どこの馬の骨かわからなかった新入りが実はタダモノではない恐ろしい男であることを瞬時に悟ったと思います。

 

PART 2 配給制始まる
水10リットル、牛乳16リットル、ジュース18リットル、ツナ缶20個、クラッカー96袋、あとは缶詰数個……これが避難所に備蓄されていた飲み物と食糧のすべてです。これを34等分して救援物資が届くまで生き延びなくてはなりません。

かりに食糧を10日間持たせるとすれば、スプーン1杯のツナが1人当たりの1日分の食事ということになります。厳しくてもそれで頑張るしかありません。

 

PART 3 思案するG
作業員の中にエリアスというキリスト教プロテスタント福音派の牧師がいました。エリアスは神と鉱山労働者の守護聖人に祈ろうと言い出しました。

無神論者のデューク・トウゴウは神に祈るといった宗教的行為には興味がありません。作業員がお祈りをしている間、席を外して避難所の外に出ました。

 「……地上からの救出ルートがここに開通したとして、問題は、その後だ……俺は33人と一緒に、のこのこ出て行く訳にはいくまい……」

デューク・トウゴウは考えました。おそらく地上では落盤事故の報道で世界中のマスコミが集まってごった返しているはずです。衆人環視の中、殺し屋ゴルゴ13の顔を世界中にさらすわけにはいきません。

救出云々はともかくとして、もしゴルゴ13が落盤事故で避難所に閉じ込められているという情報が地上で広まったら、ゴルゴ13の存在を疎ましく思っている連中がゴルゴ13の抹殺を企てるかもしれません。方法は簡単です。意図的にもう一度落盤事故を起こすのです。上空から爆弾でも投下すれば33人の作業員もろともゴルゴ13を圧殺することができます。ゴルゴ13の息の根とめるためなら多少の犠牲はやむをえません。

 「俺がここに居ることを、(絶対に)地上に知られてはならん!!……」

これがデューク・トウゴウの結論です。

 

PART 4 ヌカ喜び?
落盤事故が起きてから5日目になりました。地上の救助隊は、生存確認のため、直径8センチのドリルで穴を掘っていました。地下の作業員のいる場所からもドリルの振動音が聞こえるようになりました。
 
しかしこれで助かったと思うのはまだ早いです。ドリルが作業員のいる場所(避難所とそれに続く1.5kmの坑道)に達してくれないことにはヌカ喜びになります。

 

PART 5 ソクシンブツ!?
6日目になりました。ドリルの音は大きくなった後、次第に小さくなっていきました。ドリルは作業員のいる坑道に刺さらないまま通過していきました。"空振り"です。

13日目になりました。地上からは何度も何度もドリルで穴を掘っています。しかし依然として"空振り"が続いていました。それでもいつかは必ず坑道にドリルが貫通すると信じて作業員は耐えていました。

現場監督のウリヨアがみんなを励ますように提案しました。

 「そうだ。穴が貫通した時、あわてないように、今からメッセージを用意しておこう!」

ウリヨアがメッセージを書き始めました。

 「我々は元気で避難所にいる。34人全員……」

34人はまずい……デューク・トウゴウは自分の存在を知られるわけにはいきません。

 「それなんだが……34人ではなく33人、としてくれないか?……俺の存在は地上に伝えないで欲しい」

これは誰が聞いても不可解な提案です。納得がいく説明が必要です。自分が殺し屋であることを伏せたまま、デューク・トウゴウは鉱山の経営者であるケネスとビーンを殺害したことを打ち明けました。地上に戻れたとしても殺人犯として逮捕されるだけだからここに残るというのです。

残って瞑想したまま絶命して即身仏になるつもりです。ゴルゴ13が本当に即身仏になってしまったら最終回です。もっともチリ鉱山の落盤事故は2010年の話です。その後もゴルゴ13は活躍しています。即身仏にはならずに何らかの方法で地下から脱出したはずです。どのようにして脱出したかは謎です。

 「自分のことは自分で始末する……とにかく、あんたらは地上に戻ったら、俺のことは一切忘れると約束してくれれば、それでいい……」

現場監督は戸惑いながらもデューク・トウゴウの要求を受け入れて地上には33人と伝えることにしました……。

 

PART 6 俺はいらない
15日目になりました。ドリルの貫通はまだです。一人スプーン一杯……これが最後の食糧です。

 

PART 7 成功なるか……
17日目になりました。朝です。いよいよその時がやってきました。いままさにドリルが坑道に貫通しようとしています……。

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