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2015年12月11日 (金)

「ゴルゴ13」第557話「33+G 後編」を読む

後編(完結編)は、ゴルゴ13がどのようにしてコピアコ鉱山の落盤事故から救出されたかというお話でした。

ゴルゴ13のゆくえを追っていた米国・国家安全保障局(NSA)の特別分析班チーフ、ミック・モチヅキが、実はゴルゴ13のサポーター(?)だったというのがオチでした。

ゴルゴ13はドミノタイルを使って暗号を送りました。その暗号はミック・モチヅキによってすぐに解読されました。
 
ドミノタイルの2つの数字を足すと、
 
  7 15 12  7 15
  8
  5
12
16 11 15 16 9  1  3 15

この数字にアルファベットを当てはめると、

  G  O  L  G  O
  H
  E
  L
  P  K  O  P  I  A  C  O

NSAのミック・モチヅキにとってこの程度の暗号はすぐに解読できます。ゴルゴ13も必ず解読されると信じていたと思います。


話が横道にそれますが、数学者の藤原正彦氏が「情報機関の創設を」というエッセイ(新潮文庫の「祖国とは国語」に収録)の中で、次のようなことを述べています。

 二十一世紀の世界は軍事よりも情報による戦争が主となりそうである。この戦争では政治的、軍事的な同盟は意味をなさず、世界すべてが敵国となる。しかもこの帰趨が国の興亡を決める。それを予見したアメリカでは、すでにNSA(国家安全保障局)やCIA(中央情報局)などの情報機関で、計二十万人以上が数兆円の予算の下で活動しているといわれる。
 イギリスでもGCHQ(政府通信本部)だけで一万数千人が暗号をはじめとした情報活動に携わっている。どの主要国にも同様の機関がある。

それなのに日本には情報活動を担う中核機関がありません。藤原正彦氏によれば、武士道精神も時と場合によりけりで、エッセイの結論は次のようになっていました。

 自国の情報に鍵をかけ他国の情報の鍵を開ける、という非紳士的なことはしたくない、と日本人は思いがちだが、紳士の国イギリスこそ、スパイや傍受や暗号解読のチャンピオンである。彼等は、「愚者は武力に頼り、賢者は情報に頼る」と信じている。どの国も国益しか考えない、という浅ましい世界にあって、日本だけが孤高を保つのは至難の業と思う。

 

 

さて、地下634mに閉じ込めらた33人の作業員の救出にはフェニックスカプセルという最新鋭機が使われました。救出に使われたフェニックスカプセルは2号機ですが、3号機と4号機も存在します。このフェニックスカプセルはゴルゴ13の救出のためにも必要です。
 
ミック・モチヅキがゴルゴ13の救出を依頼したフィッシャーという男は、フェニックスカプセルを製造したアスワン社を訪問して3号機を買い取ろうとしました。代金はなんと白紙の小切手です。

それでも政府の命令で製造したフェニックスカプセルを勝手に売るわけにはいきません。アスワン社の社長(?)は売ったのではなく盗まれたことにして欲しいと提案してきました。

 「風雨の耐久試験のために、屋外に出しておいたフェニックスカプセル3号機を、誰かが盗み去って行ったとしたら……これはどうしょうもないですな。」

交渉成立です。盗み出すことになりました。

フェニックスカプセル3号機によってゴルゴ13が救出されました。白紙の小切手についてはゴルゴ13が負担することになると思います。

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